ゾンビの館で響き渡る絶叫と笑いの「シンデレラガールズ ミュージカル」第2弾「DERE of the DEAD」レポート“ヴィラン”としての城主、アイドルのアドリブやメタ演出も光ったステージに

ライブ・リアルイベント
0コメント さとうかずや

バンダイナムコエンターテインメントは2026年7月4日と5日、大阪・オリックス劇場にて、「アイドルマスター シンデレラガールズ」をテーマにしたミュージカル形式のイベント「CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD」を開催。その模様をレポートする。

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「シンデレラガールズ ミュージカル」は、通常のライブイベントとは一味違うミュージカル形式の演劇を楽しむことができるという、新たな挑戦となるイベント。第一幕では多彩な音楽とともに繰り広げられる舞台が展開され、第二幕ではライブパートを楽しめる内容となっている。

5月に第1弾となる「CINDERELLA GIRLS MUSICAL STARLIGHT HIGH SCHOOL!」を実施。本公演は第2弾にあたるもので、“ゾンビもの”をテーマに、出演キャストもストーリーも一新して行われた。

出演者(敬称略)

佐倉 薫(黒埼ちとせ役)
花谷麻妃(遊佐こずえ役)
田辺留依(荒木比奈役)
長島光那(上条春菜役)
松永あかね(イヴ・サンタクロース役)
立花日菜(久川 凪役)
集貝はな(的場梨沙役)
原 優子(向井拓海役)
星希成奏(夢見りあむ役)

穴沢裕介(城主役)

●アンサンブル
杉山湧飛
沼田来蕗
大類ひなた
樫村結葉
齊藤千紘
陣 あいり
徳岡あんな(スウィング)
仲本詩菜
西田裕奈(スウィング)
松島朱里

本公演では期間限定でアーカイブ配信を実施。3公演共通で配信チケットの販売期間は7月13日18時、アーカイブ視聴期間は7月13日23時59分までを、それぞれ予定。メインのスイッチング映像に加え、全景定点映像の視聴が可能となるマルチアングルチケットも用意。詳細はイベント公式サイトまで。

なお、2日間で3公演行われており、アーカイブ配信もそれぞれの公演分が用意されているが、演目は3公演とも共通となっている。

「CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD」特設サイト
https://idolmaster-official.jp/live_event/cg_musical_dd/

※本稿における記載内容について、第一幕におけるストーリー展開や、本編(第一幕と第二幕)を通して披露された楽曲(セットリスト)も掲載するなど、ネタバレ要素を含んでいるため、アーカイブ配信を初見で楽しみたいという方は、この先の閲覧についてご留意いただきたい。

夏フェスへ向かうはずがゾンビの館へ!?ピンチに陥ったアイドルたちの脱出劇

あらすじ

プロデューサーが不在の中、
気合い十分でイベント会場へ向かっていたアイドルたちが辿り着いたのは…
まさかの「ゾンビの館」!?!?

恐る恐る扉を開くと、そこでは血に飢えたゾンビが徘徊し、
幾重にも仕掛けられた恐怖の罠が彼女たちに襲い掛かる___。

彼女たちはこの想像を絶する恐怖の館から、無事に脱出できるのか!?
アイドルたちの、笑いと絶叫の先の運命をとくとご覧あれ!!!

開演前には、おなじみである千川ちひろが挨拶とともに、1幕と2幕で観劇ルールが異なるなどの注意事項を説明する。ちなみにイントロダクションでもわかるように、本公演はゾンビをテーマにしていることもあってか、チャイムの音も趣のあるアレンジをきかせたものとなっていた。

overtureとなるBGMが流れ、公演の幕が上がる。壮大さとミステリアスな音楽とともに、ステージにはゾンビたち(アンサンブルキャスト)が多数登場し、夜の館の門前らしき場所で、雷も鳴り響くなか踊り出す。

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そんななかで迷い込んできたかのように、スマホを操作しながら夢見りあむ(星希成奏さん)がステージに登場し、どうも集合場所に来たようなのだが……。SNSで炎上していたことなどをマイペースに話すなかで電話をかけると、この怪しげな光景は幻であるかのように場面は駅前らしき場所へと切り替わる。そこに荒木比奈(田辺留依さん)、上条春菜(長島光那さん)、イヴ・サンタクロース(松永あかねさん)、久川 凪(立花日菜さん)、的場梨沙(集貝はなさん)、向井拓海(原 優子さん)が集合場所に姿を見せて、りあむも合流する。

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そこにプロデューサーから、参加する夏のフェスイベントにアイドルたちだけで向かってほしいこと、また黒埼ちとせと遊佐こずえは現地合流というメッセージが届く。雑に扱われていると感じてしまった梨沙と、プロデューサーをフォローするような振る舞いをするイヴ。そして凪は、プロデューサーがいないということは羽を伸ばせることを話すと、アイドルたちはフェス会場の目の前が海であることから、青い海や景色のいい山、そして露天風呂を妄想。そして凪はこの夏フェスで素敵なことが起こる予感がすることを告げると、アイドルたちも期待を膨らませる。7人で円陣を組んで気合い入れをし、夏らしい「CoCo夏夏夏 Holiday」を歌い、テンションをあげていった。

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場面は、館の内部へ場面が転換。そこには、城主(穴沢裕介さん)がひとり背を向けた状態で登場。「THE VILLAIN'S NIGHT」が流れるなかで正面を向き、歌い出す。ゾンビたちも現れ踊り出し、城主の迫力ある歌唱も相まって、不気味な雰囲気を作り出す。

そのなかでゾンビたちが、囚われていたと思われるちとせ(佐倉 薫さん)とこずえ(花谷麻妃さん)を城主の前に連れ出し、城主は2人に手をかけ、ちとせとこずえは倒れてしまう。そして城主に操られるように起き上がり、ふらふらと階段を登っていく。城主は「迷いの森に足を踏み入れたお嬢様方、我らと宴を楽しみましょう」と告げ、2人は去る。さらに城主は「今宵は客人が多くなる」と語り、ゾンビたちに対して手厚くもてなすよう指示し、城主の高笑いが城内に響き渡る。

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場面は、フェス会場に向かうアイドルたちへと切り替わる。昼にもかかわらず薄暗い場所に来てしまったようで、不安がる一行。比奈はプロデューサーから送られてきた地図を示すも、その地図は手書きの簡易的なもの。しかも“迷いの森?”と書かれた場所にある五本杉を左に行くとフェス会場に着くらしい。さらになにやら怪しい声も聞こえてきて、さらなる不安にさいなまれるなか、マイペースな凪は記念写真を撮ろうとし、それどころではないという雰囲気ながらも、いざ撮影となるとしっかりとポーズを決めるアイドルたち。

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ひととき明るい雰囲気になりつつ、先に進むと館に到着。比奈はここに間違いないとしながらも、フェス会場とは思えない場所で不安がる一行。いざ館内に入っても、多数の肖像画が飾られ、不気味さも漂う。不安感がさらに増していくなか、凪はホラー曲の「Home Sweet Home」のワンフレーズを口ずさむと、それを制止する梨沙。さらに、肖像画の目が動く様子をイヴが発見してしまい、さらにイヴとともに梨沙も目撃して大パニックに。不安感が頂点にきたところで、ゾンビたちが登場し、アイドルたちに襲いかかる。

どこか現実味がなく、テーマパークのアトラクションと思い込んでいたりしながら逃げ惑う。そんななかでも、特攻隊長的なアイドルである拓海は物怖じしない様子を見せる一幕も。それでもゾンビに囲まれて絶体絶命……というところで、城主が姿を見せる。一旦落ち着くものの、携帯で連絡しようにも外に出ようにも出られない状態に。

城主は“ヴァルク・アルカード”と名乗り、満月の夜に宴を楽しもうと提案するも、アイドルたちは拒否。そんななかで、ちとせとこずえが姿を見せる。ふらつくこずえを比奈が支えると、“のどがかわいた”というこずえは比奈の腕を噛み、そして比奈の様子もおかしくなってしまう。

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城主は不死の力を手に入れて16世紀から生きていること、しもべとともに夜な夜な宴を楽しんでいることを告げると、りあむが「ただのパリピじゃないか!」とツッコミを入れる一幕も。城主は「ともに死のダンスを踊ろうではないか!」と告げ、城主、ちとせ、こずえの3人が「アンデッド・ダンスロック」を歌い出す。曲中では逃げ惑う春菜と凪がゾンビたちにやられてしまい、さらにはイヴも城主たちの手にかかってしまう。

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場面はちとせとこずえが、普通に会話ができる回想や夢のできごとと推測されるシーンに。2人が夏フェスでステージに立てることを楽しみにしつつ、ちとせは誰かの希望になって、生きた証を残したいという願望や、こずえはステージで笑顔の魔法をかけることなど、2人の夢が語られ、そして2人で夢を叶えていくことを約束する。

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館内に場面が変わり、木の棒を手にした拓海は、仲間がやられたことに対する怒りと逆襲を誓う。さらにおぼんとおたまを手にした梨沙、なぜかスプレーとはたきを手にしたりあむと、それぞれが武器らしきものを持って合流。拓海は城主がヴァンパイアであると推察し、倒すには心臓へのくい打ちか十字架、あるいは強い光か……こうしたことをちとせが言っていたことを明かす。

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仲間を奪還するため、拓海の「喧嘩上等!特攻隊長向井拓海!」の気合い入れから、3人はハードロックな「EVIL LIVE」を歌いながら、ゾンビたちに立ち向かっていく。途中までは勇敢に戦っていたものの、拓海と梨沙は倒されてしまう。曲の後半からはちとせとこずえが姿を見せて歌いつつ、りあむの制止を求める声も届かず、拓海と梨沙のことを噛んでしまう。

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ひとりぼっちとなったりあむは、これまでネット炎上をしてきたことのバチがあたったのではないかと思い返しつつ、地下室で餓死するかゾンビと戦うかの2択状態にあるとして、突如アンケートを取る流れに。両方とも強い反応があるなかでも、結局頑張るのはぼく(りあむ自身)ということで、アンケートを取らなければよかったと自己嫌悪に陥る。

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場面が変わり、満月の夜にパーティを開く城主。ゾンビやしもべとなってしまったアイドルたちも姿を見せ、「ダンシング・デッド」を歌い踊る。楽しげな雰囲気に、城主も椅子に座りながらであったり、立ち上がってノリノリなパフォーマンスを見せるなど、ご満悦の様子。そしてアイドルたちに自らの血を与え、不老不死の力を与えようとする。

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そんなパーティにりあむが乱入。みんなを目覚めさせようとするが、逆に城主の力によって身動きが取れない状態に。そして城主がりあむに襲いかかり絶体絶命……と思いきや、何かの力によってはじかれるように、城主はりあむから離れてしまう。お互い不思議に思いつつ、改めて城主が襲おうとしても襲いかかれない。どうもりあむの血液型がAB型であるなかで、城主はAB型の血が嫌いであり、それを口にすると一族が滅びてしまうという。

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城主は僕たちにりあむを捕らえさせようとして、再度ピンチが訪れるなか、なんとかしようとしたりあむは、バッグに入っていた大閃光(※短時間で強い光を放つケミカルライト)をつけ、ゾンビたちをひるませることに成功する。

そこでりあむは反撃として、客席にライトを掲げて「オターク!!」と叫ぶように促す。1度目は効かず、城主が大きな力をため込んで攻撃しようとするなかで、改めて場内が一体となって、りあむとともにライトを掲げながら「オターク!!」と叫ぶと、その攻撃が派手に決まるという、ヒーローショーさながらの光景が展開される。

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場面は森のなかで倒れていたアイドルたちが起き上がるシーンに。みんなが無事で安心するりあむ。しかし、どうもアイドルたちは記念写真を撮っていたところから記憶が無いという。それを聞いたりあむは“何もなかった”と気丈に振る舞いつつも、泣き出してしまう。さらに道に迷っていたというちとせとこずえも合流する。

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そしてプロデューサーからは、地図の五本杉を左ではなく“右に行く”と間違えてしまったこと、しかも20分後に本番という連絡が届く。みんながあわてふためくなかで、マイペースな凪は記念写真を撮ろうとし、ちゃんとポーズを決めるアイドルたち。さらに円陣も組み、会場を目指して走って行く気合い入れをし、第一幕は区切りとなった。

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夏フェスのライブパートは個性豊かなソロ曲&ユニット曲で魅せる

休憩を経て2幕が幕開け。冒頭では、陽気な夏のフェスらしくBGMにのせて、どこかパリピ感のある男性MCが進行。アイドルたちの到着が直前となり、準備中ということで場を盛り上げるようなトークを展開。さらに声援や拍手、ペンライトを振るなどして応援してほしいというお願いをしつつ、準備ができたということで、このフェス最後の出演者となるアイドルたちのライブパートがスタートする。

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おそろいのステージ衣装をまとった9人が姿を見せ、まず歌ったのは「銀のイルカと熱い風」。青空に青い海、そしてイルカをイメージさせる映像を背景に、爽快な恋の歌を歌い盛り上げていく。

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ここからはソロ曲を歌い繋いでいく。まずはこずえの「おめざめめーめー」で、人形のようなかわいらしさ全開と思えるようなステージを見せれば、春菜の「春恋フレーム」では、メガネにちなんだところが歌詞に盛り込まれたアップテンポなラブソングを歌っていく。凪による「14平米にスーベニア」では、凪の独特な感性や歌い方が現れているようなステージを見せれば、イヴによる「あの子が街に来なサンタ」では、クリスマスをイメージさせる映像を背景にしつつも、場内からのコールも飛び交うようなみんなで盛り上がれる曲を歌っていく。そしてりあむの「OTAHEN アンセム」はインパクト抜群のコール曲であり、テンションは最高潮に。

ここでイヴ、凪、梨沙、拓海、りあむが姿を見せ、「きみにいっぱい☆」を歌う。夏フェスらしいサンバ調の楽曲であり、明るいダンスナンバーでさらに盛り上げていく。

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再度ソロ曲のステージとなり、ちとせの「Beat of the Night」では、多数の赤いバラが映し出されるなかで優雅に歌えば、比奈による「泡沫のアイオーン」では、アイドルとしての能力を解き放つようなかっこよさ全開のステージで、ロングトーンも響き渡る。これに続いた梨沙の「GEMSTONE」では、“ねぇ こっち見て”のフレーズからキレのあるダンスをはじめ、気迫や色気も感じさせるパフォーマンス、ラストのキメ顔とウインクで見る人の目を釘付けにしていく。さらに拓海による「炎の華」では、金網ごしに炎が燃えさかる光景をバックに熱唱。力強いハイキックも繰り出し、特攻隊長の名にふさわしいパワフルなステージを展開した。

ステージにはイントロとともに春菜と比奈が姿を見せ、歌ったのは「Needle Light」。この2人といえばこの曲と言えるぐらいに象徴的な楽曲であり、2人ともメガネを着用し、近未来感のあるEDMサウンドにのせてクールさとかっこよさを醸し出しながら歌っていった。

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そして、ちとせとこずえの2人が登場し、「Gaze and Gaze」を披露。神秘的な雰囲気も醸し出すような疾走感のあるロックソングで、華やかで芯のある、優しく可愛らしいという特徴的な2人の歌声が重なって響き渡り、楽曲とステージをより魅力的なものにしていった。

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ここでアイドル9人が登場し、フェスの最後の1曲として歌うのは「パ・リ・ラ」。ラテンのリズムにのせて、コールも受けつつパッションがあふれだすように明るく歌う。曲の終盤には、なぜか城主とゾンビたちも登場し、アイドルたちとともにノリノリなダンスパフォーマンスを見せていく。そして最後は一緒になってポーズを決める。

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カーテンコールとして「ダンシング・デッド」が流れるなかで、出演者がお礼の挨拶で登場。そしてこの曲を城主とゾンビたちも一部で歌唱に加わり、オールキャストで歌い、第2幕の幕を下ろした。

改めてアイドルのキャスト陣9人が、お礼の挨拶として登場。各種情報をおしらせした後、この公演のラストナンバーとして、シンデレラガール総選挙2026の応援楽曲「シンデレラNo.1」を披露。190人分の専用歌詞が用意された、アイドルの自己紹介ソングとなっており、それぞれ自己紹介となるフレーズがスクリーンにも映し出されるなかで、9人が歌い繋いでいく。さらにシンデレラガールズの属性である「キュート」「クール」「パッション」にちなんだパートも用意されており、軽快に歌って公演を締めくくった。

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楽曲披露のライブイベントとはひと味違う、ミュージカル形式として歌と物語が楽しめる公演であり、アイドルとしての性格や人となりは保ちつつもパラレルな世界が味わえるもの。アイドル同士の掛け合いがテンポよく進み、披露される楽曲が耳なじみのあるシンデレラガールズ楽曲ということで親しみやすさもあり、距離感の近さもあって魅力的なステージとなっていた。

さらに本公演では客席をより巻き込んだり、メタ要素のある演出を多く取り入れたりしている印象がある。それができるのも第2回公演であったり、長年さまざまな形で展開してきたシンデレラガールズと、“プロデューサー”(アイドルマスターシリーズのファン)との関係値や絆があってこそと思えるもの。筆者は前回と同じく、公開ゲネプロの現地観覧と、一般公開公演の配信視聴をしているなかで、公演を重ねるごとにキャスト側もノッてきたり、客席側もだんだんと“わかっている”反応で、全体で盛り上げて楽しんでいく、そしてその空間を作っている様子が見受けられ、アドリブも含めて同じ演目でも全く同じではないミュージカル形式の面白さと感じられるもの。

第1弾、第2弾を通じて、新たな挑戦と位置づけられた「シンデレラガールズ ミュージカル」の可能性が大きく開いたのは間違いないところで、現状では予告されていないものの、その次も期待したくなる公演と思えた次第だ。

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“ヴィラン”の存在感や、公演を重ねるごとに深みを増すミュージカル形式ならではの面白さ(余談)

また余談ではあるが、筆者として印象的な場面はいくつもある。もともとネタバレ前提で書いていたうえ、ここまで記事を読んでいる方は公演をすでに見ているか、ネタバレを一切気にしない方だと思うため、そのうえでまずライブステージだけではなく、アイドルとしてのセリフや立ち振る舞いなど、お芝居としてのステージもあることによる負担も軽くないなかでのメインキャスト陣の奮戦があるのが前提としつつ、穴沢さんが演じた城主の“ラスボス”と表現できるような威圧感のある立ち振る舞いや、アンサンブルキャストによるゾンビメイクやゾンビらしい動き、そして要所要所でみせるダンスパフォーマンスと、ホラーな世界観を作り出し、その世界に入り込む役割を大きく担っていたのは間違いのないところ。

そのうえで特に印象的だったのは、「THE VILLAIN'S NIGHT」。穴沢さん演じる城主が姿を現し、ゾンビたちが踊るなかで高らかに歌う場面となっている。もともと“VILLAIN”は“悪役”を示す言葉であり、城主が歌うのにピッタリであり、男性キャストが歌唱することの新鮮さがあるという以上に、ミュージカル俳優として活躍している穴沢さんによる“声の圧力”と表現できるぐらいの歌声と迫力のある歌い方、そして見開いた目を含めた表情や立ち振る舞いは、配信で見ていても伝わるものの、現地で見て聴いていると格別というぐらいに圧倒されるもの。さらにそれを彩るアンサンブルキャストによるゾンビらしさとキレのあるダンスも相まって、特に全貌がわからない状態でのゲネプロ公演を現地で見たときはゾクゾクしたのが、率直な感想としてある。

それゆえに、ちとせとこずえを眷属化するときの恐怖感もさることながら、その後の展開においてのシリアスなシーンはよりシリアスな感覚に、コメディな展開はより面白く思えるように引き立たせたものと感じている。悪役が物語をより魅力的にするという意味でも、「THE VILLAIN'S NIGHT」の場面が担った役割は大きいものであり、ここで見せた穴沢さんとアンサンブルキャストのパフォーマンスはすごかったということはまず触れておきたい。

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加えて、穴沢さんが「ダンシング・デッド」においてご満悦な城主を表現するように、ステージ上段に設置された椅子を使いながらパフォーマンスするところでは、ムーンウォークをはじめとして、ライトの当たっていないところでも曲の全編にわたりノリノリなパフォーマンスを続けており、このあたりはマルチアングルにおけるステージ全体を映している定点カメラでの見どころのひとつであったり、第2幕でのフェスのMCも穴沢さんが担っていたが、そこでの“パリピ”感のある振る舞いや、城主としてみせた「パ・リ・ラ」のダイナミックかつキレのあるダンスや、シンデレラガールズ的には“(赤城)みりあジャンプ”と表現できるような、体を反らせ膝を曲げた躍動感のあるジャンプも明らかに高く決めるなど、城主であるヴァルク・アルカードと穴沢さんの存在は、鮮烈な印象と記憶を残したのは間違いない。

もちろんメインはアイドルたちというなかで、触れておきたいところはいろいろとある。思いつくままに触れていくとするなら、本公演の第一幕は比較的りあむの見せ場が多いというなかで、2択を選んでもらうところや終盤でのライトを掲げて城主を倒そうとするシーンといった、客席を巻き込んだ演出はその状況にあわせたアドリブが満載となっており、ここでの星希さんの反応や立ち振る舞いが、同じ演目でも同じにならないという、各公演を唯一無二のものにしていたこととか、大閃光を光らせる場面は手間取ることが続いたなかで、千秋楽は一発で光らせたことに歓喜の声が聞こえてきたことは、3公演通して見ていたプロデューサーさんの数が少なくないであろうことが推察されるとともに、3公演おこなわれたからこその反応だと感じたり、“りあむと言えば餃子”とイメージされるなかで、りあむを城主が襲えないのは餃子やそれに含まれたにんにくなのかと思いきや、AB型だからという特殊な設定に驚きつつ、千秋楽公演でのみ餃子に触れる一幕もあり、これも3公演ならではと思えるところがあったり、大閃光を掲げるのを阻止しようと眷属化したアイドルがりあむに近づく場面で、割と遠からず近からずではあったが、千秋楽では遠慮無くアイドルのキャスト陣が星希さんに触れたりつかんでいたりと、どこかノリノリだった感があったこととか、最後に城主を倒したあと、暗転した場内に「武器をしまってください」(※掲げたペンライトをしまってくださいという意味)と表示されて思わず笑ってしまったこととか、第一幕の冒頭に戻り、雑に扱われていると感じて怒っている梨沙にイヴがフォローするシーンにおいて、もしここにプロデューサーさんがいたとしたら、傷ついて嗚咽を漏らしながら号泣していると、さもここにプロデューサーがいるかのようにイヴが話す場面では、公演を重ねることに、松永さんのイヴとしての話し方や客席への語りかけ方もオーバーになっていき、そして客席からの鳴き声が大きくなっていくとともに、集貝さんによる梨沙としての反応も異なりつつ、どれも的を射ていて面白かったこととか、ちとせとこずえの2人が語り合うシーンは眷属化したシーンもあっただけにエモーショナルなものになっていたなか、最後に約束をする場面で、第1公演では2人は手のひらをあわせていたのだが、第2公演では指切りになり、千秋楽では手のひらをあわせつつ手を握るなど公演によって変わっていたこととか、第2幕のライブで2人が「Gaze and Gaze」を歌うのは、それ自体が新鮮でありつつも、会話シーンを見ているとよりグッとくるところがあったこととか、館でゾンビたちに追われているシーンで、梨沙と拓海がドッキリかと思ったら7台もあるカメラを見つけ、配信向けにカメラアピールをするというメタ要素のある演出もさることながら、さりげなく後ろにいた2人のゾンビもカメラアピールをしていたこととか、第二幕における「パ・リ・ラ」の特徴的な“やーめーたー!!”のパートは3公演とも違うキャストが担っていたこととか、千秋楽のみダブルカーテンコールがあり、ほんの少しのおまけとなる拓海の問いかけに城主が答える一幕があることを付記しつつ、最後に初見である公開ゲネプロ公演を見たあと、真っ先に感じたことを記載して本稿を締めくくりたい。

“なぜシンデレラガールズには、ゾンビものととても相性のいい、マッチしている楽曲がここまで揃っているのだろうか……”

前述のように、本公演のアーカイブ配信が期間限定で実施中。このほか「CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD」開催記念グッズの販売を開始。また、配信チケット購入者を対象とした「デレ・オブ・ザ・デッド 振り返りトークラジオ」の配信を、7月10日に予定している。

告知情報

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2026年7月4日(土)・5日(日)大阪・オリックス劇場にて開催されたシンデレラガールズ、ミュージカル形式のイベント「CINDERELLA GIRLS MUSICAL DERE of the DEAD」。5日(日)より開催記念グッズの販売がスタート!

公演の特徴的なセリフをあしらったセリフアクリルキーホルダーや夏らしいビビットな絵柄がかわいい描きおろしイラストのミニアクリルスタンドなどが登場!こちらはシンデレラガール総選挙2026の投票券獲得の対象となりますので、あわせてチェックしてくださいね!

また、公演キービジュアルの描きおろしイラストをあしらったグッズも一部再販売中ですので、こちらもお見逃しなく!

※再販グッズはシンデレラガール総選挙2026の投票券獲得の対象外となります。

開催記念グッズの販売期間は7月26日(日)までとなっております!!公演の思い出にぴったりなアイテムとなっておりますので、ぜひお手に取ってくださいね!

特設サイトURLはこちら!
https://shop.asobistore.jp/feature/cg_musical_dd_memorial

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本公演の配信チケットをお持ちの方のみご視聴いただける、「デレ・オブ・ザ・デッド 振り返りトークラジオ」の配信が決定いたしました!9名勢ぞろいのキャストと一緒にミュージカルについて振り返りましょう♪

配信日時
・2026年7月10日(金)21:00~(予定)

アーカイブ期間
・2026年7月13日(月)23:59まで(予定)

出演キャスト(敬称略)
佐倉 薫(黒埼ちとせ役)
花谷麻妃(遊佐こずえ役)
田辺留依(荒木比奈役)
長島光那(上条春菜役)
松永あかね(イヴ・サンタクロース役)
立花日菜(久川 凪役)
集貝はな(的場梨沙役)
原 優子(向井拓海役)
星希成奏(夢見りあむ役)

※ラジオ形式の番組となります。「本編の同時視聴」・「キャストが出演する映像の配信」はございません。

URL(ASOBISTAGE)
追って公開いたします。

セットリスト(全公演共通)

●第一幕
1.CoCo夏夏夏 Holiday/田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏
2.THE VILLAIN'S NIGHT/佐倉 薫・花谷麻妃・穴沢裕介
3.Bloody Festa(Instrumental)/田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏
4.アンデッド・ダンスロック/佐倉 薫・花谷麻妃・田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏・穴沢裕介
5.EVIL LIVE/佐倉 薫・花谷麻妃・集貝はな・原 優子・星希成奏
6.ダンシング・デッド/佐倉 薫・花谷麻妃・田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子
7.OTAHEN アンセム(Instrumental)/星希成奏
(※歌唱のないキャストの方も含めて記載)

●第二幕
8.銀のイルカと熱い風/佐倉 薫・花谷麻妃・田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏
9.おめざめめーめー/花谷麻妃
10.春恋フレーム/長島光那
11.14平米にスーベニア/立花日菜
12.あの子が街に来なサンタ/松永あかね
13.OTAHEN アンセム/星希成奏
14.きみにいっぱい☆/松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏
15.Beat of the Night/佐倉 薫
16.泡沫のアイオーン/田辺留依
17.GEMSTONE/集貝はな
18.炎の華/原 優子
19.Needle Light/田辺留依・長島光那
20.Gaze and Gaze/佐倉 薫・花谷麻妃
21.パ・リ・ラ/佐倉 薫・花谷麻妃・田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏
22.シンデレラNo.1/佐倉 薫・花谷麻妃・田辺留依・長島光那・松永あかね・立花日菜・集貝はな・原 優子・星希成奏

本業はお堅い会社の会社員。かつてはテクノロジー&ビジネス情報メディアの硬派(自称)なIT系編集記者であったにもかかわらず、ゲームエンタメ担当としてこれまで特定のキャラにスポットをあてたゲーム記事や、キャラコンテンツのライブイベント記事を書き続け、特に「アイドルマスター」と「ラブライブ!」シリーズは、10年以上にわたってあわせて100本以上を執筆。諸般の事情により、副業ゲームエンタメライターとして寄稿も行うことに。 アイマス歴は、アーケード版ロケテスト1回目からのプレーヤー。 X(旧Twitter):https://x.com/310kazuya

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