オリジナル版の開発元であるEgg Hatcherの協力のもとサイバーエージェントゲーム・エンタメ事業部のColorful Paletteがパブリッシャーを担当している、完全版「火山の娘」体験版の先行プレイレポートをお届け。
「火山の娘」は、2023年にSteamでリリースされた育成シミュレーションゲーム。プレイヤーはひとり娘の父親となり、娘を育て上げつつ、人間と魔物の間でトラブルが生じている“火山国”の未来を見届けることになる。
娘の育て方によって変化する50種類以上のエンディングや、ストーリーを彩る美麗なイラストも特徴。全言語におけるSteamレビューでは「圧倒的に好評」を獲得しているなど、人気・評価ともに高い一作となっている。

完全版はiOS/Android/PS5/Nintendo Switch/Steamのマルチプラットフォームで展開。日本語、英語、繁体字、簡体字、韓国語の多言語に対応し、日本語や英語などは精度の高いテキストへと再翻訳が成される。新規ストーリーやスチル、探索マップの追加、ゲームシステムとUI(ユーザーインターフェース)も向上するなど、ゲーム内容も充実。
物語・世界観を表現したアニメーションOPに、日本語版では中原麻衣さん、井上麻里奈さん、伊東健人さんなど豪華キャスト陣によるフルボイス化なども実施。新たに「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(プロセカ)のColorful Paletteがパブリッシングを担当するからこそと言えそうな力の入れようだ。ちなみに、Steamで販売中のオリジナル版も、後日完全版への無料アップデートが行われるとのこと。
筆者は原作バージョンをプレイしておらず、まっさらな状態で完全版の体験版をプレイしている。この点をご了承の上、このプレイレポートは読んでいただければと思う。なお、先行プレイはAndroid版で行っている。
“3つの成長目標”の達成を目指しつつ「小鳥の日」を迎えよう
体験版は序盤の重要イベント「小鳥の日」までプレイすることができた。導入部から祈りを捧げるために訪れた教会が魔物に破壊されてしまうなど、不穏さが垣間見える。娘の名前は“ローズ”、父親の名前は“ウーバー”が初期設定だが、変更が可能。それぞれの誕生日も自由に変えることができ、娘は血液型も設定可能だ。


それから5年が経過。母親は亡くなってしまい、父親が男手ひとつで娘を育てなければならないことがわかる。最初に「どんな父親になりたいか?」を3つの選択肢から選択。これにより娘から父親への評価の初期数値が変化するようだ。
娘の部屋に行くと、3つの成長目標が提示される。ゲームは1月から開始、6ターン後の6月にある“小鳥の日”までに成長目標を完遂すれば報酬がもらえるとのことで、体験版はこの完遂が目標であると言えるだろう。


娘の育成方針は基本的に自由ながら、報酬が貰える目標は達成しておくに越したことはない。「いかに自分が目指したい教育と、目標を達成できる規範的な教育を両立すべきか?」を意識するのが、良き子育てのカギを握るのだろうと感じた。
朝の体操、挨拶の勉強などの“授業”コマンドで進捗を100%まで上げることは、成長目標を達成する上でとくに意識すべき部分。また、これらによって娘のステータスは向上していく。さらに、2ターン目からは地図から行き先を選んで外出できるようになり、娘を成長させるためのコマンドのバリエーションが一気に増えた。「所持金・行動力・気分」といった数値にも注意しながら、行動を選択していく。



行動力は“食事”で、気分は“休憩”などによって回復出来るので、適度に挟んで娘の成長をより効率化することが可能に。一方で所持金は1ターン経過するごとに増えることもあり、体験版の範囲では底を突いてしまうような無茶に繋がる行動は見当たらなかった。行き先によっては作物を育てて、数ターン後に収穫すれば、これを食材に効果の高い料理が作れるといった要素も。


娘の基礎ステータスがレベルアップすると、“才能スキル”のレベルを向上できる。才能スキルは戦闘・生活・社交に分類されており、体験版の時点では影も形もない“戦闘”に娘が駆り出される未来を思うと少し胸が痛んだ。ともあれ、序盤では成長にボーナスが付く生活スキルが役立ちそうだったので、先のことよりもまずこちらを優先することに。
娘のステータスが上がると授業の学習進度が増して、成長目標を達成しやすくなる。「どのステータスが、どの学習の進度を上げるのに有効なのか?」を考えて、日々の行動を選択することが、バランスの取れた子育てを行う上では重要そうだ。



そうこうしているうちに「小鳥の日」当日。この記念日にまつわる火山国に特有の文化などが仔細に語られ、興味深くも“火山の女神さま”といった伝承には少し胸騒ぎも覚える。
この日は親から子どもにプレゼントを贈ることになっており、町の広場で遊べるミニゲーム(今回遊べたのは簡単な計算問題の正解を3択から選ぶ“算数競技”)の結果によって贈るプレゼントの数を増やすことができた。このプレゼントもやはり娘のステータス向上に繋がるので、なるべくたくさんあげておきたいところ。



広場からの帰り道で不穏なシーンが描かれて、プレイ時間にして1時間とちょっとで体験版は終了。ここから先、娘がどのように成長し、どんな運命を辿るのか? 非常に気になる幕引きとなっていた。

各ターンの開始時、娘の部屋に向かう前の画面では新聞を読むことができ、年月が経過すると内容が更新されていった。街で出会う人々の移り変わりもこの新聞の内容と連動している部分があり、ストーリーが進めば国の情勢の変化を見定めるためにも重要な要素になりそうだった。


娘や街の人々との会話では、父親自身の価値観が試されることもあった。ここでどんな態度を見せるかによって、娘からの見られかたや、与える影響が変わるようだ。会話シーンは実力のある声優陣が情感豊かに演じていることもあり、プレイするほど作品世界への愛着も高まっていった。行動を選ぶときなどに操作面で戸惑うことはほとんどなく、このあたりにも完全版で調整が入ったゲームシステム・UIの向上の恩恵があったのかもしれない。

育成シミュレーションゲームが好きならば、夢中で楽しめるであろう完全版「火山の娘」。このジャンルのプレイ経験が少なくても、興味深い独自のファンタジー世界や、この世界でさまざまな運命を辿ることになる娘を育て上げるというコンセプトに興味を惹かれたのであれば、まずはこの体験版をプレイしてみてほしい。
(C) Egg Hatcher / (C) Colorful Palette Inc. All rights reserved.
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。


































