カプコンは、2012年1月29日に、シリーズ10周年を記念した特別イベント「逆転裁判10周年 特別法廷」を東京都・港区メルパルクホールにて開催、開発陣のトークショーや水木一郎氏のライブ、最新作発表など盛りだくさんの内容となった。
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シリーズ10周年を記念した特別イベント「逆転裁判10周年 特別法廷」を観覧しにきたファンで大賑わいのメルパルクホールでは、昼の部と夜の部の2公演が実施され、シリーズプロデューサーやディレクターの開発秘話や新作タイトルの続報、そして水木一郎氏のライブ、最後には最新作となる「逆転裁判5」の制作が決定したことが発表され、会場は沸きに沸き、興奮冷めやらぬファンは、閉廷後もロビーなどで交流していたのが印象的だった。
また、会場限定のオリジナルグッズも販売され、ここでしか入手できない商品に、ファンは大喜びをしながら購入をしていた。さらに、宝塚公演「逆転裁判 -蘇る真実-」で主役を務めた「蘭寿とむ」さんや、ミステリ作家「有栖川有栖」氏から熱いビデオメッセージが送られ、こちらもファンから黄色い声援が挙がっていた。
逆転シリーズ10周年特別イベント「逆転裁判10周年 特別法廷」
出演
ミュージシャン「水木 一郎」さん
株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO「日野 晃博」氏
レイトン教授 VS. 逆転裁判 プロデューサー「竹下 博信」氏
逆転裁判シリーズ 企画・脚本・監督「巧 舟」氏
逆転検事シリーズ プロデューサー「江城 元秀」氏
逆転検事シリーズ 企画・脚本・監督「山﨑 剛」氏
「逆転裁判」シリーズ開発陣によるトークショー
開発エピソードや裏話を披露
本特別法廷は、すべて一連のシアタームービーに沿って進んでいくイベント。シリーズのキャラクターがゲームさながらのムービーで登場し、しかもフルボイスで会場を盛り上げる。特に会場のノリは最高だったと言える。
また、法廷の合間にはシリーズのプロデューサーやディレクター陣が登場。第1作が発売されてから10年にわたるシリーズの開発秘話や今だから明かせる裏話などをトークショー形式で披露してくれた。「逆転裁判」の開発当時は実は続編を予定していなかったと巧氏は話し、「逆転裁判2」においては3ヶ月で5話を書いて!という要請があったとのこと。「逆転裁判2」に入りきらなかった話が「逆転裁判3」に入れ込まれたという裏話も聞けた。
また、シリーズの大ファンでカプコンに入社したという山﨑氏と、逆転検事シリーズが本格的にプロデュースするデビュー作となったという江城氏は、今まで明かしてこなかった逆転検事シリーズの幻のキャラクター「犬飼ルカ(いぬかいるか)」を紹介。イルカにしか心を開かない彼女から情報を得るには御剣がイルカと仲良くならなければならない設定だったらしい。「逆転検事2」では幻の第3話が存在。相沢詩紋は本来ならば第3話で活躍、王帝君は死ぬ設定ではなかったという。
登壇者への質問
ここでは、公式ファンサイト「逆転通信」でユーザーから募集した質問を開発陣にぶつけるコーナーが実施。「逆転裁判」シリーズを続けて得したことはなんですか?という質問には、大ファンで入社した山﨑氏は「今日ここに登壇したこと自体が得したことです。」と話した。どうやってトリックを考えるんですか?という質問に巧氏は「まずは面白い事件を考えます。」と答えていた。
映画「逆転裁判」情報
2012年2月11日から全国の東宝系劇場で一斉公開となる映画「逆転裁判」の予告編PVが上映され、再現度の高いキャラクターや舞台の様子などが紹介された。また、成歩堂龍一役の成宮寛貴さん、御剣怜侍役の斎藤工さん、綾里真宵役の桐谷美玲さん、さらに監督の三池崇史氏からのビデオメッセージも公開された。2月11日は映画館で「異議あり!」が聞けるぞ。
日野晃博氏を交えて、3DS「レイトン教授VS逆転裁判」紹介
カプコンとレベルファイブのコラボレーション作品となる3DS「レイトン教授VS逆転裁判」について、株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO「日野 晃博」氏が登壇し、最新の情報を公開した。まず発表されたのは、アニメーション制作はBONES(ボンズ)が担当するという情報。今回会場で解禁となったのは、成歩堂と真宵の登場カット。飛行機でどこかへと向かう2人の行き先に見える怪しげな建物は一体…?ちなみに今回公開されたアニメーション動画のボイスは製品版とは異なるとのこと。
さらに最新バージョンでの実機プレイも公開。立体的に生き生きと動くキャラクターや、複数の証人でさらに奥深くなった法廷バトルのシーンなどが公開された。発売日に関しては今回は明かされなかったが、ぜひ続報を待って欲しい。
iOS「逆転裁判123HD ~成歩堂 龍一編~」
現在配信中のiOS「逆転裁判」。駆け出し弁護士「成歩堂 龍一」の活躍を描く「逆転裁判 蘇る逆転」「逆転裁判2」「逆転裁判3」が1パックになって登場。オリジナル原画からHDでリマスタリングされ、横画面と縦画面の両方で楽しむことができる。また、本作はすでに配信されているiPhone/iPod touch「逆転裁判」のアップデート版となり、現在のバージョンで購入済みのシナリオは、「逆転裁判123HD ~成歩堂 龍一編~」でプレイできるぞ。
水木一郎氏によるライブ
そして会場が盛り上がった水木一郎氏のライブでは、「大江戸戦士トノサマンの唄」を激烈に熱唱。トノサマンスーツアクターも登場して会場は一気にヒートアップ!ちなみにこの楽曲の歌詞は巧氏が10分で作ったと水木氏が告白していたぞ。ゼェーーーートゥ!!
さらに開発陣の挨拶の後、これで昼の部は閉廷か…と思った瞬間、画面に「異議あり!」のメッセージが!会場がざわつく中、モニターには「逆転裁判4」のなんと王泥喜法介と牙琉響也、そしてヤッパリ矢張が登場!そして、アンコールとして水木一郎氏が「LOVE★LOVE GUILTY」をライブで披露したのだ。サイリウムも輝いた会場は最後の最後にまた1つになっていたぞ。
ついに情報解禁!「逆転裁判5」制作決定!!
ライブのアンコールも終わり、まだまだ興奮が冷めない会場が今度はいきなり暗転…ステージ中央に置かれたDVDプレイヤーにスポットライトが当たりスタッフがディスクを挿入…そして再生されたのはなんと「逆転裁判5」制作決定の文字とロゴ!!会場は地鳴りがするほど盛り上がり、最後まで拍手は鳴り止まなかった。対応プラットフォームや発売日などはまったく不明だが、ぜひ続報を待て!!