セガは、本日3月15日、クラブ セガ 秋葉原 新館にて、PSP用ソフト「シャイニング・ブレイド」の発売記念抽選会を実施した。ここではその模様と本作のプロデューサーを務めた澤田剛氏からのコメントを紹介する。
発売記念抽選会では、Tony氏直筆サイン入りキャラクターイラスト複製原画色紙や出演声優寄せ書きサイン色紙をはじめとした豪華賞品がゲットできるとあって、多くの人が足を運んでいた。
また、参加賞として配布されていたクリアファイルには、「シャイニング」シリーズ初のファン感謝イベント「シャイニング ファン フェスタ 2012spring」の開催決定を告知するチラシが封入されていた。
詳しい内容については、下記「シャイニング」シリーズポータルサイトにて確認してほしい。
「シャイニング」シリーズポータルサイト
http://shining-world.jp/
さらに、当日来場していた澤田氏より、発売を迎えての感想などを聞くことができたので紹介しよう。
――発売を迎えた感想をお聞かせください。
澤田氏:セガがハードメーカーからソフトメーカーになって以降、“新生シャイニング”シリーズとして「シャイニングソウル」から展開し、今年の3月末でちょうど10年になります。その初期から関わってきたのですが、セガとして「シャイニング」シリーズを復活させようということで試行錯誤を繰り返してきました。
今作はその集大成というか、セガとして「『シャイニング』シリーズはこうだろう」というひとつの答えが導き出せたのではないかと思います。
――その中でも本作の見どころはなんでしょうか?
澤田氏:私自身が携わってきたTonyさんをキャラクターデザインに据えたシリーズでは、今までにない新しいユーザー、特に中高生を中心として若返らせたいというのがあったので、キャラクターの魅力を前面に押し出していくシリーズとして展開してきました。
今までタイトルごとにそれぞれ違うシステムを採用してきた中で、今回のゲームシステムは、キャラクターやストーリーの魅力をユーザーに味わっていただくにはすごくよいシステムになっています。
いろいろ試行錯誤してきましたが、次にやる時はあまりブレないで、今回のシステムをブラッシュアップさせてシリーズとしても落ち着けていきたいです。シリーズとしても10周年を迎えて、これからが「シャイニング」シリーズの新しいスタートだと思っています。
――開発で苦労した点などありましたらお聞かせください。
澤田氏:Tonyさんがキャラクターデザインをしている「シャイニング」シリーズでは、今まで2Dのデフォルメキャラクターを使っていたんですが、今回初めて3Dで、キャラクターデザイン通りの等身になるということで、キャラクターの魅力を損なわず、イラストのイメージをそのまま3D化するというのは苦労しましたが、開発が頑張ってくれました。
PSP用ソフトなんですが、やっていただければキャラクターのモデルがよく描かれているのがわかるので、動かすだけでも楽しめると思います。
――お気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?
澤田氏:毎回、プロデューサーがひいきしているとよく言われるのですが(笑)、今作ではTonyさんもお気に入りだというアルティナですね。
旧作のキャラクターがたくさん出ているので、「5人パーティで誰を育てるか悩むよね」とTonyさんとも話しています。実際、社内でやっていてもみんなパーティが違っていて、能力で選んでいる人、趣味で選んでいる人、さらに獣人ばかりという面白い人もいます。
僕の場合は元気系が好きなので、今回の新キャラクターの中で元気系、というかツンデレなのはアルティナなのでお気に入りです。
――今回のテーマになっている「歌」について、どういったこだわりを持っていましたか?
澤田氏:声優さんをキャスティングする中で、水樹奈々さん、田村ゆかりさん、堀江由衣さんをはじめ、もともと声優としての存在感もある方々にどういう歌を歌ってもらおうかなと考えました。
開発内では世界観に合わせた楽曲作りという意見もあったんですが、最終的にはわりとアニソンぽい形になりました。アニメファンの方が入りやすかったり、曲によってはアイドル風だったりするので、世界観ぶち壊しで、シリアスな場面なのにすごい歌で倒されていくのがかわいそうというのもあります(笑)。
キャラクターを味わってもらうことに重点をおいているので、人によって楽しみかたが違うなと思いますし、また、今回は10曲以上入っているので、1曲1曲でジャンルを変える工夫をしています。
――今回、クリアファイル内のチラシにてファン感謝イベントの実施が発表されましたが、現時点でお話できることはありますでしょうか?
澤田氏:本日は「シャイニング・ブレイド」の発売とアーケードでの「シャイニング・フォース クロス エリュシオン」の稼動開始に加え、“春のシャイニング祭り”と称していろいろと発表をしています。
そのひとつがイベントの開催決定で、声優さんを呼んでシリーズファンに向けた感謝祭を考えています。まだ決まっていない部分も多いので、詳細については今後の情報に期待していただきたいです。
「シャイニング」シリーズをキャラクターブランドとしても広めていきたいと思っていまして、家庭用ゲームの次作もやりますし、そのほかオンラインやソーシャル、ラジオ番組、4月からは「シャイニング・ハーツ」のTVアニメも始まったりと、いろんなメディアでシャイニングに触れる機会をもっと作っていきたいと思っています。セガとしては前のめりで頑張っていきます!
――Twitterキャンペーンの反響はいかがでしたか?
澤田氏:Twitterキャンペーンは他社さんもいろいろとやられていると思うんですが、今回のような内容は初めてだと思うんですよね。
アイコンも今は170種類ぐらいになっていますが、思ったより取得するキャラクターの偏りはないですね。ミスティ、アルティナ、サクヤあたりがやや多いものの女性キャラは分かれてますし、意外と獣人も多くて、多彩に使っていただいているようで開発スタッフとしては嬉しいです。
――今作のプレイボリュームはどのくらいになりますか?
澤田氏:基本的にメインストーリーをクリアするだけだと、30時間ぐらいなんですが、キャラクターごとにサブシナリオが何段階かあるので、途中サブシナリオを進めていくと70時間~80時間ぐらいはかかるかなというボリュームになっています。
キャラクターが20人以上仲間になり、その上モードチェンジもできるため、トータルで30種類以上を育てることが可能で、好感度も上げないとサブシナリオが発生しないので全キャラまんべんなくやると時間がかかると思います。
――ユーザーの方にメッセージをお願いします。
澤田氏:旧作のキャラクターも登場していますが、PSPが若い層に遊ばれているハードということもありますので、私たちとしては新しい層に遊んでもらいたいと思っていまして、世界観や設定の部分を再構築して初心者の方が入りやすいように配慮して作っています。
集大成ではありますが、新たな「シャイニング」シリーズとして羽ばたいていくスタートラインかなと思っていますので、今まで「シャイニング」シリーズに触れてこなかった方々にも、ぜひこの機会に触れてほしいです。
――ありがとうございました。
(C)SEGA
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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