アメリカ・ロサンゼルスのLAコンベンションセンターにて2012年6月5日~7日(現地時間)まで開催された「Electronic Entertainment Expo(E3) 2012」。Sony Computer Entertainment Americaは、「The Last of Us」のメディア向け実機デモを実施した。
「アンチャーテッド」シリーズを開発したNaughty Dogの新作タイトル「The Last of Us」。6月4日に行われたプレスカンファレンスでのデモプレイでは、大きな注目を集めていた。
ウィルスにより崩壊したアメリカが本作の舞台。プレイヤーが操作する40代の男性Joelと、その後をついてくる14歳の少女Ellieが主人公だ。2人が協力し合いながらこの世界を生き抜いていく。アンチャーテッドと同様のアクションTPSとなるが、Joelの動きにあわせて、自身で考え、行動するEllieの存在が大きく異なる点だろう。
今回のデモでは、プレスカンファレンスでのデモプレイと同じカフェからスタートした。外に出ると浸水した街が広がっている。バスをよじ登り、隣の大きなビルに侵入する。ここまでは、カンファレンスでのデモと同じ流れだ。
上のフロアに移動する際に梯子を使うのだが、実機デモでは、左手前にある高さ2メートルほどの箱の上に梯子が置かれており、その梯子を使用するために、JoelがEllieを梯子のある場所まで持ち上げ、梯子を降ろさせるシーンを確認できた。おそらく、このように2人が協力しなければならない場面が多く存在するのだろう。
誰も居ない部屋にビンを投げ、敵の注意をひきつけることで安全に侵入する場面では、敵のリーダーが別の部屋も捜索するよう部下に命じるなど、高いAIを持っている印象を受けた。また、道具の組み合わせなどによっても、様々な使い方ができるようだ。
また、プレスカンファレンスではなかった敵の頭をレンガで殴る場面などもあり、1つの場面をとっても、プレイヤーの行動次第で何通りもの展開があることを確認できる。
プレスカンファレンスでは、敵にビンを投げたり、Joelが襲われている場面では、敵にナイフで立ち向かっていたEllieだが、今回のデモプレイでは、終始、Joelの後ろについてまわっていた。Ellieにも高いAIが搭載されており、Joelの行動次第で多様な行動をとるようだ。
キャラクターの豊かな表情やグラフィクはもちろんだが、Ellieや敵の高いAIが、ゲームプレイによりどのように変化していくのかにも注目したい。今後の続報に期待しよう。