ゲームシステムの再構築により新たな「アトリエ」シリーズに―「アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~」完成発表会の模様をお届け!

発表会・イベント取材
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ガストは、本日6月21日、コーエーテクモゲームス日吉本社にて、2012年6月28日発売予定のPS3用ソフト「アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~」の完成発表会を開催した。

当日は、ディレクターのガスト 岡村佳人氏がプレゼンターを務めてのゲーム紹介をはじめ、キャラクターデザインの左氏、OPムービーディレクターのポイント・ピクチャーズ 高津幸央氏、開発者トークやスペシャルゲストとしてアーシャ役 井上麻里奈さん、ニオ役 伊瀬茉莉也さんを迎えてのゲストトークなどが行われた。

まず最初に、コーエーテクモホールディングス 取締役名誉会長の襟川恵子氏が挨拶。昨年実施した経営統合の際、前作「メルルのアトリエ」をプレイしてみたところ、先生が失敗した弟子を慰める優しいエピソードがあって驚いたという。そして、この優しさのあるタイトルを生み出すガストをグループ化してよかったと話していた。

続いて、ソニー・コンピュータエンタテインメント プレジデントの河野弘氏が挨拶。「アトリエ」シリーズは、97年に初代プレイステーションで発売されて以来、継続的に発売していくなかで、ハードの進化に合わせて技術と遊び方を進化させている、とてもユニークな存在だと思っているという。

また、プレイステーションのスタッフが独自に調べたところ、「アトリエ」シリーズのユーザーがゲームを最後まで遊びこむ割合がPS3タイトルの中でも特に高いというデータを引き合いに出し、ユーザーが長く「アトリエ」シリーズを支えていることを見せつけられたと述べた。

襟川恵子氏 河野弘氏

岡村ディレクターがゲーム内容を紹介!

岡村佳人氏
岡村佳人氏

ここからは、岡村氏が登壇し、まず、「毎年同時期に展開してきた『アトリエ』シリーズ最新作を今年も発売できることで感慨深いものがあるとともに、「アトリエ」シリーズに携わる全ての人へ感謝を述べたい」と現在の心境について話したあと、ゲーム内容を紹介した。

「アトリエ」シリーズは、アイテムとアイテムを組み合わせて別のアイテムを合成する調合システムをベースとした錬金術RPG。シリーズ第14作となる本作では、前作まで3作に渡り展開したアーランドシリーズから世界観、ゲームシステム、登場キャラクターの全てを一新した新シリーズの第1作として展開する。

今までの「アトリエ」シリーズは一定の期間内に目的を達成するというシステムだったが、今作では、主人公・アーシャが行方不明になった妹・ニオを探すことが目的になっており、システムよりのゲーム性からストーリーを重視したゲーム性を意識しているという。

また、今までは基本的に2Dの立ち絵イラストを主に使っていたイベントシーンについて、今作ではすべてのイベントシーンを3Dモデルで表現し、演出を強化。そしてアーランドシリーズのきらびやなビジュアルから一転、本作の世界観に合わせてシックで退廃的なビジュアルになっており、その点にも注目してほしいと語った。

システム面では、今までやりこみ要素の強いゲームシステムが多かったが、今回はシステムを再構築し、新たなターゲットとして一般RPGユーザー層に向けても制作。シンプルにわかりやすくした部分と、新しいやりこみ要素の両方を共有させるシステムを目指したという。

例えば、今まで採集の際は、材料をひとつひとつ選択しなければいけなかったが、本作ではボタンひとつで可能に。加えて、フィールド上で探索や目的が完了した場合には、ショートカットで戻れるなど、ユーザビリティの向上も図られている。

従来の「アトリエ」シリーズに用意されたクエストや依頼も、より遊びやすく、ゲームとの密接につながるよう作られており、さらに本作ならではのゲームシステムとして「思い出システム」を実装。こちらは、従来のシリーズの評価システムをもとに、“想い出ポイント”を使用してイベントが発生、クリアすることで各種ボーナスとして還元できるようになっている。

シリーズの肝とも言える調合システムにも大きく手を入れており、これまで材料の吟味に集約されていたアイテムの作り方について、調合の過程に重点を置くかたちで開発。複雑化されていた材料の選択を、材料の投入順や調合中にできるスキルなどに落としこむことで、視覚的にわかりやすくなるよう改善したという。

同じく「アトリエ」シリーズのメインである戦闘では、3Dモデルにブラッシュアップをかけ、よりクオリティの高いものとなっている。また、戦闘システムではこれまでの要素をベースに、距離とコストの概念を追加し、より戦略的なバトルが楽しめるようになっているとのことだ。

ニオの貴重なデザイン画が楽しめた開発者トークショー

ゲーム紹介が終わったところで、ゲストとして左氏、高津氏が登壇し、自身が担当したパートについてトークを展開した。

左氏
左氏

左氏は、キャラクターデザインをお願いされた際、アーランドシリーズで岸田メル氏が描いたきらびやかな雰囲気とは違ったシックなかたちになるということで自身に合っているとは感じつつも引き受けるか悩んでいたそうだが、初期の作品をユーザーとして楽しんでいた経緯もあり、快諾したという。

そして、デザインをしていく中で、何回も変更が入ったキャラクターもいたそうで、ここでは実際にニオのデザイン画を第1稿から順に紹介。アートディレクターの判断により、ショートカットを採用したエピソードも語られるなど、デザイン決定までのさまざまな試行錯誤が垣間見える内容となっていた。

高津幸央氏
高津幸央氏

また、オープニングムービーを手がけた高津氏は、今までに数多くのガスト作品のムービーを担当しているが、今回は曲のイメージに合わせ、世界観、ストーリー性のあるアニメーションとして制作したという。

そして、左氏の絵と曲がマッチしていたため、左氏の特徴的な色使いを意識し、世界観を壊さないようにしたこと、花がビジュアルテーマのひとつとなっており、ムービー中に登場する花言葉のひとつひとつが作品のもつテーマを表現しているなど、見どころの多いムービーになっている。

井上さん、伊瀬さんに加え、ゲームの楽曲を歌う紗也さんも登場!

(左2人目から)井上麻里奈さん、伊瀬茉莉也さん
(左2人目から)井上麻里奈さん、伊瀬茉莉也さん

続いては、井上さん、伊瀬さんを迎えてのゲストトークコーナーに。井上さんは、アーシャについて「おっとりとした、非常に可愛らしい女の子なんですが、すごくシスコンでニオのことになると猪突猛進になってしまうなど、ドジな部分がありつつも一本筋の通った女の子」と表現。

それに対して岡村氏から、普段、元気で強気な性格の女の子を演じているイメージを井上さんに対して持っていたものの、収録をしていく中で、可愛らしい女の子を演じてもらってお願いしてよかったと言うと、井上さんは「ちょっとホッとしています」と心中を語っていた。

続く伊瀬さんは、ニオを「しっかりものだけれどどこか抜けている部分があり、それでも天真爛漫ですごく健気な女の子」と評し、岡村氏は唯一の肉親同士だからこそ、仲の良い姉妹関係になっているとゲームでの関係性について補足していた。

また、井上さんが、アフレコ時のゲーム画面上のセリフについて、役者側での表現の変更を許容してくれたことに感謝の気持ちを述べると、岡村氏からは「ガストでは声優さんの生の演技が大切だと思っており、声での表現をゲームに反映するようにしている」とキャストの演技を大切にする姿勢を強調していた。

さらに、伊瀬さんにもMCからアフレコの感想について質問すると、「再会するまでと再会したあとで心情の変化があり、演じ分けが大変だった」というコメントが。それを補足するかたちで、岡村氏からは、本作ではニオと再会したあとのストーリーも楽しめることも明かされた。

(写真中央)紗也さん
(写真中央)紗也さん

本作の音楽について話が及ぶと、ここでMCからもうひとりゲストがいるとの発言が。そこで登場したのは、本作のバトルテーマ「Stargazer」を歌う紗也さん。今回初めてゲーム楽曲を歌うという紗也さんは、「自分の歌がゲームで流れるということだけで嬉しかった」と喜びのコメントを残した。

なお、井上さんと紗也さんは、7月1日、大宮ソニックシティにて行われる「ガスト・ガーラ」にも出演予定。グッズの限定販売や先行販売もあり、岡村氏からは、「一緒に楽しいイベントにしていきたい」という意気込みも語られた。

発表会後には体験会も行われ、当日招待されたユーザーが発売前に本作を楽しんでいた。

※画面は開発中のものです。

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