9月20日、千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2012のカプコンブースにて、ニンテンドー3DS用ソフト「逆転裁判5」のスペシャルステージが行われた。本作の見どころや新たなシステムなどが紹介されたステージの模様をレポートしよう。

目次
  1. 成歩堂が新助手・希月心音(キヅキココネ)とともに再び法廷に立つ!
  2. 映像はすべて3D、そしてアニメーションパートも!

成歩堂が新助手・希月心音(キヅキココネ)とともに再び法廷に立つ!

2007年発売の「逆転裁判4」以来、5年ぶりのナンバリングタイトルとなる「逆転裁判5」。本作はシリーズの顔というべきキャラクター・成歩堂龍一が再び主人公として登場するということで、大きな注目を集めている話題作だ。

今回のステージにはプロデューサーの江城元秀氏とシナリオディレクターの山﨑剛氏が登壇。今回の開発の経緯について江城氏は「かねてより多くのファンの方から“逆転裁判”の続編を出してほしいというリクエストをいただいていましたが、去年の秋くらいにようやく制作のメドがつきまして、今年1月の“逆転裁判”10周年記念イベントで制作の発表をさせていただきました」と振り返った。この発表には予想を上回る反響があったとのことで、江城氏・山崎氏とも「これは気合を入れて作らなければ」と意気込みを新たにしたという。

プロデューサーを務める江城元秀氏。 シナリオディレクターの山﨑剛氏。

今回のストーリーについて山崎氏は「“法廷崩壊”をキャッチコピーに物語を作っています。法の秩序が崩壊して冤罪やねつ造が横行する時代を背景に、主人公たちが真実を見つけるべく頑張る話にしたいと思っています」とコメント。さらに、本作の舞台が「逆転裁判4」の1年後であることも明かしてくれた。

法廷に立つのが8年ぶりとなることから、成歩堂の外見は「3」までのものから少し変化。前ボタンを開けてスーツを着崩し、前髪も少し垂らした大人っぽいデザインとなっている。また、胸ポケットのあたりに見える金の鎖は「逆転裁判4」に登場したネックレスとのことだ。

成歩堂のパートナーとなる新キャラクター「希月心音(キヅキココネ)」の紹介も行われた。アメリカで心理分析を学んできたという異色のキャリアを持つ新米弁護士で、負けず嫌いの勝気な女の子とのこと。イメージカラーは黄色で、江城・山崎両氏によると「次は黄色にしようと最初から決めていた」という。

この心音の登場によって生まれた新たなシステムが「ココロスコープ」だ。法廷での心理分析をゲーム化したもので、証人の発言中に喜・怒・哀・驚を表す4つのアイコンが表示。爆弾の爆発について証人が話したときには「驚き」の感情が点滅するなど、証言中の証人の心の動きを見ることができる。このシステムを使って発言の内容に合わない“ムジュン”した感情を見つけ、それを指摘することで事件の真相へと迫っていくのだ。

映像はすべて3D、そしてアニメーションパートも!

山﨑氏による実機を使った紹介も行われた。今回はキャラクターから背景まですべてが3Dとなっているが、江城氏によると従来のシリーズの良さをいかすため、2Dに見えるような映像作りにこだわったとのこと。また、サイバンチョや亜内(アウチ)検事といったおなじみのキャラクターの姿も確認することができた。

続いて、成歩堂と心音が金庫の置かれた部屋を調査する探偵パートのプレイを紹介。過去のシリーズの探偵パートと一見同じに見えるが、実は室内の映像もすべて3Dで作られており、視点を自由に切り替えることが可能になっている。視点を上下左右に動かせるので、さまざまなアングルから現場を調べることができるのだ。

さらに、初公開となるアニメーションパートの映像を上映!本作では物語のさまざまな場面でアニメーションが流れることもあわせて紹介された。制作を手がけるのは「鋼の錬金術師」や「交響詩篇エウレカセブン」などで知られるボンズで、成歩堂や心音たちがなめらかに動く高クオリティのアニメ演出は必見だ。

そのほか、御剣検事を主人公とした宝塚歌劇とのコラボ第3弾や「レイトン教授」との異色コラボ「レイトン教授VS逆転裁判」の紹介も行われた。「レイトン教授VS逆転裁判」はレベルファイブのブースでプレイアブル出展されているので、こちらもぜひ遊んでみてほしいとのことだ。

気になる発売日だが、現在鋭意開発中で2013年を予定しているとのこと。最後に山崎氏は「新しい“逆転裁判”を作るべくチーム一丸となって制作しております。3DSでパワーアップした法廷バトルを見せたいと思っていますのでご期待ください」と挨拶。

江城氏も「続編制作の発表後、ボクらが震えるほどのファンの方のリアクションをいただきました。今後もどんどん新しい情報を出していきたいと思っていますので、これからも応援してもらえたらと思います」と意気込みを語ってくれた。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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