9月20~23日の4日間にわたって開催された東京ゲームショウ2012に、レベルファイブとカプコンのコラボ作品「レイトン教授VS逆転裁判」がプレイアブル出展されていた。ここでは、レイトン教授と成歩堂龍一の夢の競演が実現した本作のプレイレポートをお届けしよう。
本作はレベルファイブの「レイトン教授」とカプコンの「逆転裁判」という人気シリーズの異色のコラボレーション作品だ。舞台となるのは“書かれた物語が現実になる”というラビリンスシティ。考古学者のエルシャール・レイトンと弁護士の成歩堂龍一は力を合わせ、この異世界で巻き起こる数々の謎に挑むことになる。
人気作の競演だけあって、プレイアブル出展がされていたレベルファイブのブースには多くの人が来場。特に一般日は大盛況で、ファンの期待の高さがうかがわれた。
今回の出展バージョンでは、レイトン教授が主人公の「レイトンパート」と成歩堂が主演の「裁判パート」がプレイ可能になっていたので、まずは「レイトンパート」にチャレンジ。このパートは「レイトン教授」シリーズでおなじみの、いろいろな場所を探索して発見したナゾを解いていくというもので、今回の出展バージョンではナゾがふたつ用意されていた。
ナゾの内容はいたってシンプルで、例えば本棚を調べると出現するアミダクジを使ったナゾは、特定の色の線を消して白い魔女と黒い魔女をそれぞれの城に到達させることができればクリアとなる。恐らくレイトン教授のパートでは、こういったさまざまなナゾに挑戦していくことになるのだろう。
続いて「裁判パート」をプレイ。こちらはロンドンに出張中の成歩堂がいわくありげな傷害事件の弁護を引き受け、助手の綾里真宵とともに法廷に立つというもので、証人の発言をゆさぶって新たな証言を引き出す「ゆさぶる」や証拠をつきつけて証言の矛盾を突く「つきつける」など、法廷の進め方は「逆転裁判」シリーズとまったく同じだ。
面白いのは、こちらのパートでも「レイトン教授」シリーズでおなじみの「ひらめきコイン」を使用すると、証言の矛盾を突くヒントが得られること。製品版でも使用可能と思われるので、「逆転裁判」シリーズをプレイしたことがない人でもスムーズに進められそうだ。
ストーリーの部分では、どちらのパートにも登場する少女・マホーネの存在が目を引いた。「レイトンパート」での彼女は魔女に追われていて、魔物のような姿をした謎の人物にさらわれてしまうが、「裁判パート」ではなんと成歩堂が弁護する被告人として登場。「レイトンパート」とは雰囲気も異なっており、このマホーネをめぐる謎が最大の見どころになりそうだ。また、個人的には久々の登場となる成歩堂の助手・綾里真宵の活躍にも注目したい。
ちなみに、今回の「裁判パート」のラストでは成歩堂の横にレイトン教授が立ち、ふたりがおなじみのキメポーズを取るところで終了となっていたが、これは製品版に向けたサービスシーンと考えるべきだろう。本編ではふたりはどのようにして出会い、競演することになるのか。2012年11月29日の発売を期待して待とう!