11月22日から11月25日までの期間、シンガポールにて開催された「Intel Extreme Masters Singapore」、本大会を主催するIntel社のGeorge Woo氏と出場選手でもあるGrubby選手へのインタビューをお届けしよう。
シンガポール・チャンギ国際空港近くにあるSingapore EXPOにて開催された「Intel Extreme Masters Singapore(以下、IEM)」。IEMは、同じ会場で行われているデジタル家電イベントSITEXの一部にブースを設け開催されている。
本大会では、StarCraft2とLeague of Legendsのトーナメントが行われ、世界各国からプロゲーマーが集まっていた。
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| 優勝者の名前が刻まれるトロフィー | StarCraft2決勝戦の様子 |
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| 会場では最新タイトルを試遊することができた | |
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| メインステージで行われない試合は裏手にあるエリアで行われるほか、生放送用のブースも設けられている | |
本イベントを主催するIntel社でEvent&Sponsorship Programs Marketing Managerを務めるGeorge Woo氏、さらに本大会のStarCraft2にも出場するプロゲーマー Grubby選手へのインタビューを行ったので、会場の様子とあわせてお送りしよう。
Intel社でEvent&Sponsorship Programs Marketing Managerを務めるGeorge Woo氏にインタビュー
George Woo氏は、「Intel Extreme Masters Singapore」を主催するIntel社でIEMのマーケティングマネージャーを務める人物だ。
――アジアでのeSportsのトレンドを教えて下さい。
George Woo氏:アジア全体でeSportsが人気があることは間違いないが、韓国と中国ではプロの仕事として行われています。中国では、Core i7プロセッサー エクストリーム・エディション、Core i5、Core i7を戦略的に販売したいと考えています。
――それらの製品は、価格も高いと思うのですが中国で売れているのですか?
George Woo氏:Core i7プロセッサー エクストリーム・エディションはヒーロープロダクトですが、Coreシリーズは、一般的な製品で、中国の一般的な人でも購入可能な価格帯になっています。ウルトラブックに関しては、移動中でもカジュアルゲームが楽しめるという意味で戦略的に動いています。
――インテルとしてゲームをキラーコンテンツとして捉えているのでしょうか?
George Woo氏:特に中国だけで売ろうとしているのではなく、世界でオンラインゲームプレイヤーを増やしていきたいと考えています。ゲームメーカーへは、各ゲームをPCプラットフォームに対応するよう働きかけています。中国だけで特別な戦略をとっているわけではありません。
――IEMの会場でゲーミングノートPCの展示が多かったのですが、インテルの戦略がデスクトップからノートに移っているのでしょうか?
George Woo氏:いいえ、ノートかデスクトップかは意識していません。しかし、ノートPCの比率は間違いなく増えています。ここ数年間で、ノートPCのCPUは、デスクトップPCと同じような水準になります。インテルとしても両方成長して欲しいです。
――今回のIEMは、シンガポールでの開催ですが、他の国と比較して気づいた点はありますか?
George Woo氏:初日なのでわかりませんが、アジアでの開催は、台湾での開催以来、4年ぶりとなります。同じ会場で開催されているIT系イベントのSITEXも歓迎してくれていたこともあり順調に開催できています。インテルとしては、少なくとも10万人以上の来場が期待できるゲームやアニメのイベントで開催するといった条件があるのですが、今回は、展示会ではなく、購買イベントで来場者が実際に買い物をして帰ります。このようなイベントでの開催ははじめてでしたが、今のところ悪くないと感じています。
――日本ではeSportsが流行っていませんが、その点についてどのように考えていますか?
George Woo氏:日本はコンソールマーケットです。注視していますが、残念ながらコンソール機にはインテルの製品が入っていません。コンソール機のソフトをPCに移植する動きはありますが、まだ、本格的ではありません。
――コンソールゲーム以外に韓国産のオンラインゲームが日本でサービスされていますが、そことインテルが組む可能性は?
George Woo氏:韓国産オンラインゲームの話も聞いていますし動向は注目しています。しかし、それでも日本に行くのは、まだ2、3年以上先でしょう。
――日本でどうすればeSportsが盛り上がりますか?
George Woo氏:日本ではコンソールゲームがとても強く、ローカライズされていないタイトルであれば、うまくいかないと思います。
――今後もRTSが種目の主流になるのですか?
George Woo氏:基本的には現在の2タイトルで満足しています。増やすのであれば、ゲームがわからない人でもルールが理解しやすいFPSが良いと思います。
――先日、ESLとMLGとDream Hackが提携したのですが、それによってIEMに何か変化はありますか?
George Woo氏:とても良いことです。今は、さまざまな場所で多くの大会が行われています。現在、共通のポイントシステムを構築する構想があがっています。具体的には決まっていませんが、将来実現できれば良いと思います。
――BenQのディスプレイはいかがですか?
George Woo氏:Intelが世界で一番良いCPUであるように、BenQは世界で一番良いモニターです。完璧な組み合わせだと思います。
――ありがとうございました。
大会前日にプロゲーマー Grubby選手へのインタビューを実施
BenQに所属するプロゲーマーであるGrubby選手は、オランダ生まれの26歳。eSportsのプロゲーマーとして9年間活躍している。今回、大会前日にGrubby選手にインタビューする機会を頂いたのでその模様をお届けしよう。
――「Grubby」という名前の由来を教えて下さい。
Grubby選手:10歳の頃にゲームをはじめ、インターネットに触れました。そこで、他の人と同じ名前にならないようにGRUBTORという名前にしました。スタークラフトの大会に参加した際に、GRUBTORではなく、Grubbyと呼ばれていることに気づき、この名前にしました。英語で、クリストファーをクリスと呼ぶように略したのだと思います。
――今回のIEM SINGAPOREは、Grubby選手にとってどのような大会ですか?
Grubby選手:非常に大事な大会です。今回は、優勝できる可能性が高いと感じています。シンガポールが好きでとてもリラックスできています。対戦相手のことも調べましたし、良い結果が出せると思います。
――現在のコンディションはいかがですか?
Grubby選手:IEMの前に2つの大会が別の国であり、移動で身体的に疲れているため、ベストなコンディションではありません。しかし、精神的には非常に良い状態です。
――上海の大会にも参加されていましたが、アジアについてどのように感じていますか?
Grubby選手:私にとって、アジアをひとつの括りにすることはできません。上海・ソウル・シンガポール、それぞれの国で異なっていると思います。ヨーロッパの各国でも同様です。
――上海の大会ではどのように感じましたか?
Grubby選手:上海では準備不足でした。たとえば、ネットワークが落ちるといったトラブルが起きた場合でも驚かないようにし、何が起きても落ち着かなければなりません。今回のシンガポールでは、順調に進むと思うので、そういった心配はしていません。
――対戦相手の研究は、どのように行なっているのですか?
Grubby選手:どの大会、どの相手に対しても、まず自分がどのようなプレイをするかをリストアップしてきます。リストを作る際に、相手のプレイの特徴を考えながらカスタマイズしていきます。
――相手選手の国籍によって意識することはありますか?
Grubby選手:アメリカはアグレッシブ、ヨーロッパはディフェンス、韓国は完璧でとにかく強いです。アメリカは、経済的で効率よくプレイします。ロシアは、なんでもありの自由なプレイをします。
――BenQの製品についてどのように感じていますか?
Grubby選手:今年からBenQの製品を使用しています。モニターは外観デザインではなく、何よりも正確に動かすことができることが最も大切です。また、素早くセットアップすることができます。大会の準備時間が2分しかない場合、モニターのセットアップを30秒で行えれば、残りの1分30秒はさらに練習が可能になり、時間を有効に使うことができます。
――StarCraft2で日本人プレイヤーと対戦する機会はどの程度ありますか?
Grubby選手:1、2回しかありませんが、nemukeさんを知っています。まだ、うまいとは思いませんが、強くなって、海外の大会に参加してほしいです。
――拡張パック「StarCraft II: Hearts of the Swarm」の発売日が決まりましたが、どのような期待を持っていますか?
Grubby選手:新しいスタートになると思います。ゲーム自体はかなり研究されていて、戦略などが完成されています。新たな拡張パックが追加されることで、新鮮で面白い戦いが楽しめるようになると思います。
――StarCraft2の魅力はどのような点ですか?
Grubby選手:とても覚えやすく、奥深いゲームです。RTSでは最もおもしろいゲームです。各国には代表的な選手が存在するので、日本にもスター選手が誕生して欲しいです。
――ありがとうございました。
気になるGrubby選手の大会の結果だが決勝戦まで進んだものの、韓国のSTING選手に惜しくも破れてしまい、準優勝という結果となった。会場からは終始Grubby選手への応援の声が沸き起こっており、Grubby選手の人気の高さがうかがえた。今後もGrubby選手の活躍に期待したい。
※画面は開発中のものです。
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