コーエーテクモゲームスより2013年3月14日に発売されるPSP用ソフト「下天の華」で、明智光秀を演じる野島健児さんに収録後、お話を伺うことができたので、その内容を紹介する。

野島健児さん
野島健児さん

本作は、「アンジェリーク」「遙かなる時空の中で」に代表される「ネオロマンス」シリーズを手がける、コーエーテクモゲームスの開発チーム「ルビーパーティー」が6年ぶりに開発中の完全新作の恋愛アドベンチャーゲーム。

戦国時代を舞台に、プレイヤーは“くのいち”となって織田軍の陣営に潜入し、与えられる密命をこなしていく。織田信長や明智光秀を始めとする個性的なキャラクターたちとの交流の中で、互いに疑惑を抱きながらも次第に深まっていく縁。密命を帯びたくのいちと、動乱の時代を生きる武将達とのスリリングな恋と疑惑のドラマが楽しめる。

数回に渡ってお送りするキャストインタビューでは、アフレコの感想やキャラクターの魅力、さらにはゲームの設定を通したキャスト自身の話なども聞いた。今回は、“ミステリアスで妖艶な信長の家臣”こと明智光秀役の野島健児さんへのインタビューの模様を紹介しよう。

――アフレコを終えての感想をお聞かせください。

野島さん:ホッとしています。かなりの分量がありまして、なんでもキャストの中で一番喋っているということでしたので、その分やりがいもあるのですが、とても責任重大でした。長い時間集中力を維持するには体力も気力も必要なので、今やっと終わってホッとして、お腹がぐーぐー鳴っているところです(笑)。

――光秀を演じるにあたり、苦労された点、こだわった点があればお聞かせください。

野島さん:僕はちょっと油断すると感情の振れ幅が大きくなってしまうのですが、光秀は冷静沈着で頭が良くて、まずは体より頭が動くタイプの人間で僕とは少し違っていたので、演じる時は冷静に、一回生まれた感情を自分の中で落ち着かせて、それから演じるということを意識しました。

また、美しいグラフィックを見たら、とてもじゃないですが下品にはできないので、美しくあるようにということも意識しました。

――今回、自身の演じられた光秀の魅力は何でしょうか?

野島さん:演じるのに精一杯でわからないですね。どういうところが魅力って思って演じてしまうと絶対にいやらしくなってしまうので。絶対にそういうことは考えないで、フラットに演じています。逆にどういうところが魅力か、ぜひ教えてほしいです。ただ、とにかくSっ気はたっぷりです。

――光秀との共通点をお聞かせください。

野島さん:策士なところですね(笑)。

――印象に残っているシーン、セリフがあればお聞かせください。

野島さん:ヒロインがお地蔵さんに変化して、話を盗み聞いている場面があるのですが、光秀はもちろんそのことに気づいているので、わざとそのお地蔵さんに近づいて、撫でてあげたりとかするシーンが想像するだけでも絵面が面白くてたまらなかったです。明智もイタズラ好きだなと思いますし、関係性がハッキリと出てくるシーンだったと思います。

――主人公の頭を撫でるという話がありましたが、女性にしたい、もしくはしてほしいことがあればお聞かせください。

野島さん:料理を作って食べさせてあげたいです。その人の体のことを思って、一番いい食べ物を作ってあげることが、究極の愛情かなと思います。

――十八番の料理はありますか?

野島さん:そんな自信を持って作れるものはないですが、慣れているのはオムライスです。最近は、ワタリガニのパスタにハマっています。

――元々イメージしていた光秀と今作の光秀とで、イメージが一致していた部分はありますか?

野島さん:すみません、私元々の明智光秀をあまりよく知らないです(笑)。ただ、今作の光秀がその時代にいたとしたら、果たしてどんな時代になっていたんだろうと、すごく気になります。光秀のことは絵と文献でしか残っていないので、いてもおかしくないと僕の中では思っています。

――光秀と主人公の恋愛を一言で表すなら、どのような感じですか?

野島さん:主従関係です。

――恋愛のみどころをお聞かせください。

野島さん:お互い本心の見えない、もどかしさがあるというところですね。

――光秀以外で気になったキャラクターはいますか?

野島さん:森蘭丸ですね。落ち着いてる方とヤンチャに跳ねまわってる子犬みたいな方とで、よくぶつかり合っていてすごく仲が悪いんですよ。逆に周りから見ると、それが仲良く見えなくもないのですが。僕はそんな2人の関係が好きでした。

――今作では忍である主人公が、それを秘密にして城に潜入していますが、野島さんの今だからこそ言える秘密がありましたらお聞かせください。

野島さん:僕、ストレスが溜まると料理をしてしまうんですが、朝食用においなりさんを作ろうと思って、気がついたら10個作ってあって、まだ8個家に置いたままです。腐らないか、心配です。

――もしご自身が忍術を使えるとしたら、どんな忍術を使ってみたいと思いますか?

野島さん:小さい頃、すごく忍者に憧れていて、竹をとって水遁の術をして遊んだり、両手両足にシーツをつけてムササビの術と言って飛び降りて痛い目にあったりと、忍者ごっこばかりやっていました。

そんな少年時代だったので大抵の忍術はできるのですが(笑)、あえて言うのであれば、(主人公が)ここまで変化の術ができるのであれば、やってみたいです。

――変化してみたい人はいらっしゃるのですか?

野島さん:たまに兄貴(同じく声優の野島裕史さん)と入れ替わってみたいなと思う時はあります。兄の仕事もやってみたいです。

――3月9日、10日に「下天の華」を含めたネオロマンスのイベントが開催予定ですが、ファンの方へメッセージをお願いします。

野島さん:ついにみなさまの目の前で「下天の華」の世界観を味わっていただける場となりますので、期待してもらって間違いないと思います。僕自身もみなさんの「下天の華」に対する思いをたくさん受けとめて、もっともっといい作品に育っていくように頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

――最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。

野島さん:きっとみなさん、待ちに待っている作品だと思います。出演者・スタッフ一同、本当に熱がこもっているのが伝わってくる制作現場でした。期待して間違いない作品ですので、今までにないぐらい期待していただければと思います。

――ありがとうございました。

下天の華

コーエーテクモゲームス

PSPパッケージ

  • 発売日:2013年3月28日
  • 12歳以上対象
下天の華

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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