バンダイナムコゲームスは、本日3月4日、同社内のファンシアターにおいて、2013年3月20日発売予定のPS3/PS Vita用ソフト「ワンピース 海賊無双2」の完成披露発表会を実施した。
「ワンピース 海賊無双」シリーズは、「無双」シリーズの特徴であるシンプルな操作で無数の敵をなぎ倒す一騎当千のアクションを楽しめる爽快感はそのままに、ルフィをはじめとした「ONE PIECE」の個性あふれるキャラクターたちが、海賊や海軍を相手に大暴れする、コーエーテクモゲームスの開発チーム「ω-Force」が開発を担当する新しい無双アクションゲーム。2012年3月に発売した前作「ワンピース 海賊無双」は、「ONE PIECE」ゲーム初となる全世界累計出荷本数が120万本を突破している。
最新作となる「ワンピース 海賊無双2」では、新世界編の麦わらの一味はもちろん、今回が初登場となるエネルやローなど人気のキャラクターが続々参戦し、前作に比べて登場キャラクター、プレイアブルキャラクター数が大幅にアップ。アニメ最新ステージの「パンクハザード」や「空島」など前作にない新ステージも収録されている。
そして、プレイキャラの攻撃スタイルを変化させる「スタイルアクション」を新たに導入し、豪快な演出で「覇気」や「ロギア能力」の強力なアクションも自由に繰り出せるようになっており、さらに「パイレーツログ」モードでは「麦わらの一味」、「海賊」、「海軍」が三つ巴の勢力争いを繰り広げ、本作でしか見ることのできない夢の対決、競演が実現している。
当日はバンダイナムコゲームス 代表取締役社長 大下聡氏、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデント 河野弘氏、集英社 週刊少年ジャンプ編集長 瓶子吉久氏と本作を影から支える面々が登壇したほか、サンジ役の平田広明さん、ナミ役の岡村明美さん、「ONE PIECE」好きで知られるタレントの芹那さんがゲストとして駆けつけた。
冒頭に挨拶をした大下氏は、「ONE PIECE」ゲームとしては初となる全世界累計出荷本数が120万本を突破したことについて、「ONE PIECE」のゲームが世界でも認知され、ゲームファン、「ONE PIECE」ファン双方から愛された結果だとし、ファンへの感謝を述べるとともに、本作についても発売前の段階で受注数が50万本を突破したことを報告、引き続き発売に向けて努力していくことや、「ONE PIECE」を今後世界に誇れるような作品に育てていきたいと今後の抱負を口にした。
続いて登壇した河野氏は、PS3、PS Vitaの2機種で発売される点について言及。PS Vitaは28日より新価格19,980円(税込)で販売することを2月18日に発表して以来、2週間で売り上げが従来の4倍になっており、その要因のひとつとして、本作をはじめとしたタイトルが価格変更により勢いづいたことがあると発言。
そして今作がPS3とPS Vita間のクロスデータ機能に対応しているため、家でも外でも遊べることをアピールしつつ、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの取り組みとして、PS Vita本体との同時購入特典「オリジナルデザイン保護フィルム(壁紙付き)」を用意したほか、2種類のTVCMを披露した。
「ONE PIECE」の掲載紙である週刊少年ジャンプを代表して登壇した瓶子氏は、本作が原作とゲームが相互に楽しめる、編集部オススメのゲームであると発言。さらに、原作者である尾田栄一郎氏から、シリーズ累計100万本を突破したお祝いのイラストと、「ワンピース 海賊無双2」を遊んでみてのコメントが紹介された。
挨拶が終わると、ルフィー役の田中真弓さんによる録りおろしボイスに合わせて平田さんと岡村さんが、興行収入が67億円を突破し、現在も上映中の「ONE PIECE FILM Z」での決戦服姿で登場した。
ふたりとも普段はあまりゲームを遊ばないものの、前作については実際にゲームをプレイする機会があり、平田さんは特にボタンひとつで敵を薙ぎ倒せる気持ちよさにハマったのだそう。その簡単な操作で遊べる本作の特徴にちなんで、麦わらの一味のキャスト一同のキャッチフレーズは「真弓さんでもできるゲーム」なのだとか。
続いて、本作の開発を手がけるコーエーテクモゲームス 開発チーム「ω-Force」プロデューサー 鯉沼久史氏と、もはやお馴染みとなったバーソロミュー・くまの格好でバンダイナムコゲームス 「ONE PIECE」ゲームプロデューサー 中島光司氏が、そしてもう一人とのゲストとして芹那さんが、前回のハンコックに引き続き、今回はペローナの衣装で登場した。
ゲストも出揃ったところで、まずはゲームの魅力をギュッと詰め込んだPVを上映。続いて、鯉沼氏と中島氏がゲームのポイントを順に紹介した。
新世界編で登場する成長した麦わらの一味のほか、エネル、ペローナ、バーソロミュー・くま、黄猿、赤鬼、青キジ、さらにはアニメ最新エピソードのパンクハザード編から、トラファルガー・ローやスモーカーも参戦するなど、多くの新キャラクターや新ステージが登場し、前作以上のボリュームを実現。
そして、新アクションシステム「スタイルアクション」では、ルフィが繰り出す覇気や、ロギア系の悪魔の実の能力者が繰り出す、ロギアの能力も再現されている。
さらに、本作だけの夢の対決が実現する「パイレーツログ」モードが今作では追加されているが、これについて鯉沼氏は、「無双」シリーズは勢力同士の争いがゲーム性として面白いため、本作に組み込むことを決めたそうで、「三つ巴の戦いが『無双』シリーズらしいゲームで再現されているので、注目してほしい」とコメントした。
また本作では、こちらも「無双」シリーズの特徴ともいえるゲームの展開が刻々と変わっていく、タクティカルな遊びになっているそうで、中島氏曰く「最後まで油断できない展開が待っている」とのことだ。
さらに、今回が初お披露目となる製品版ROMを使い、1人だけデモプレイをできることとなり、ゲストを代表して芹那さんがチャレンジ。今作が初登場となるパンクハザードのステージで、サンジを使用してのプレイとなった。
前作も遊んでいたという芹那さんは、仲間ストライクなども交えつつさらに本作で新たに追加されたスタイルアクションも発動するなど、終始安定したプレイを披露。そのプレイを見た平田さんは、「サンジだけじゃなく、全キャラクターの個性的な技を見てみたい」と早くもゲームの魅力に惹きこまれた様子だった。
さらに、鯉沼氏より、PS3版の体験版が3月7日より配信されることが明らかになった。この体験版ではルフィのほか、今作で初参戦となるトラファルガー・ローをプレイアブルキャラクターとして遊べる内容となっており、オフラインでの2人協力プレイにも対応。さらに、発売当日の3月20日までにダウンロードするとオリジナルのカスタムテーマもついてくるという。
加えて、現在全国各地の店頭で実施中の先行体験会では、PS3版のほか、PS Vita版についても体験会が順次実施されていることも紹介された。
最後に、ゲストの3人と、鯉沼氏、中島氏から、本作の発売に向けてのコメントが寄せられ、発表会は終了となった。