東京・六行会ホールにて上演中の舞台「逆転裁判~逆転のスポットライト~」。その公開初日となる7月31日に、同公演のゲネプロ(公開リハーサル)が行われた。

本公演は、カプコンの人気法廷アドベンチャー「逆転裁判」シリーズをモチーフとしたものだ。過去には宝塚歌劇団による舞台化もされているが、今回はスーパー・エキセントリック・シアターの大関真氏が演出を担当。熱血弁護士の成歩堂龍一をはじめ、ライバルで検事の御剣怜侍、成歩堂の助手で霊能力者の綾里真宵といったおなじみの面々が、舞台「大江戸戦士トノサマン」の上演中に起こった事件の謎に挑んでいくというオリジナルストーリーが展開される。

まずは、キャスト陣が揃ってステージに登場し、成歩堂役の兼崎健太郎さんと御剣役の和田琢磨さんが挨拶。「『逆転裁判』の世界観を存分に表現した舞台になっております。キャスト、スタッフ一同全力で頑張っていきたいと思っていますので、応援のほどよろしくお願いします」(兼崎さん)、「舞台オリジナルということで、『逆転裁判』をご存じの方も知らない方も楽しんでいただけるような作品になっております。精一杯やっていきますので、よろしくお願いします」(和田さん)と、それぞれ意気込みを述べた。

ストーリーは、人気ヒーロー「大江戸戦士トノサマン」の舞台を成歩堂たちが鑑賞しに来たところから始まる。トノサマンたちによる立ち回りが行われていたとき、舞台に吊るされていた巨大提灯が突然落下。役者のひとりが大ケガを負ってしまう。御剣たちは重要参考人としてトノサマン役の荷星三郎を連行。成歩堂は旧知の荷星を救おうと弁護を買ってでるが、なぜか荷星に拒否されてしまう。これは事故なのか、事件なのか。成歩堂は真実をつかむべく、独自に調査を開始する。

見どころはやはり、ゲームの個性的なキャラクターたちを再現したエキセントリックな演技の数々。特に、被告の不利になる証言を聞いてオロオロしたり、証言の矛盾を突いてニヤリとしたりする成歩堂の表情や仕草はゲームそのままで、ファンも満足すること間違いなしだ。お調子者のトラブルメーカー・矢張政志や光線銃がトレードマークのオバチャンこと大場カオルも再現度が非常に高く、何度も観客の笑いを誘っていた。「初代」~「3」のノリが好きな人は、特に楽しめるのではないだろうか。

もちろん、成歩堂と御剣の「待った」「異議アリ」の応酬もバッチリ再現。ゲームのBGMが要所で流れるのもうれしい限りだ。また、成歩堂や御剣のセリフを聞いたサイバンチョや傍聴人たちのリアクションなど、キャスト陣の細かい演技も非常に面白いので、観劇の際にはぜひチェックしてみてほしい。

舞台「逆転裁判~逆転のスポットライト~」は7月31日(水)~8月4日(日)まで東京品川の六行会ホールにて上演。

出演者・配役一覧(順不同)

兼崎健太郎(成歩堂龍一役)
和田琢磨(御剣怜侍役)
荻野可鈴(綾里真宵役)
林明寛(矢張政志役)
磯貝龍虎(糸鋸圭介役)
杉原勇武(荷星三郎役)
富田翔(芽多田内亨役)
護あさな(美惑埜香役)
出口哲也(団勇矢役)
粕谷佳五(裏野力役)
吉田幸宏(華煮衝江里斗役)
石原あつ美(三大寺夢子役)
久下恵美(大場カオル役)
角野哲郎(日陰ツトム役)
兎本有紀(ミヤコ蛾々役)
井上浩(裁判長役)
祖父江桂子(バッファロー千種役)
服部紗弥(劇団員役)

スタッフ

企画・制作:株式会社ADKアーツ
原作・監修:株式会社カプコン
脚本:斉藤栄作
脚色・演出:大関真(スーパー・エキセントリック・シアター)
協力:大北品川商店街、新馬場商店街、青物横丁商店街、品川菓匠 孝庵、中央大学法科大学院
主催:株式会社ADKアーツ

公演期間

2013年7月31日(水)~8月4日(日)

入場料金

前売・当日共3,800円(全席指定・税込)

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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