アクワイアは、PS Vita用ソフト「MIND≒0」公式サイトにて、外伝小説「Detective≒O」の最終話を公開した。
「Detective≒O」は、探偵・緒方洋一の視点からMINDがらみの怪異事件を描くという一話完結形式の小説。「MIND≒0(マインド/ゼロ)」の世界観をより深く理解できる内容となっているので、これからゲームをプレイする人も、すでにゲームをプレイした人も、一度チェックしてみてはいかがだろうか。
第四夜(最終話)「探偵前夜」
「わかりました、すぐに行きます」
遊園地で家族と楽しい時間を過ごすはずだった緒方のもとに、緊急の呼び出しがかかる。
「ママと遊んでてくれるかな、あとで必ず行くから」
娘にそう言って、仕事に向かう。
―緒方の職業は、普通とは少し違っていた。悪魔のクスリ「MIND」。そのドラッグの重度の使用者を確保することが仕事だった。だが、毎日訓練だけが繰り返され、その業務が行われることはなかった。その初めての実戦が、今日だった。
―ターゲットである“MIND使用者”は国立研究所施設内に潜伏中との情報。その近くに妻と娘がいる遊園地がある。たかがドラッグ中毒者一人、どうということはない……。緒方は自分に向かって繰り返し言い聞かせた……。