9月19日より千葉・幕張にて開催された東京ゲームショウ2013。GREEのステージで行われたGREE向けソーシャルゲーム「ファイナルファンタジー アートニクス」のトークイベントの模様をお届けする。
本ステージでは、プロデューサーの間一郎氏とディレクターの板倉裕一氏登壇し、「ファイナルファンタジー」シリーズから「ファイナルファンタジー アートニクス」までの人気キャラクターデータなどを見ながらのトークが行われた。
「ファイナルファンタジー アートニクス」はGREEで配信中のソーシャルカードゲーム。歴代のファイナルファンタジーシリーズのキャラクターや、召喚獣などが登場する。
トークセッションの最初は、「『ファイナルファンタジー アートニクス』のプレーヤーに人気のシリーズ」という話題だ。実際のデータを見る前に「どのシリーズが人気だと思いますか?」という問いを振られた両氏は「1番人気が『VII』で、2番が『X』とかになるのでは」と回答。
実際のデータを見ると1位が「ファイナルファンタジーVII」、2位が「ファイナルファンタジーX」、3位が「ファイナルファンタジーVI」、4位が「ファイナルファンタジーV」、5位が「ファイナルファンタジーIV」という結果だった。
間氏は「『VII』が1番人気というのは順当な気がしますね。『ディシディアファイナルファンタジー』や『ファイナルファンタジー 零式』の人気が高いので、『ファイナルファンタジー アートニクス』のユーザーはPSPユーザーと親和性が高いのかもしれませんね」とコメント、板倉氏も「参考になりました。外伝も人気があるので、それらのカードも作って行かなければいけませんね」とコメント。
次は「『ファイナルファンタジー アートニクス』内の好きなイベント」というテーマで、3位は「エレメンタルアリーナ」というユーザー同士の対戦イベントだ。板倉氏によると「ぶっちゃけ不人気だった」という。「ファイナルファンタジー」シリーズのファンは平和的なプレーヤーが多く、プレーヤー同士の戦いを好まないのでは、と分析していた。
2位は「アルティメットクエスト」、自分のペースでクエストを進めていくイベントだ。ここでしか入手できないレアアイテムなどもあるので人気に繋がっているようだ。1位は「手配書エネミー」というイベント。いわゆるレイド系のイベントで他のプレーヤーと協力して強大なボスを倒すという熱いイベントだ。
間氏はこの結果を振り返り「妥当なところかな、と思います。ただ3位になった『エレメンタルアリーナ』はもっと遊びやすい形にできるんじゃないかと思っています」と話していた。
続いては「ファイナルファンタジー アートニクス」で人気が高いキャラクターランキングが発表された。これはデッキのリーダーに設定されているものを人気キャラクターとして計測している。
男性キャラクター部門では「ティーダ」や「クラウド」、女性キャラクター部門では「ユウナ」や「ティファ」の様に、先程発表された人気シリーズのキャラクターが上位にランクインしていた。
板倉氏は結果を振り返り、「女性キャラクター部門の『アーシェ』が意外でしたね。『ファイナルファンタジーXII』はコアなファンが多いタイトルなので、上位に入ってくるのは意外でした」と話していた。
続いて「スクウェア・エニックス」公式サイトで行なわれた人気キャラクターランキングの結果が発表された。間氏は「ゲーム内の人気とは少し違いますが、改めて『VII』の人気が伝わってきますね」とコメント。板倉氏は“おじいちゃんキャラ”が好きなそうで「おじいちゃんキャラクターがランキングに入っていなくてガッカリ」と話していた。
最後の話題は「今後の『ファイナルファンタジーアートニクス』の今後への期待」だ。データを見ると「他のシリーズキャラクターの追加」や「新タイプのイベント」についての期待が高かった。
間氏は「データを集めて今後の開発に繋げていきます」とコメント、板倉氏からは「現在協議中なのですが、『ファイナルファンタジーアートニクス』のリニューアルを検討しています」と驚きのコメントが飛び出した。「これまではフィーチャーフォンにあわせて開発していたのですが、“よりゲームっぽい感じに”リメイクしようと考えています」と話した。
間氏も「現在はオーソドックスなカードゲームがベースになっていますが、このシステムを建て増しするのではなく、リニューアルしたいと考えています」としつつも、「これまでのプレーヤーを裏切るような事は絶対にしません。『強くてニューゲーム』ではありませんが、新しい遊びを提供したいと考えています」と期待の持てるコメントを送っていた。