ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは本日12月3日、東京・品川にあるグランドプリンスホテル新高輪にて、「PlayStation Awards 2013」を開催した。

日本ならびにアジア各国・地域の出荷数(配信数)を合算し表彰することとなった今年の「PlayStation Awards」。50万を超えたタイトルに贈られる「ゴールドプライズ」、100万を超えたタイトルに贈られる「プラチナプライズ」をはじめ、公式コミュニティサイト「プレコミュ」のアンケートを通じて一般投票が行われた「ユーザーズチョイス賞」も表彰。さらに、新規性、話題性、影響力、実績をSCEJAが総合的に評価し、優れたタイトルに対して贈る特別賞も新設されていた。

すでに受賞タイトルはこちらの記事でお伝えしているので、本稿では、受賞者のコメントを中心に紹介していこう。

アンドリュー氏、河野氏の挨拶ではプレイステーションの新情報が続々登場

イベントではまず、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長 兼 グループCEOのアンドリュー・ハウス氏が登壇し、北米や欧州での発売が開始となったPS4の話題に触れた。すでにニュースにもなっている通り、PS4は12月1日時点で210万台の実売を記録したと発表。アンドリュー氏によると、これはプレイステーション史上最高のスタートとなったそうで、「20本以上のゲームソフトはもちろん、ソーシャル連携機能を通じて、数多くのお客様にプレイステーションの楽しみを感じていただいています」と話した。

アンドリュー・ハウス氏
河野弘氏
河野弘氏

続いてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのプレジデントである河野弘氏が登壇。河野氏は英語、韓国語、中国語を交えた挨拶を終えると、PS VitaとPS Vita TVの話題へ移る。まず、11月14日に発売されたばかりの「ゴッドイーター2」は、ダウンロード版を含む累計出荷本数はすでに60万本を突破していることを発表、来年の「PlayStation Awards」での受賞を早くも決めた。さらに同作は、今後のアップデートでインターネットを通じたマルチプレイにも対応するという。

そして、2014年3月に発売を予定している「ソウル・サクリファイス デルタ」の体験版が、12月12日に配信されることも明らかに。さらに会場では、体験版を告知する最新トレーラーも上映された。

次はいよいよPS4の話題へ。はじめに、PS4本体の購入者を対象にしたキャンペーンとして、PS Plusの3ヶ月利用権がプレゼントされる。加えて、2014年3月31日までの期間限定で、PS4用ソフトにPS Plusの15日間お試し利用権が付属する。そのPS Plusでは、2014年2月22日より、「STAR STRIKE」を手がけた開発チーム・Housemarque OYによる新作「RESOGUN」が、フリープレイタイトルとして配信される。

ここではさらに、PS4版「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の正式サービスが2014年4月よりスタートすることや、「信長の野望 Online 天下夢幻の章」が2014年3月19日に発売されることも発表。PS3からPS4へのアップグレードサービスには「龍が如く 維新!」「METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES」も対象となることが明かされた。

授賞式

ユーザーズチョイス賞

受賞タイトル

Persona 4 GOLDEN(ATLUS USA)
トゥームレイダー(株式会社スクウェア・エニックス)
SOUL SACRIFICE(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)
The Last of Us(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)
討鬼伝(株式会社コーエーテクモゲームス)
ドラゴンズクラウン(アトラス)
KILLZONE: MERCENARY(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)
グランド・セフト・オート V(テイクツー・インタラクティブ・ジャパン合同会社)
英雄伝説 閃の軌跡(日本ファルコム株式会社)
BEYOND: Two Souls(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)

登壇者

(写真左より)
ATLUS USA(Index Digital Media)プロデューサー 田中裕之氏
スクウェア・エニックス ローカライズプロデューサー 塩見卓也氏
ソニー・コンピュータエンタテインメント 本村健太郎氏
ソニー・コンピュータエンタテインメント ローカライズプロデューサー 石立大介氏
コーエーテクモゲームス プロデューサー 小笠原賢一氏
アトラス ビジネスプロデューサー 宇田洋輔氏
ソニー・コンピュータエンタテインメント ローカライズアソシエイトプロデューサー 浦野圭氏
Rockstar Games General Manager ニール・スティーヴン氏
日本ファルコム 代表取締役社長 近藤季洋氏
ソニー・コンピュータエンタテインメント ローカライズプロデューサー 谷口新菜氏

特別賞「ファンタシースターオンライン2」

登壇者

酒井智史氏
酒井智史氏

セガ ファンタシースターオンライン2 シリーズプロデューサー 酒井智史氏

受賞コメント

毎回のアップデートをがんばって作っている、150人にもおよぶスタッフの皆さん、いつもご協力いただいているSCEJAの皆さん、そして何よりも遊び続けているユーザーの皆さん、本当にありがとうございます。

ダウンロードタイトルはパッケージのように売上で評価されることは少ないですが、こうして特別賞をいただけたことは、本当に嬉しく思っています。ご存知のように、家庭用ゲーム機はソーシャルゲームに押されて、岐路に立たされています。その中で本作のような、新しいビジネスモデルが受け入れられ、成功を収められたことで、これからのゲーム業界に貢献できたのではないかと思います。

「ファンタシースターオンライン2」はまだまだひよっこのタイトルですが、12月には新しいクエストも入りますし、PS Vita版1周年記念イベントなども開催予定です。10年続くオンラインゲームを目指して頑張っていくので、よろしくお願いします。

特別賞「Cytus Lambda」

登壇者

遊名揚氏
遊名揚氏

Rayark Inc. 共同創業者&エグゼクティブプロデューサー 遊名揚氏

受賞コメント

まず、SCEさんにチャンスをいただき、より多くのユーザーさんへ届けてくれたことを感謝します。そして会場にいる大先輩方とともに祝福できたことを、大変光栄に思っています。

台湾のゲームはまだまだ発展途上ですが、今回の受賞により、多くのインディーメーカーの励みになるかと思います。これからも面白いゲームを提供していきますので、次のプレイステーション向けタイトルに期待してください。

特別賞「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」

吉田直樹氏
吉田直樹氏

登壇者

スクウェア・エニックス プロデューサー兼ディレクター 吉田直樹氏

受賞コメント

本当にいろいろあったプロジェクトで、ファンの皆様にも相当なご心配をお掛けしました。ですが、こうして素晴らしい賞をいただけるまでになったのは、「旧FFXIV」のころから応援してくださった方と、「新生XIV」から入り、今でも遊び続けている方々のおかげです。

また、PS3版のリリースを待っていたSCEの皆さんには、最後の最後まで技術協力をしていただきましたし、僕の無茶ぶりに応えてくれたスタッフにも感謝しています。

ゴールドプライズ賞「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013」

登壇者

コナミデジタルエンタテインメント
クリエイティブプロデューサー・フットボールコンテンツプロダクション 益田圭氏
ディレクター・フットボールコンテンツプロダクション 木村征太郎氏
ディレクター・フットボールコンテンツプロダクション 柳原秀紀氏

受賞コメント

益田圭氏
益田圭氏

益田氏:「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013」を手にとっていただいたお客様、本当にありがとうございます。そして、本作に関わったすべてのスタッフにおめでとうと伝えたいです。

「ウイニングイレブン」は先日最新作を発売しました。新作では「AFCチャンピオンズリーグ」のライセンスを取得しているので、アジアの方々にも広く楽しんでもらえる内容になっています。また、生まれ変わった「ウイニングイレブン」として、さまざまなものを刷新して提供しています。

来年はサッカーが盛り上がる年なので、ユーザーさんと一緒に日本代表をはじめとして世界中のナショナルチームを盛り上げていけたらを思います。

ゴールドプライズ賞「テイルズ オブ エクシリア 2」

登壇者

バンダイナムコゲームス
テイルズ オブ エクシリア 2 チーフプロデューサー 馬場英雄氏
ディレクター 穴吹健児氏
マーケティング 久夛良木勇人氏

受賞コメント

馬場英雄氏
馬場英雄氏

馬場氏:「テイルズ オブ エクシリア」に続いての受賞となり、誠にありがとうございます。「エクシリア」もそうですが、スタッフのひとりひとりが、最後まで一生懸命闘いぬいてくれた結果だと思います。

私たちは、この賞を糧として次のステップに繋げていきたいと思っています。会場にいるゲーム開発者の皆さんと、今一度ゲーム業界を盛り上げていきたいです。そのためにも、「テイルズ オブ」シリーズも頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。

ゴールドプライズ賞「コール オブ デューティ ブラックオプス II」

登壇者

スクウェア・エニックス
ローカライズプロデューサー 塩見卓也氏
プロデューサー 小林大介氏
ローカライズディレクター 渡邉裕治氏

受賞コメント

塩見卓也氏
塩見卓也氏

塩見氏:開発を担当したTreyarch社、海外パブリッシャーのアクティビジョン社のスタッフも、ゴールドプライズ賞を受賞できたことを大変喜んでいました。日本で洋ゲー、しかもFPSが、これだけたくさんの人に受け入れられたことは、本当に嬉しいことですし、ローカライズを担当してきた私としても、感慨深いものがあります。

これからもユーザーの皆さんを満足させられるよう、より良いタイトルを提供していきますので、何卒よろしくお願いします。

ゴールドプライズ賞「龍が如く5 夢、叶えし者」

登壇者

セガ
「龍が如く」シリーズ総合監督 名越稔洋氏
プロデューサー 横山昌義氏
ディレクター 細川一毅氏

受賞コメント

名越稔洋氏
名越稔洋氏

名越氏:「龍が如く」シリーズでは何回かいただいていますが、毎回次回作に対するプレッシャーを感じつつ、日々奮闘しています。PS2の時代に、雑草のように突然生まれたタイトルですが、7作目まで開発することができました。これは継続して努力してきたスタッフと、何よりファンの皆様のおかげです。

こういった壇上に上がるたびに、ファンの方からの愛情をひしひしと感じます。来年には「龍が如く 維新!」が出ますので、そちらのほうも、愛してやってください。

ゴールドプライズ賞「メタルギア ライジング リベンジェンス」

コナミデジタルエンタテインメント
小島プロダクション クリエイティブプロデューサー 是角有二氏
小島プロダクション ライター 玉利越

プラチナゲームズ
ディレクター 齋藤健治氏

受賞コメント

是角有二氏
是角有二氏

是角氏:最初にプラチナゲームズさんと共同開発すると発表したときは、非常に多くの驚きの声をいただきました。その後、プロモーション映像や体験版を発信するたびに、驚きの声が期待の声に変わっていったのを覚えています。

結果として、このような賞をいただける作品になったことを、大変嬉しく思います。このために大変な努力をしてくれたプラチナゲームズの皆さん、小島プロダクションのスタッフに、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ゴールドプライズ賞「ワンピース 海賊無双2」

登壇者

バンダイナムコゲームス
プロデューサー 中島光司氏

コーエーテクモゲームス
プロデューサー 鯉沼久史氏
ディレクター 喜多村智行氏

受賞コメント

中島光司氏
鯉沼久史氏

中島氏:前作ははじめて「ワンピース」がPS3という海に漕ぎ出し、本作ではPS Vitaという新しい海への航海に挑戦しました。私たちとしてもとても楽しい、刺激的な冒険でしたが、さらにその先には、「新世界」とも言える海が広がっていると思います。

私自身ルフィと同じく、冒険する前のワクワクした気持ちでおりますので、これまで航海を共にしてきた仲間とともに、ファンの方が楽しめる作品を、作り続けていきたいです。

鯉沼氏:これだけ人気のあるキャラクターをどのように動かすかなど、スタッフとも議論を重ねながら、そしてファンの方の期待を感じながら開発を続けてきました。そのおかげもあって、前作に続き素晴らしい賞を獲得でき、本当に感謝しております。

次も多くのユーザーさんに手にとってもらえる作品を作りたいと思っていますので、ぜひ今後も期待していただけたらと思います。

ゴールドプライズ賞「ドラゴンズクラウン」

登壇者

アトラス
プロジェクトマネージャー 山本晃康氏
ビジネスプロデューサー 宇田洋輔氏

受賞コメント

山本晃康氏
山本晃康氏

山本氏:日本ならびにアジアにて、50万人もの方々に手にしていただいたことを、本当に光栄に思っています。今後もユーザーさんが末永く楽しめるよう、さらに奥深く楽しめる要素を第5弾アップデートで配信する予定です。

また、ベイシスケイプの崎元様、ヴァニラウェアの神谷様、両社のスタッフの皆様、「ドラゴンズクラウン」という素晴らしい作品を生み出したこと、そしてそれに関われたことに、心から感謝しています。

ゴールドプライズ賞「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」

登壇者

バンダイナムコゲームス
プロデューサー 新野範聰氏

サイバーコネクトツー
代表取締役社長 松山洋氏

受賞コメント

新野範聰氏
松山洋氏

新野氏:まずは本作をプレイしてくれた皆様に「ありがとう」と申し上げたいです。このゲームは、原作者の荒木飛呂彦さんや、ゲーム業界にいる「ジョジョ」ファンの方々が支えてくれたからこそ生まれた作品です。そして松山さんをはじめとしたサイバーコネクトツーのスタッフにも感謝をしています。

松山氏:「ジョジョの奇妙な冒険」ファンの愛のおかげでここまで来ることができました。非常に良い結果を残すことができましたが、このタイトルで得た経験を活かして、より良いタイトルを作りたいと思います。

プラチナプライズ賞「グランド・セフト・オートV」

登壇者

Rockstar Games
General Manager ニール・スティーヴン氏

受賞コメント

ニール・スティーヴン氏
ニール・スティーヴン氏

ニール・スティーヴン氏:プラチナプライズ賞を受賞できたことを光栄に思っています。そして日本の皆様の、本作に対する反応にとても感激しています。皆さんのおかげで、2013年でもっとも売れたPS3用タイトルになれました。

もちろん、この成功はさまざまなスタッフの組み合わせで生まれたものだと思っているので、この場を借りて皆さんに感謝の気持を伝えたいです。また、素晴らしい創造力を持つRockstar Gamesのスタッに「ありがとう」と言いたいです。

次に、世界中でサポートしてくれたソニー・コンピュータエンタテインメントさん、長年私たちを支えてくれているカプコンさんの方々にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

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