5pb.より2014年5月28日に発売されるmarinaさんのニューシングル「Hug」。PS Vita用ソフト「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」EDテーマに起用された表題曲をはじめとした各収録楽曲について、marinaさんへインタビューを実施した。

marinaさん
marinaさん

12月にリリースされたPS3用ソフト「解放少女 SIN」オープニングテーマ「キミはもう、ヒトリじゃない」が記憶に新しい、marinaさんのニューシングルは、収録楽曲全ての作詞・作曲を本人が担当。

「ネプテューヌ」シリーズの最新スピンオフ作品「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」のEDテーマである表題曲「Hug」、Xbox 360用ソフト「バレットソウル -インフィニットバースト-」EDテーマの「To you」、PSP用ソフト「ジュエリック・ナイトメア」EDテーマの「The truth」と多彩な楽曲が揃った。

それぞれの楽曲の制作や歌唱に対するエピソード、そしてアーティストとして初めて作詞・作曲に挑んだその心境をmarinaさんに聞いてきたので紹介しよう。

――「Hug」のリリースに対する喜びの声をお聞かせください。

marinaさん:今回、作詞・作曲ともに担当させていただけた喜びと、それらが詰まったシングルになったことがとても嬉しいです。

――3曲ともにmarinaさんが作詞・作曲を担当されたということで、1曲ずつ聞いていきたいと思います。まずは、表題曲の「Hug」について、どのようなイメージで制作されたのでしょうか?

marinaさん:ノワールのシャイな部分や、男性目線で歌詞は書いたものの、女性が思われたい部分を組み込んで詞を書きました。人への信頼はきっと何回も言い続けて生まれるものもあると思ったので、「離さない 離れない このまま」を3回入れたのですが、それは女性の気持ちとして、言われたい願望を組み込みました。それと「黒い髪」はノワールをイメージして入れました。

あとDメロの「無意味 無感情 無関心」もお気に入りです。人間のダークな部分を入れたいというのは一曲の中に必ずあって、ここは割と譲らなかったです。

――人間のダークな部分を入れたいということですが、その理由はなんでしょうか?

marinaさん:人間って必ずしも綺麗な感情ばかりではないと思うのですが、私が普段聴く音楽にもそういう部分が必ずあり、それに助けられているという思いがありました。ソウルな心を持っていたいという思いがありますので、そこは外せない部分だと思います。

――そこは自分のダークな部分を自分自身で見つめる感じでしょうか?

marinaさん:自問自答で生きてきて、嫌な経験も糧にしたいと思っているので、嫌な経験をした分、歌に入れこむというのはありますね。

――曲は歌いながら作っていったのですか?

marinaさん:曲は最初、ピアノと歌だけで書き始めます。それをスタッフに投げて感想を聞いて、それを直しての繰り返しで作り上げていく方向でした。

――できあがって、曲として聴いた時の感想はいかがでしたか?

marinaさん:今回、ミュージシャンも自分でチョイスして連れてきたので、オケの時点から和気あいあいと楽曲を作れて、できあがった時には達成感がありました。

――次に、「To you」についてお聞かせください。

marinaさん:こちらは締切が近々に迫っていた楽曲でして、元旦から書き始めた楽曲でした。実家に帰っていたのでちょうどグランドピアノもありまして、制作時は学生時代を思い出すような感覚でした。

友情がテーマとなっていたのですが、主人公が親を殺されるという割とダークなストーリーだったので、そこに自分の感情をどうリンクさせるかを考えて、おばあちゃんが亡くなった時のことを思い出して1番は人の命に対する儚さだったり、後悔しないように生きようという思いを込めました。

そして2番は友情について書こうと思い、宮崎にいる親友に会ったりして、「あ、やっぱり愛おしいな」と。友達にも愛おしいという感情はあると思うので、それについて書きました。割と人生観を書いた詞になっていると思います。

曲を聴く人は自分の思いを昇華させたり、励ましたりするために聴くと思うので、寄り添える楽曲にしたいという思いがあり、Bメロの追っかけも相手の気持ちを書いています。

――「To You」の歌詞で一番気にいっている箇所はどこですか?

marinaさん:一番最後の「終わることのない 君がいる世界」という部分はファミレスで思いつきました。その前の箇所がレコーディングの前日までしっくり来なくて、ファミレスでマネージャーと2人「これ、なんか違わない?」と話しているうちにしっくりと来た歌詞だったので、「おーっ!」という発見がありました。生まれ変わるという意味でもいいと思います。

――「The truth」についてはいかがですか?

marinaさん:(3曲の中で)これが一番最初に仕事として作詞・作曲をした曲で、物語に沿って曲を書くというのは初めてのことでした。とりあえずホームページで絵を見させてもらって、月と夜がすごく印象的でインスピレーションがきたので、月と夜をイメージしたメロディーを最初に浮かべて提出しましたが、最初はジャズテイストになりすぎてもう少しPOPにしてくださいというお話はありました。

歌詞では二面性を出したいというのと切なさを出したいというのがありました。二面性では朝と夜、白と黒などの歌詞にも表れています。

――今回は作品ありきの部分があると思うのですが、その中でこういう曲にしようと思った理由はあったのでしょうか?

marinaさん:「To You」はゲーム自体が宇宙を舞台にしていたので、宇宙を連想するような壮大感をオケには出したいと思っていました。「Hug」については、切なさは歌詞で出せればいいと思っていたので、ポップな曲調にしました。「The truth」は絵のイメージから、自分が作品の世界に行ったような感覚で書きました。

もちろんゲームをやっていない人にも聴いてほしいという目線も入れたので、今回は自分の感情と作品のどちらともリンクできたと思います。

――元々、作詞・作曲はされていたのですか?

marinaさん:中学生の頃からやっていました。本当に思っていることが言えないという鬱憤が強くて、それを晴らすために家でピアノを弾きながら歌っていました。お母さんにはわかりやすい子だと思われていたと思います(笑)。

――marinaさんが今まで5pb.で出されていた楽曲とは違うテイストとなっていますが、元々こういった楽曲がお好きなのでしょうか?

marinaさん:普段は洋楽ばかり聴いていて、R&B、ソウル、ファンク、ジャズといったジャンルに触れてきたので、今回の楽曲は割と素に近い、馴染んでいる音楽です。レコーディングの中で歌いにくいところもありましたが、そういった時はその場で対応しましたね。

――今後、作詞・作曲の機会があった時に、どういった楽曲を書いてみたいですか?

marinaさん:感情の部分でもっと人間らしさを持った、共感を得られるような現実味のある曲を書いてみたいです。ラッキーなことにいろいろな種類の楽曲を歌わせていただいているので、アルバムで出せたらすごく面白くなるかなと思いますので、ぜひやっていきたいと思います。

――アーティスト写真とPVは今回、すごくナチュラルなテイストになっていますが、撮影の思い出をお聞かせください。

marinaさん:楽曲も全部自分が担当したので、ナチュラルな私を出そうということをテーマにして、好きなお店で服を選んで、顔もナチュラルにして、アクセサリーも自分で選びました。これまでは緊張感のある撮影だったのですが、今回は初めて緊張せずに撮影できました。音楽も好きな音楽をかけたり、撮影したハウススタジオも好みだったので、全てがナチュラルにできた気がします。PVは30分くらいで撮影したのですが、座っている時に足の指がずっとふにふにしてました(笑)。

ジャケットについては、男性目線と女性目線の両方で歌詞を書いていたので、男性と女性、両方のテイストを入れようというのが撮影のテーマになっています。

――29日にタワーレコードさんでのイベントがありますが、そちらの意気込みをお聞かせください。

marinaさん:楽曲のテイストがこれまでとまた違うので、ドキドキとワクワクが入り混じっている感じです。観覧フリーなので、ぜひ観に来てください。

――北海道での発売記念イベントと「きゃらそにvol.3」の出演も控えていますが、そちらについてはいかがですか?

marinaさん:北海道ではスープカレーを食べたいです(笑)。あと土地土地で人柄も違うと思うので、北海道民の方はどういった道民性を持っているのかも楽しみです。

――最後にメッセージをお願いします。

marinaさん:また新しい私が見れると思うので、ぜひ楽しんでいただきつつ応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

商品データ

タイトル:「Hug」
発売日:2014年5月28日
価格:1,600円(本体)+税
品番:FVCG-1301
発売元:5pb.
販売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー

収録内容

収録曲数:3曲+off Vocal

1.「Hug」(PS Vitaソフト「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」EDテーマ)
2.「To you」(Xbox 360ソフト「バレットソウル –インフィニットバースト-」EDテーマ)
3.「The truth」(PSPソフト「Jewelic Nightmare」EDテーマ)
4.5.6 各off vocal収録

※画面は開発中のものです。

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