アメリカ・ロサンゼルスのLAコンベンションセンターにて、6月10日(現地時間)より3日間に渡って開催された「E3 2014」。ここではソニー・カンファレンスのオープニングを飾った話題の大作「Destiny」の体験プレイの模様と、開発を手がけるBungie のDavid Dague氏への合同インタビューの内容を紹介する。
「Destiny」は「Halo」シリーズなどの開発チームとして知られるBungieが手がけるFPSタイプのアクションゲームだ。欧米では2014年9月9日に発売される予定で、7月17日からβテストが開始されることもあって現地では大きな話題を集めていた(日本では9月11日に発売予定)。
「Destiny」の舞台となるのは近未来の宇宙。かつて地球に「トラベラー」という球体状の存在が飛来し、人類に未知のテクノロジーをもたらした。その技術を使って人類は宇宙への進出を果たし、「黄金時代」と呼ばれる繁栄を手にする。しかし、「トラベラー」を追ってきた謎の侵略者の襲撃により、地球は滅亡の危機に瀕したのだった。
なんとか生き延びた人々は失われた黄金時代の復活を目指すべく、「ガーディアン」と呼ばれる部隊を組織する。プレイヤーはこの「ガーディアン」の一員となって失われたものを取り戻すべく戦っていく、という壮大な世界観となっている。
シングルでのプレイのほか、さまざまな協力プレイや対戦プレイなど、多彩なモードを楽しめるという本作。シングルとマルチはそれぞれ独立したモードではなく、ひとりで壮大な物語を追体験してもよいし、ほかのプレイヤーとさまざまに協力することもできるなど、MMORPGに近いテイストになっているようだ。今回のE3ではマルチでの対戦プレイを体験することができたので、その内容を簡単に紹介しておこう。
今回プレイできたのは12人のプレイヤーが6対6に分かれて戦うというもので、マップ内にある拠点を制圧すると得点が加算されていき、制限時間終了時により得点が多い方が勝利となるルール。マルチのFPSやTPSによくある、おなじみの対戦形式のひとつなので、初めての人でもすんなりプレイできる。
マップはやや狭いが、トンネルのような場所があって、そこを利用するとショートカットができるなど立体的な作りとなっていた。けっこう敵と出会いやすく、単独行動をしているとあっという間にやられてしまうため、味方との連携やコミュニケーションといった要素がかなり重要になると言えるだろう。
このように、今回体験できた部分では斬新な要素は見当たらなかった。ただ、要所で新ハードならではのパワーを感じさせられたのも事実で、特に操作時のキャラクターの動きはスムーズのひとこと。すべてのアクションが滑らかで、ストレスなくプレイすることができた。なかでも2段ジャンプから空中浮遊は非常に気持ちがよく、何度もムダに飛び回ってしまったほどだ。とにかくひとつひとつの演出のキメが細かく、実にていねいに作り込まれていることが実感できた。
また、以下のインタビューにもあるが、本作はシングルプレイとマルチプレイが直結していて、シングルで手に入れた装備をマルチで利用することも可能になっているそうだ。もちろん、そのほかにも現時点では明らかにされていない要素がまだまだあると予想される。非常にスケールの大きい作品なので、ぜひ日本での発売を期待したい。そして、その際には普段FPSを敬遠しがちな人もプレイしてみてほしい。
Bungie のDavid Dague氏への合同インタビュー
――今回のE3での手応えなどを聞かせてもらえますか?
Dague氏:これまではシングルプレイや協力プレイの情報を見せてきましたが、今回のE3では対戦モードを体験してもらっています。6対6で戦うというものですが、非常に楽しんでもらっています。
――ゲームのほうはすでに完成したのでしょうか
Dague氏:いいえ、発売に向けて最後の調整をしています。欧米では今週にαテストがありまして、7月17日を皮切りにβテストも行われます。このα、βテストがあって最後にマスターに向けて、ギリギリまでチューニングをして発売日の9月9日を迎えたいと思います。
――これまでユーザーからどのような反応がありましたか?
Dague氏:我々としては、ユーザーさんにガーディアンとしてゲームの中でどう成長していって、どのような力を身につけていくかという流れをいろいろと体験してもらいたいと思って、これまでやってきました。決して大きなリアクションがあったわけではないですが、多くのユーザーさんもだいたいそういった部分にフォーカスしているようです。
――本作のもっとも大きな特徴とは何ですか?
Dague氏:シングルプレイの部分でユーザーがレベルを上げたり、「ストライク」と呼ばれるさまざまなミッションをプレイしたりすることによって、特有のギア(武器)やヘルメットなどをいろいろ入手することができます。そして、それらをベースにして自由にキャラクターをカスタマイズして強くすることができるわけです。このシングルプレイでのカスタマイズをマルチプレイに持ち込めるという部分が需要なポイントのひとつになります。
もちろん、そのまま持ち込めるようにするとシングルプレイで作り込んだキャラクターがあまりに強すぎるということになってしまうので、マルチプレイ時にはなるべくレベルが均一になるような仕様にしています。ただ、カスタマイズの方向性は残るので、そういった部分がマルチプレイでのプレイヤーの個性になると思います。
――シングルプレイの魅了や特徴などを教えてください。
Dague氏:シングルとマルチのどちらの場合も、奥の深いストーリーがゲームのベースになっています。人類を助けてくれたあの球体は何なのか。人類はかつて栄華を極めて銀河系のさまざまな場所に都市を造ったりしたわけですが、それらの都市はどうして滅んでしまったのか。いろいろな謎が点在しているので、ひとりでプレイした場合にも、その謎の解明を楽しむことができます。
さらに、多くのユーザーが同時に参加する世界観になっているので、ひとりでストーリーを進めていても、ほかのプレイヤーやチームとたまたま居合わせることによって互いに影響し合う、といったことも起こりえます。それによって、マルチプレイに興味がなかった人が「ちょっとやってみようかな」と感じたりするような「生きている世界」を楽しんでもらえたらと思います。
――それでは最後に日本のプレイヤーにメッセージをお願いします。
Dague氏:宇宙規模の大きなSFを楽しむもよし、近未来のテクニカルな部分と魔法に近いような技術がブレンドしたような世界観を楽しむもよし。もちろん、ひたすら対戦だけを楽しんでもらってもいいですし、ストーリーにドップリ浸かってもいいですし。どんなプレイスタイルにもマッチできますので、ユーザーさんが一番楽しめる形でプレイしてもらえたらと思います。
――ありがとうございました。
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