コーエーテクモゲームスが本日11月5日に実施したPS Vita/ニンテンドー3DS用ソフト「戦国無双 Chronicle 3」の完成発表会+??。本稿では草尾毅さん、竹本英史さん、松風雅也さんも登壇したイベントの模様を紹介していくぞ。

2014年12月4日に発売が予定されているPS Vita/3DS「戦国無双 Chronicle 3」の完成発表会が、本日11月5日に秋葉原・UDX THEATERにて行われた。会場の模様はニコニコ生放送でも配信され、初お披露目となるNew ニンテンドー3DSでの実機プレイをはじめ、「戦国無双10周年記念施策」、表題の「+??」にあたるメディアミックス展開、加えてスペシャルゲストのたちのトーク&生アフレコなど、多彩な催しが行われていた。

ナレーター・天野唯さん

イベントに先立ち、同社代表取締役社長・襟川陽一氏より挨拶。同社コンテンツに関わる人たちに謝辞を述べた後に襟川氏は、今年迎えたシリーズ10周年をもっともっと盛り上げようと、本作の発売に至ったと語る。丁度10年前、「真・三國無双」シリーズから新しい「無双」シリーズを立ち上げた背景には、ユーザーから戦国時代に活躍した武将たちに頑張ってほしいという要望を多く受けたことがあり、「戦国無双」なりのハッチャケぶりが今のシリーズの魅力に繋がったという。今回は10周年ならびに新作に関わるさまざまなメディアミックスに期待しているとし、挨拶を締めた。

襟川陽一氏

続いて「戦国無双」シリーズプロデューサー・鯉沼久史氏の挨拶。今日を迎えるまでは新作が完成できるかとヒヤヒヤしていたという鯉沼氏からは、まず無事完成したことに対する安心の念が述べられた。今年1年は「戦国無双4」にはじまり、iOS/Android「戦国無双シュート」、そして10周年記念作品およびシリーズ第3弾となる「戦国無双 Chronicle 3」を発表できたことに感謝し、そこから最新PVを披露した。

鯉沼久史氏

会場ではまずは最初に、「戦国無双 Chronicle 3」ディレクター・片岡宏氏がゲームの魅力をピックアップ。本作では史実から派生する「IF」ストーリー、戦況に応じて使用キャラクターを変更していく「プレイキャラチェンジ」、戦術の要と成る「方針設定」、爽快感満載の「神速アクション」、戦況を一変させる「戦技」に必殺アクション「無双極意」など、さまざまな独自のシステムが搭載されている。

片岡宏氏

加えて、自身の物語を作り出していくための「武将エディット機能」、「戦国無双 猛将伝」で人気を博した「練武館」の復活、さまざまな武将と交友できる「お茶会」、そしてPS Vita/3DSならではの通信機能を利用した遊び方など、実機映像を交えながら紹介が進められた。

また、「練武館」でもオンライン通信を用いたランキング機能が搭載され、ランキング上位者には武器やアイテムなどが贈られるとのことだが、本機能はランキングごとにプレイヤーが区分けされているため、時期を置いてから始めたという人や、プレイにあまり自信がないという人でもランキングに食い込めるようシステムを組んだという。最後に片岡氏は、前作を遊んだ人にはさらなる進化を、新規で遊ぶ人には「無双」シリーズの新しい姿を体験してほしいと語った。

ここで本作の実機プレイを公開するとし、舞台にシークレットゲストの1人目となる藤堂高虎役の松風雅也さんが登場。前作「戦国無双 Chronicle 2nd」よりプレイアブルキャラクターとして追加された藤堂高虎は、ユーザーからも高い人気を博しているキャラクターの1人だ。来場者やニコ生で視聴してい人たちの幾千もの期待を受けてプレイすることとなった松風さんだが、その腕前については「下手です」とコメント。

左:松風雅也さん

鯉沼氏に「敵にやられないでください」「大丈夫です、無双は誰でもプレイできるんです」とプレッシャーをかけられながらも、松風さんは最近見つけた必殺技として、Yotubeにアップロードされている上手い人のプレイ動画をたっぷり見てイメージトレーニングしたのでバッチリという気合を見せ、New ニンテンドー3DSでの実機プレイに挑戦。

しかし、開始前のコメントは謙遜だったのか、実にスムーズ且つスタイリッシュにプレイを進めていく松風さん。いわく、「これなら誰でも楽しく遊べますよ」と魅力をアピールしながらも、プレイキャラチェンジを駆使する腕前などは、コメントに反して上手さが伺えた。

続いてさらなるゲストとして真田幸村役の草尾毅さん、石田三成役の竹本英史さんを招き、さまざまな連動企画の紹介を進めていった。

左から松風雅也さん、草尾毅さん、竹本英史さん

まずはiOS/Android「戦国無双シュート」の発売記念イベントの情報。明日11月6日からはログインボーナスが受けられる「カウントダウンイベント」、12月4日からは「戦国無双 Chronicle 3」の主人公キャラクターが登場する「主人公がちゃ」、そしてこちらも明日11月6日から実施される「Twitterキャンペーン」が発表された。

Twitterでは一番好きな武将アンケートを行うとし、人気上位に選出された武将については、後日その武将をフィーチャーしたスペシャルイベントを実施していくとのことだ。竹本さんはプライベートでも本作を遊んでおり、実際イベント開始直後までプレイしていたことが草尾さんより語られるなど、ファンの姿勢が垣間見える。Twitterキャンペーンについても竹本さんは「女主人公のビジュアルが大好きだけど、投票できますか?」という質問で、鯉沼氏を困惑させていた。

なお、「戦国無双シュート」においては年内から年末にかけてさまざまなコンテンツを公開していくほか、「戦国無双3」の武将たちが出揃ってきたことから、いよいよ「戦国無双4」の武将たちを随時実装していくというので、気になる人は続報に期待しよう。

続いて「戦国無双10周年記念施策」と題し、7つのカテゴリに分けられたタイアップ情報が公開されることに。

山口、滋賀、愛知では今年から来年にかけて「戦国無双の刀剣店」が順次実施され、岐阜県関ケ原で実施中の「戦国無双 関ケ原古戦場ラリー」、現在プレイベントが行われている鹿児島県日置市の「第30回国民文化祭・かごしま2015」、こちらも長野県上田市にて開催されている「信州上田×戦国無双4 スタンプラリー ~第三次上田合戦!?~」など、刀剣展や地方とのコラボを通し、伝統文化の魅力の再発見&復刻を推進していくという。

次はAnniversary企画の一環として販売される「Happyくじ」。スクリーンには「戦国無双4」の登場武将たちの可愛らしいちびキャラデザインが映されたほか、オリジナル描き下ろしなども多数用意されるとのこと。加えて、こちらについてはまだまだ言えないこともあるとか? 今後の告知に期待させられる。

続いてお馴染みのお泊り企画の最新弾「お泊まりde戦国無双 in 蓼科~伊達の章~」と題し、伊達政宗役の檜山修之さん、片倉小十郎役の竹内良太さんが参加する“ホテル宿泊&お料理つく”声優トークショーの情報も。今回の申し込み開始は11月17日となり、長野県信州のリゾートホテル蓼科にて2015年1月31日に実施が予定されている。

会場では竹本さんが参加した前回会場の様子も映され、参加者の1人1人と交流したというファンには羨ましいイベント模様が紹介されていた。なお、前回に至っては当選倍率が3倍にも及んだことが明かされているので、高人気イベントらしく参加希望者は気合を入れて申込みに臨もう。

さらにここで新情報として、イオン×サントリーとのドリンクタイアップ情報が発表された。本企画では全国のイオン店舗にてサントリーの対象商品を4本購入すると、オリジナルグッズがプレゼントされるとのこと。施策は2015年1月5日からが予定されているので、年明けの買い物に足を延ばしてみるのもいいだろう。

さらに10周年記念を飾るにふさわしい2回公演の「記念コンサート」が、2015年2月8日に東京国際フォーラム ホールAで実施されることが決定した。会場では本シリーズの世界観を表現する和楽器や、ロックな爽快感を味わえるギターなどを用いて楽曲を演奏していくようだ。さらに、会場には竹本さん、松風さんも応援に駆け付けるとのこと。自分たちは何を演奏するんだ! という子芝居で場を和ませながら、贅沢なイベントへの期待感を煽ってくれた。

なお、こちらのチケット予約も明日11月6日より開始されるので、本稿やニコ生に目を通した人は、明日の「戦国無双」dayを謳歌してみてはいかがだろう。ちなみに、明日はまだまだ「キター!」という情報もあるので、興味がある人は引き続き本稿に目を通してもらいたい。

そして10周記念施策、最後の発表を飾るのは2015年1月より放送されることが決定したTVアニメシリーズの情報! 前回はスペシャルアニメとして徳川VS真田周りが描かれたが、このたび待望となるTVアニメシリーズを始動していくとのこと。

TVアニメでは戦国後期を舞台に、小田原城攻めの周辺から豊臣VS北条の物語を進めていくようだ。TVアニメについて草尾さんは「戦国無双の真田幸村いいよね」と思ってもらえるように演じていきたいとし、竹本さんは「ゲームとは一味違う三成の姿を見せたい」とし、松風さんも「高虎いいね!と思われるように演じていきたい」と感想を述べてくれた。加えて、TVアニメの主題歌にはロックバンド「和楽器バンド」が歌う「戦-ikusa-」が起用されることも明かされた。

さらに、会場ではギリギリのところをお願いして届けてもらったというTVアニメの一部カットが公開。しかし、まだ音声収録すらされていないことから、今回の特別版では字幕を付けたという。しかし、「(字幕)これだと会場は放送事故みたくなっちゃいますよねー」とあからさまな発言をした鯉沼さんは続いて「せっかくだからプロの声優さんたちがいらっしゃるので、ここは…」という無茶ぶりを敢行。絵を知らない壇上のプロたちは「一度見てから検討しよう!」と団結していた。

アニメが流された後は決心を固めたか、3人ともプロらしい心意気で生アフレコに挑むことに。ところが、高虎が出ていなかったから油断していた松風さんは、なんと真田信之を演じることに。さらにさらに、竹本さんの「だったら稲姫もいましたよ」から檀上唯一の女性となる天野さんに稲姫役が振られ、「島左近もいますよ」から鯉沼さんも飛び火を受け、計5名がボイスを当てるスペシャルバージョンが披露!

ぶっつけ本番とは思えぬほどのプロのお三方。鯉沼さんは素人には難しすぎるであろう「…?」の間をこなし、天野さんは実にチャーミングな声で会場一同を和ませてくれた。

最後は「戦国無双 Chronicle 3」の最新情報として「戦国無双4」からのダウンロードコンテンツの引継ぎ情報(PS Vitaのみ)、「討鬼伝 極」より相馬&ホロウの衣装コラボ、体験版をプレイした人に贈られる「のぶニャがの野望」「ゼルダ無双」の衣装配信などが明かされた。

そして、その体験版の情報だが、なんとこちらも明日11月6日より配信されることが決定! 「戦国無双10周年記念施策」も来年3月まで引き続き施策していくことを予定しているとし、イベントは締め括られた。

草尾さん、竹本さん、松風さんのインタビューを掲載

――Chronicleシリーズの3作目となりますが、収録について何かエピソードは有りますか?

草尾さん:やはりナンバリングのタイトルと世界観やキャラは一緒なものの、プレイされる方にとっては新作であるため、何かそこに新しいものを込められないかと模索しつつ、幸村の演技はこれまで以上に色濃くチャレンジしてみました。それだけに、ナンバリングよりも緊張する一面もありましたが。

竹本さん:Chronicleはナンバリングよりも、歴史を題材に自由に遊んでいるタイトルだと思うので、歴史上ありえない事柄に出会う三成を幅広く演じたり、遊んだり、チャレンジしました。そんな三成の新たな一面に着目して頂けたらと思います。

松風さん:先程竹本さんが仰った様に、Chronicleにはふり幅が大きく用意されています。僕らはもちろん、コーエーテクモゲームスのスタッフの頑張りも素晴らしく、収録前にいつも「私が担当者です!」「今回高虎の見せ場が多いんですよ!」といってくれるのが凄く好きで、それに応えられるように頑張っています。

――「IF」の世界から、これまで見えていなかった武将の一面などは見えましたか?

竹本さん:Chronicleではありすぎて(一同笑)。ナンバリングでいうと島左近や大谷吉継など本当に近しい武将にしか言わないことを、今作では主人公キャラの男女ごとに違うニュアンスに置き換えて伝えていかないといけないので、そういうところが違和感バリバリだし(一同笑)、それゆえの不思議な楽しさがあると思います。

――スペシャルアニメ版とシリーズアニメでの違いはありますか?

草尾さん:キャラクターの掘り下げ方であったり、シリーズ全体の流れなどが大きく違うと思います。監督はじめスタッフの皆さんの考えを受ける際、1話だとキャラクターや物語の魅力を全てをそこに底ぎ込まなくちゃいけなくなるので、すごい集中力を要します。でも、シリーズアニメだと第1話だとこんなキャラだったのに、最終話ではあんなになってたみたいな、軌道修正をしつつより深く、より長く表現できるんじゃないかなと思います。

竹本さん:や、先輩の仰る通りです(一同笑)。

――ゲーム収録とアニメ収録の違いはありますか?

草尾さん:ゲームだと基本的には1人収録です。アニメ収録もまだスペシャル版でしかやっていなく、どうなるのかは分からないのですが、アニメだと周囲の人の台詞を聴きながら掛け合いができるので、リアリティや感情の部分、あとはアクションの息や空気が感じ取れるので、ゲームとは違った「戦国無双」の魅力を引き出せるのではないかと。

竹本さん:や、先輩の仰る通りです(一同笑)。ただ、掛け合いで収録できるとゲームで1人で収録している時には分からない、自分でも思ってもみなかった芝居ができると思うので、それがゲームと違ったアニメの魅力だと思います。

松風さん:楽しみです。本当に楽しみですね。あと、皆さん役にプライド持っていますし、僕らがゲームで収録している時はほかの人がどれくらい強く演じているのか、どんな風に演じているのかなど、人との取引ができません。しかし、アニメーションではそれが出てくるので、相手に負けない演技をしていきたいと楽しみにしています。

――今度は戦国後期を描くということで、皆さん歴史上を考えるとそれなりに大変なことになってしまうと思いますが。皆さんはキャラクターを演じて私生活に影響がでますか?

松風さん:最終的に聞きたいのはそこですか(一同笑)。

竹本さん:僕は「戦国無双」に関してはお芝居をやる側ですけど、同時にユーザーでもあるので、たとえば三成をプレイして最後に泣くこともありますけど、それはゲームをプレイしているからであって、お風呂に入っている時に急に「さっき、三成死んじゃったなー」って泣くことはないですね(一同笑)。そういう私生活の影響はないです。

草尾さん:ほかの方は分からないのですが、僕はどっか疑似体験であったり、キャラクターと一体になっていることがありますので、例えば亡くなるシーンがある時に、自分もどっか1回死んじゃう感覚というか、意識は大丈夫なんですけど、寿命3日くらい縮んだかな俺って思う時があります。人が亡くなる場面は技術だけでもっていくことができないので大変です。

松風さん:そういったところですと僕、死なないんですよね。史実に沿ったところでは。逆に長政が死んでしまったりと、残された側の立場で演じていくと思います。

――ほかに演じてみたいキャラクターはいますか?

松風さん:今まで考えたこともないし、考えれないですね。よくそういうのは有ると思いますが、一回もなかったです。「戦国無双」のキャラクターは濃すぎるので、今日も突然も突然に人のキャラクターをやることになって驚きました。史実の人物を演じるとTwitterの反響とかも凄くて、「高虎のご子息さんのアカウントを教えます」とか、適当にやれないリアルの凄さを感じていますので、一役で精一杯です。

竹本さん:僕はそうですね。あえて絞り出すとすると大塚明夫さんの演じる本田忠勝ですね。これは絶対僕にできないキャラクターなので、やれるものならやっていきたいです。あんなに堂々と全てのモノを受け入れて、弾き返して、殴り返してと、あんな力強くお芝居できたらといつも思います。

草尾さん:僕も幸村以外考えたことがないので、皆濃すぎてそれの影響を受けると思いますので、やっぱり幸村一択ですね。幸村以外はご遠慮します(笑)。

竹本さん:物真似くらいならやりますよ(一同笑)。

――最後にゲーム・アニメへの意気込みをお願いします。

松風さん:各セクションにもすごい力が入ってると思いますので、完全に負けられない戦いだなと実感しています。反響も大きいヒット作なので、死力を尽くして期待に応えられればと思います。

竹本さん:Chronicleシリーズは皆さんが思うように生きられる史実とは一風変わった世界なので、キャラクターたちといっぱい遊んで楽しんでください。そして本筋となるであろうアニメでも命を吹き込んで皆さんにお聞かせしたいと思いますので、ぜひそちらの方も楽しんでいただけたらと思います。

草尾さん:2014年は「戦国無双」10周年というメモリアルイヤーでしたが、後半となる2015年にはコンサートもあり、TVアニメもあるので、来年2015年は次の5年、10年に繋がるべく、また新たな始まりの年として皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います。

戦国無双 Chronicle 3

コーエーテクモゲームス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2014年12月4日
  • 12歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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