バンダイナムコゲームスは2月13日、千葉・幕張メッセで開催されている「ジャパン アミューズメント エキスポ2015(JAEPO 2015)」にて、アーケード向けリズムゲーム「太鼓の達人 ムラサキVer.」と「シンクロニカ」のコラボステージイベント「バンダイナムコゲームス 音ゲーフェスティバル」を実施した。
まずはそれぞれのゲームに関する映像が流れ、すっかりお馴染みとなった太鼓型筐体を使ったリズムゲーム「太鼓の達人 ムラサキVer.」から、新たに本作から収録される楽曲のリストが発表された。「妖怪ウォッチ」の「初恋峠でゲラゲラボー」や、「アナと雪の女王」の「雪だるまつくろう」ら昨年話題を大いに集めた人気作品から、SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」などの人気楽曲まで、非常にバリエーション豊かなラインナップとなっている。
その中でも一際異彩を放っているのが、あの小林幸子さんが歌う初音ミクの伝説の曲の替え歌「さちさちにしてあげる♪」だ。今回のステージでは、その小林幸子さんからのビデオメッセージという形で、自身が審査員を務めた「さちさちにしてあげる♪」イラストコンテストの結果発表も行われた。
数ある力作の中、見事最優秀賞に選ばれたのは、8/10さん作の「ラスボス登場だドン☆☆☆」と、陽希さん作の「幸子ラスボス祭り」に決定。細かい部分まで拘りのある熱意ある説明文や、太鼓の達人にピッタリな祭りらしい雰囲気が決め手になったとのことで、最優秀賞に選ばれた両作品は「さちさちにしてあげる♪」の楽曲内でどんちゃんと小林さんが着用する衣装としても登場する。ただでさえ派手なデザインの衣装が、一体どんなド派手な演出になるのか、今から稼働に向けた期待が更に膨らんでいくところだ。
一方の「シンクロニカ」は、バンダイナムコゲームスが送る2人協力型のまったく新しいリズムゲーム。音楽に合わせて表示されるボタンにタッチやフリックといった直感的な操作で触れ、2人で入力を行い片方が成功すればコンボが途切れず継続されるため、誰でも気軽にプレイすることが可能。ステージではコンパニオンによる500コンボ近い見事なデモプレも披露された後、開発スタッフであるバンダイナムコゲームスの木水克典氏が登壇。
木水氏は本作について「簡単操作で味わえる新感覚の音楽ゲーム。腕前の違う2人でもすぐに協力して遊ぶことができるので、友達や知り合いと一緒に楽しんでもらえば」と解説し、実際に試遊台でユーザーと一緒にプレイを行っていたコンパニオンも、今日触れたばかりであるにも関わらずすぐに遊べるようになったのだという。
加えて全ての曲で演出が異なっているのも特徴で、例えば「夏祭り」ではホールドしながら指を夜空に向かって動かしていく操作や、入力と同時に光のエフェクトが分散するなど、夏の花火をイメージした演出が随所に盛り込まれており、音で聞くだけではなく目で曲ごとの美麗な演出の違いを確認するのも楽しみの1つになりそうだ。
さらに今回は、MCの2人が実際の筐体を使ってのプレイに挑戦することに。「シンクロニカ」にはプレイ後、スコアやマルチコンボ数などさまざまな項目が表示されるが、今回はスコアではなくSYNC率(2人での同時入力に成功した割合)が高い方の勝利となるというルールで、挑戦する楽曲は「君の知らない物語」と「千本桜」の2曲……となるはずが、選択ミスによって「夏祭り」に挑戦することになるという生ならではのハプニングも発生。
しかしこれにも任意のタイミングで発動可能なシンクバーストと呼ばれる、一転時間入力成功によるスコアが大幅上昇するシステムも活用して乗り切ると、木水氏曰く「初めてにしては十分」なSYNC率を見事に叩き出していた。シンクバーストは、自分や相方の得意なパートを予め把握しておき、一気にスコアを伸ばすなど、高スコアを出す鍵になりそうだ。
最後に木水氏は、「実際にプレイをご覧になられた方は、このくらいなら自分でもできそうだなと思われたんじゃないかと思います。本当に触りやすく、遊びやすいゲームとして作っておりますので、是非体験していただければと思います」と、音ゲーは難しそうだというイメージに尻込みせず、実際に触れれば誰もが分かる手軽さを再度アピールしていた。
これでステージも幕を閉じる……かに思われたさらにその後には、「太鼓の達人 ムラサキVer.」と「シンクロニカ」の稼働時期が同時に発表されるというサプライズも! 「太鼓の達人 ムラサキVer.」は2015年3月、「シンクロニカ」は2015年6月にそれぞれ稼働予定とのこと。定番と新たな2つのタイトルの稼働を控え、今年もバンダイナムコゲームスの音ゲーの盛り上がりは留まることを知らなさそうだ。