バンダイナムコエンターテインメントよりPS5/Xbox Series X|S版が2026年7月9日、PC(Steam)版が同年7月10日に発売予定の「ソードアート・オンライン」家庭用ゲーム最新作「Echoes of Aincrad」。本作の先行プレイの模様をお届けする。
本作は、《SAO》の原点であるアインクラッド編のリブート作品であり、デスゲームと化した浮遊城《アインクラッド》の第一層・第二層を舞台に繰り広げられる、死と隣り合わせの仮想世界に囚われたプレイヤーたちの悩みや葛藤を描く始まりのRPG。プレイヤー自身が主人公となり、自分でカスタマイズしたアバターでアインクラッドを生き抜いていく冒険を楽しめる。

今回は、第一層のメインクエストをプレイ。SAOのベータテストが終わり、正式サービスが開始される「召喚」、そして茅場晶彦によりデスゲームと化した後の最初のクエストを体験することができた。
なお、作品の概要やシステムなどの詳細は、過去に行われた先行体験会の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。そこで今回の記事では、物語についてはもちろん、過去のプレイで確認できなかったポイントなどを重点的に紹介していく。
正式サービスの幕開けと、その後に訪れる衝撃のアバター変貌
ゲーム開始時には、主人公の現実の姿のボディスキャン(アバターカスタマイズ)からスタート。本作のスタート時は固定アバターでのプレイとなるが、その後に訪れるデスゲーム化の宣告によって、ゲーム開始時にボディスキャンした現実の姿が剥き出しになるという衝撃の展開を迎える。このアバターカスタマイズは後で変更不可となっているので、思い残しがないように、じっくりと考えながら作成してほしい。
とはいえ、男女含めプリセットの数も多く、調整できる箇所も多いので、思い通りのキャラクターを作りあげることができるだろう。



アバターカスタマイズ後には、いよいよアインクラッドへと降り立つ。ダンジョンを進む中、多数のモンスターに襲われる場面もあったが、ベータテスト時に知り合ったイオリの助けもあり、危なげなくモンスターたちを撃破。イオリとともに、主人公のパーティーメンバーたちが待つはじまりの街を目指すことになった。




…「Echoes of Aincrad」のことを知っている人であれば、「自分の知っているイオリとは違う」と疑問に思うかもしれない。そこは、過去のインタビュー時にも触れられていたポイントとなっているが、その真相は物語をもう少し進めた先、デスゲームの幕が開けた後に明かすことにしよう。

敵の動きを見極め、強力な3つの固有アクションを使いこなす
その後は、本作の基本となる主人公とパートナー(今回はイオリ)の2人でクエスト進行のため、先へと進んで行くことになった。一度プレイ済みなため、基本操作などは分かってはいたものの、前回上手く決めることができなかった“パリィ・スラッシュ”や“ドッジ・スラッシュ”、“リバーサル・スラッシュ”を決めていきたいと思い、試してみることに。
今回はその点を意識してプレイできたこともあり、パリィ・スラッシュは使いこなしていくことに成功。初見の敵の攻撃にタイミングよくガードとなると難しいかもしれないが、何度も相対していけば相手の動きや攻撃モーションなども分かるようになり、パリィもしやすくなってくるはずだ。
前回のプレイ時には回復アイテムの制限があり、「そこらのモンスターにやられるような失態は避けたい」という思いから挑戦を断念していた。しかし、普通のプレイをしていれば回復アイテムも多く、セーフティエリアといった安全な場所の近くで練習すれば問題はない。製品版ではぜひとも練習して、使いこなしてみてほしいテクニックとなっている。


はじまりの街の圧倒的な熱気と、非情なるデスゲームの宣告
イオリと共にダンジョンを進み、モンスターたちを蹴散らしていった先で、2人はいよいよはじまりの街へと到着する。そこには、ベータテスト時には見られなかったほど多くのプレイヤーが一堂に会する光景が広がっていた。これには、隣にいるイオリも興奮を抑えきれない様子だ。
今回のプレイを通しても、これほど多くのキャラクターが同じ場所に集まっているのを見るのは初めてのこと。しかも、そこはSAOの代名詞とも言えるはじまりの街という馴染み深い場所だけに、自分が本物のSAOの世界に没入しているんだという実感を、より深く味わうことができた。


街の広場へと足を運ぶと、そこにはベータテスト時代から主人公とパーティーを組んでいたワイズマンとサーユの姿があった。久々の再会に花を咲かせる一行だったが、突如として街は異様な雰囲気に包まれる。強制テレポートによって次々と広場へ集められるプレイヤーたち、そしてメニュー画面からはログアウトボタンが消失するという事態に。




全員が困惑し、ざわめきが広がる中、ついにゲームマスターである茅場晶彦が登場。この世界が死と隣り合わせのデスゲームとなったことが非情にも告げられる。それと同時に、プレイヤーたちの姿はゲーム内のアバターから、開始時にスキャンした現実の姿へと強制的に変貌を遂げ、広場はさらなる混沌と絶望へと包まれていくのだった。









デスゲーム化から1ヶ月 次なる目標と広大な街の散策へ
世界のルールが完全に塗り替えられたあの衝撃の場面から、物語は一転。作中ではすでに1ヶ月の時が経過していた。
主人公、イオリ、ワイズマン、サーユの4人が集まり、これからどう動くかを話し合っている最中、イオリが男のアバターを使用していたことをみんなに謝る場面に。イオリ自身はずっと気にしていたようだが、ワイズマンとサーユはそんなそぶりも見せず、よくあることだと全く気にしていない様子。この3人の絆の深さや、どこか安心する空気感には心が温まる。
……と、偉そうに語る筆者自身も、今回のプレイではアバターカスタマイズで女性キャラクターを作成していたため、広場での強制変貌によってイオリと全く同じ気まずさを味わう羽目になっていたのだが(笑)。


雑談も束の間、話題はこれからの具体的な方針へと移る。ここでワイズマンから提案されたのは、自分たち自身が強くなるべきだという現実的かつ切実な方針だった。
デスゲームと化したこの世界において、脅威となるのはモンスターだけではない。この先必ず現れるであろう、他の悪意あるプレイヤーの手から自分たちの身を守るためにも、確固たる力が必要だというのだ。
幸いにも、彼らにはベータテスト時代に培った豊富な情報と経験がある。ワイズマンはすでに、強力な武器を入手できるクエストの目星をつけていた。その強力な武器を求めて他のプレイヤーたちで混み合ってしまう前に、一足先にその場所へと向かい戦力を整えること。それこそが、4人が掲げた次の目標となった。


目標が決まったところで、次はいよいよ出発の準備、そしてはじまりの街の散策へと移る。前回のプレイではあまり街を見て回る余裕がなかったため、今回はじっくりと散策してみることにした。
まず足を運んだ道具屋には、冒険の基本となる回復ポーションなどの消耗品はもちろん、フィールド探索で役立ちそうな便利アイテムがズラリとラインナップ。そして鍛冶屋では、その名の通り武器の強化やメンテナンスを行うことができる。ワイズマンの言う強い武器を手に入れた後は、ここが通い詰める場所になりそうだ。


マップを開いてみると改めて実感するが、このはじまりの街はとにかく広大だ。しかし、主要な施設や場所へは瞬時にワープできるファストトラベル機能が用意されているため、移動のストレスは一切感じなかった。
とはいえ、デスゲーム化によって様変わりした街の空気感や、人々の息遣いを感じるためにも、時にはファストトラベルを使わずにのんびりと街を見て回るのも一興だろう。


また、宿屋の酒場のような場所では、イオリとの交流はもちろん、原作でお馴染みの情報屋・アルゴといったキャラクターたちとの会話を楽しむこともできた。こうしたお馴染みの面々との出会いや、何気ないやり取りが散りばめられているのも、ファンにとってはたまらない要素だ。


街での準備を終え、いよいよクエストへと出発。本作では一緒に行動するパートナーを選択できるため、今回はここまで行動を共にしてきたイオリを指名し、意気揚々とフィールドへと足を踏み出した。
さあ、ここからベータテスターの知識を活かした本当の攻略が始まる!と、気合を入れ直した筆者だったが、ここで非情な現実が突きつけられる。アバターカスタマイズやはじまりの街の散策が楽しすぎて時間を使いすぎてしまったのか、無情にもここで今回のプレイ時間が終了となってしまったのだ。
実際にフィールドで戦えたのはほんの数体のモンスターのみ。前半に練習したパリィなどのアクションをイオリとの連携で試してみる……といった本格的な探索は、残念ながら製品版へお預けとなってしまった。




ほんの少しのフィールド探索でタイムアップとなってしまったのは非常に悔やまれるが、今回の先行プレイを通して、「Echoes of Aincrad」が描くアインクラッド編のリブートという試みに大きな手応えを感じることができた。
お馴染みのデスゲーム宣告の絶望感はそのままに、自分自身の手で作ったアバターでその過酷な世界に飛び込む没入感、そしてイオリをはじめとする本作ならではのキャラクターたちが織り成す新たな物語は、SAOファンであれば間違いなく胸が熱くなる仕上がりだ。
発売日である2026年7月9日(Steam版は7月10日)まであと約1ヶ月。かつてキリトたちが命を懸けて挑んだあの浮遊城の戦いへ、今度はあなた自身として足を踏み入れる心の準備をしておいてほしい。
(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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