ピグミースタジオは、日本人マルチメディア・アーティストのBaiyon氏が開発を進める、PS4/PS Vita用ノスタルジックアドベンチャー「MUSE: Together Is the New Alone」をBitSummit 2015にて発表した。

目次
  1. ストーリー
  2. 開発者メッセージ

本作は、「片想い」をテーマとし、「ドット絵と水彩画」をミックスした独特なビジュアルとメランコリックでトリッピーなサウンドを特徴としたアドベンチャーゲーム。

アート、サウンド、ゲームディレクションを手掛けるBaiyon氏は、「リトルビックプラネット2」のサウンドに携わる他、2008年に世界最大のゲームカンファレンス「GDC」で行なわれた「Independent Games Festival Awards」3部門、「GDC Choice Awards」1部門と国産タイトルとしての初ノミネートにして4部門という快挙を成し遂げたPixelJunk Edenのアート、サウンドディレクター。

ノスタルジックな世界とサウンドに彩られたショートフィルムのような作品「MUSE: Together Is the New Alone」は、タイトルが示す通り、恋愛の孤独感やさまざまな街や風景、そしてそこに住む人々等、インスピレーションを刺激する不思議な世界を届けるとのことだ。

なお、発表に併せてオープンした公式サイトでは、本作で使用される楽曲を聞くこともできる。こちらも併せてチェックしよう。

「MUSE: Together Is the New Alone」公式サイト
http://www.muse-alone.com

ストーリー

小さい街はずれの部屋のベッドで少女は永遠に眠ったまま…ある日、少年は少女がしたかった事や行きたかった場所を書き留めていた事を発見する。少年はいつか彼女が目を覚ます事を信じて、彼女の代わりにその場所を訪れることを決意する。

開発者メッセージ

ゲームディレクター Baiyon氏

今回、様々なビデオゲームにアート、サウンドディレクションや、楽曲提供という形で関わって来た僕が、長い時間をかけて構想を練った初ゲームディレクションタイトル「MUSE: Together Is the New Alone」を発表する事になりました。

サウンドに始まり、ビジュアルやデザインに重きを置いたマルチメディアの作品を発表して来ましたが、それと同時に30歳を超えた時からノスタルジーと共に心象風景に入り込むことが出来るような恋愛、愛をテーマにしたビデオゲームを創りたいとずっと思っていました。それは自分自身が順調に年を取っていっているからなのかは解りませんが、より自分の内面にある物を、クリエイトしたいと思うようになったからかもしれません。

自分自身の大きなテーマの一つとして、デジタルというゲームの理屈の中に、どのように人間らしい不完全さや、ゆらぎの美しさを入れるかという想いがありますが、その想いは音楽にも、ビジュアルにもストーリーにも至ります。

MUSEの中に出てくる人々や動物達は日々何かに悩み、自分の居場所を探します。そして、私がゲームの中で感じてきたことや、日常で好きな風景、ノスタルジーを感じる風景をたくさん詰め込んでいます。また、今回の作品ではドット画を使い、自分自身のルーツである90年代に代表する一風変わった日本のゲームに対して正面から向き合おうと思っています。

プロデューサー 小清水史氏

私がプロデューサーを務める「野犬のロデム 」「LA-MULANA EX」「ボコスカウォーズ2」の発表の間に、じっくりと水面化にて進めておりました、このBaiyon氏の新作をようやく発表できてとても嬉しく思います。今回の作品のポイントは、サウンドとアートを中心に活動してきた彼が、沢山のインスピレーションを受けてきたゲームへの恩返しがしたいと、そのLOVEをゲームに注入すべく新領域に挑戦している点です。マルチメディア・アーティストが手掛ける、ならではの世界に期待してください。

※画面は開発中のものです。

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