千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2015」。セガブースにて本日9月20日に行われた、5pb.より発売予定のPS4/PS3/PS Vita用ソフト「STEINS;GATE 0」のステージをお届けしよう。
本ステージでは、「STEINS;GATE 0」のプロデューサーである松原達也氏に加え、ゲストとして本作に出演する花澤香菜さん(椎名まゆり役)、潘めぐみさん(椎名かがり役)、後藤沙緒里さん(桐生萌郁役)が登場、「STEINS;GATE」の正統続編となる本作についてトークを展開した。
冒頭の挨拶では出演者のほか、牧瀬紅莉栖の記憶を持つAI「Amadeus」からも挨拶。前作「STEINS;GATE」の終盤、アニメで言うと23話あたりで、紅莉栖を救うために主人公・岡部倫太郎がタイムマシンに乗るところで、紅莉栖を救うことを諦めてしまい、紅莉栖が死んだ世界線での物語が展開。つまり、本作における紅莉栖は記憶がインストールされた人工知能として登場することとなる。
また、本作では季節が冬に移り変わっていることから、キャラクターもみな冬服になって登場。その中でも岡部の表情が暗いのが印象的だが、これは紅莉栖が死んだことを吹っ切らなきゃいけないと意識し、もがいていることの表れだという。
メインキャラクターだけでなく、成長したほかのキャラクターや新たに登場するキャラクターも紹介。かがりをはじめ、どのキャラクターも目を引くが、ここで話題に上ったのは、紅莉栖の大学の先輩で、ともに人工知能の開発に携わっていたという比屋定真帆について。ボサボサした髪とラフな格好が印象的だが、松原氏は中でも靴が左右で違っている点に言及すると、出演者も気づかなかったと驚いた様子。ちなみに、本作では服装の差分が多数用意されているそうだが、それでも靴を間違っているという、一種のトレードマークになっているようだ。
ここからは、ゲストが演じたキャラクターに関するトーク。花澤さんが演じるまりゆは、前作では周囲に守られる立場だったが、今作では積極的に動き、消沈する岡部をどうにかしようと動くシーンもあるという。ただ、まゆりのために岡部が叫ぶシーンもあり、花澤さんはまゆりに代わり、岡部役の宮野真守さんに会った時に謝っていると話し、会場を笑わせた。
ちなみに、今作では大人のまゆりも登場するということで、そのビジュアルが公開。緑服の作業服を着ているが、これは前作で触れられていた、第3次世界対戦が実際に起きてしまった時の姿なのだとか。花澤さんからは、しゃべり方も変わっているので、ぜひゲームで体感してほしいとのコメントが寄せられた。
続いて、ノベルのキャラクターとして登場し、ゲームでは本作で初登場となる、椎名かがりを紹介。椎名という苗字にもあるように、まゆりの養女として登場する彼女は、本作ではキーパーソン的な存在になっているという。
世界戦によっては立場や性格が変わるキャラクターということだが、好きなものなどがまゆりの雰囲気に似ているピュアな娘で、どんな世界線においても共通しているのが、お母さんであるまゆりのことが大好きだということ。収録でも一本芯を通っているその気持ちを大切に演じたという。
また、かがりは前作に登場する阿万音鈴羽とも接点があり、今回は一緒にタイムマシンに乗り込もうとしているところを紹介。このイラストにもある緑のうーぱが実はキーアイテムになっているということなので、ゲーム中でどのように影響するのかにも注目だ。
後藤さんが演じる萌郁は、編集プロダクションでアルバイトをしている普通の女の子ということだが、今回は傷だらけで包帯を巻かれた姿が公開。前作でも裏の顔を持っていた彼女が、今作ではどのような立ち位置になるのかも気になるところ。
後藤さん自身は萌郁について、クールで大人っぽい見た目だが、人見知りでシャイな一面を持っていてそのギャップが魅力だと話す。今回は演じる上でも世界線が変わるごとに新しい一面が見えたそうだで、より女の子らしい一面を見ることができてうれしいと話した。
ここで、初公開となるオープニングムービーが上映。松原氏からは、いとうかなこさんの歌うテーマ曲「アマデウス」について、原案の志倉千代丸氏による歌詞が、いつものようにゲームを全部やり終えた後に聞くとネタバレ要素が盛り込まれているということで、注目して欲しいとコメント。見終わった後に感想を聞かれた出演者からは、その作り込みと伏線に触れつつ、紅莉栖がいない世界を感じさせるその映像に後藤さんが感極まる場面も。
最後の挨拶は、「STEINS;GATE」としては久しぶりのイベントとなる花澤さん、初のイベント参加の藩さん、先日ほかのキャストと話をしたことに触れた後藤さんと三者三様の内容に。締めくくりの松原氏からは、初代「STEINS;GATE」発売からの5年の集大成として本作を制作しているとしつつ、「STEINS;GATE」の世界をこの先も広げていきたいと今後に期待を匂わせた。