ガンホー・オンライン・エンターテイメントが本日9月26日、東京・秋葉原のアキバ・スクエアにて開催した2周年記念オフラインイベント。ここでは第1部として行われた、アニメ「ディバインゲート」発表会の模様をお届けしよう。
広報のミスター☆ディバイン氏、ディレクターを担当するアクワイアの高野康太氏、MCの一木千洋さんの3人の進行によりスタートしたアニメ発表会。まずはTVアニメとして2016年1月より放映されることが発表、続いてスタッフ情報が公開された。
高野氏によると、本作の物語に関してはゲームとはニアリーイコールとなっており、アニメとしての「ディバインゲート」をどうしたら生み出せるのかを日々スタッフと議論しているという。
続いて、第1弾メインビジュアル、アニメロゴ、そしてアニメ用にリファインしたところもあるというキャラクタービジュアルが順に公開。そしていよいよスタッフ情報が一気に公開となった。
ここでキャストの中からアオト役の斉藤壮馬さん、ミドリ役の伊藤かな恵さん、アーサー役の中村悠一さん、そして会場でもしきりに歓声が上がるほどの人気を誇るアーサーの等身大パネルが壇上に登場。さらに、会場に足を運べなかったアカネ役の柿原徹也さんからのボイスメッセージが上映された。
ここからはトークコーナー、というところで監督を務める阿部記之氏も登壇。演じるキャラクター、ゲーム、そしてTVアニメに関する話題が繰り広げられた。
アオトを演じる斎藤さんは、オーディションを受ける際、アオトとアカネで参加したということだが、アオトで多くのディレクションを受けたそうで、複雑そうだけど魅力的に感じたそう。伊藤さんはミドリについて、元気で明るい子としつつ、実は裏に持っているところがあるキャラクターで、まだ言えないことも多いという。またオファーによってアーサーを担当することになった中村さんは、ゲームをやっている人は知っているキャラクターということで、これからキャラクターを調べていって、アフレコに臨みたいとコメントした。
演じていくうえでは、「思春期の少年ということで、10代特有の気持ちの繊細な揺れを表現したい」(斎藤さん)、「内に秘めているものを少しずつ見せていきたい」(伊藤さん)、「少ないセリフの中で、メッセージの重さを出していければ」(中村さん)とそれぞれが抱負を語る。
膨大なストーリーが魅力の本作だが、阿部氏はアニメの中で全てを描くのは不可能であるため、その中でキャラクターそれぞれが何か持っているものを伝えていきたいとコメント。ちなみにゲームで進んでいるストーリーの大枠は踏襲しているそうで、その中でディバインゲートに行き着くかどうかを楽しみにしてほしいとのこと。また、先ほども触れたとおり、高野氏もアニメのストーリーに関わっており、作品として大事なエピソードを選択したり、ゲームとあえて登場するキャラクターを変えたりとアニメならではの構成で作り上げているようだ。
作品作りのこだわりとしては、思春期の人たちが抱えているものをテーマとしていることもあり、ゲームの中で語られているような詩的な表現を作品の中に取り入れながら制作しているそう。ゲームファンの人も期待してはいかがだろうか。
その後は、作品の設定資料を見ながらのトークに。今回は、近未来を舞台とした建物の存在感、空気感を描くのと、忠実に描ける部分が多いことから、背景を3D制作にしているそう。
ここでは夜の評議会、緻密に表現されたドライバーの研究施設、アオト・アカネ・ミドリが住んでいる最寄り駅、さらに“蒼のクリスマス”の現場になったショッピングモールなどが紹介された。
ここで、本邦初公開となるティザーPVが公開。それは見た中村さんからは、ゲームのイラストがどういう風になるのかわからなかったものの、かたちになったことで楽しみになったとのコメントが寄せられた。
さらに、ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役CEOの森下一喜氏からのビデオメッセージでは、「ディバインゲート」をアニメ化する契機となったのが、森下氏が母校の講演を行った時に女生徒から「ディバインゲート」に関する質問があったことだというエピソードや、アニメ化をきっかけとして、スマートフォンの展開以外も用意していることなどが明かされた。
最後は出演者より本作への意気込みなどが語られ、発表会は終了となった。
スタッフ
監督:阿部記之
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:夘野一郎
音楽:尾澤拓実
アニメーション制作:studioぴえろ
キャスト
アカネ:柿原徹也
アオト:斉藤壮馬
ミドリ:伊藤かな恵
ヒカリ:竹達彩奈
ユカリ:雨宮 天
ギンジ:吉野裕行
アーサー:中村悠一
作品紹介
聖なる扉「ディバインゲート」が開かれたことにより、<常界><天界><魔界>3つの世界が交わり、欲望や争いの交錯する混沌が訪れた時代。秩序回復のために支配層は「世界評議会」を結成。統制されたかりそめの平穏のもとで、「ディバインゲート」は誰もその実体を知らぬ都市伝説と化した。
そのなかで世界評議会のもとに集う「適合者」と呼ばれる少年少女たち。ディバンゲートを認識し、「扉」に自らがたどり着くことを信じる者たちである。彼らは、それぞれが心に抱える傷と向き合いながら扉を目指す。
扉にたどり着いた者は、世界を「リメイク」できるという。扉の先には何があるのか。扉にたどり着いたとき、世界は変わるのか。変わるのは、自らの抱える過去なのか、それとも未来なのか。
少年たちはすべてを知るために歩み出す――。
キャラクター紹介
アカネ
16歳。面倒見がよく隠しごとが嫌いでなにごとにもストレートな物言いをする。母親とふたり暮らし。幼い頃、世界評議会所属の研究員であった父親を事故で亡くすも、その死と世界評議会に疑いを持ち続けており、ディバインゲートへ行けば父親に会えると信じている。使用ドライバは甲型ドライバ<イグナイト>。
アオト
16歳。ほとんど感情を表に出さず他人と距離を置き、ひとりでいることを選んでいる。かつて両親を殺害したとされており、「親殺しのアオト」と噂されている。使用ドライバは刀型ドライバ<ワダツミ>。
ミドリ
16歳。明朗快活、ピュアな心の持ち主だが、そのピュアさゆえ時として何の気なしに人を傷つけてしまうことも。周囲への明るいイメージとは裏腹に、かつての親友とのあいだのある出来事について自責の念にとらわれ続けている。自らの過去と向き合い真実を知るためディバインゲートを目指す。使用ドライバは棍型ドライバ<フォンシェン>。
ヒカリ
16歳。天真爛漫な性格でつねに笑顔を絶やさない。いつもみんなの空気を読んで明るくふるまっている。自分の出自に疑問があり、本当の親は誰なのかを知るためディバインゲートを目指す。使用ドライバは剣型ドライバ<リュミエール>。
ユカリ
16歳。夜が好きで物静か。幼い頃の記憶を失っている。ディバインゲート自体に興味はないが、わずかに残された記憶のなか、闇に包まれた世界の正体を知る術のひとつとしてディバインゲートを目指す。使用ドライバは鎌形ドライバ<アビス>。
ギンジ
16歳。やりたいことや夢もなく、すべてに無関心だったが、個人的な情緒や理由をはなれストイックにディバインゲートを目指す行為のなかで、「何もなかった自分」にとっての目的を見出していく。使用ドライバは斧型エレメンツドライバ<ヤシャヒメ>。
アーサー
聖なる扉「ディバインゲート」が開いてしまったことで混沌とする天界、常界、魔界の3つの世界に新たな秩序をもたらそうとする「世界評議会」の中で、「円卓の騎士(ナイツ・オブ・ラウンド)」を率いる。常界に生まれるが、幼いころ天界に捨てられた過去を持つ。ディバインゲートへのある想いを胸に秘め、アカネたち「適合者」を集めている。使用ドライバは銃剣型ドライバ<エクスカリバー>。