Wright Flyer Studiosは、1月30日に幕張メッセ国際展示場にて開催された「闘会議2016」で「アナザーエデン 時空を超える猫」のステージイベントを行った。
2016年に配信を予定しているiOS/Android向けアプリ「アナザーエデン 時空を超える猫」。プレイヤーは主人公の少年を操りながら、仲間たちと共に「古代」「現代」「未来」と時空を超えた冒険を楽しむことができる。
ステージには開発プロデューサー兼ディレクターの高大輔氏、シナリオ・演出担当の加藤正人氏、ゲスト声優の園崎未恵さんが登場。 東京ゲームショウ2015で発表となった本作のタイトルがその2日前に決まったこと、Twitterアカウントの開設もギリギリだったこと、かなり赤裸々に語ってしまったトークの反省などを振り返る。
ユーザーアンケートで公式略称やキャラクター名を決定
続いて「アナザーエデン 開発定例会議」の名の通り、ゲームのさまざまな内容を決めるニコニコ生放送のユーザーアンケートを実施。まずは本作の略称を「アナエデ」とするか「アナデン」とするかアンケートを通り、公式的な略称は約79%のユーザーが選んだ「アナデン」となった。
話題は本作の世界観へと移り、古代は「BC 数万年前」、現代は「AD100~300」、未来は「AD1100」という分類で、主人公たちは現代を軸にして「アナザーエデン」を目指すこととなるようだ。
メインビジュアルには主人公の青年「アルド」と少女のほか、黒い猫が描かれている。タイトルロゴの猫は白いので、この変化が何を意味しているのかも気になるところ。またアルドの武器は刀だが、腰には大剣のようなものも装備している。こちらはもともと加藤氏の考えた設定ではなかったものの、ビジュアルから新たに深い設定が加えられたという裏話も明かされた。
すでにキャラクターボイスは入れないと公表していた本作だが、急遽「キャラクターボイスはいるか、いらないか」というアンケートを行う開発陣。約73%が「いる」と答えたため、高氏はボイスを入れるとしつつ、スマートフォンという環境での音声データは容量が大きく端末やプレイヤーに負担となるケースも多いため、バトル中など要所の演出の一つとして検討するという。
このほか、エルフのような外見の「カロミナ」、魔法使いのような印象をうける「レイヴン」、セクシーかつ屈強な女性戦士「イオ」、ポニーテールの目立つ「アナベル」といったキャラクターも。
ここではユーザーから、和をイメージさせる侍のような青年の名前をコメントで募集。カタナカ2~5文字のカタカナであれば何でもいいという幅の広さにさまざまな名前が集まったが、最終的に「シオン」「スザク」でユーザーアンケートを行った結果「シオン」に決定した。
街からフィールドへのシームレスな移動が可能
そして高氏は、特許などの関係上なかなか見せられなかったという動画を世界初公開。メニューなどのボタンはなく、キャラクターが横方向や奥のラインへかなりスピーディに動く様子が伺えた。街とフィールドの間もシームレスに移動でき、オープンワールドのような印象になっている。
気になるバトルには「RTB(リプレイスタクティカルバトル)」という独自の仕組みをとり、サイドビュー視点となるほか「フロント“は”4人」とうワードも飛び出した。リプレイスという言葉から、前衛と後衛などを入れ替えながら戦うシステムが連想される。
すでに開発を進めているバトルシステムだが、なんと高氏はユーザーアンケートで「リアルタイム制」か「ターン制」か決めると宣言。ゲームの根幹に関わる内容にユーザーからも驚きの声が多く上がったが、アンケートでは約61%が「ターン制」を選択した。これまではリアルタイム制で進めていたそうだが、ユーザーが納得のいくものを作るために今回の結果を尊重するという高氏。次回にユーザーの前で発表する際は、バトルもしっかり公開したいという意気込みもみせる。サブコンテンツには「釣り」「猫」「採掘」といったお馴染みの要素を盛り込み、スマートフォン向けゲーム史上最もやり込みできるタイトルを目指すという。
最後に実施された質疑応答の回答は、以下の通り。
- 料金形態はアイテム課金
- マルチプレイはなし、コンシューマゲームと同じようなイメージ
- スタミナはない
- キャラクターにレベルはあるが、プレイヤーランクなどはない
- クエストコンテンツは、あるといえばある(閉ざされた空間に入るようなものもあるかも)
- プレイ時間や走った距離の記録も確認できるようにしたい
- シナリオは約70時間、コンシューマゲーム並のボリューム
イメージソングについても公募を行い、2016年春にはさらなる続報を出すという。より良い作品に仕上がっていくのを楽しみに待っていよう。