編集部注目のスマートフォン向けゲームアプリを毎週レビュー!今週は、iOS/Android向け“経営×料理”SLG「大繁盛!まんぷくマルシェ」を紹介!
今週のおすすめは「大繁盛!まんぷくマルシェ」!
「大繁盛!まんぷくマルシェ」は、“世界樹のマルシェ”で料理を開発・販売し、借金返済を目指す“経営×料理”SLG。プレイヤーは世界樹のマルシェに集う6人のシェフと材料を仕入れ、さまざまな料理を開発。さらに会話をして絆を深めれば、シェフごとのマルチエンディングも楽しむことができる。
早速だが、皆さんは“ネオ料理”をご存知だろうか?本作では王宮付き料理アドバイザーの主人公が世界樹のマルシェに集う6人のシェフたちに“ネオ料理”のレシピを伝授していくのだが、そのアイデアたるや、まさに“ネオ”。
パンやケーキ、おにぎりといったベースとなる料理に、野菜や魚介、スイーツに調味料など奇想天外な組み合わせの食材を次々と組み合わせるのだ。百聞は一見にしかず、まずは実物をご覧頂きたい。
見た目だけなら洒落たカフェのメニューにあってもおかしくない料理だが、そのレシピを公開すると「天使の輪タルト」は【タルトケーキ】と【うどん】、「ブーブーみそパン」は【かたパン】【味噌】【豚足】で作られている。うどんと豚足の既成概念が、まったく新しいものに昇華されるのを感じないだろうか。本作ではこのような“ネオ料理”が全部で180種類も用意されているが、どれも突飛な組み合わせなのに非常に美味しそうなビジュアルで描かれているのがポイントだ。
例えば肉料理の「とろうどんアゲ↑↑」はトロトロのひき肉あんと、こんがり揚げられたうどんの色合いが食欲をそそるし、「スタミナ大福」は【大福】【しいたけ】【豚足】でできているのに「絶対に美味しい」という確信しかない。また料理の説明もパンチがきいているものばかりなので、ぜひとも全種類の“ネオ料理”をコンプリートしたいところだ。
マルシェを経営しよう!
さて、このゲームの目的はマルシェで料理を販売して「マルシェ貯金」を増やし、5,000,000Gの借金を返済すること。「マルシェ貯金」には段階的な目標額が設定されており、達成する度にストーリーが進み、シェフや仕入先が増えていく。
マルシェ経営の第一歩として、まずは“ネオ料理”の作り方を説明しよう。“ネオ料理”はシェフと仲良くなることで増えるベース料理と、「仕入れ」で入手できる食材で作成できる。ベース料理と食材を手に入れたらキッチンカーの「開発」から、レシピのヒントをもとにネオ料理を作っていく。ヒントはCPを消費することで確認できるが、ノーヒントの「自由開発」で料理を開発することも可能だ。ちなみにCPはお店で料理を販売したり、仕入れに行くことでシェフごとに貯まっていき、販売枠を開放するのにも必要だ。
ドットで描かれた“世界樹のマルシェ”に癒やされる | 「仕入れ」では“ぷにょん”の好きな料理を持参 |
すると食材取得量が増える | |
キッチンカーでは「開発」「会話」が楽しめる | 右下の「目標」は時短アイテム「金のタマゴ」 |
が入手できるデイリークエストだ |
料理を開発したら早速お店で販売。料理が売れると「マルシェ貯金」のほかに、魔法のバルーンが購入できる「お金」が手に入る。魔法のバルーンは全部で6種類あり、マルシェに飾ることでさまざまな効果を発揮するので積極的に購入しよう。
そして、料理を販売する時に注意したいのがメニューの状態だ。新しく開発した「新メニュー」は3倍のスピードで売れるが、しばらくすると「定番メニュー」になり売上が通常になる。この時メニューをしばらく寝かせると「復活メニュー」になり、お店に出すと3倍のスピードで売れていく。消費者の購買心理を巧みにつく経営要素だが、時間がない時はシェフにおまかせすると効率よくこなしてくれるので安心だ。なお、料理は一度作ればアプリを落としても自動で売れ、材料がなくなると“売り切れ”状態になる。「開発」「販売」「仕入れ」を繰り返すことがマルシェを繁盛させるポイントだ。
魅力的なキャラクターと作りこまれた物語にも注目
最後にネオ料理に並ぶ本作の魅力として、主人公と6人のシェフたちにも注目したい。主人公は数多の「ネオ料理」を生み出す奇才にして、乙女ゲーの主人公ばりの包容力とスルースキルを兼ね備える女の子だ。お腹がすくと胃袋のアイコンを出してアピールしてくるが、そんなところも可愛い。
筆者のイチオシは、おっとり系女子のユーカリ。パン料理を得意とするシェフで美味しいものに目がなく働き者、主人公に負けない包容力を持っている。さらにニッチなニーズにも応える夜だけの“ある秘密”を持っている。
そのほか女性陣では肉料理のシェフ・魔女っ子ギャルのマジョラムや、なんでもご飯に入れてしまう箱入り娘なミツバ。男性陣では、端正な顔立ちでファンクラブを擁するパティシエのフェンネル、魔王を目指すアホの子系で海鮮料理を好むシェフ・ブーケガルニ、そして真面目メガネのど天然・和菓子パティシエのリンドウと、料理に負けないくらい個性豊かなキャラクターが揃っている。
シェフにはそれぞれ仲良し度があり、一緒に仕入れに行ったり、お店の料理が売れると上昇。仲良し度があがると会話が発生し、彼ら自身の“秘密”や背負うものが明かされていく。会話の中には別のシェフとの会話がキーとなって発生するものもあり、シェフ同士の意外な繋がりや、メインのストーリーに繋がるエピソードなどが丁寧に作りこまれている。
経営と料理、そしてキャラクター萌がつまった「大繁盛!まんぷくマルシェ」は、現在続編が開発されているとのこと。まだプレイしたことのない人は、まずは本作で「ネオ料理」を堪能してみてはいかがだろう。