見た目とは裏腹にやりごたえ抜群のボードゲーム「ラブライブ!ボードゲーム ファン獲得♡スクールアイドル大作戦!」プレイレビュー

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2016年1月27日に発売された「ラブライブ!ボードゲーム ファン獲得♡スクールアイドル大作戦!」を紹介! 手軽に楽しめる作品が多い「ラブライブ!」関連ゲームの中でも異彩を放つ、やりごたえ満点のボードゲームです。

雑誌「電撃G'sマガジン」の誌上連載から始まり、音楽CDや劇場版含むアニメ作品など、さまざまなメディアミックス展開を見せている「ラブライブ!」。

もちろんゲームもその中に含まれており、これまでにスマートフォン向けアプリやPS Vita用ソフトがリリースされています。また今年の冬にはアーケード向けリズムゲームも稼働予定です。

ゲームはゲームでも、「ラブライブ!」のボードゲームが販売されているのはご存知でしょうか。「ラブライブ!ボードゲーム ファン獲得♡スクールアイドル大作戦!」と銘打たれ、ECサイト・電撃屋にて、2016年1月27日に発売されました。

ゲームデザインは芝村裕吏氏。過去には「ガンパレード・マーチ」の開発に携わり、近年では「刀剣乱舞-ONLINE-」のシナリオや設定で知られる人物です。

一体どんなボードゲームなのか、「ラブライブ!」ファンの筆者は、編集部にいる同じく「ラブライブ!」ファンのガッキーと、何も知らずに巻き込まれたここのつと3人でプレイしてみました。あらかじめお伝えしておきますと、かなり骨太です!

ゲームを始める準備をしよう

このゲームは、TVアニメ「ラブライブ!」をモチーフにした、アニメの名場面を追いかけながら楽しめるボードゲームです。最大4人でプレイでき、μ'sメンバーを自分のスクールアイドルユニットの一員として活動させながら、ファンを集めていきます。

内容物は下図のとおり。μ'sマーカー9個とそのスタンド、80枚のカード、スコアシート、スコアマーカー、スタートマーカーです。

まずは各自、3つのステータスと獲得ファン数を表すスコアシートを手元に用意し、各ステータスとファンの「0」の箇所にスコアマーカーを置きます。

次にμ'sカード9枚を裏にして、よくシャッフルします。じゃんけんをして、勝った順に裏のまま上から1枚引きましょう。引いたμ'sメンバーが、自分のユニットのセンターです。

センターのμ'sカードを自分の場の左上に設置したら、カードに書かれている「即時効果」を適用し、スコアマーカーを動かしましょう。メンバーは、「パッション+3、ボーカル+6、アピール+6」などそれぞれ異なる即時効果を持っています。

ガッキーのセンター ここのつのセンター
筆者のセンター

残ったμ'sカードとイベントカードをひとまとめにし、よく切って裏向きに中央へ設置します。これが山札です。すぐ横には、捨て札を置ける場所を確保しておきましょう。

最後に手札を作ります。μ'sカードを最後に受け取った人がエンドプレイヤー、その左隣がスタートプレイヤーです。スタートプレイヤーから時計回りに、山札からカードを5回引いて手札とします。これでゲームの準備は完了です!

ガッキーのターンを使って手番の流れを説明

このゲームは、いずれかのプレイヤーの場にカードが10枚設置された状態でエンドプレイヤーのターンが終わるか、いずれかのプレイヤーのファンが20人以上いる状態でエンドプレイヤーのターンが終わると終了します。つまり、プレイするのは最大10ターンまでです。

まずはスタートプレイヤーになったガッキーの動きを追いながら、自分のターンに進めるフェイズを見ていきましょう。

ドローフェイズ

山札からカードを2枚引きます。この時点で手札が7枚を超えていたら、7枚になるまでカードを捨てなければなりません。

ステータス変換フェイズ

手札を1枚捨てるごとに、3つのステータスのうちいずれかを1増やすことができます。これはこのフェイズに限り何度でも行うことができますし、行わなくても構いません。ガッキーはイベントカード「ミーティング」を捨てて、ボーカルを1増やしました。

※この方法でファンを増やすことはできません。

カード設置フェイズ

このフェイズでは、カードに示されたコストと同じステータスを減らすことで、カードを場に設置できます。ただし0未満になるような支払い方はできません。

ガッキーはボーカルを6減らし、μ'sカード「矢澤にこ」を設置しました。μ'sカードを設置した場合は、場にμ'sマーカーも置きます。ガッキーは、海未がセンター、にこがサイドのユニットを組んだわけです。ただしμ'sカードは3枚、μ'sマーカーも3個までしか設置できません。

ガッキーはさらにイベントカード「作詞」を設置。カードは同一フェイズで何枚でも設置できます。カードを設置した際は「即時効果」に記された効果を適用しますが、「作詞」は即時効果がありませんのでそのままです。

μ'sマーカー配置フェイズ

自分が持っているμ'sマーカーを、自分の場にあるカードの上に配置します。1枚のカードの上に置けるμ'sマーカーは1つだけです。

ガッキーは、にこのμ'sマーカーを「矢澤にこ」に、海未のμ'sマーカーを「作詞」に配置しました。これでどうなるかというと……。

配置効果適用フェイズ

マーカーを置いたカードに記されている「センター配置効果」「サイド配置効果」を適用します。この場合、「作詞」のセンター配置効果【ボーカル+3】、「矢澤にこ」のサイド配置効果【アピール+1】が適用され、各ステータスが上昇します。

2つ以上のμ'sマーカーが配置された場合

2つ以上のμ'sマーカーが配置された場合、マーカーが置かれたカードの右下にある「適用優先順位」が小さい順に適用していきます。上記の場合、「矢澤にこ」の優先順位は0、「作詞」の優先順位は2なので、「矢澤にこ」から適用していくのです。

ちなみにステータスの下限は0、上限は60になっており、これを超える値は切り捨てられます。

おさらい

以上が手番の流れです。改めて、ここのつのターンで流れを振り返りましょう。

ここのつのセンターは高坂穂乃果。まず山札からカードを2枚引いたここのつは、カード1枚を捨ててステータスを1上げます。カード設置フェイズで「星空凛」を設置し、凛のμ'sマーカーが場に登場。さらにイベントカード「PV撮影」も設置し、μ'sマーカー配置フェイズへ。

センター・穂乃果のμ'sマーカーを「高坂穂乃果」に、サイド・凛のマーカーを「星空凛」に配置し、それぞれのセンター配置効果とサイド配置効果を適用。パッションが合計3上がりました。これでターンエンドです。

メンバーが多いほどステータスを上げやすいので、μ'sカードを設置するに超したことはありません。エンドプレイヤーの筆者も「小泉花陽」を設置でき、1ターン目は3人とも順調にステータスをアップさせることができました。

どのカードを捨て、どのカードを設置するか?

さて、肝心のファンですが、基本的にイベントカードの即時効果で増やすことができます。なのでファンを増やす効果のあるカードをたくさん出したいところですが、当然設置コストが必要です。

その設置コストをいかに稼ぐか? これは配置効果とステータス変換にかかっています。特にステータス変換は、その前のドローフェイズで手札が8枚以上になるとカードを捨てる必要が出てくるので、先々を見越しながら行うことが肝要です。

ここで頭に入れておきたいのが、ゲーム終了後に「ファン集計」を行うということ。イベントカードの下に、アイコンがあることに気づきましたでしょうか?

ファン集計では、自分の場に設置済のμ'sカードに対応しているアイコンが、自分の場にあるすべてのイベントカードの中にいくつ記されているかを数え、その合計をファンの値に加えます。例えば場に高坂穂乃果がいる場合、各イベントカードにある彼女のアイコン「ほ」の数だけ、最後にファンが増えるのです。これが最終的なファンの数になります。

つまり、配置効果、即時効果とコスト、ステータス変換、アイコンの4つのバランスを取りながらプレイしなければなりません。これがなかなかに頭を使うのです。

同じアイコンが3つのカードも。対応するメンバーがいれば、【ファン+3】と同等です。

あれこれと頭を悩ませながらターンを進める3人。7ターンを終えたところで、ここのつがファン7人と一歩リードし、ガッキー、筆者と続いています。ここからの終盤戦は、さらに思考を凝らす必要があります。何しろ場には10枚しかカードを置けないのです。

残るターンを、ファンを集めることに注力するのか、μ'sアイコンを増やすのか、ステータスを上げて高コストのイベントカードを置くのか、選択を迫られます。

筆者、必死の追い上げ

8ターン目。リードしているここのつは10枚目のカードを置いて、ゲームを締めにかかります。まだ場に7枚しかカードを設置していない筆者は、ここで他プレイヤーのカードを奪うイベントカード「廃校のお知らせ」を設置し、ここのつのカードを取って手札に。これで、このターンにゲームが終了することはなくなりました。

続くターン、ガッキーはμ'sカード「西木野真姫」を設置します。ゲーム終盤でのメンバー追加ですが、メンバーを増やせば最後のファン集計で対象になるμ'sアイコンも増えます。これも立派なファン獲得活動なのです。

ここのつは最後の一押しになるカードはなかったようで、イベントカード「グループ名決定」で山札からカードを2枚引いただけに留まりました。

さて、問題はビリケツの筆者です。場に設置できるカードは残り2枚。これで最大限にファンを増やさねば勝ち目はありません。

熟考ののち、ステータス変換フェイズで5枚のカードを投入し、アピールを+5。そして花陽のμ'sアイコンが3つ載ったイベントカード「ごはん」を設置します。さらにファンを+6する上に絵里のアイコンも記されたイベントカード「ハロウィーンイベント」を設置してターンエンドです!

これでゲーム自体が終了。現在のファン数に、対応するμ'sアイコンの数だけそれぞれファンを追加していきます。さて結果は……、

ガッキー18 ここのつ18 筆者17

なんと、筆者ひとり負けという結果に……。終始順調だったここのつ、最後の真姫加入が効いたガッキー、そして必死の追い上げも及ばなかった筆者という形になりました。

骨太なゲームが楽しめる貴重な「ラブライブ!」コンテンツ

比較的カジュアルに楽しめるコンテンツの多い「ラブライブ!」ですが、このボードゲームは異色とも言うべき骨太ぶりです。実際にプレイしてみると、自分や互いの場を見ながら先を読む難しさ(難しさは同時に楽しさでもあります)と、初めてプレイする3人で遊んでも僅差で終わるバランスの良さが感じられました。

芝村氏は、マニュアル巻末の「デザイナーズノート」にて「複雑でわかりにくい」と記しています。と同時に、「これはゲーム中の盛り上がりのため、あるいはゲーム内でのストーリーを重視しているため」とも。確かに本作にはTRPGらしさもあって、例えば「真姫が加入したことでファンが増えた」など、作品の世界観の中でゲームを解釈する楽しさも味わえました。

「ラブライブ!」が好きな人、知っている人同士でプレイすれば、盛り上がること間違いなし。2016年6月27日現在、電撃屋では売り切れになっており、入手できる機会は限られていますが、持っている「ラブライブ!」ファンとともにぜひ楽しんでほしい一作です。

特設サイト
http://gs.dengeki.com/lovelive_boardgame/

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

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