9月15日より幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2016。ここでプレイアブル出展された、カプコンのニンテンドー3DS用ダウンロードソフト「めがみめぐり」の試遊レポートをお届けする。
ニンテンドー3DS用ダウンロードソフト「めがみめぐり」は、交通系ICカードを活用したおしゃべりコミュニケーションゲームだ。
ある日、プレイヤーの交通系ICカードに宿った新米の「ツクモガミ」のツクモ。彼女の願いは、太陽のように人々を照らす立派な“めがみ”になることだ。持ち主に長く愛されることで成長するという小さなツクモの願いを叶えるため、プレイヤーはツクモとともに日本をめぐる旅に出る。
今回出展された体験版では、ツクモとの出会いからコミュニケーションの始まりまでをプレイすることができた。どのようにツクモとコミュニケーションを取るのか紹介していこう。
ゲームがスタートすると、目の前に現れたのはアマテラスオオミカミ。プレイヤーは彼女から、一人の「ツクモガミ」を任される。それがツクモだ。ちなみに名前は変更可能である。
新米のツクモガミであるツクモは、まだ人間の言葉を自由に操るほどの神格は持っておらず、満足に言葉を発することができない。プレイヤーはそんなツクモと電車で旅をしながら、愛情を深め、人間の言葉を覚えながら神格を高めていく。そしてその後に待ち受ける「神格試験」での合格を目指すのだ。
2人の電車での旅はすごろくで表現されている。プレイヤーはサイコロを回しながら進むのだが、中には止まるとイベントが起きるマス目も。今回は「好きな食べ物」を尋ねられたので、「うなぎ」と答えた。
すると、ツクモが「うなぎ」を覚え、話せるように! こうしてツクモは、プレイヤーとの愛情を深めると同時に言葉を覚え、成長していく。言葉を習得すると「かしこさ」などの素養(パラメータ)が上がるのだが、この素養が神格試験に影響するのだ。
またイベントでは、ツクモが身にまとう「神衣」を獲得することも。「めがみ」の力を高めることができる神衣を着れば、ツクモのグラフィックが変化するだけでなく、素養も上がる。神格試験の合格には欠かせないアイテムだ。
体験版では、最後に神格試験に挑戦することができた。この試験ではその名の通り、ツクモの5つの素養に基づいた「神格」が試される。
基本的にはツクモが一人でがんばるのだが、プレイヤーは「おうえん」してアシストすることも可能。体験版では、4×5マスの中に散りばめられた言葉の中から指定の単語を探すと「おうえん」が成功し、ツクモにボーナス点を与えることができた。特段難しいわけではないので、気軽に挑戦しながらツクモの奮闘を見守ろう。
それぞれの点数の合計が一定値を超えれば、晴れて合格。ツクモの「神格」の段数が上がる。
本作のゲーム性は実にシンプルで、誰でも遊びやすい。そして、ツクモがとにかく可愛らしいのだ。最初は話す言葉もままならないが、コロコロと表情が変わったり、言葉とプレイヤーのパーソナリティを少しずつ覚えてくれるのが愛らしい。特に自分のことを知ってくれるのは、育てる楽しさとともに仲良くなっていくうれしさも感じられた。
しゃべる言葉もかなりスムーズ。ニックネームなど特殊なものは別として、一般的な言葉ならきちんとしたイントネーションで話してくれる。「めがみスピークエンジン」によって、自然なコミュニケーションを取っている気分が味わえるはずだ。
今回の体験版では交通系ICカードを使うプレイはなかったが、製品版はプレイヤー自身の行動によって、より緻密なコミュニケーションで、よりツクモと親密になれるはずだと期待を抱かせてくれた。ちょうど本日発表された、12月8日の配信を楽しみにしていよう。