バンダイナムコエンターテインメントは本日9月17日、千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2016」において、「ソードアート・オンライン スペシャルステージ」を実施した。
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原作である川原礫氏による小説をはじめ、アニメ・ゲームなどの展開を通してワールドワイドにその人気を広げている「ソードアート・オンライン」。
昨年の東京ゲームショウ2015と同様に、「ソードアート・オンライン」ゲームシリーズプロデューサーのバンダイナムコエンターテインメント 二見鷹介氏、劇場版の公開を控えたアニメのプロデューサーを務めるアニプレックス 柏田真一郎氏、小説の担当編集であるストレートエッジ 三木一馬氏がステージ上に集結。
さらに今回は、キャスト陣よりキリト役の松岡禎丞さん、シリカ役の日高里菜さんが登場、華やかながらも今後の展開を含めた情報盛りだくさんのステージが繰り広げられた。
ステージ冒頭、キリトとシリカによる寸劇が始まったかと思いきや、ステージ当日の9月17日に30歳の誕生日を迎えた松岡さんをお祝いするというサプライズから幕を開けた本ステージ。まずは原作、アニメ、ゲームの3つに分けてそれぞれの近況を紹介していった。
ハリウッドでの実写ドラマ化やアニメ劇場版、ゲームソフトの販売本数が200万本
まずは原作について、発行部数が全世界累計で1900万部を突破したことが報告された。またWEB小説時代に掲載していたアリシゼーション編についても、先日発売された18巻をもって完結を迎えるに至った。
そして三木氏が目標として挙げていたハリウッド映画化については、映画ではないものの、ハリウッドでの実写ドラマ化企画が進行中だ。三木氏によると昨年の発表時点では話は来ていなかったそうなので、まさに昨年から大きく飛躍した一年だったと言えるのではないだろうか。
また、「ソードアート・オンライン」の各メディアミックスの情報を網羅した専門誌「ソードアート・オンラインマガジン Vol.1」がKADOKAWA アスキー・メディアワークスより刊行されることが発表された。
こちらには新コンテンツとして、作中にもある“添い寝”のシチュエーションにフォーカスしたコミック「ソードアート・オンライン キリトの千夜一夜物語(アインクラッドナイト)」や、「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―」のコミカライズも掲載される。さらに、キバオウを主役としたスピンオフコミックも予定しているという。
そして、“セカイの二見”(三木氏談)によるコラムの掲載も発表。こちらは世界各地へ広がる「ソードアート・オンライン」の人気を、現地に赴いた際などに紹介していく内容になるそうだ。
続くアニメに関しては、昨年の時点ではすでに企画進行中だったという劇場版「劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-」の制作が大きなトピックだ。全国約150館、全世界合計約1,000館規模という異例の規模で公開される本作については、10月2日に開催される「電撃文庫 秋の祭典」にて、abec氏原案の新キャラクターなどが公開予定だ。
また世界各地で開催されるアニメイベントにも積極的に参加、アメリカとドイツの民族衣装のオリジナル版権も登場するなどの展開も行っているという。
最後にゲームに関してだが、ゲームソフトの販売本数が全世界で累計200万本を突破したこと、そして最新作「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―」に関してはワールドワイドでの同時展開を行っていくことが紹介された。
昨年二見氏が掲げていたVR対応に関して周囲からのツッコミが入る場面もありつつ、続いてそれぞれのこれからの目標についても触れていくこととなった。
原作については、これまでに発表されてきた全ての展開を終えたところではあるが、続編を届けたいという意思は18巻の巻末でも伝えており、三木氏からは、原作の川原氏がまた別のゲームをやろうと考えているという嬉しい知らせもあった。同様に、ハリウッドについても楽しめるコンテンツになるように頑張るとコメントしていた。
また、柏田氏は「ソードアート・オンライン」が長いコンテンツになるであろうことに触れつつ、劇場版に注力し、またテレビシリーズも展開できるようにしたいと抱負を述べた。
そして二見氏は、先ほども触れたVRの企画についても届けられるようにしたいと抱負を述べつつ、「ソードアート・オンライン」の作中と同様の、MMORPGとしての企画も発表できるようにしたいと意気込んでいた。
「メモリーデフラグ」を松岡さん&日髙さんがプレイ!
ここからは「ソードアート・オンライン」のモバイルゲームのプロデューサーを務める河合泰一氏が、8月より配信開始となり、200万ダウンロードを突破したiOS/Android向けアプリ「ソードアート・オンライン メモリーデフラグ」を紹介。
そして、先日マルチプレイが実装されたこともあり、今回は松岡さんと日高さんがほかのユーザーと一緒にマルチプレイに挑戦。マッチングしたプレイヤーがいわゆる“ガチ勢”だったこともあり難なくクリア。見せ場は作れなかったものの、松岡さんはフリック操作時のコツに触れるなど、しっかりとプレイしている様子が伺えた。
「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―」の新情報が続々!
そしてここで、10月27日に発売を控えるPS4/PS Vita用ソフト「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―」のストーリーにフォーカスした最新PVが上映されるとともに、さまざまな新情報が明らかになった。
まずは、アインクラッド攻略に焦点を当てて第1層から順に描く「ソードアート・オンライン プログレッシブ」より、キズメル(CV:伊藤静)が参戦することが発表。
さらに、本作のエンディングテーマ「Two of us」を、作中でアスナ役として出演する戸松遥さんが歌うことも明らかに。松岡さんは、同楽曲を使用した映像のナレーション収録でタイトルコールで言う際、その楽曲に感動して声が震えたという。発売に向けて公開されるであろう、その映像にも期待したい。
そして、「ソードアート・オンライン ―ロスト・ソング―」に登場したセブン、レインが追加される無料大型アップデート「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション― 『蒼空の闘士』(仮)」を2016年内に配信すると発表。こちらはプレイ時間約20時間、やりこめば70時間にものぼるボリュームになっているということで、クリア後の楽しみになりそうだ。
さらに、2017年には本編と異なる新しい物語が展開する、ゲームシリーズとしては初の有料DLC「ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション― 『深淵の巫女』(仮)」が展開する。こちらの詳細についても気になるところ。
そのほか、「ソードアート・オンライン コードレジスタ」については、新機能として「ダブルオーダー」「ブレイクスキル」などが紹介された。
そして二見氏からは、先述した「電撃文庫 秋の祭典」内で、16時30分より行われるゲームSAOステージにて、さらなる新情報を公開することも明かされた。先ほどの劇場版情報と併せて、こちらにも要注目だ。