アークシステムワークスが10月15日に東京ファッションタウンビル TFTホールで開催した全国大会「ARC REVOLUTION CUP 2016(あーくれぼ2016)」。ここでは、各タイトルの決勝戦をレポートしていく。

同社タイトルの頂点を決する全国大会「ARC REVOLUTION CUP」、通称"あーくれぼ"。

アークシステムワークス創立25周年を記念して2013年より毎年開催され、今では格闘ゲーマーにとっては恒例のイベントと言えるだろう。

今年の「あーくれぼ2016」はタイトーが主催する、各エリアの代表者で決勝大会を行い"闘神"を決める「闘神祭」の中で行われた。

本大会の開催タイトルは「UNDER NIGHT IN-BIRTH(以下、UNI)」「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(以下、P4U2)」「ギルティギア イグザード レベレーター(以下、GGXrd)」「ブレイブルー セントラルフィクション(以下、BB CF)」となっている。

本大会の4タイトルはどれも長い歴史を持っているため、他の大会の結果を見ても歴代のプレイヤーが壇上に登ることが多く見受けられた。しかし、今回は「新しい風」ともいうべき新世代が台頭してきていると感じられる場面が多々あった。その辺も含めて本大会を振り返ってみると新しい発見があるかもしれない。

様々な格闘ゲームを試遊するコーナーが併設されていた
格闘ゲームに纏わるグッズの販売も
近日配信予定のスマートフォンアプリ「BLAZBLUE REVOLUTION REBURNING」の試遊もできた
ゴルドーのガン攻めが強かったUNIの決勝戦をレポート!

決勝戦は「ハイド」を使うたかし選手と、「ゴルドー」使いのハイロウ選手の戦いとなった。

どちらも最近、頭角を現しはじめたニューカマーで、特にハイロウ選手は本大会の当日予選枠を潜り抜けて本戦まで勝ち上がってきた。

長いリーチで相手を寄せ付けない戦いができるゴルドーに対して、画面端の連携が強力なハイドがいかに攻撃を捌いていくのか、という点が勝負を分けることになる組み合わせだ。

試合が始まると、意外にも攻めに行ったのはゴルドー側からとなった。開幕、アサルトJCからしっかりコンボを決めて起き攻めへ。コマンド投げである「アシミレイション」のプレッシャーをちらつかせながら択を通し続け、わずか24秒という早さでハイロウ選手が第1ラウンドを先取。

続く第2ラウンドも先に動いたのはゴルドー、広範囲を鎌で攻撃する「グリムリーパー」を引っ掛けコンボを決める。しかしハイドも起き攻めをヴェールオフで拒否し流れをつかむことに成功。画面端まで運び巻き返しを図るが、一瞬の隙をしゃがみCで割られ、試合はまたゴルドーのペースに。怒涛の中下段択に暴れつぶしと、かなり強気の攻めで第2ラウンドもゴルドーが勝利。ハイロウ選手がストレートで優勝に輝いた。

試合後のコメントでは「このゲームを始めてから色々な人に教えて貰ったり、鍛えてもらったおかげです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを表していた。

ワンチャンスからの攻めが熱かったP4U2の決勝戦をレポート!

決勝戦は「エリザベス」を使うおしゃれ尿管結石選手と、「ミナヅキ」を使うしぃた選手の戦い。

爆発力が高いキャラクター同士の戦いとなるため、試合後半もどこで番狂わせが起こるかわからない非常に緊迫した戦いになるだろうと予想される。

第1ラウンドはお互い一進一退の攻防となった。逆ギレアクションを多めに使用し、早い段階で覚醒状態に入ることに成功したエリザベスが試合の流れを掴んでいく。お互い残り体力もあと少しというところで、ミナヅキのしゃがみCがヒット。奇襲に成功し、覚醒SPスキル「月面砕き」まで繋ぎダウンを取ることに成功した。起き攻めの低ダ攻撃はコンセントレイトで回避されるも、相手の逆ギレアクションに対して逆ギレアクションで切り返ししぃた選手が1本先取。

2ラウンド目だがエリザベスのけん制をクイックエスケープで回避、ミナヅキが的確にコンボを決めていく。画面端でセットプレイを繰り返し着実にダメージを重ねていくミナヅキ。たまらずエリザベスがバーストするも、それも読みきって反撃をきめたしぃた選手が第2ラウンドも勝利した。

優勝したしぃた選手は「このペルソナというゲームが大好きなので、最近ペルソナ5が出たことですし、P5Uに期待しています」とコメント、それに対してアトラスの和田和久氏は「今はペルソナ5に全力を尽くしていたので、話はこれからになる。しかし絶対やりたいと自分も考えているので、是非要望を送って欲しい」とシリーズにとっての今後の展望も期待できるコメントで会場の熱も高まっていた。

TFTホールに「サバンナの風」は吹くか!?GGXrdの決勝戦をレポート!

決勝戦は「レオ」使いのT5M7選手と、「ベッドマン」を使うさばみそ選手との戦いとなった。

ギルティギアシリーズは本大会の中でも、特に歴史の長いタイトルとなり必然的に結果を残すのは古くからの強豪選手が多い印象だった。

しかし、おみと選手や小川選手といった古参プレイヤーの壁を打ち砕き、決勝の舞台に上がってきた両選手。新時代の風に期待が高まる。

一度触ってしまえば「サバンナチャンス」とも呼ばれる「ブリュンヒルドの構え」からの熾烈な起き攻めと固めで相手を倒し切ることができるレオ。それに対して空間制圧能力が高いが切り返しに乏しいベッドマンという組み合わせだ。レオが相手の対応を上回る攻めをみせることができるか? もしくはベッドマン側が相手のラッシュを捌ききれるか? というところが勝負の分かれ目になるだろう。

第1ラウンド、開幕から攻めっけを見せるレオだが、連携のすきに金バーストをねじ込み切り返しとゲージ確保に成功するベッドマン。対空も完璧にこなし、さらにレオのバーストも完全に読んで試合の流れは完全にベッドマンペースで進む。その後も完璧なキャラ対策を見せ、最後はレオの固めに対してブリッツシールドからの反撃、さばみそ選手が最強の座に大手をかける。

第2ラウンド、今度こそと言わんばかりにレオが開幕からベッドマンを固めていく。直ガで反撃のすきを伺っていたベッドマンだが、RISCゲージが光っているところに遠Sが刺さってしまい、一気に体力の半分を削られてしまう。このまま押し切りたいレオ側は、ここが好機と得意の固めでさらにペースを握っていく。再度RISCゲージが貯まったところでガードを崩し、「シュタイルヴァービル」からしっかりコンボ。なんと2コンボで勝負を決めてしまった。

運命を決めるラストラウンド。第2ラウンドとはうってかわり近距離に張り付いて立ち回りで確実に相手の体力を削っていくレオ。残り体力僅かというところまで追い詰められたベッドマンだったが、無敵技の「アイゼンシュトルム」をしっかりガードするなど、読みの深さを見せていく。しかし最後はベッドマンが「ヘミジャック」を発動した合間を縫う「エアースト」からの立KでT5M7選手が勝利をもぎ取った。

サバンナにはベッドなど存在しない、皆、草原で眠るのだ!

優勝したT5M7選手は勝利後のコメントで「頭の整理が追いついていないが、勝てて本当に嬉しい」と喜びを表現していた。

兄弟の絆は勝利を掴めるか!?BB CFの決勝戦をレポート!

BB CFは、2on2のチーム戦の勝ち抜き戦になっており、決勝戦は「ラグナ」使いのイワシ選手、「ジン」使いのフェンリっち選手のチーム「ゴルベーザ」。対するは「カルル」使いのりゅうせい選手、「ジン」使いのゆった選手のチーム「りゅうせいゆった」の試合となった。

話を聞くところによるとチーム「ゴルベーザ」は実の兄弟で、二人で結果を出すために長いこと努力しており、ついに優勝まであと一歩というところまできたチームだ。対するチーム「りゅうせいゆった」は前回の闘神祭2015「ブレイブルー クロノファンタズマ」部門で優勝した実力者だ。

試合前から仲の良さが垣間見える両チーム

先鋒戦を務めるのはイワシ選手のラグナvsゆった選手のジンの戦いとなった。BBシリーズ最終作であるセントラルフィクションの決勝戦という舞台。そこでラグナvsジンというカードが見れるのは本作のファンとしては嬉しさもひとしおだろう。組み合わせとしては、ラグナが若干攻め寄りのキャラクターである、対してジンは対応力に優る性能をしている。しかし、どちらもスタンダードな性能のキャラクターなので地力の差で勝負が決まることになるだろう。

1ラウンド目はラグナの攻めを全て捌ききったジンが、なんとパーフェクトでラウンドを先取。続く第2ラウンドも得意の牽制で相手を寄せ付けず、ストレートでゆった選手のジンが勝利した。

デッドスパイクをオーバードライブで抜けて反撃

先鋒大将戦、チーム「ゴルベーザ」としては後がない試合だ。組み合わせはジン同キャラ戦となるため、こちらは完全に腕の差での勝負になる。

第1ラウンド、ゆったジンが開幕から怒涛の攻めを見せ、立ち回りでフェンリっちジンを圧倒していく。フェンリっちジンも負けじと画面端のラピッドキャンセルから中段攻撃などで追いつこうとするも、起き攻めのJCに的確にしゃがみCで対応したゆったジンが先取、優勝に大手をかける。

第2ラウンドも、先程の試合の勢いのままゆったジンが押していく流れだったが、フェンリっちジンが相手の「裂氷」を読んで最大ダメージコンボを叩きこみ起き攻めへ。起き攻めは大胆に6Aの中段を選択、ラピッドキャンセルからコンボへ繋ぎ1ラウンド取り返すことに成功した。

最終ラウンドはお互い牽制を飛ばし合う静かな立ち上がりでスタートし、互いにコンボを重ねていく一進一退の攻防となった。フェンリっちジンの飛び込みを空投げで返したゆったジンが試合の流れを掴むかと思った矢先、リバサ「裂氷」で試合を決めたのはフェンリっちジン。ここ一番で太い択を通すハートの強さを見せつけた。

ピンクカラーがフェンリっちジン、レッドカラーがゆったジンだ

大将戦、この試合を制したチームが優勝という名の栄光を勝ち取ることができる。フェンリっちジンvsりゅうせいカルルという組み合わせ、泣いても笑ってもこれが最後の試合だ。

第1ラウンド、まずはニルヴァーナを前に進めてラインをあげるカルル。それに対して上から被せるように攻めるジンという構図になった。一度は飛び込みを許したカルルだったが二度目は無いとばかりに、対空から位置を入れ替えて画面端コンボを決める。完全にカルルペースに見えていた試合だが、実は防御に回るときにバリアゲージをかなり消費していた。いや、ジンが消費させていたと言うべきか。カルル側のバリアゲージが無くなった瞬間、ジンが空中ガード不能の立ちBを引っ掛け、オーバードライブ発動からの「氷翼月鳴」、さらにエクシードアクセルでトドメという豪華なコンボを披露。カルル側はDANGER状態となっていたため、1コンボで殺しきりフェンリっち選手が1ラウンド目を制した。

続く第2ラウンド、ジンのジャンプ攻撃を尽く落とし対空制度の高さを見せつけるカルル、そこからコンボで的確にジンの体力を削っていく。しかし、ジン側はジャンプ攻撃を多めに見せていたことが幸いしたのか、上に意識が向いているところに3Cを差し込むことに成功。霧槍ラピッドキャンセルからコンボを継続しオーバードライブ発動、「氷翼月鳴」で残り体力を削りきりチーム「ゴルベーザ」が優勝に輝いた。

優勝したチーム「ゴルベーザ」は「勝てて良かった。そして兄弟で優勝できたのが何よりも嬉しい。」とコメントし感動を露わにしていた。

大会の熱冷めやらぬ表彰式の模様を紹介!

各タイトルの準優勝者、優勝者には表彰状や記念品が送られた。またゲーム内で使える特別な称号なども送られていた。

ハイロウ選手 しぃた選手
T5M7選手 イワシ選手、フェンリっち選手

本大会を通して、若いプレイヤー達が実力をつけ、そして大会という舞台で結果を残しているということが非常に感じられる結果となった。格闘ゲームというジャンルがこうして続いていけているのは、各メーカーの努力はもちろん、格闘ゲームが好きなユーザーが永続的にプレイしてくれているからだろう。

そしてこのような大会という舞台で新しいプレイヤーが台頭してくるのは、業界にとっても嬉しいニュースに違いない。筆者も一格闘ゲーム好きとしてこれからも新しい選手の活躍に期待したい。そして本大会の優勝者に僭越ながら「おめでとうございます!」と言わせてもらおう。

各タイトルの優勝者プチインタビューを掲載!
UNDER NIGHT IN-BIRTH部門優勝 ハイロウ選手

――優勝した今のお気持ちを聞かせてください。

ハイロウ選手:このタイトルを初めて、様々な人からアドバイスをもらいそのおかげで優勝することができたと思っているので感謝の気持ちが大きいです。

――このタイトルを初めたのはいつごろなのでしょうか?

ハイロウ選手:現バージョンの「エクセレイト エスト」の終盤頃から始めたのでかなり遅いスタートになります。このタイトルはフレンドリーな人が多いため、この大会をきっかけに人口が増えると嬉しいです。

――「ゴルドー」というキャラクターを選んだコンセプトは何でしょうか?

ハイロウ選手:自分の憧れのプレイヤーが「ゴルドー」を使っていたのがきっかけでした。また、中距離や遠距離からの牽制が強い点が自分のプレイスタイルに合っていたため、ここまで使い続けてきました。

――本大会で一番印象に残っている試合はどこでしょうか?

ハイロウ選手:準決勝は自分の苦手としている「ナナセ」との対戦だったため、緊張していたのですが無理をせず普段通りのプレイができたので勝利することができたと感じています。

ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド部門優勝 しぃた選手

――優勝した今のお気持ちと勝因を教えてください。

しぃた選手:自分の実力で全国大会に出場したのは今回が初めてだったので、すごく嬉しいです。勝因は攻めの姿勢を崩さなかったことが上手く働いたのかなと思っています。

――本大会の中で一番戦いづらかったのはどの試合になりますか?

しぃた選手:準決勝の「しっきー選手」は堅実なプレイが強く、何度か逆ギレアクションに対応されてしまったので戦っていて辛い局面が多かったと感じています。

――本大会では所謂レアキャラと当たったとのことですが、対策はどのように行っていましたか?

しぃた選手:地元のプレイヤーの中でレアキャラ使いの人がいたのでその中でキャラ対策をたてていました。

ギルティギア イグザード レベレーター部門優勝 T5M7選手

――優勝した今のお気持ちと勝因を教えてください。

T5M7選手:苦しい試合が多く、まだ実感が湧いていないのですががむしゃらに戦っていたら結果として頂点を取っていたという印象です。勝因は、普段決め打ちで技を振ることが多いのですが、1テンポ遅らせて技を振る場面と決め打ちで放つ場面を使い分けできたのが優勝に繋がったと思っています。

――「レオ」というキャラを使っていて楽しい部分はどのようなところでしょうか?

T5M7選手:火力が高いところですね。立ち回りで苦しい部分はあるのですが、それを補って余りある爆発力が「レオ」の魅力だと感じます。苦しい場面を耐えてひっくり返すというカタルシスに溢れるキャラクターだと思います。

――初戦からかなりノッているように感じましたが、優勝を確信したシーンはありますか?

T5M7選手:今回はどの試合でも嫌なラウンドの取られ方をしている場面があり、意外とそう感じる場面はありませんでしたね。ただ、そこで引かずに攻め続けることができたのは良かったと思っています。

ブレイブルー セントラルフィクション部門優勝 イワシ選手、フェンリっち選手

――フェンリっち選手に質問なのですが、決勝戦の対戦相手「りゅうせい選手」から好きですと告白されたときの気持ちを教えてください。

フェンリっち選手:元々面識はありましたし、嫌われるよりかは好かれている方がいいかなと思いました(笑)。

――イワシ選手に質問なのですが、本日、チームメイトとしてのフェンリっち選手はどうでしたか?

イワシ選手:普段緊張で固くなっているときはすぐにバーストするのですが、今日はギリギリまで耐えていたので調子が良いんだと感じました。

――お二人は実の兄弟ということですが、家でも対戦とかはするのですか?

イワシ選手:家でも対戦はしてますね。フェンリっちの方が止めてくれなくて5~6時間は平気でやります。フェンリっちが完璧主義なので、僕がずっと餌食になっている感じですね(笑)。

――準々決勝でカルルの崩しを防御し続けていたのが印象的だったのですが、普段どのような練習をされているのでしょうか?

フェンリっち選手:崩しにくるタイミングなどはキャラによってある程度決まっているため、そこを研究しました。なのでタイミングをズラされると引っかかってしまうときもありますね。

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※画面は開発中のものです。

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