発表から10年、ついに発売日を迎えた「ファイナルファンタジーXV」―発売記念イベントをレポート「ファイナルファンタジーXV」発売記念イベント

発表会・イベント取材
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スクウェア・エニックスは、PS4/Xbox One用ソフト「ファイナルファンタジーXV」を世界同時に発売する本日11月29日、ヨドバシカメラ マルチメディア Akibaにて発売記念イベントを開催した。

スクウェア・エニックス 代表取締役社長 松田洋祐氏と、本作のディレクターを務める田畑端氏の挨拶でスタートした本イベント。ステージ前は本作を待ちわびるファンで溢れていた。

田畑氏は、1987年にリリースされたシリーズ初代がドット絵とテキストで作られていたのに対し、「ファイナルファンタジーXV(以下、FFXV)」ではキャラクターがリアルになり、心を持つようになったと進化を説明。キャラクター同士の会話もその時に応じたものになり、時間の経過や天候なども変化、夜になるとキャラクターが「もう寝たい」と言い出すようになったと話していた。

進化した本作だが、プレイヤーが主人公として体験できることは初代から変わっておらず、プレイヤーのためのストーリー体験が本シリーズの変わらない良さだと言い、本作もそこを重視して開発したのだという。田畑氏は、「FFXVの主人公の体験を味わってください」とメッセージを贈っていた。

松田洋祐氏 田畑端氏

続けて、ノクティス役の鈴木達央さん、ルナフレーナ役の北川里奈さん、さらにゲストとして、バイきんぐの小峠英二さんと西村瑞樹さん、真野恵里菜さんが登壇。

左から田畑氏、真野恵里菜さん、小峠英二さん、西村瑞樹さん、北川里奈さん、鈴木達央さん

いよいよ発売日を迎えた感想を聞かれた鈴木さんは、「出来上がったなとホッとしています」「自分にできることは全て込めました。みなさんとともに旅をするのが楽しみです」と答え、長い開発期間を経て、リリースされたことを安心している様子だった。

前身となった「ファイナルファンタジー ヴェルサス XIII(以下、ヴェルサスXIII)」で収録したボイスにも注目してもらいたいとも語った鈴木さんは、本作を進めていくとなぜ“XV”なのかがわかる作りになっているので、是非自身の目で確かめてもらいたいとアピールしていた。

北川さんは、たくさんの人が会場に来ている様子を見て「こんなにたくさんの人が心待ちにしているんだと実感しています」と答え、早く遊んでもらいたいと話していた。

ルナフレーナを演じて苦労した点については、令嬢というおとなしそうなキャラクターに見えるが、過酷なシーンや泥臭いと感じさせるようなシーンがあったのだという。収録するときはメンタルがやられないように気持ちを整理しながら望んだそうだ。

発売日を記念して、お決まりの「なんて日だ!」も披露 先頭の購入者には田畑氏から本作が手渡しされた

初代からX-2までプレイしたという西村さんは、子供の頃から遊んでいたゲームの発売イベントに呼んでもらえて感無量と語り、「早く遊びたい」と興奮した様子だった。イベント前に、開発時の話を聞いていたそうで「人工知能がすごい!」と猛烈にアピールするのを受け、田畑氏が「キャラクターが感情を持っていて、4人での掛け合いを自然にするんです」とフォローしていた。さらに、小峠さんが、芸人のジョブを作ってもらい台本で敵を殴りたいとアピールすると、田畑氏は「ちょっと考えてみます」と苦笑いをしながら答えていた。

ファイナルファンタジーシリーズでの出演経験もある真野さんは、最近ではスマートフォン版の「ファイナルファンタジーIX」を遊んだらしく、2週間でクリアしたエピソードを披露。初めて本作の映像を見たときは映画と見間違えるほどのクオリティで驚いたのだそうだ。

ステージには、前日22時過ぎから並んでいたという購入者も登壇。ストーリーやアクションバトルに期待しているほか、おにぎりのグラフィックにも興味があるとコメントしていた。その話を受けて、田畑氏は日本人であれば誰でも知っているおにぎりにこだわったところ、リヴァイアサンと同じデータ量になってしまったと説明した。

モバイルチャージャーが当たる抽選会も行われていた 話題になった「The Audi R8 Star of Lucis」も展示

イベント後の田畑氏にインタビュー

イベント終了後に、田畑氏にインタビューすることができたのでお届けしよう。

――発売日を迎えて、今の心境は?

田畑氏:集まってくれた人を見て、感無量です。純粋に発売できてよかったと思いました。

――並んでいる人と話はされましたか?

田畑氏:イベントまでの待ち時間に並んでいた人に声をかけたのですが、みんな笑顔で待っていたのが印象的でした。

――海外のレビューが公開されたり、すでに遊んでいる人がSNSなどで感想をあげていますが、手応えは?

田畑氏:いくつか見た中で、日本のゲーム対してシビアな見方をするメディアが高いスコアがつけられていました。ファイナルファンタジーはどこか欧米のタイトルとは違う評価軸で見られる傾向があったので、欧米タイトルの評価軸で評価されてているのをみて、質的な違いを感じています。非常に光栄だと感じ、率直に良かったと思いました。

世界中のユーザーに同時に届けるということと、海外のビッグタイトルと競うことができたと思いました。最高ランクであるAAAタイトルにすることを目標に開発してきて、レビューのスコアや内容を見て、AAAタイトルに入れてくれているとわかったので安心しました。

――開発してきて大変だったことは?

田畑氏:FFXVとして引き継いでいますが、前身のヴェルサスXIIIを求めている人もたくさんいます。2つの違うニーズがひとつの開発チームに対して求められていたので、同じようで違うニーズをどう両立させていくのか、それがやらなければいけない挑戦でもあり、プロジェクトを難しくしていた要因でした。

――AIも採用されていますね。

田畑氏:FFXVの開発をスタートした時はPS4やXbox Oneの仕様を把握していなかったので、スペックを予想しながらPCでプリプロダクションをはじめました。

グラフィックがリアルになるのはわかっていたのですが、旧来のやり方で作ると新世代にふさわしい体験にならないことが容易に想像できました。人工知能と自動生成で新世代感を出さなければならないと、2012年の夏の時点で決めていました。

AIは、技術部門に三宅陽一郎がいたので、彼がいるのであれば新しいAIに取り組みたいと考えました。囲碁にで戦うAIはディープラーニングで繰り返し学習をしていくのですが、それとは違う方向で、キャラクターらしさを表現するAIを作ろうと取り組んだのが本作です。人間らしさやモンスターらしさを表現しています。

――今までさまざまなイベントを行ってきましたが、手応えは?

田畑氏:とてもあります。やり残したことはゼロです。物理的な時間の限界まで、やるべきだと思ったことはすべてやりました。支えてくれる人たちがいたので、勝負に没頭できたのだと思います。とても幸せな時間でした。

※画面は開発中のものです。

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