5月27日の大阪から始まり、福岡、名古屋、札幌、そして今回の東京と全国5都市で開催されてきたイベント「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」。その最終日である7月17日に、同イベント会場内でシリーズのゲームデザイン&シナリオを担当する堀井雄二氏とプロデューサーの齋藤陽介氏による「スペシャルステージ」が開催された。今回はそちらの模様をお届けする。
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「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」は、7月29日に発売されるシリーズ最新作「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の試遊体験を中心に、発売まで楽しみに待ってもらおうと企画されたツアーだ。
その最終日に行われたスペシャルステージには、堀井雄二氏と齋藤陽介氏に加えて、ディレクターの内川毅氏とMCのJOYさんが登壇。ステージ近くだけではなく、上の階の方まで二子玉川ライズガレリアに詰めかけたファンを見上げて、それぞれが驚きの声を上げていた。
最初に齋藤氏から「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の基本情報の紹介が行われた。PS4版と3DS版が同時発売される本作だが、そのふたつがセットになった「『ドラゴンクエストXI ダブルパック 勇者のつるぎボックス』が発売される(価格は1万4960円・税抜)。
こちらは価格は据え置きだが、会場から拍手が沸き起こるような豪華な仕上がりのケースに収録されている。スクウェア・エニックスe-STOREやローソン、HMV限定で予約を受け付けているほか、Amazonでも予約が行えるようになったとのこと。
会場内で今作の情報を収録した小冊子が配られていたが、スマートフォン向けアプリ「ジャンプ+」でも、無料デジタル版が配信されている。当日行けなかった人は、そちらもチェックしておこう。
オープニング映像も会場で初公開!
続いて、堀井氏から本作のストーリーなどについて語られた。今作では、主人公が16歳の誕生日を迎えたところから始まる。主人公は勇者ではあるのだが、悪魔の子と呼ばれ追われる立場となっているのだ。
最大の特徴は、やはり3DSとPS4で同時に出すというところ。画面も3DSなら2Dから3Dへ。PS4は3Dと、これまでの30年の歴史を感じさせるような仕掛けやシステムが施されているという。
「ここでいうのもなんですが、よく完成しましたよね、堀井さん」と齋藤氏。まだ発売が信じられないといった様子で、内川氏と顔を合わせていた。内川氏も、「僕だけじゃなく、開発会社のみなさんをはじめ、スタッフ全員全力投球しました」と、その苦労っぷりを語っていた。
この日は発売まであと12日。ということで、堀井氏からプレゼントとしてこれまで公開されていなかった今作のオープニング映像が会場内で流された。
この映像はあくまでもプロローグムービーなので、PS4でも3DSでも同じものを見ることができる。内容については深く触れられないということだったが、内川氏はこの映像を見て、堀井氏と一緒にムービーの内容を作っていることを思い出して懐かしく感じたそうだ。
今作ではキャラクターの群像劇など話に力を入れており、大河ドラマのように王道だが大きいドラマを感じさせるようなストーリーにしようということで、川から赤ん坊が流れてくるというシーンが生まれたとのこと。映像の中に登場する気になるようなシーンは、ゲームを進めていくうちに明らかになっていくという。また音楽も「ドラゴンクエストII」の「カタストロフ」が同じようなシチュエーションということで採用されているとのこと。
PS4&3DS無料テーマやTwitter用アイコンなども配信!
続いて齋藤氏から新情報として、PS4と3DSの無料テーマが7月18日より配布されることが発表された。
3DS版は下側がドット絵になったデザインを採用。PS4版は、酒場で飲んでいるようなデザインとなっている。実際にはこの上にアイコンなどが並ぶことになるが、その位置も考慮してデザインされているとのこと。
PS4版のテーマは上・下で画面が変わると言うことで、上側にはモノトーン風のシックなデザインが採用されている。これはPS4の良さを活かしてこのようなデザインになったそうだ。またTwitter用のアイコンや先ほどのアートを使ったスマートフォン用壁紙などのFUNキットも、公式サイトでこの日より配信が開始されている。
「ドラゴンクエストXI」夏の関連イベントも多数実施!
続いて「ドラゴンクエストの夏が、やってきた。」と題して、関連イベントやコラボなどの情報が発表された。
まずは夏のイベント。8月31日までの期間、「ドラゴンクエストお台場EXPO2017」として「ドラゴンクエストXI」が出展。発売日からは試遊ができるほか、グッズや他のドラゴンクエストタイトルの出展も行われる。
7月22日からは、「超☆汐留パラダイス!-2017SUMMER-」が汐留・日本テレビで開催。7月31日~8月13日の2週間、試遊が行われる他、今回の「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」にもあった巨大キングスライムのフォトスポットが登場する。
発売後にもイベントが続いているため、3DSですれ違い通信を行いたい人にはオススメのイベントといえそうだ。ちなみに齋藤氏は縛りプレイですれ違いを行うという。他の人がどんなプレイをしているのかというのも、すれ違い通信の楽しみ方のひとつと言えるだろう。
7月22日に東京、7月29日には大阪で開催される「ジャンプビクトリーカーニバル 2017」にも出展。こちらは完全招待制となっており、詳細については、イベント公式サイトで確認しよう。
8月5日・6日には、東京ビッグサイトで「ドラゴンクエスト夏祭り2017」が開催される。「ドラゴンクエスト」タイトルが大集結するほか、開発者の座談会や、ゲーム実況者による長時間連続プレイブース、グッズ販売などが行われる。
こちらは招待制でチケットはすでに締め切られているが、ニコニコ生放送などで中継される予定なので、そちらをチェックしておこう。発売後ということで、このときに話せる内容もあるとか……!?いずれにせよ、どんな内容になるのか気になるところだ。
「ドラゴンクエスト」タイトルコラボレーションも実施!
続いて、「ドラゴンクエスト」タイトルのコラボレーションについての情報が発表された。まずは発売までのカウントダウンを実施するタイトルから。「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」では、期間中毎日ログインボーナスがもらえるほか、7月29日にはふくびき券がプレゼントされる。
「星のドラゴンクエスト」でも毎日ログインボーナスがもらえるほか、「XI」の主人公そうびなどがプレゼントされる。この主人公そうび、衣装だけではなく手のあざもしっかりと再現されているといったこだわりようだ。
「ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード」と「ドラゴンクエスト モンスターパレード」では、ログインボーナスのほか7月29日(土)に「おやぶんチケット」や「しもふりにく」がプレゼントされる。
「ドラゴンクエストX」には、「XI」の「シルビア」と「クルッチ」が登場する。第1弾では、「XI」をモチーフにした装備品やしぐさ、家具などをプレゼント。第2弾では、「XI」の「ふっかつのじゅもん」を使ったコラボレーションが実施されるそうだ。この「ふっかつのじゅもん」は、「XI」でゲームを進めていくことで「X」にもいいことがあるというような仕掛けになっているという。
最後はアーケードゲームの「戦え!ドラゴンクエスト スキャンバトラーズ」。こちらでは、「XI」コラボスペシャルチケットの「つるぎのまい」が無料でプレゼントされる。
堀井氏によると、この「つるぎのまい」という名称を付けるときにイメージしたシーンがあるという。なんでも、大化の改新で藤原鎌足と中大兄皇子が蘇我入鹿を倒したシーンを思い浮かべながら付けたのだとか。
カフェにはオリジナルメニューも登場!
次に、ゲーム以外のコラボ情報が発表された。まずは「SQUARE ENIX CAFE」から。発売日の7月29日から9月1日までの期間、カフェ全体が「XI」一色に。全部で3期に分かれており、天内外の装飾やオリジナルメニュー、限定グッズの販売などが行われる。
ちなみにドリンクメニューには、ランダムでスペシャルコースターが付いてくる。注文時に裏返しで渡されるので、ひっくり返したときにどんな絵柄が出るかといった楽しみもあるようだ。
また、オリジナルメニューを頼んだ人には、ランチョンマットがプレゼントされる。こちらは、1期から3期の期間でもらえるものが変わるようだ。
ちなみにこのカフェの場所は、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が流行ったときに、すれ違い通信目当てで多くのファンが集まった「ルイーダの酒場」ことヨドバシAkibaの1Fにある。「IX」のときは堀井氏もすれ違いをするために訪れたそうだが、今回も多くのファンが集まる場所となりそうだ。
続いて、「アトレ秋葉原」とのコラボレーション。こちらはスタンプラリーとなっており、スタンプが設定された各店舗を回って集めることでロトのつるぎの形をしたオリジナルピンバッジをもらうことができる。
数に限りはあるそうだが、そうそうなくならないような数が作られているそうなので、ぜひ参加してみてほしい。
続いて、「スライムネイル」コラボの情報。こちらは全国のネイルクイックグループで、期間中、「スライムネイル」のデザインをしてもらうことができる。
お次は番組情報。8月9日に「第31回ファミリークラッシックコンサート~ドラゴンクエストの世界~」が行われるが、その模様がニコニコ生放送で中継される。コンサート自体のチケットは売り切れているが、ネットチケットはまだまだ発売中だ。
また、発売前日の7月28日の23時から、発売前の1時間をカウントダウンする番組もニコニコ生放送で放送されることが決定。こちらの司会もこのステージ同様JOYさんが担当する。
最後に開発陣からメッセージが語られた。「30周年の締めくくりでXIがいよいよ発売になります。本当に30年の歴史を感じられるタイトルになってますので、このお祭りの感じをみなさんと共有していきたいです」と内川氏。齋藤氏からは、「札幌だけいけなかったのは心残り」と今回のツアーを振り返るコメントが聞かれた。
堀井氏からは、「みなさんありがとうございます。5月の大阪から始まって、福岡、名古屋、札幌といろんなところを回って。こうやって巡業するのは初めてで、実際に応援してくれるみなさんの顔を見ることができて嬉しかったです。ドラゴンクエストは、このように応援してくださるみなさんの支えと、愛されているなと思って、感謝でいっぱいです。」という言葉でこの日のイベントが締めくくられた。
発売まで、本当にもうわずか。このわくわく感をじっくり味わいながら7月29日がやってくるのを楽しみに待とう!