「シャドウバース」マスターは何を考えながらプレイしているのか?上級者の思考をリプレイで学ぼう

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0コメント ささみ ばかいぬ

「シャドウバース」上級者の証でもある「マスター」。長き道のりを経てひとつの頂に上り詰めた彼らは、試合の中で何を考えながらプレイしているのだろうか?

今回は編集部内のマスターであるささみに協力してもらい、筆者(ばかいぬ)との2試合を振り返ってもらった。

ささみが使用したデッキはコントロールヴァンパイア。通常のランクマッチと同じく、お互いの使用デッキは隠したまま戦った。試合の中で、マスターは何を考えながらプレイしているのか? 動画で振り返りながら語ってもらった。

1試合目:VS秘術バーンウィッチ

ささみの使用デッキ
マリガン前 マリガン後

ばかいぬ:まずはマリガンから聞きましょう。《ダークジェネラル》《緋色の剣士》を交換に出したのは、普通に中コストを取り除いた形?

ささみ:それもありますし、後攻なので、2コストの《群れなす飢餓》は絶対残しておきたかったんです。今の環境(記事執筆時点の最新パックは「ワンダーランド・ドリームズ」)だと、2ターン目の展開を止められないと、そのまま負ける可能性があります。ニュートラル入りデッキ相手に後攻になった場合、2ターン目に出てくる相手の2コストフォロワーを止めないとヤバいです。

ばかいぬ:《天弓の天使・リリエル》とか?

ささみ:《天弓の天使・リリエル》はまだいいですね。絶対止めなきゃいけないのはミラー(同タイプデッキとの勝負)になった時の《トーヴ》。これを止めないとどうしようもなくなります。後攻のときは、フォロワーより《群れなす飢餓》を優先するかもしれませんね。

ばかいぬ:で、来たのが《ルシフェル》と《デモンオフィサー・エメラダ》。でも最初の2ドローでだいぶバランスの良い手札になったね。

ささみ:《風の軍神・グリームニル》は本当に便利です。ニュートラルデッキ相手でも、2ターン目に出てきた2コストフォロワーを倒して、その後の《ゴブリンリーダー》や《ミニゴブリンメイジ》も対処できます。4ターン目になれば進化が使えるので切り返せますし。

ばかいぬ:《群れなす飢餓》は2ターン目でもう使っちゃうんだね。

ささみ:ここで止めるのが大事です。さすがに《古き魔術師・レヴィ》が3ターン目にも出てくるとは思いませんでしたが(笑)。

ばかいぬ:で、4ターン目の《豪拳の用心棒》で切り返すと。

ささみ:こうすれば、ニュートラルデッキ相手でも序盤のダメージは2点~4点くらいで済ませられますね。あとはひたすら2-1交換しないと、ニュートラルデッキは厳しいかもしれません。

ばかいぬ:5ターン目で《ユニコーンの踊り手・ユニコ》だけプレイして、《風の軍神・グリームニル》を手札に残した理由は?

ささみ:ここで《風の軍神・グリームニル》をプレイして《ユニコーンの踊り手・ユニコ》を守れたとしても、おいしくないんです。どちらかというと《風の軍神・グリームニル》のほうが大事だし、ここは攻めたい場面でもなかったので。

ばかいぬ:同じ理由で、【疾走】を持つ《ダークジェネラル》もプレイするタイミングではない?

ささみ:《ダークジェネラル》は最後のひと押しに残しています。

ばかいぬ:どこらへんから復讐に入ることを考えるの?

ささみ:この試合だと上手くできてないんですけど、本当だったら4ターン目に復讐に入って、そこから体力20に戻っていくイメージです。《ディアボリックドレイン》や《裁きの悪魔》《ルシフェル》でどんどん回復していきます。

ばかいぬ:6ターン目に《緋色の剣士》を出して進化。《天輪のゴーレム》(進化後)を倒した。

ささみ:本当は出したくなかったんですけど。仕方ないですね。6点ダメージはキツいです。

ばかいぬ:こう見ると、手札を大事にしているようにも見えるけど……。

ささみ:手札もですが、一番大切なのはEPですね。《昏き底より出でる者》に使いたいんですよ。やっぱり相手リーダーへの8点ダメージは大きいです。

ばかいぬ:そのために、最低限のPP、EPでしのいでいくと。7ターン目もムダに《風の軍神・グリームニル》を2枚出したりはしないんだね。

ささみ:この手札にある《風の軍神・グリームニル》が3枚目なんですよね。これを使っちゃうと《風の軍神・グリームニル》がいなくなっちゃいます。残り3ターンでエンハンスが使えるので、なるべく残しておきたかったんです。

ばかいぬ:確かに、ここで《幻惑の奇術師》を倒しても旨味がない。

ささみ:《幻惑の奇術師》は土の印を使い切ったあとで倒さないと。

ばかいぬ:8ターン目で2つめのEPを使いましたね。《デモンオフィサー・エメラダ》を進化させて、《ゾンビ》を倒した。

ささみ:もうここは《黙示録》がなかったので仕方ないです。さすがに《ゾンビ》《幻惑の奇術師》を残していると、回復が間に合わなくなります。

ばかいぬ:4点がキツい?

ささみ:というか、場のフォロワーの数ですね。回復と除去は一緒にやりにくいんですよ。

ばかいぬ:なるほど!

ささみ:ウィッチだからバーン系のカードがあると予想できますよね。仮にここでEPを使わないでいると、(相手もEPが残っているので)6点以上は削られるんですよ。6点受けると、残りの体力は7点しかない。《黙示録》を引いたとしても、今の手札では回復と一緒には使えません。仮に《裁きの悪魔》があっても、《黙示録》を使えば墓場行きになってしまう。そうなるとこちらのアドバンテージがなくなるので、それは避けたい。

ばかいぬ:それで、EPを使って1体でも倒しておこうと。

ささみ:はい、この試合は先にEP使わせてますしね。

ばかいぬ:体力を11点で止められるのは、ヴァンパイア側としてはどうなの?

ささみ:前半は嫌ですが、後半はそうでもないです。

ばかいぬ:ここまで来たら、復讐に入ろうが入るまいが関係ないのか。

ささみ:4~5ターン目で止めるのは効果的ですよ。11点もそうですけど、13点もです。

ばかいぬ:13点も?

ささみ:11点だと、《鋭利な一裂き》などの2コストカードで復讐に入れるから良いんです。でも13点だと、例えば《鋭利な一裂き》を2枚使わないと復讐に入れないから、こっちとしては嫌ですね。13か11が肝です。

ばかいぬ:なるほど!

ささみ:もし後半で復讐に入られるのが嫌だったら、13点で止めておいたほうがいいです。あとは思い切って削りまくることですね。例えば2点残っていたとしても、自傷系のカードが何も使えないので、ヴァンパイアは足が止まります。

ばかいぬ:この9ターン目で《ルシフェル》をプレイ。ただ、ここは進化させなかったね。回復を優先した?

ささみ:正直、AoE系カードがなかったので苦し紛れです。《黙示録》は3枚入れているから、8ターン目くらいまでには来るだろうと思っていたんですけどね。ただ、10ターン目で取っておいた《風の軍神・グリームニル》がAoE役を果たしてくれました。

ばかいぬ:確かに、こうなるとこっちは手札が1枚しかないから、返すのは難しい。

ささみ:手札はやっぱり重要ですね。

ばかいぬ:ついベラベラと出しちゃうんだよね……。こちらは、《ユニコーンの踊り手・ユニコ》《昏き底より出でる者》が出てきたところで《変異の雷撃》。これでいけると思ったんだけどなぁ。

ささみ:ここで、EPと《ダークジェネラル》《鋭利な一裂き》を温存していたのが活きてくるわけですね。

2試合目:VS疾走ビショップ

ささみの使用デッキ
マリガン前 マリガン後

ばかいぬ:コントロールデッキだけど、先攻ってどうなの?

ささみ:先攻はやりにくいかな……2コストで入れているのが《ユニコーンの踊り手・ユニコ》《バフォメット》《鋭利な一裂き》《群れなす飢餓》で、フォロワーは2種類だけです。けれど《バフォメット》は2ターン目には出したくないので、結局使えるのは《ユニコーンの踊り手・ユニコ》だけなんですよね。なので先攻はそんなにうれしくないです。

ばかいぬ:マリガンでは《ディアボリックドレイン》と《黙示録》を交換に出して、《漆黒の契約》を残したね。

ささみ:ロイヤルが流行った時もそうだったんですが、《漆黒の契約》があると4ターン目あたりで復讐に入りやすくなるんです。3ターン目にこれを使って6点減ると、ちょうど10点以下になりやすいんですよね。

ばかいぬ:4ターン目、《ゴブリンリーダー》を倒すのは分かるけど、《ゴブリン》1体相手に《群れなす飢餓》も使っちゃうんだね。

ささみ:無視してリーダーを攻撃して、次のターンで《ゴブリン》を《群れなす飢餓》でまとめて倒してもいいかと思ったんですけど、次のターンで《不思議の探求者・アリス》を出されると面倒になるので、やめました。そこは素直になりました(笑)。

ばかいぬ:5ターン目には《豪拳の用心棒》。この状況では“鉄板”ですね。

ささみ:ここで《緋色の剣士》をプレイしても、2点回復がムダになっちゃいますからね。ここはダメージを受けてもいいだろうと思っていたら、ワラワラと出てきちゃいましたね。《詠唱:獣姫の呼び声》のカウントダウンがゼロになるタイミングで上手くさばけないと……。

ばかいぬ:6ターン目の《緋色の剣士》のプレイと進化は、シンプルに2-1交換しましょうと?

ささみ:他に手がないですからね。ここで《黙示録》を1枚でも握れていれば、後半の動きも考えやすくて良かったんですけどね。《黙示録》がないと安心できません。

ばかいぬ:キーカードだね。

ささみ:この状況でPPが7あれば、《漆黒の契約》→《黙示録》もできるんですよ。今こっちの体力は13点でしたよね。残り7点はかなり危ないんですけど、相手はビショップでバーンカードは考えにくいし、場には何もいなくなるから大丈夫。一応、《天空の守護者・ガルラ》と《詠唱:白翼への祈り》も考えられますけど、このデッキに《詠唱:白翼への祈り》は入れてないだろうと。

ばかいぬ:確かに入れてない。

ささみ:ここで《黙示録》がプレイできていれば、《裁きの悪魔》につなげて回復もしやすくなります。

ばかいぬ:さっき言っていたみたいに、9点の復讐状態から“V字回復”していくなぁ。

ささみ:ここで《裁きの悪魔》を2枚出しておけば良かったです。2枚出すと両方処理されて回復できなくなるって思ったんですけど、EPがないから次のターンに出しても意味がなかったですね。

ばかいぬ:9ターン目で待望の《黙示録》を引きました。

ささみ:ここで引けたのも悪くはありませんでした。直前に復讐に入ったので《裁きの悪魔》もプレイできますし。あとは《サハクィエル》が1枚来てくれたらどうにかなったかな? EPがなくても相手のフォロワーを処理できましたからね。

ばかいぬ:最後に《ブラッディ・メアリー》と《漆黒の契約》のコンボを見せたけど、時既に遅し、でした。

ささみ:《ブラッディ・メアリー》はなくてもいいか……フィニッシャーは《昏き底より出でる者》だけで十分かな。《昏き底より出でる者》で倒せなかった時のために入れていたんですけど。

ばかいぬ:《ブラッディ・メアリー》はもう一つの勝ち筋だったんだね。

ささみ:《昏き底より出でる者》で倒すか、《ブラッディ・メアリー》で相手リーダーの体力削ったあとに《昏き底より出でる者》でとどめを刺すかの2パターンを考えています。

ばかいぬ:《ブラッディ・メアリー》の代わりに入れるとしたら何?

ささみ:今の環境だとAoE系のカードがほしいから、《デモンストーム》とか……でも3点ダメージで倒し切れないときもあるんですよね。特に《不思議の探求者・アリス》を2枚使われたり、《歌劇姫・フェリア》に進化されたりして倒せなかったシーンが実際にあったので、悩ましいところです。

あとは低コストをもっと厚くするかなぁ。ドローソースがほしいから、《ベルフェゴール》が入ると思います。《ブラッディ・メアリー》を抜くと自動的に《漆黒の契約》も抜くことになりますからね。……実は、前の環境(「神々の騒嵐」期)から《漆黒の契約》が効果的じゃなくなってきたって感じていて。

ばかいぬ:そうなの? 使われたほうはやりにくいけど……。

ささみ:安定して2枚ドローできる利点はありますけど、6点食らいますからね。3ターン目に《漆黒の契約》を置くのはテンポロスになるかなと個人的に感じています。結局この試合も3ターン目にフォロワーを出していれば、こちらにフォロワーが残る状況を作れましたから。

ばかいぬ:《サハクィエル》は?

ささみ:好きなんだよなぁ。

ばかいぬ:わかる。

ささみ:刺さるし、結構強いと思うんですけどね。でも《風の軍神・グリームニル》は10ターン目まで取っておくとして、他に《サハクィエル》の効果で出せるカードは《ルシフェル》しか入れてないんですよ。そう考えると、入れ替え候補は多いですね。

入れ替え後のデッキは……

マスターが現環境の傾向を頭に入れながら、その経験をもとに考えを巡らせながらプレイしているのが伝わったのではないだろうか。

最後は敗戦をもとにデッキの組み換えを模索していたが、その結果はささみ自身が書いた記事「変動する環境に対応!苦手を得意に変えるデッキの直し方講座」で見ることができる。どんな考えをもとにデッキを調整したのか、ぜひこちらの記事も参考にしてみてほしい。

※画面は開発中のものです。

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