DMM GAMESは本日8月31日に、同社の今後の事業戦略を紹介する「DMM GAMES カンファレンス 2017」を開催。同カンファレンス内で紹介された内容を紹介していく。
多彩なジャンルのゲームの展開を控えた「DMM GAMES」
まずは、DMM GAMS代表の片岸憲一氏が登壇。本カンファレンスの開催に際した挨拶が行われた。今年で6期目を迎えた同社について片岸氏は、立ち上げ当初に仲間たちと「1000億円を超える事業にする」と夢を語り合ったという。同社は前期(5期)に500億円を達成し、着実に目標に向かって成長を続けていることを明かしてくれた。
カンファレンスではまず、経営企画室 室長の上島尚久氏より、現在のプラットフォームに関する会員数などの概況が発表された。
登録会員数のデバイス内約では、PC・スマートフォンを比較するとPCのほうがやや多い状況だという。会員数の属性別に分けると、2017年現在でも男性が主なユーザーであることに変化なし。
ただ、直近では「刀剣乱舞-ONLINE-」や「一血卍傑-ONLINE-」などの女性向けタイトルの躍進もあり、女性ユーザーの数も大きく増加しているようだ。
また、一般タイトルとアダルトタイトルに関しても、2013年では一般タイトルの比率がかなり低かったものの、昨今の大型一般タイトルの投入よって数値は上昇傾向にあり、2017年現在でもさらなる成長の兆しを見せているとのこと。アダルトタイトルについては、以前として圧倒的な優位性を保っており、安定した数値に繋がっているとのことだ。
続いて、企画営業本部 本部長 林研一氏より、2017年度のタイトルリリース状況が発表された。2015年と2016年で比較すると、PCブラウザの本数が微増し、スマートフォンブラウザタイトルのリリースが大きく減少した。
内訳的には、同社内で開発されるいわゆる“ファーストパーティ”が本年度は減少。一方、外部の企業が開発したものを同社が提供するセカンドパーティやサードパーティについては増加傾向にあり、これらはさらに増加していく予想だと林氏は語った。
また、現在DMM GAMESで配信されているゲームカテゴリーの分布も公開。DMM GAMESでは、男性向けやRPGなど、しっかり腰を据えてプレイするようなタイトルが多い反面、クイズや箱庭育成系、パズルおよび音楽ゲームなどのカジュアルタイトルが少ない現状が明かされた。
同社では、配信中のタイトルをさまざまなデバイスでプレイ可能な環境を整えるマルチデバイス展開も積極的に行っている。その一例として、今回「神姫Project」が紹介された。
「神姫Project」はPCブラウザゲームとして2016年3月30日よりサービスが開始され、2017年4月20日よりiOS/Android用アプリの配信も開始された。本作のデイリー・アクティブ・ユーザー数(以下、DAU)は、アプリ版が配信された後でも既存プラットフォームであるPC・スマートフォンブラウザは減少することがなく、むしろアプリ版の数字がそのまま上積みされる形になっているという。DAUの増加と共に、全体の売り上げも増加傾向にあるようだ。
これについて林氏は、現在DMM GAMESを利用しているユーザーと、アプリを利用しているユーザーは完全に別枠で、互いにユーザーを奪い合う形にはならないと解説。むしろ、新しいユーザーの発掘および獲得に繋がると語った。
「デスティニーチャイルド」や「陰陽師」のPC版が発表!
ここで、DMM GAMESで展開を予定している今後のラインアップが紹介された。
直近では、キム・ヒョンテ氏がキャラクターデザインを担当する「デスティニーチャイルド」や、iOS/Android用アプリとして配信されていた「結城友奈は勇者である花結いのきらめき」などがDMM GAMESより提供されることが発表されたが、ここでは新たに「テラバトル2」「陰陽師」などのタイトルがPCブラウザ向けに配信されることが明らかになった。
そのほかにも、HTML5に対応したPCブラウザゲーム「真・戦艦帝国」や、昨年から配信が言及されていた「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」、そして「クラッシュ・オブ・キングス」が展開されることが明かされた。現在アプリで配信される作品に関しては、PC版とのデータ連携が実施される。さらに、まだ未発表の大型タイトルの配信も予定されているとのことなので、続報に注目だ。
続いて、執行役員 坂本学氏より2017年度のプラットフォーム戦略に関する発表が行われた。
同社は、スマートフォンアプリのPC展開をさらに強化すると明言した上で、アンドロイドエミュレーター「Play Bigger」を手掛けるBlue Stacksと協力することを明らかにした。
両社は今後、AndroidのエミュレーターをPCでそのまま作動できるように開発を行っていくという。これが実現すれば、ユーザーはゲーム毎にアプリをダウンロードする手間が省け、よりスムーズにさまざまなゲームに触れることができるようになる。
こうした各形態のメリット・デメリットについても、坂本氏は解説。エミュレーターのようにユーザー側の準備に手間が掛からない導入速度に秀でたものとして、クラウドゲームを挙げた。クラウドゲームはサーバー上でゲームを起動するので、ユーザー側のデバイスの環境に関わらず、さまざまなゲームをプレイすることができる。
一方、開発者が意図した表現ができるかどうかという、より高品質なゲーム体験を提供する点では、やはり自身のPCに必要なファイルやデータを直接ダウンロードする実行ファイルなどの形式が頭一つ抜けているようだ。
ここで、現在配信されているDMM GAME PLAYERにさまざまな改良を加えた「DMM GAME PLAYER V2」が近日配信されることが発表された。「DMM GAME PLAYER V2」では、レジュームやキュー機能の実装のほか、UIの改善など、全般的な改修が行われるという。また、国内産のゲームについて、今後多言語対応していくことも明かされた。まずは英語と中国語に対応し、その後はさらに多くの言語に対応していくとのことだ。
カンファレンスの最後には、「神姫Project」の開発を手掛けたテクロスの代表取締役 辻拓也氏、「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」のサービスを行うオルトプラスの執行役員 ゲーム事業本部長 北村紀佳氏、そして「テラバトル2」のゼネラルプロデューサーを務めるシリコンスタジオの執行役員 河原典昭氏が登壇し、マルチデバイス展開に関するトークセッションが行われた。
トークセッションでは、マルチデバイス展開の実装方法の選択とその理由についてや、マルチデバイス展開に関わる独自の開発方針、そしてスマートフォンアプリのPC化に対するメリット・デメリットなどが話し合われた。
その中でも、マルチデバイスの展開方法では、各社・各タイトル毎にさまざまな思惑があったようだ。特に、今回の議題とは逆パターンで、PCブラウザゲームからスタートした「神姫Project」は、リリースした当初からスマートフォンアプリの勢いに気付いていたという。そうした背景から、アプリ版の開発はPCブラウザ版のリリース直後からすぐに開始したようだ。
また、開発チームの編成についてもさまざまな意見が述べられた。辻氏は「神姫Project」について、PCブラウザ版は内部チームで運営を行っているものの、アプリ版については外部のスタッフと協力し、元居た開発メンバーを派遣しつつ2タイトルのバランスを図っているという。
北村氏は、開発チームにPCブラウザの知識や技術が乏しかったことを受け、PCブラウザに強いもう一つの専門チームを設立。新しい人員を配置し、2つのチームで開発を行っていると語った。
今後もさまざまなタイトルの配信はもちろん、新しいジャンルのゲーム開発も期待されるDMM GAMES。今回行われたカンファレンスで発表されたタイトル以外にも、まだまだ未発表のものがあるとのことなので、今後行われる東京ゲームショウ2017など、同社の動向にぜひ注目しておこう。
※画面は開発中のものです。
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