本日9月21日より開催の東京ゲームショウ2017に出展される「囚われのパルマ VR面会」。これに先駆けて体験した“VR面会”のインプレッションをお届けする。
「囚われのパルマ」は2016年8月より配信され1周年を迎えるガラス越しの体感恋愛アドベンチャーゲームアプリ。孤島の収容施設に囚われた彼との恋愛を、スマートフォンの液晶画面越しに体感できる新感覚の女性向けタイトルだ。
今回1周年を迎えるにあたって、完全新規のスペシャル面会の追加配信が決定した。アプリ版で楽しめるだけでなく、ヴァーチャルリアリティで彼と会えるVR面会も同時展開されることとなった。ここでは、一足先に体験した「囚われのパルマ VR面会」のインプレッションをお届けする。
「囚われのパルマ」VR体験は、ヘッドマウントディスプレイを装着することで眼前に広がるお馴染みの面会室で、よりリアルな彼とのコミュニケーションが楽しめる。ヘッドホンから流れる360度の空間が感じられる音声に加え、右手に持つコントローラーは、ヴァーチャル世界での自分の右手として反映され、ガラスに触れたり物を掴んだりと没入感を深めてくれる。
ハルト編の「久しぶりの面会」で初めて“入った”面会室は、目の前にハルトがいなければ、正直かなり怖い。「おかえり」と不器用ながらも懸命に再会を喜ぶ言葉を伝えるハルトと、彼の後ろのアプリ5割増で暗く奥行きのある空間の圧に、筆者の鼓動は最初から高鳴りっぱなしだった。
物珍しさに360度キョロキョロして「どうしたの?」と心配をかけたり、男心の分かっていない選択肢を返してハルトをしょんぼりさせてしまったりと散々な筆者だったが、お待ちかねのガラス越しのスキンシップタイムに。アプリでは彼が身を乗り出すと「顔が近い!」という感覚だったが、VRでは全身の質量を伴うよりリアルな距離感を感じることができた。
あまり感情を表現しないハルトだが、会話中に頬を赤らめたり、ガラスをノックすると不思議そうな顔をしたりと、繊細な反応はVRでもしっかり楽しめる。個人的には看守の発言に見せる怪訝そうな表情と、会えなくなることを示唆したときに揺れる瞳がツボだった。
アオイ編「誕生日のお祝い」では、「雨なのにありがとな」とこちらへの気遣いを見せつつも「会いたかった」とスマートに気持ちを伝えるなど、冒頭からアオイのコミュ力が眩しい。この日は実際に雨が降っており、季節や天気に合わせた会話を楽しめるのも嬉しいポイントだ。
アオイの誕生日の面会というシチュエーションだが、本人はカレンダーがないため今日が何の日かわかっていない様子。サプライズ感満載の選択肢でお祝いすると、素で慌てるアオイの姿を見ることができたが、思いがけず頬にキスを求められる展開に。アプリでは向こうが近づくだけで至近距離が完成するが、VRではこちらも近づかなければそれが成立しないということに気がついた筆者の苦悩は、衆人環視の場で体験すれば理解してもらえると思う。
VR空間でのハルト・アオイとの面会は、等身大の彼らと向かい合っている分、アプリ版よりすこし距離を感じたが、それがガラスに隔てられているシチュエーションをよりリアルに表現し、もどかしさや切なさなどの感情も強くなるのだと感じた。
そして、この追加面会では小西克幸さん演じる看守の狩谷のボイスが初お披露目。5枚のお題が書かれたカードで彼との会話を広げてくれるという粋な計らいをしてくれるが、どんな会話が繰り広げられるのかは、ぜひ自身で体感してほしい。
東京ゲームショウ2017ではカプコンブースにて「囚われのパルマ VR面会」の試遊が出展。さらに「カプコンカフェ」イオンレイクタウン店でも常設展開が行われるほか、カプコン直営のアミューズメント施設でも巡業するとのことので、ハルトとアオイをリアルに感じたい人は足を運んでみてはいかがだろう。詳細については続報を楽しみに待とう。