バンダイナムコエンターテインメントがアミューズメント施設等にて稼働中のアーケードタイトル「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブーストON」。本作のファンイベント「極限感謝祭2017」が、本日11月23日に浅草ヒューリックホールにて開催された。
本イベントは、全国大会など以外では「機動戦士ガンダムVS.」シリーズ初となるオフラインファンイベントだ。事前に抽選によって選ばれたプレイヤーが会場となる浅草ヒューリックホールに一堂に会し、紅白戦やコンセプトバトルなどが行われた。
イベントには、大石勇気プロデューサーと大久保人プロデューサーはもちろん、全国大会の公式実況などでお馴染みの店員Aさんと黒日さん、そして椿彩奈さんと荘司勝也さんが登場。
会場で行われているバトルの模様を生レポートしていたほか、プレイヤーからの質問に開発陣が答えるトークイベントも開催された。
参加者が紅白の2チームに分かれ、チーム同士で即席のタッグを組んで対戦を行うイベント前半のフリーバトルでは、お祭りに相応しい多彩な機体が見受けられた。大会となると誰もが真剣に勝ちを目指すため、自然と参加する機体も絞られていたが、今回は“ドラゴンガンダム×ドラゴンガンダム”など、珍しい機体や組み合わせが数多く見られ、会場を大いに盛り上げていた。
実際にプレイヤー同士が顔を合わせるとあって、会場では初対面ながらも「どの機体を使うか」や「どうやって攻めるか」などのコミュニケーションが盛んに行われていたのも印象的だった。味方チームが勝てば拍手が起こり、負ければ「ドンマイ!」などの声掛けが頻繁に行われ、プレイヤー同士が実際に顔を合わせるからこそ生まれる熱気を肌で感じられた。
また、フリーバトルでは1戦毎にエンブレムやゲージデザインなどがもらえるくじ引きに挑戦することができた。東方不敗マスターアジアの顔をデザインしたエンブレムなどもあり、プレイヤー同士欲しいものを交換し合う和気あいあいとした場面もあった。
イベントの後半戦では、コンセプトマッチを実施。コンセプトマッチは、前半戦の結果を踏まえて各チームからメンバーが選出される8vs8の代表戦となり、「コスト~限定杯」や「赤い機体限定杯」といった特定の機体のみによる変則的なバトルが行われた。
タッグはくじによってA~Dに分けられ、Aを引いたペアは「1500コスト限定」ルール、Bを引いたペアは「2000コスト限定」ルールというように、引いたアルファベットとルールが繋がっている。タッグは変えられないものの、どのタッグがどのルールに挑戦するかはチーム内で決めることができるので、事前の作戦会議では主にこの部分に焦点を当てて話し合われていたようだ。
注目の試合内容は、初戦から“大元帥”(ゲーム内の階級。その最上階級)のはりー選手が「1500コスト限定杯」で勝利をもぎ取り紅組に流れを呼び込むと、なんとそのまま紅組が4試合目までストレートで勝利を収める快進撃を見せた。なんとか一矢報いたい白組は、最後の「白い機体限定杯」に望みを託すことに。
白組は序盤の攻勢をじりじりとまくり返された劣勢の中で、最後に「ガンダムDX」のツインサテライトキャノンを見事に命中させる大金星をあげる。これまでの状況をすべてひっくり返す渾身の一撃により、白組はなんとか雪辱を果たすことが叶った。ツインサテライトキャノンがヒットした際は、会場から悲喜こもごもの歓声が沸き上がるなど、今日一番の盛り上がりをみせていた。
試合後は、大石氏より次期プレイアブル機体として、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」よりケンプファーが参戦することが発表、プロモーション映像が公開された。ケンプファーは射撃寄り万能機ということで、射程は短いが範囲の広いショットガンや二発同時に発射するバズーカ、さらに特殊移動系の武装も持っているようだった。
大盛況のうちに終わったシリーズ初となるファンイベント「極限感謝祭2017」。真剣勝負が行われるプレミアムドッグファイトとはまた違った熱気が感じられた本イベントに、大石氏も新しい可能性が感じられたようだった。最後は、本作のさらなる盛り上がりに向けて期待を滲ませるコメントをもってイベントの幕を閉じた。