【おとめげ!】第11回「スチームプリズン -七つの美徳-」――不条理に抗い、愛を知った少女の物語

【おとめげ!】第11回「スチームプリズン -七つの美徳-」――不条理に抗い、愛を知った少女の物語

担当:

PS Vita

「これぞ!」という女性向けコンテンツについて語っていく連載企画「おとめげ!」。第11回ではPS Vita用ソフト「スチームプリズン -七つの美徳-」についてお届けします。

「おとめげ!」は、イケメンと可愛い女の子をこよなく愛するライターが、さまざまな乙女コンテンツをご紹介する連載企画です。今回はヒューネックスから2017年10月26日に発売された「スチームプリズン -七つの美徳-」についてお届けします!

「スチームプリズン -七つの美徳-」ここがポイント!
  • 過酷な世界を生き抜く、強い意志を秘めたキャラクターたち
  • 壮絶なファンタジーの世界を丁寧に紐解くストーリー
  • 思わず見入ってしまうほど美しく描かれたスチル
「スチームプリズン -七つの美徳-」とは?

2016年に発売されたPC用ソフト「スチームプリズン」が、クラウドファンディング「『スチプリを多くの人に知ってほしい!』乙女ゲーム応援プロジェクト」を経てPS Vita向けに移植された作品。「不条理」をテーマに、美しき天上の楽園「上界」、汚れた機械都市「下界」を生きる人々の物語を描いている。

メイン攻略キャラクターはエルトクリード・ヴァーレンティン(CV:白井悠介)、ウルリク・フェリエ(CV:高塚智人)、アダージュ(CV:古川慎)、イネス・ハインリヒ・ハイネ(CV:君嶋哲)、ユネ・セキエイ(CV:高瀬泰幸)で、PS Vita版では新たにフィン・ユークレース(CV:新垣樽助)が攻略対象となった。

このほか、新規スチルを加えた後日談、キャスト全員が歌う新規オープニングテーマ、アドベンチャーモードでの演出強化、アナザーストーリー(視点替え回想)の追加、プロフィール・相関図の追加などが行われている。

災厄により分かれた2つの世界

本作は、かつて起こった大洪水により天上の楽園「上界」と機械都市「下界」の2つに分かれてしまった世界が舞台。上界は下界を汚れたものと蔑み、下界は自分たちを見捨てた上界の人々を恨んでいます。

平穏な暮らしを約束されながら恋愛の自由すらない上界と、貧困や飢えと隣り合わせの中で誰もが懸命に生きる下界。どちらにも覆せない不条理が存在する中、一人の少女の過酷な運命が動き出します。それでは、本作の練り込まれた世界観を説明していきましょう!

上界

美しい街並みの中、人々が穏やかに暮らすのが「上界」と呼ばれる場所です。下界が抱えるような問題とは無縁で、奇跡の存在「聖人」を崇める貴族社会が成り立っています。一方、一部の特権階級により中枢機能が掌握されており、権力者に都合の悪いことは闇に葬られるといった面も。人口統制の名の下に結婚相手すらあらかじめ決められ、自由に恋愛もできません。しかし、ほとんどの人々は「そういうものだ」と受け入れています。

主人公の職業である警察官はパートナー制となっていて、常にペアでの行動が義務付けられています。

下界

数百年前に起こった大洪水で甚大な被害を受けながら、生き残った人々が新たな文明を築き上げてきたのが「下界」です。上界とは異なる優れた機械技術が発達しているものの、激しい貧富の差や慢性的な食糧難、医療技術の遅れといった問題も抱えています。

銃も流通していて、とくに上界出身者は一方的な逆恨みによって命を奪われることも少なくありません。いくつかの地区ごとに統治者がおり、主人公が訪れるのは「リベラリタス」と呼ばれるエリアです。

保護地区

下界の中でも、上界で何らかの罪を犯した犯罪者が追放されてくるのが「保護地区」と呼ばれる場所。壁に囲まれていて下界の地区とは簡単に行き来できませんが、何だかんだと抜け道はあるようです。

看守のような役割を担った「HOUNDS(ハウンズ)」という組織が治安を維持していますが、暴力で抑えつけているため、住民からは畏怖だけでなく憎悪の対象に。最低限の配給で細々と暮らす人々だけでなく、商売を行って自活する人々もいます。

主人公のキルス・ティステラ(名前のみ変更可能/CV:なし)は、警察官として自分の正義を貫く勇ましい女性。すでに決められた婚約者がいるものの結婚に乗り気ではなく、人々を守ることにこそ生き甲斐を感じている……といった印象です。真っ直ぐすぎるため周囲と衝突することもありますが、剣の腕は見事なもので、男性にも引けを取りません。

ストーリーは、任務の一環で下界への視察を命じられるところから始まります。多少のトラブルはあったものの何事もなく終わったように思えたのですが、その直後に両親が殺されてしまいます。犯人にされた主人公が追放された保護地区で生きるか、外の下界へ向かうか、それとも上界に残るか、選択はプレイヤー次第。いずれにしても多種多様な立場の人物と行動を共にしながら世界の真実と愛を知り、二人で新たな未来を切り拓くこととなります。

「恋をすることは罪」という世界で育ったため、恋愛感情も知識も乏しい主人公。自分の気持ちに気付くまで結構ヤキモキさせられますが、自覚してからは慌てふためくことも多くて可愛らしいですね。とはいえ本作は日常的に命が失われる過酷な世界ですから、目を背けたくなるような辛くて悲しい出来事も多々あります。そこをどう受け止め、乗り越えていくかが見どころなので、最後まで見届けてあげてほしいと思いました。

ちなみに、主人公はルートによって結構衣装が変わります。「見た目が変わっても見えないのでは……?」と思うかもしれませんが、本作では攻略キャラクターなどの視点が挿入されるので目にする場面はわりとあるんです。状況的には大変なのですが、個人的には保護地区での帽子を被った姿が気に入っていますし、下界でのミニスカートも捨てがたいですね。

主人公の運命と絡み合う攻略キャラクター

それでは、本作の攻略キャラクターをご紹介していきましょう。まずは下界「リベラリタス」を支配するヴァーレンティン銀行の頭取、エルトクリード・ヴァーレンティン、通称エルトから。下界出身ですが訳あって上界に興味をもっていて、主人公の剣技に惚れこみ「騎士様」と呼んで自分の護衛になってくれるよう頼みます。下界トップの一人ということもあり、物腰は丁寧で紳士的ながら時折支配者としての顔も見せます。

常に自信満々、自画自賛といった態度を崩さず、茶目っ気たっぷりで頼りがいのあるエルトは恋愛経験も豊富な様子。気が付くと主人公を口説いたり、結婚が前提になっていたりと気が抜けません。王様のように振る舞いながらもどこか寂しそうなところもあり……気が付けばこちらもつい目が離せなくなっていた人物でした。

ウルリク・フェリエは下界の情報屋で、長い付き合いのエルトには右腕と言われていますが本人は否定。大分口が悪く、上界出身者を嫌っているため当初は主人公とも喧嘩ばかりといった感じです。

ですが、徐々にウルリクの素直じゃない部分がめちゃくちゃ可愛く見えてくるのでご安心を。何だかんだと手を貸してくれるし、気にかけてくれるし、助けてくれる根っこの部分はとてもイイ子です。エルトとの漫才にも似たツッコミの応酬にもこっちがニコニコしてしまいますね。そんな日々に、彼の“名前”が受け継いできた重い過去が迫ってきます。彼には本当の意味で自由になってほしいなと思わずにはいられませんでした。

保護地区の外れに住む医者のアダージュは、ある目的のためにあえて罪を犯し、下界へ追放されてきました。自覚があるものの無愛想なのは改善するつもりがなく、でも無口というわけではなくて、喋るときはたっぷり喋る不思議な空気の持ち主ですね。満足な治療を行えない環境のため理性では割り切っているようにみせても、救えない命に悲しみを抱く心優しい人でもあります。

助手として彼と生活をする中、料理が物凄く下手だったり、後日談では意外なものが苦手なことが判明したりと、一見クールなのについ笑ってしまうシーンが多いのもアダージュの魅力。主人公に大人の恋愛を説く辺りは「まあ、そう説明するしかないよね……」と肩を震わせました。縛られた人生から解き放たれて、新しい人生を歩んでほしいなと切に願います。

イネス・ハインリヒ・ハイネは、HOUNDSの副リーダーを務めています。何かと主人公と衝突してしまうHOUNDSのリーダー、ザクセン・ブランデンブルクとは付き合いも長いようで、面と向かって意見できる貴重な存在です。HOUNDS内では異端ともいえる理知的な人物で、保護地区でHOUNDSに頼らず生きていこうとする主人公の支えになってくれます。

しかし彼もHOUNDSの一員であり、イネスだけが清廉潔白ということはありません。非情ともいえる行動を取れるのは、必ず成し遂げなくてはならない強い願いがあるから。そんなイネスに抱いた恋心を抑え、命懸けで寄り添おうとする主人公のいじらしさに泣けてきました。一秒でも早くくっついてほしかった二人です。

神に愛され、変わらない姿で世界を見守り続ける聖人、ユネ・セキエイ。上界はもちろん、下界でも広く信仰される奇跡の存在です。ある願いを叶えるため、あえて親を殺した犯人とされる主人公を付き人として側に置きます。

遠くから見ている分には神々しい雰囲気に圧倒されそうですが、付き合ってみると外見相応の少年らしい部分も見えてくるんですよね。個人的には長く生きた賢者のようでもあり、無邪気な子供でもあるような不思議なトーンの声も印象に残りました。そして複雑な状況で始まった彼との恋は、他のキャラクター以上に一筋縄ではいきません。切ない展開も多くて涙がこぼれたものもありました。

フィン・ユークレースは主人公と同じ警察官で、彼女の良きパートナー。少し自分を低くみる傾向があるものの、心優しい真面目な好青年です。すでにプレイした方はご存知でしょうが、他のキャラクターのルートではフィンと主人公の運命は表裏といいますか、すぐ側にいるのに決して交わらないもどかしさがありました。プレイヤーとしてはフィンの辛い部分を目の当たりにするものの、主人公には全く気付かれないこともあり、どうしようもなくてリアルにうめき声を上げるしかなかったんですよね。

攻略ルートでは、ただただ「やっと……やっとだ……」「フィン、良かったね……」とひたすら頷くしかありません。本当に、本当にここまでが散々だったので、今度こそ主人公と幸せを掴んでほしいです。それしか言えません!!

そして、多くのエンディングを迎えた後に解放される特別なルートも用意されています。非常に清々しい内容になっているので、プレイヤー全員にここまで辿り着いてほしいですね。重厚な世界観や美しいスチル、BGM/SEまでとても丁寧に作り込まれている「スチームプリズン -七つの美徳-」を、ぜひ皆さんも遊んでみてください!

スチームプリズン -七つの美徳-

ヒューネックスPSVitaパッケージ

  • 発売日:2017年10月26日
  • 価格:6,900円(税抜)
  • 17歳以上対象
スチームプリズン -七つの美徳-

スチームプリズン -七つの美徳-

ヒューネックスPSVitaダウンロード

  • 発売日:2017年10月26日
  • 価格:5,900円(税抜)
  • 17歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版
スチームプリズン -七つの美徳-
(C) HuneX

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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