アソビモからリリースされたスマートフォン向けMMORPG「アルケミアストーリー」。冒険者と魔法と錬金術という王道ファンタジー要素や、ラノベ的な「YOME」要素といった、本作ならではの魅力について紹介する。
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アソビモから11月30日に配信開始されたiOS/Android向けアプリ「アルケミアストーリー」は、コミカルでヒロイックな雰囲気を持ったファンタジーMMORPG。
ファンタジーと一言で言っても、「ドラクエ」シリーズに代表されるJRPG的なファンタジーから、「ダークソウル」シリーズのようなダークファンタジー的なものまで様々存在しているが、本作はライトノベル(=ラノベ)に描かれるような雰囲気。「魔物」や「魔法」「錬金術」「冒険者」といった王道ファンタジーでおなじみの要素に加え、「YOME」というラノベ的要素を備えている!
ライトノベルやJRPGファンは元より、昨今の「異世界系」小説作品でファンタジーRPGを好きになった…という人でも楽しめる作品だ。この記事では、そんな本作の魅力について、より詳しく紹介したい!
本作のジャンルであるMMORPGは、大規模多人数同時プレイ型RPGのことで、自分以外のプレイヤーと世界を共有してプレイするのが特徴。コンピューターが操作するNPC以外のキャラクターが世界に存在することで、思わぬところで助けられたリ、邪魔されたり…といった偶然の出会いが発生。血の通った自分だけの冒険が楽しめる…というのが魅力となっている。
自分だけでなく、他のプレイヤーが存在する…というMMORPGの魅力は、本作プレイ中に周囲を見渡すだけで実感できる。街やフィールドの、そこここに他プレイヤーの姿が見え、近づいて選択すれば即座にプロフィールを見ることが可能。
一方、RPGはストーリーを楽しみたいから他プレイヤーとコミュニケーションをしたくない…という人のために自分一人だけで遊べる「ソロモード」も用意されている。本作の世界観を自分一人でじっくり楽しむということも可能だ。
MMORPGの王道!クエストとコマンドバトルが中心のゲームスタイル
本作のゲームのつくりはまさしくMMORPGの王道スタイル。「指定された敵を倒す」「指定された場所へ行く」「指定されたアイテムを入手する」といったクエストを受注し、達成することでゲームが進行していく。クエストを受注したら3Dマップ内を移動して目的の場所へ移動。途中敵が出現したらバトルシーンへ。手動で移動することもできるが、「オートラン」ボタンをタッチすることで、自動的に目的地へ向かってくれる機能も用意されている。スマホゲームなのでお手軽にプレイしたいという人や、3Dマップの移動に慣れない…という人でも快適にプレイ可能だ。
バトルシステムは、コマンド選択式。プレイヤーはスキルボタンをタップすることで、キャラクターの行動を指示できる。ターン制ではなく、次のコマンド入力までに一定の時間経過が発生するセミリアルタイム制となっているため、コマンドを選ばないでいると、敵の攻撃を受けてしまうが、オートモードを指定することもできるため、バトルが苦手…という人はオートモードを選ぶといいだろう。ただ、敵が苦手とするスキルが光ったり、パートナーが自動的に動いてくれたり…と、プレイヤーをフォローする要素が多いため、オートモードを使わずとも難易度に悩まされるということはないだろう。
自分好みのYOMEをカスタマイズ!恋愛要素が楽しい
バトルの説明で軽く触れたパートナー、実は本作にとってある意味目玉のシステムだ。本作のパートナーは別名「YOME」と言われている。簡単に言うと、パーティーメンバーとして活躍するAI操作のNPCなのだが、セリフや表情といったあらゆる部分に、主人公への恋心…いや、むしろ、愛を感じさせてくれるのだ!
ラノベのファンタジーと言えば、主人公に恋心を持つヒロインというのがお決まりだが、本作でもこうした恋愛要素を楽しむことができる。セリフやしぐさで「好き」を感じさせつつ、でもハッキリとは描写しない演出は、ラノベファンならたまらないハズだ。
なお、「主人公に恋心を持つヒロイン」と書いたが、主人公もパートナー(=YOME)も、性別から外見まで細かくカスタマイズ可能だ。なので、主人公が女性で、YOMEが男性…ということもできるし、主人公が男性で、YOMEが男性という禁断の関係も実現できる。プレイヤーの理想の世界観に沿った形で楽しめるというのが素晴らしい。
優しさを描いた美しいフィールド!ストーリーも魅力
ゲームシステム以外の世界観の作り込みも、本作の見どころのひとつ。本作はMMORPGなので、大量のキャラクターが表示されグラフィックに大きな負荷がかかっているはずだが、そんな中でも町やフィールドといったグラフィックは美しい。ただ美しいだけでなく、本作の持つコミカルさ、キャラクターへの優しさがグラフィック的に表現されている点が魅力的だ。
ちなみに、フィールド中にはキノコをはじめ採取可能な素材アイテムが落ちている。採取アイテムは集めることで合成が可能。レシピを知っていれば、採取アイテム同士を合成し、別のアイテムを作り出すことができる。「オートラン」ボタンを使用するとこれらの採取アイテムを無視して移動するため、時には「オートラン」をやめ、フィールドの美しさとともに、のんびり採取を楽しむ…というのもオツなものだ。
また、MMORPGというと、ひたすらクエストをこなすばかりで、心を動かすようなストーリーがない…というものも多い中、本作は各クエストにおいて、しっかりとストーリーを描いている。クエストで描かれるストーリーの中で筆者のお気に入りなのが、カレン、ユーキという新米冒険者を描いたクエスト。「冒険者は死んでもすぐに生き返る」というRPGのお約束について拾い上げたストーリーになっており、コミカルさの中に感動が込められた完成度の高いものに仕上がっている。本作をプレイする際は、最低でも是非このクエストまではプレイしてほしい。
JRPGファンから幅広いRPGファンまでオススメできる作品!
本作は、MMORPGとして作られているものの、しっかり作られたストーリーや「YOME」システムなど、一般的なJRPGに興味がある人ならMMORPGに興味がなくとも楽しめる作品だ。3D画面の移動が前提となっていてホーム画面が存在しない…など、インターフェース面も、スマホRPGよりコンシューマRPGに近い作りになっているため、「スマホRPGはちょっと…」というRPGファンでも満足できる。是非幅広いRPGファンにプレイしてほしい!