Cygamesが本日2月15日より配信を開始したiOS/Android向けアプリ「プリンセスコネクト!Re:Dive」。“アニメRPG”としての魅力を備えた本作のプレイレポートをお届けする。
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サイバーエージェントとCygamesとの共同開発でスマートフォン向けにリリースされた、キミと心をつなぐRPG「プリンセスコネクト!」。サービス自体は2016年7月で終了となったが、2016年8月21日に行われた「Cygames Next 2016」にて、続編として発表されたのが「プリンセスコネクト!Re:Dive」だ。
今作では新たにペコリーヌ(CV:M・A・O)、コッコロ(CV:伊藤美来)、キャル(CV:立花理香)の3人をメインキャラクターに据えて、ゲームジャンルも“アニメRPG”としてパワーアップ。とはいえ、実際にどのようなゲームになっているかはこれまでの情報からはイメージしづらいところではあるだろう。
今回、配信に先駆けてゲームの序盤をプレイし、新感覚のアニメRPGと銘打つ本作ならではの魅力を感じることができた。ここでは実際のゲームの流れを通じて、その特徴を紹介していこう。
随所にアニメを盛り込んだ贅沢なストーリー進行
アニメを全面に押し出したタイトルが時折登場することはあるが、本作がほかのタイトルと一線を画しているのが、ゲーム中で使われているアニメーションのボリューム。ストーリーの冒頭からアニメムービーがふんだんに挿入され、ゲームを遊んでいるのではなく、アニメを見ているのかと錯覚するほどだ。
そしてストーリーを読み進めるADVパートも用意されているのだが、ここもフルボイスで、かつセリフに合わせてキャラクターがさまざまな表情とともに喋ってくれる。登場する女の子たちのリアクションは多彩で、一つ一つのシーンが彩り豊かに楽しめる。
ここまでで十分にそのボリュームは感じてもらえると思うが、さらに本作のアニメーション表現で驚かされたのが、アニメムービーからADVパートへのシームレスな移行だ。通常、アニメムービーの再生が終わると、ローディングなどの間を挟んでADVパートへと移る流れをイメージするかもしれないが、本作ではアニメムービーの終わりの場面がそのままスチルイラストとなり、そのままの流れで物語を楽しむことができるのだ。
アニメムービーは「進撃の巨人」をはじめとしたヒット作を手がけ、現在では「魔法使いの嫁」に携わるWIT STUDIOが制作しており、そのクオリティも折り紙つき。加えて、メインストーリーでは章の最後にまさにTVアニメを彷彿とさせるような、クレジットを交えたエンディングアニメを用意、その上で次回予告まで用意している力の入れよう。その一連の流れはぜひプレイして体感してみてほしい。
オートで進行するバトルでもキャラクターがよく動く!
本作のストーリーは、スタミナを消費して挑むクエストをクリアすることで少しずつ開放されていく。ストーリーとクエストは解放条件という点では関わる要素だが、実はそれぞれが独立して用意されているので、まずはクエストを順調にクリアし、章の終わりなど切りの良いところまでストーリーを開放していくのも良いのではないだろうか。
最大5人のパーティを編成した上で挑むバトルは、基本的にオートで進行。デフォルメされたキャラクターたちが滑らかな動きで戦うのだが、敵への攻撃はもちろん、スキルの発動も自動で行ってくれる。早送り機能も用意されているので、快適にプレイできることだろう。
ただ、ゲームを進めていくと当然苦戦する場面も出てくるだろう。その場合はプレイの進行に応じて溜まっていくTPによって発動できるユニオンバーストを活用していこう。これはキャラクター固有の必殺技のようなもので、敵全体への攻撃や味方キャラクターの回復などその能力も多岐にわたっている。発動時のカットインなどもアニメーションになっているので、視覚的にも楽しめる。
登場するキャラクターは、前衛、中衛、後衛にそれぞれ分かれており、前衛は近距離から攻撃しつつ、HPが高いため盾役としても活躍するキャラが多く、中衛は中距離から攻撃する攻守にバランスの取れたキャラが多いようだ。また、後衛は魔法などの遠距離攻撃を繰り出しつつ、回復などのサポートのスキルも持っているが、HPは少なめといったような傾向がある。いわゆるオンラインゲームでのロールのような感覚だが、あくまでもシンプルな分かれ方になっているので、プレイの敷居は低い印象だ。
キャラクターを強化しつつストーリーを楽しもう
クエストを進めていくためには当然キャラクターを強化していく必要があるのだが、本作におけるキャラクターのレベルはプレイヤーレベルの値が最大となっている。クエストのクリアやミッションの達成に得られるプレイヤー経験値によってプレイヤーレベルは上がっていくため、結果的にゲームの進行に合わせて成長させていくことになる。
加えて、キャラクターには武器や防具を装備させることが可能となっている。各装備にはステータスをアップさせる効果があり、6種類の装備を揃えるとランクがアップ、また新たにより強力な装備を身につけることができる。装備をどこで入手できるかはキャラ強化画面からすぐに確認できるなど分かりやすく整理されているので、ストレスなくキャラクターの強化に努められるだろう。
また、クエストなどを通じてキャラクターの絆ランクを上げることで、キャラクター自身やそのキャラクターが所属するギルドのストーリーが開放される。クエストをクリアしつつストーリーを進め、その中でキャラクターを成長させてキャラクターのストーリーも楽しむ。まさに可愛い女の子を存分に楽しめるゲームループになっているのだ。
時間を費やしたからこそのボリュームとクオリティに注目
今回はゲーム序盤で楽しめる要素について触れたが、ゲーム進行に応じて解放される要素として、仲間となったキャラクターとの交流要素などが楽しめるギルドハウスが用意されている。ここでは家具などを設置して自分だけのギルドハウスを作り上げていくことができるほか、ギルドハウスにいるキャラクターへギフトアイテムをプレゼントすることで、キャラクターの絆ランクを上げることができる。お互いのギルドハウスに行ってLikeし合うなど、ユーザー同士のコミュニケーションも可能だ。
またメインクエストのほかにも、経験値とマナを獲得できる探索、踏破型のコンテンツであるダンジョン、非同期ながらほかのプレイヤーとの対戦が楽しめるバトルアリーナなど、多彩なクエストが用意されているので、ストーリーだけでは満足できないという人もきっと楽しめることだろう。
ちなみに50人以上のキャラクターが登場する本作であるが、サービス開始時からガチャに「グランブルーファンタジー」のジータ(CV:金元寿子)が登場、そのほか「Shadowverse」とのコラボレーションも予定されているなど、サービス後の展開にも期待が持てそうだ。
そして、サービス開始時点でストーリーは4章全25話、クエストは8-15までプレイ可能と、ゲームのボリュームも十分に用意されている。発表から1年半もの月日を経てリリースされるからこそ、十分なコンテンツ量とクオリティを準備して臨んでいるということだろう。
実際に筆者は本作をプレイしてみて、アニメRPGという言葉に嘘偽りがないことが実感できたとともに、言葉を選ばずに言うと、よくこんな大変なことにチャレンジしたなと驚きを隠さずにはいられなかった。その感覚を味わってもらうためにも、まずは一度プレイしてもらえればと思う。