声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負」。第11回は、バンダイナムコエンターテインメントより発売中のPS4/Xbox One用ソフト「ドラゴンボール ファイターズ」をプレイします。
目次
皆様こんにちは! 岩澤俊樹です!
前回も少し触れていましたが、新年からのリリースラッシュや、前からやっているタイトルのアップデートなどで時間に追われる日々。とても幸せなことなのですが、そろそろ本当に分身したいです(笑)。
さまざまなタイトルを遊んでいる皆様は、いったいどんな時間配分でゲームをプレイされているのか、参考にさせていただきたいですね…(出来れば睡眠時間を削る以外でお願いします)。
さて今回は、そんな中でも発売をとても楽しみにしていたこのタイトルをプレイしていきたいと思います!
「ドラゴンボール ファイターズ」です!!
「ドラゴンボール ファイターズ」とは?
「ドラゴンボール ファイターズ」は、従来の「ドラゴンボール」ゲームシリーズとは一線を画す、バトルに特化した本格格闘ゲームだ。
2D対戦格闘ゲームを多数手掛けるアークシステムワークスが開発を担当し、アニメ版「ドラゴンボール」の表現をゲーム内で徹底的に追及。まるでアニメーションを自ら動かしているかのような、リアリティあふれるバトル体験を楽しむことができる。
バトルは3対3のチーム戦を採用しており、キャラクター同士の相性を見極め、チームの編成を行うといった戦略的な駆け引きがポイントだ。さらに、「ドラゴンボール」ならではの超高速バトルや、派手な必殺技を放つ醍醐味をふんだんに盛り込んだ新感覚の格闘ゲームとなっている。
去年のゲームショウ特集の時(未読の方は是非)に「発売された暁には是非このコラムでも特集したいですね!」と言っていた通り、有言実行です!(Gamer様毎度ありがとうございます)
ゲームショウの時は「発売まで4ヶ月もあるのか…」と思っていましたが、あっという間に発売日の2月1日に。歳をとると、月日が早く過ぎていくと感じるのはきっと気のせいではないのでしょう。1月に配信されていたオープンβ版でもかなり楽しめたのですが、トレーニングモードがしたくてウズウズしていました。製品版で心行くまでトレーニング出来る喜びを噛み締めつつ、張り切ってご紹介していきましょう!
アニメを再現した圧倒的クオリティ
さてさて、「ドラゴンボール」といえば誰もが知っている国民的な作品。これを読んでいる皆様もきっと夢中で見たり読んだりしいていたのではないでしょうか? 僕もその例に漏れず、雑誌で読んでましたし、アニメも見ていました。いわゆる「ストライク世代」というやつですね。
しかし「ドラゴンボール」を題材にしたタイトルはこれまでも数多くリリースされてきました。では何故、「ドラゴンボール ファイターズ」の発売が特別楽しみだったかというと、まずはこちらをご覧ください。
いかがです? なんかもう、凄いですよね?(著しい語彙力の低下)
そしてこの迫力ある映像、何かに雰囲気が似ていると思った方もいるのではないでしょうか?
なんとこの「ドラゴンボール ファイターズ」あの「ギルティギア」シリーズや「ブレイブルー」シリーズ等でお馴染みのアークシステムワークスが開発を手掛けているのです!
「ギルティギア」シリーズで培った、3DCGを2Dアニメの様に見せる技術を余すところなく活かし、見事にドラゴンボールの世界観を表現しています。グラフィックが素晴らしいのは一目瞭然なのですが、個人的は打撃やエネルギー波などの効果音がアニメのままなのも、思わず「ニヤリ」とするポイントでしたね。
この映像を見ただけでも、原作ファンの方なら「やってみたい!」と思う方も少なくないはず。僕は思いましたよ…!
もちろん素晴らしいのは見た目や効果音だけではありません。アークシステムワークスが開発しているということで、格闘ゲーム初心者から上級者まで、そして原作ファンまでも満足のゲームシステムを紹介していきましょう!
シンプルかつ奥深い!幅広く楽しめるバトルシステム
以前「ギルティギア イグザード レヴ ツー」を特集した時も触れましたが、格闘ゲームは難しいというイメージを持っている方はたくさんいると思います。
実際、トップレベルのプレイヤーを目指すとなると膨大な知識と経験が必要になります。ですが、昨今のタイトルでは初めて格闘ゲームをプレイする方でも楽しめるものがたくさんあります。「ドラゴンボール ファイターズ」もその一つで、ドラゴンボールは好きだけど、格闘ゲームはやったことがない、という方でも気軽にプレイできるようになっているのです。
とりあえず対戦してみたい! というときに覚えておきたい要素はなんとたったの3つ。一つ目は、□ボタンや△ボタンを連打するだけで連続技が出せる「超コンボ」。画面下の気力ゲージが溜まっている状態なら超必殺技まで繋げてくれる優れもの(△連打時)。
2つ目は相手の気弾攻撃をはじきながら一気に近づける「超ダッシュ」。高速で距離を詰められるだけでなく、ヒットした時は□ボタンを連打することで連続技にもなります。
そして3つ目、簡単コマンドで強力かつド派手な必殺技を繰り出せる「メテオ超必殺技」。これは気力ゲージを3本使用して放つ高火力技です。「超コンボ」などから繋げることも出来ますが、難しい場合はとりあえずぶっ放してみましょう。無敵時間もあるので結構当たります(笑)。しかしガードされると隙が大きい技もあるのでご利用は計画的に。
気力ゲージは攻撃したりダッシュしたりすれば溜まっていくので、まずは「超ダッシュ」で近づく→「超コンボ」でダメージをとりつつゲージを溜める→「メテオ超必殺技」でフィニッシュ! まずはこの流れを覚えましょう! また「メテオ超必殺技」や〇ボタンの強攻撃などで相手を倒すと「ドラゴンボールらしさ」満載の演出が! 必見です!
この様に気軽に対戦するだけでも十分楽しいのですが、アークシステムワークスが開発しているだけあって、高度なテクニックやコンボ等のやりこみ要素も満載です。満載過ぎて、すべてのシステムを事細かく紹介していくととんでもない長文になりかねないので、個人的に気になったものをピックアップしていきますよ!
コンビネーションを駆使して戦え!白熱の3on3
「ドラゴンボール ファイターズ」の特徴の一つ、それは3対3のチーム戦であるということ。バトル中に控えのキャラクターと交代する「Zチェンジ」や、呼び出して支援攻撃をさせる「Zアシスト」等、味方との連携がとても重要です。
ダメージを受けると当然体力ゲージ(画面上)が減っていきますが、青いゲージが残っているのがおわかりでしょうか? この青いゲージは、控えにいる間徐々に回復していくのです。
3対3なので一人の体力は比較的低めに設定されていて、高威力の連続技だと2~3回受けただけで戦闘不能(ダウン)になってしまうこともあります。その為、この青ゲージの管理がかなり重要になってきます。
回復出来る余地があるときは、早めに交代させることをオススメします。それだけでチームの総体力が増えることになりますからね。初歩的なことかもしれませんがかなり重要です。
このゲームにおいて「総体力が増える」ということは負けにくくなるだけでなく、勝ちやすくもなるのです。その理由が「Zアシスト」と「アルティメットZチェンジ」。
「Zアシスト」は攻め込む切っ掛け、連続技の中継、攻撃時の隙を減らすフォロー等々、とても強力なシステムなだけあり、打ち放題というわけではありません。
一度発動すると、一定時間使えなくなります。しかし控えが2人いれば交互に出すことで使えない時間が短くなります。ということはより多く「Zアシスト」を発動出来ます。
そして「アルティメットZチェンジ」は控えのキャラクターが自分のキャラクターと交代しつつ「超必殺技」や「メテオ超必殺技」が撃てるというもの。通常の「Zチェンジ」では隙が生まれてしまうこともあるのですが、「アルティメットZチェンジ」ならコンボの威力を上げつつ、隙を作ることなく交代することが出来る非常に優秀な攻防一体のシステム。見た目もカッコいい。
もうお分かりだと思いますが、「ドラコンボール ファイターズ」は味方とのアクションが非常に強力な為、「如何にして3人の状態を維持するか」というのが勝利への鍵になるのです。もし「対戦で勝てない!」という方がいましたら、これを意識すると少し勝率が上がるかもしれませんよ!
1人になっても諦めるな!
先程、「如何にして3人の状態を維持するか」が大事という話をしましたが、戦っている以上いつか1人になってしまいます。そんなピンチをチャンスに変えるのが「Sparking!」です。体力ゲージの下にある稲妻の形をしたアイコン。これを使用して発動します。
攻撃力が上がるのは勿論、体力の青ゲージの部分が自動で回復したり、気力の上昇率もあがります。どのタイミングで発動しても上昇量は同じですが、チームの残り人数が少ないほど効果時間が長くなるので、最後の一人になるまで取っておきましょう。パワーアップしているうちに一気に逆転するのが理想的ですが、相手も「Sparking!」を持っているので簡単にはいきません。
では、1人になってしまい「Sparking!」も無くなってしまった…。本当のピンチの時はどうしたらいいのか。もう…神頼みしかありません…。
…いや、冗談ではなく本当に神頼みなんですよ。ドラゴンボールの神。そう「神龍」です。対戦中に呼べるんですよ「神龍」。「超コンボ」を最後まで決める、または特定ヒット数のコンボを決めると、画面下にドラゴンボールが集まっていきます。
7つ集まった状態で更に「超コンボ」を決めると「神龍」を呼び出すことが出来るのです! 出でよ神龍! そして願いを叶えたまえ!
「体力を全回復させてくれ」「仲間を生き返らせてくれ(ダウンしてしまった仲間を一人を低体力で復活する)」「不老不死にしてくれ(青ゲージが自動回復するようになる)」「究極のパワーを与えてくれ(Sparking!アイコン1つ増加)」の4つのうちから1つ、願いを叶えてくれるのだ!
条件を満たすのは大変ですが、本当の一発逆転のチャンス。「Sparking!」を2回発動させたり、「Zアシスト」が使えるようになるアドバンテージはかなりのもの。「神龍」は1試合で一度しか呼び出せないので、呼んだもの勝ちです。あと単純にテンションが上がるので、積極的に狙ってみましょう!
この他の勝つために必要なテクニックや、キャラクターごとの基本コンボ等は「バトルチュートリアル」「コンボチャレンジ」で確認出来ます。すべてマスターするのが最強の戦闘民族への第一歩ですよ!
ファン必見の「ストーリーモード」
この作品の注目ポイントの一つに、「原作やアニメにはなかったキャラクター同士の掛け合い」というのが挙げられます。その要素がふんだんに盛り込まれているのが「ストーリーモード」です。
ネタバレになってしまうので、余り詳しく語れないのが残念ですが、ドラゴンボール本編ではあまり関わりのないキャラクター同士の会話が新鮮で楽しかったです。
ストーリーを見つつ、マップに現れる敵を倒してキャラクターを強化したり、スキルを集めたり、仲間を救出しながら進めていきます。ボスを倒すと次の章へ。
チームを組んだキャラクターによって戦闘前に会話イベントが発生することがあるので、色々な組み合わせを試してみるのも面白いですよ。
原作ファンならすべてのパターンをコンプリートしたいところですね!
メインストーリーとifストーリー2つの計3つで構成されていて、すべてクリアすると「あのキャラクター」が使えるようになるとか!
マップ全ての敵を倒さなくてもボスを倒せばストーリーは進むので、腕に自信がる、もしくは早く「あのキャラクター」を使いたい! という方はいきなりボスへ挑むのもアリです(笑)。
最速クリアを目指すもよし、お気に入りのキャラクターを最強に育てるもよし、イベントコンプリートを目指してやり込むもよし、貴方なりのやり方で「ストーリーモード」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
さてさて、ご紹介してきました「ドラゴンボール ファイターズ」。実際にプレイしてみて、本当に幅広い層の方々に遊んでほしい作品だなと思いました。演出全般本当に凝っていて、動かしてるだけで楽しかったです。格闘ゲーム初心者の方でも気軽に遊べるので、いつかドラゴンボール好きを集めて「天下一武道会」を開催したいですね!
格闘ゲームとしても良く出来ていて、あの格闘ゲームの世界大会「Evolution 2018」の正式種目に選ばれるほど。これからやり込んで世界を目指すもよし、皆でワイワイ楽しむもよし。幅広く楽しめる「ドラゴンボール ファイターズ」是非プレイしてみて下さい! そしてオンラインでマッチングした時は、お手柔らかにお願いしますね…。
個人的にブロリーとバーダックは好きなキャラクターなので、ダウンロードコンテンツ楽しみですね~!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
岩澤俊樹さんプロフィール
アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助) 、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。