LINEは、3月6日にワンダープラネットとの共同事業となるスマートフォン向け新作ゲーム「ジャンプチ ヒーローズ」のメディア向け先行体験会を実施した。今回はその模様をお届けする。
まず始めに「ジャンプチ ヒーローズ」のプロデューサーであるLINEの白井雄一朗氏より、LINEとワンダープラネットの取り組みについて説明が行われた。
版権元である集英社からは、週刊少年ジャンプのオールスターを提供してもらい、ワンダープラネットが本プロジェクトの開発と運営を担当。LINEがパブリッシングやLINEのプラットフォームを活かしたマーケティングを担当する。
ゲームの方針や企画内容、プロモーションの方針はワンダープラネットとLINEの共同で行っていく。
LINE側が新しいゲームの企画を考えていたところ、ワンダープラネットの「クラッシュフィーバー」がヒットしていたことに着目。LINEの抱えているユーザー層と、ワンダープラネットの持つパズルRPGに関する知見や経験、開発力が非常にマッチするのではないかと考えたのが、本プロジェクトが始まったきっかけだという。
そこでLINE側からワンダープラネットに相談したところ、快諾をもらいプロジェクトがスタートしている。
一方、LINEと集英社では週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念した72週連続スタンプリリースや「ワンピース」のLINE公式アカウント配信など、さまざまな取り組みを実施していた縁もあり、「ぜひゲームでの展開も」と集英社に相談し、正式に「ジャンプチ ヒーローズ」のプロジェクトが成立したのだ。
白井氏自身、「週刊少年ジャンプ」黄金期の愛読者でジャンプ作品のゲームで遊んでいた世代でもあったため、なんとしても実現したいと考えていた。また、ワンダープラネットにも愛読者が多く、揃ってこのプロジェクトを実現させたいという「ジャンプ愛」から、「ジャンプチ ヒーローズ」が生まれている。
続いてワンダープラネットの鷲見政明氏より、ゲームの概要が紹介された。
本作の舞台となるのは、ジャンプキャラクターたちが平和にジャンプチアイランドで暮らしているという世界。だが、50年に一度目覚める魔王の力でキャラクターたちに邪悪な心が目覚め、暴れ始めてしまった。
そこで、元のキャラクターに戻すために世界中の島々を冒険し、魔王を探し出して討伐をしにいくというのが大まかなストーリーとなっている。
ゲームとしては、画面に表示されている様々な色の「プチ」を潰して繋げて、敵を攻撃していくパズルRPGだ。週刊少年ジャンプが創刊50周年ということもあり、世代を問わず誰もが楽しめて奥が深いところを目指してこのようなスタイルが採用されている。
「ジャンプチ ヒーローズ」のタイトルにも「プチ」が入っているとおり、この「プチ」を潰す手触り感にもこだわって作っているという。
ジャンプの人気キャラクターが多数登場するということもあり、何かを7つ集めると何かが起こるという有名作品のスタイルよろしく、プチを7つ以上繋げることで「必殺プチ」が現れる。この必殺プチを潰すことで、必殺ワザを発動することができるのだ。必殺ワザ発動時には、原作の名シーンを再現したイメージが表示されるほか、モーションも原作に忠実に再現されている。
本作の真骨頂ともいえるのが、「友情サポート」だ。ジャンプの三原則に「友情・努力・勝利」というのがあるが、まさに友情が体感できるシステムとなっている。
ひとつのパーティにメインキャラクターを4体編成することができるが、それぞれのメインキャラクターにサポートキャラクターとして友情サポーターを最大3体設定することができる。ちなみにすべてのキャラクターがメインとサポート、どちらにも設定が可能だ。
サポートキャラクターの友情ワザを発動すると、メインキャラクターを手助けしてくれるようになっている。
プチを沢山繋げていくと、レジェンドゲージが上がっていく。このゲージがMAXまで溜まると「レジェンド召喚」を発動することができる。これはまさに、勝利を掴むための、友情と努力の結晶ともいえる大逆転技だ。
このレジェンド召喚では、ジャンプの歴代レジェンドキャラクターを召喚することができる。レジェンドにより、攻撃やバフなどの効果が異なるため、自由に編成して楽しめるようになっている。
初回登場作品は29作品。だが、リリース後に「NARUTO-ナルト-」や「アイシールド21」なども追加される予定だ。当然のことながら、これ以外にも続々と作品が追加されていくとのこと。
現在事前登録を受付中で、今なら「ジャンプチ ヒーローズ」のLINE公式アカウントをフォローすることで限定LINEスタンプをプレゼント中だ。
それ以外にも、リツイートキャンペーンやジャンプチ検定クイズ、キャラクター診断なども実施中である。
「ジャンプチ ヒーローズ」プレイインプレッション!
一通りゲームの説明が終わったところで、実際に実機で本作をプレイさせてもらうことができた。今回の体験会ではiOS版で行われたが、開発中のバージョンではあるものの現時点での完成度はかなり高いという印象だった。
初めてゲームを起動すると、簡単なチュートリアルが始まる。その最後に10連ガチャを引けるのだが、このときに「孫悟空」や「ルフィ」など、選択した好きな★5キャラクター1体が確定で排出されるようになっている。
ホーム画面では様々なコンテンツにアクセスできるが、このうちチャット機能の「チーム」とランキングバトルの「決闘」は、リリース後に追加される予定とのこと。
「冒険」を選択すると、4つのメニューが現れる。「ヒーローアイランド」はメインのクエスト、「マルチアイランド」は協力プレイ、「トレジャーアイランド」は強化や覚醒に必要な素材を集めることができ、その時々に開催されるイベントは「イベントアイランド」に表示される。
「ヒーローアイランド」は各島ごとにいくつかのシナリオがあり、それをクリアすると次の島へと移っていく。基本的には「ひとりで冒険」を選んで進めていくのだが、「LINE友だちと冒険」や「みんなと冒険」を選んで、マルチプレイで楽しむことも可能だ。
先ほどの説明にもあったように、戦闘は上から順番にプチを潰していき全キャラクターの操作が終わった後に、攻撃するといった形になる。キャラクターと同色のプチを潰すと同色ダメージ1.2倍などのボーナスが付くが、慣れるまでは「長く繋げる」ことを重視してプレイしてみよう。
敵の攻撃で体力が減ってしまった場合は、ハートのプチを潰すことで回復することもできる。最終的にステージのラストにいるボスを倒すとクリアだ。
プチを潰す感覚にこだわったという話もあったが、たしかに多くのプチを一気に潰すと攻撃力も増し爽快感も高くなる。7つ以上のプチを繋げたときに出現する「必殺プチ」を潰すと、そのキャラクターが必殺ワザを使うのだが、このときにキャラクターの動きに合わせて原画がカットインで表示されるので、原作ファンにはたまらない演出といえるだろう。
各キャラクターにはサポートキャラクターとして友情サポーターを最大3体付けることができるのだが、友情サポーターの友情ワザには、盤面のプチの色を変更するなど様々な能力がある。これらもここぞというときに活用することで、よりゲームを有利に進めていくことができる。
どうしてもクリアが難しいときは、「救援」を呼ぶことも可能だ。救援は、画面右下の「SOS!!」ボタンを押すことで利用できる。この救援では、自分より強いプレイヤーへ救援要請を送ることができるようになっており、救援を送られた方が駆けつけることで、バトルの途中からマルチプレイができるのだ。また、救援に行くことで「救援ボーナス」がもらえるようになっている。
マルチプレイは、「マルチアイランド」を選択後、プレイルームを選択することで参加することができる。ゲームが開始されると挨拶や戦略などのやりとりが簡易的に行えるスタンプが表示される。
あとは順番に選んでいき、すべての敵を倒すとクリア。マルチプレイとしてはそこで解散となる。ちなみに、このマルチプレイでは友情ポイントを獲得することができる。友情ポイントを貯めることで、限定キャラがゲットできる友情ガチャを回すことができるのである。
そのほか、キャラクターの成長要素や条件をクリアしていくことで報酬がもらえるミッションなど、様々な要素が盛り込まれている。いずれにせよ、「週刊少年ジャンプ」の愛読者なら必ずハマってしまうような、「ジャンプ愛」が感じられる作品に仕上がっているといえるだろう。