「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018」では未来編と絶望編のエピソードが同時に展開される！？西銘駿さんや神田沙也加さんらが登場した制作発表会の模様をレポート！

今作はテレビアニメとして放送された「ダンガンロンパ3」（以下「ダンロン3」）を、舞台化。テレビアニメは希望ヶ峰学園のその後を描く「未来編」、そしてそれと同時に「未来編」と対となる「絶望編」が放送され、どちらも見て初めて完成する作品ともいえるようなチャレンジ作だった。

今回の舞台は「未来編」と「絶望編」のどちらがシナリオの中心となるのかが疑問点だったが、脚本・演出を担当した西森英行氏によると「どちらのストーリーも拾っている」とのことだ。

ベースとなるのは「未来編」で、これまでの「ダンステ」シリーズのような論破していく爽快感やオシオキシーンがない代わりにサバイバルゲームとしての要素を強め、サスペンス感を出していき、その中で「絶望編」で語られていた各キャラクターの過去を含め、初代を含め、全部のシリーズの歴史に触れていくような作品に仕上げたという。

会場では、アニメ「ダンロン3」のOPが流れた。

なお、この制作発表会には、「ダンステ3」に出演が決まっている役者さんたちも登壇。西銘駿さん、岡本夏美さん、飯田里穂さん、工藤紬さん、鮎川太陽さん、永山たかしさん、玉木健仁さん、三秋里歩さん、永島聖羅さん、船岡咲さん、高橋りなさん、七海さん、石田安奈さん、一徹さん(トリテン)、大久保圭介さん、竹若元博さん(バッファロー吾郎）、仲田博喜さん、神田沙也加さんなど、多数の豪華キャスト陣が訪れた。

一回り成長した主人公の苗木誠を演じるのは、特撮のヒーローを演じて人気を博した、若手俳優の西銘駿さん。純朴で、人を信じる心を失わない苗木誠というキャラクターのイメージにとてもぴったりな配役だ。

西銘さんは「ダンロン」の1と2をプレイしていたそうで、まさか自分が苗木誠をやれることになるとは思わなかった、とその喜びを露わにしていた。また西銘さんは、苗木誠について、「超高校級の希望というのはすごいヒーローだと思います。言葉の重みもあるし、考えるより先に言葉が出てくる正義感にあふれたとてもいい人ですよね」と、自身が演じることになるキャラクターを、一人のファンらしい語りで述べた。

ヒロインの霧切響子を演じることになった岡本夏美さんは、劇場で実際に「ダンステ」を観たことがあるそうで、自分が同じ舞台に立てることになるだなんて、と嬉しさを隠せないような笑顔を見せた。そして今度は自分が舞台に立つ側になるからこそ、これまでの世界観などを壊さないよう、大事に演じていきたいとも語っていた。

「ダンステ1」から再演を含めると今作で5度目の江ノ島盾子役となる神田沙也加さんは、4年間も「ダンステ」に関わっているとあり、作品ごとに関わり方は違うものの今作でも江ノ島盾子らしくありたい、と語り、彼女が持つカリスマ性をうまく演じられれば、と笑みを浮かべた。

今作でどのように関わることになるかはまだわからない上に、舞台上では映像出演という形になるものの、稽古場でみんなと会える日が待ち遠しい、と輝いた瞳をのぞかせる場面もあった。

また、ステージ上では苗木誠のメインビジュアルが発表された。

実際に苗木誠となった西銘さんの姿に、制作発表会の会場に訪れたファンからの大きな歓声が。このメインビジュアルは、毎週金曜日に1名ずつ公開されていく予定とのことなので、ファンは「ダンステ」の公式ツイッターなどを楽しみにしていよう。

ステージ上のキャスト陣からも「素敵」、「このポーズかっこいいから自分が撮るときにも真似しようかな」などといった、新しい苗木誠への期待の声が上がった。

今回の「ダンステ3」だが、東京公演、大阪公演、東京凱旋公演の3回の上演が決まっている。チケットは、2018年4月3日からチケットぴあにて発売が始まっているとのことだ。ファンは急いでチケットを確保しておきたい。

また、朝日奈葵、雪染ちさ、黄桜公一、安藤流流歌、忌村静子についてはWキャストになっているため、公演日程や詳しい登場キャストなどについては公式サイトを確認してほしい。

なお、筆者も「ダンステ」シリーズは再演を含めてすべて観劇しているのだが、毎回毎回演出やストーリー展開などに驚かされ、新作はもちろんのこと、「再演だけど、見に来てよかった」と思うほど、驚きに満ち満ちたステージとなっている。

今作でもきっと素晴らしい舞台を見せてくれるに違いないと、多大な期待を寄せているので、「ダンロン」シリーズのファンならば、ぜひ一度訪れてみてほしい。