バトルロイヤルのスリルと達成感!クラフトによる戦術が気軽に楽しめるスマホ版「フォートナイト」レビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

Epic GamesのバトルロイヤルタイプのTPS「フォートナイト」iOS版はしばらく招待制だったがアップデートにより誰でもプレイ可能になった。この記事ではスマホ版「フォートナイト」の内容について紹介する。

iOS、Androidへの対応が謳われているが、2018日4月4日時点でプレイできるのはiOS版のみ。そのiOS版も3月に配信開始されてからしばらく、招待制となっていた。しかし、アップデートによってiOS11以降のユーザーであれば、誰でもプレイできるように。そこでこの記事では、iOS版「フォートナイト」について紹介したい。

生き残れるのは100人中1人!バトルロワイヤル型TPS

「フォートナイト」は、3D空間を自由に動き、敵を銃撃で倒していくTPS。目的は、100人のバトル参加者中、たった1人の生き残りになること。プレイヤーは全員「バトルバス」と呼ばれる空飛ぶ乗り物に運ばれ、グライダーで無人島へと降下。降下時に持っているものは「クワ」ひとつなので、無人島内に置かれた武器やアイテムを手に入れ装備を固めつつ、他プレイヤーを倒していく。

自分で他プレイヤーを倒すのではなく、他プレイヤー同士が殺し合うのを待つ…というのもひとつの作戦だが、無人島にはダメージを受ける「嵐」というエリアが存在。時間が経過するごとに嵐の面積が大きくなっていくため、ひとつの場所にえんえん隠れ続けるということは不可能だ。つまり、映画や小説で人気を博した「バトルロワイヤル」と同じ趣向。同じタイプのゲームには「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」や、「荒野行動」といった作品が存在している。

多彩な戦術を実現したクラフト要素

ただ、本作は「PUBG」や「荒野行動」といった同ジャンル作品と決定的に違う要素を持っている。それは、クラフト要素。「マインクラフト」のように、建設物を破壊して素材をゲット、素材を使って新たな建設物を作ることが可能なのだ。

もちろん、“作ることそのもの”を目的とする「マインクラフト」と違い、本作の目的はたった1人のサバイバーになること。なので、「マインクラフト」ほど自由になんでもかんでも作り出せるわけじゃないし、激しい戦いの中でそんな余裕もない。ではクラフト要素に何の意味があるかというと、たとえば、その場に建物を作り出して狙撃の拠点としたり、階段を作り出して建物の3階から奇襲をかけたりなど、勝つための手段という意味。クラフト要素のおかげで、より多彩な戦術が採れるようになっているのだ。

スマホのFPS/TPSに慣れていれば操作性は問題なし!

コンシューマ版が先行しているゲームがスマホ移植された際、最も気になるところといえば、操作方法だろう。特に本作のようなTPSだと、敵に撃たれる前の一瞬で照準を合わせる必要があり、ゲーム内の勝敗と操作性の高さが直結している。それでは本作の操作性はどうか…というと、スマホのFPS/TPSに慣れていれば、問題なくプレイできるクオリティだ。

本作の操作は、バーチャルパッドで移動、画面右側タップで射撃。しゃがむ、ジャンプ、インベントリの確認などはそれぞれのボタンタップで行うという形式だ。多くのスマホFPS/TPSで取り入れられているスタンダードな操作形式なので、これまでスマホでFPS/TPSをプレイしてきた人は、すんなりプレイできるだろう。一方、これまでコンシューマ版で遊んできたプレイヤーからすると、違和感もあいまって快適とは言えないだろう。この点は移植の問題というより、タッチディスプレイで操作するというスマホのハードからくる問題なので、いたしかたないところだ。

もちろん、操作が異なるスマホ版とコンシューマ版のプレイヤー同士がマッチングされることはない。100人全員スマホ版のプレイヤー。なので、公平な条件でバトルロワイヤルを楽しめる。

ちなみに、マッチングの時間はスマホゲームとしては結構“待つ”印象だ。体感的には対戦型カードバトルゲーム「ハースストーン」のスマホ版のマッチングと同程度の時間を待つように感じた。ジャンルは違うが、「クラッシュロワイヤル」や「ドラゴンクエストライバルズ」のようにマッチングが高速なゲームに慣れていると「ちょっと待つな」と感じるかもしれない。とはいえ、100人ものプレイヤーをマッチングするので、これはしょうがないところだろう。

足音や銃声をアイコンによって視覚化!敵の存在を目で知覚可能

また、スマホ版で工夫されているのが「音」だ。コンシューマのFPS/TPSでは、敵の位置を感知するために重要なのが敵の「足音」などの環境音。音の方向、大きさによって敵の位置を推測できれば、それだけ有利に立ち回れるため、FPS/TPSプレイヤーは音質のよいヘッドセットを使うことが多い。ただ、カジュアルにプレイされることの多いスマホゲームでは、わざわざヘッドセットを用意する…というプレイヤーは少数派だろう。

この点本作は、足音や銃声などの音声を視覚化し、アイコンによって表示している。ヘッドセットなしでも敵の存在を認識できるため、移動先のちょっとした空き時間でも十分プレイ可能だ。

プレイ感はカジュアル!スリルと達成感はガチ!初心者にもオススメ

本作をプレイしてみて強く感じたのは3つ。ひとつは本物のスリルだ。移動時は「もしかしたらそこに敵がいるかもしれない…」というスリルにさらされ、アイコンによって敵の存在が知覚できると「殺るか?殺られるか?」というスリルに胸を焦がす。2つめは本物の達成感。ヒリヒリしたスリルから一転、敵を倒すことができると一気に体中を達成感が駆け巡る。そして3つめは、こうしたスリルや達成感が、カジュアルに、気軽にプレイできることの快適さだ。

スマホだから持ち運びでき、いつでもどこでもプレイできるという意味でも“カジュアル”だが、スマホならではの操作形式や、環境音のアイコン化によって、ゲームそのものがカジュアルに仕上がっている。これまでFPS/TPSをプレイしたことがないという人でも、本作であれば入門しやすいのではないだろうか。

特に本作は100人のバトルロワイヤルなので、FPS/TPSが上手くないとしても、他が勝手に潰し合ってくれるおかげで上位に入ることが可能だ。是非、このスリルを味わってほしい。

もちろん、「フォートナイト」はプレイしたことがないが、スマホ向けのFPS/TPSは慣れている…というプレイヤーにもオススメだ。本作はスマホゲームの中ではグラフィックも美しく、TPSとしてもおもしろい。プレイヤーも盛り上がっているので、プレイする価値は十分過ぎるほどある。

一方、コンシューマ版で「フォートナイト」をプレイしてきたプレイヤーとしては、まったく同じ体験を期待すると、ちょっとがっかりするところがあるかもしれない。本作はあくまでスマホ移植版。Nintendo Swtich向けのゲームのように、据え置き機バージョンそのままを外でもプレイできる…というわけではないからだ。なので、カジュアルな「フォートナイト」として、割り切ってプレイするのがオススメだ。

※画面は開発中のものです。

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