Cygamesは7月14日、サイエンスホールにて「ウマ娘 プリティーダービー」(以下、「ウマ娘」)のCD発売記念イベント「ウマ娘 プリティーダービー『STARTING GATE 11』『STARTING GATE 12』合同発売記念イベント」を開催した。
出演者
和氣あず未(スペシャルウィーク役)
高野麻里佳(サイレンススズカ役)
Machico(トウカイテイオー役)
渡部優衣(ウイニングチケット役)
渡部恵子(ナリタタイシン役)
近藤 唯(ビワハヤヒデ役)
津田美波(エアシャカール役)
前田佳織里(ナイスネイチャ役)
※敬称略
2018年5月16日に発売されたCD「ウマ娘 プリティーダービー STARTING GATE 11」と、6月13日に発売された「ウマ娘 プリティーダービー STARTING GATE 12」の発売を記念して開催された本イベントには、総勢8名のキャストが出演。両CDのメンバーでは、渡部恵子さん以外の4人が「ウマ娘」のイベント初登場となった。
いつものファンファーレが鳴り響き、オープニングは出演者全員による「ウマ娘」テーマソング「うまぴょい伝説」のライブ。初めてこの歌うメンバーも多かったが、トレーナーさん(「ウマ娘」ファンの呼称)のコールや歓声を受けて楽しさいっぱいの表情。猛暑に負けない熱気あふれるステージでイベントの幕を開ける。
曲後の自己紹介では、近藤さんのメガネ、前田さんの髪型や緑のリボン、渡部優衣さんの絆創膏といった各自が演じるウマ娘の特徴に合わせたポイントを紹介。ちなみに、冒頭から高野さんは津田さんへの愛が溢れまくっていて、愛が過ぎるような発言をいじられたり津田さん本人に突っ込まれたり、そういったやり取りでもみんなを楽しませていた。
最初のコーナー「新馬戦トーク」では、CD収録の楽曲やドラマに関するトークを展開。まずは渡部優衣さん、渡部恵子さん、近藤さんが「STARTING GATE 11」について……の前に自分たちの名前をネタにした挨拶を披露。
「“渡部”恵子です!」
「近藤“唯”です!」
「3人合わせて、“渡部”“優衣”です!!」
“わたなべ”が2人、“ゆい”が2人いるからこその挨拶に拍手喝采が沸き起る。そんな3人が演じるウイニングチケット、ナリタタイシン、ビワハヤヒデは同時代に競い合ったライバル。それだけに、この組み合わせを熱く感じた人は多いことだろう。
渡部優衣さん演じるウイニングチケットのソロ曲「WINNING MELODY」は、レースに対する熱さや仲間への思いなど、ドラマとはまた違う真剣な一面が見られるという。天真爛漫なウマ娘であるがゆえ、レコーディングでは格好良さをどこまで出すのか苦戦したらしく、いろいろなパターンを収録したという裏話も明かした。
ナリタタイシンのソロ曲は「感情ノ黎明」。強気の中にある葛藤を、歌にのせて叫ぶようなイメージでレコーディングしたと話す渡部恵子さん。仮歌のキーはもっと高かったそうで、2つキーを下げたのと1つ下げたので歌い比べて、最終的に1つ下げたバージョンになったとのこと。
クールで格好良い名乗りも披露してくれた近藤さんのビワハヤヒデは、ナリタブライアンの姉(実際の競走馬では兄弟)。「手綱と絆」は曲調や歌詞、振り付けにもナリタブライアンのソロ曲と繋がりがあるそうで、そこも注目して欲しいと語る。近藤さん自身もその2曲を連続して聴いているのだとか。
続いては「STARTING GATE 12」について。気性が荒いエアシャカールのソロ曲「Air Race」は、低いところから高いところまであって暴れ馬のような印象だったと津田さん。一方で歌詞はネガティブなところがあり、心の傷も表現しているそうだ。そんなエアシャカールだが、オーディションの資料では今以上にぶっ飛んでいたことも振り返っていた。
シニカルでちょっと天邪鬼なところがあるナイスネイチャ。ソロ曲「アウト・オブ・トライアングル」は爽やかさの中に切なさがあって、前田さん自身も大好きだという。この曲もキーを1つ下げたそうだが、本人のテンションがあがるとキーもあがってしまうと笑っていた。
次のコーナーは「Dear Trainer 3本勝負」。和氣さんと高野さんがMCとなり、「STARTING GATE 11」の3人(渡部優衣さん、渡部恵子さん、近藤さん)と「STARTING GATE 12」の2人(津田さん、前田さん)+Machicoさんに分かれて、さまざまなアピール対決を行った。
1つ目の対決は「30秒タイムキープアピール」。時計を見ずに30秒で自己紹介するという内容で、渡部恵子さんと前田さんが対決。好きな食べ物や自分の性格などを紹介する2人だったが、会場のトレーナーさんを巻き込んだ尺調整が奏功した渡部恵子さんの勝利に。
「イングリッシュアピール」は、1分の中で出来るだけ多く英単語をいれて自己紹介をする対決。だたし判定はあくまで“和氣さんがカウントした数”が基準だ。渡部優衣さんは途中からエセ外国人のような怪しい英語になってしまい、カウントは12個。津田さんは必死に英語を交えた紹介をして15個だった。ちなみに、高野さんのカウントでは27個。どうやら愛はハードルを低くするらしい。
最後は「プリティアピールプロデュース」。同じチーム内でプロデュース(相談)して、代表者の可愛さをアピールする対決だ。メガネをつけたままだと指摘され「やだ~、やっちゃった!てへっ♪」とドジっ子的な超絶可愛い言葉でアピール。本人はダメージを負っていたが、その可愛さに大歓声が沸き起こる。
対するのはMachicoさん。しかし、アピールの小芝居が始まった瞬間、まだプロデュースしていないと勘違いしたのか和氣さんがなぜか止めてしまう。その責任を取る形で、和氣さんと巻き込まれた高野さんが「3回まわってワン!」を可愛く披露。その後、Machicoさんも自身のチャームポイント(だと本人が主張)の前歯を活かした「3回まわって必殺前歯!」を披露したのだが……会場の反応はお察しの通りということで。
イベント後半はライブパート。トップバッターの近藤さんはクールで格好良く「手綱と絆」を披露。低音でビシっと決まる歌声と振り付けでトレーナーさんを魅了する。続いて、渡部恵子さんが疾走感たっぷりに「感情ノ黎明」を熱唱。パワフルな歌声は伸びやかさもあり、前を見つめる表情にも気合があふれていた。
前田さんは三角関係を描く「アウト・オブ・トライアングル」で、爽やかさの中に切なさも表現。ナイスネイチャは“ブロンズコレクター”と呼ばれることもあるだけに、1番になりたいと願うように人差し指を立てる振り付けは複数の意味で印象的だ。
黄色のライトに照らされて、感情豊かに力強い声を響かせたのは津田さんの「Air Race」。間奏ではダイナミックなダンスも披露し、気持ちがそのまま乗り移ったような声は迫力満点だった。
そして、渡部優衣さんが「WINNING MELODY」で、赤く染まった会場にパワフルかつ情熱的な声を轟かせる。飛ぶようなステップにのせて熱く披露すると、トレーナーさんの掛け声もさらにボリュームアップ。
ソロ曲に続いてはユニット曲。「Go This Way」は津田さんと前田さんに、マンハッタンカフェの代役としてMachicoさんを加えた3人で披露。トークパートで語っていたように前に進む内容も印象的で、それをオシャレなメロディで響かせた。
渡部優衣さん、渡部恵子さん、近藤さんの3人はミドルバラード「春空BLUE」を情感たっぷりに歌い上げる。特に2番で3人が中央に集まるところは「スーパーエモエモタイム」と本人たちが呼んでいるそうで、エモさが際立つ瞬間だ。前述したようなライバル関係のことを思うと、絆を歌うこの曲は感慨深い。
最後に出演者全員からひと言ずつ挨拶があり、イベントは終了。「STARTING GATE」のリリースイベント皆勤賞の和氣さんは、最初は満員とまではいかなかった会場に、ぎっしりトレーナーさんが来てくくれて感激していた。
今後の展開も期待される「ウマ娘」。7月19日(木)20時からは「ウマ箱」第1コーナーの発売を記念した特番「Abemaステークス第5R」が生放送される。出演者は和氣あず未さん、高野麻里佳さん、Machicoさん、首藤志奈さん、藤井ゆきよさん、沖野晃司さん。こちらもお楽しみに!
セットリスト
01. うまぴょい伝説/全員
02. 手綱と絆/近藤 唯
03. 感情ノ黎明/渡部恵子
04. アウト・オブ・トライアングル/前田佳織里
05. Air Race/津田美波
06. WINNING MELODY/渡部優衣
07. Go This Way/津田美波、前田佳織里、Machico
08. 春空BLUE/渡部優衣、渡部恵子、近藤 唯