2018年6月21日に発売を迎えたPS4用ソフト「New ガンダムブレイカー」。7月10日に配信されたVer.1.02アップデートの内容と共に、「ガンダムブレイカー」シリーズや、本作が持つ魅力を改めてお伝えしていく。

発売から約一ヶ月あまりが経過した「New ガンダムブレイカー」。すでに多くの読者がプレイしているかと思うが、「ガンダムブレイカー」シリーズの一作として見た際、ナンバリングが外されていることからも分かるように、従来からは大きく方向性が異なる作品となっている。そこで特集の前半部分となる今回では、これまでの「ガンダムブレイカー」シリーズを振り返りつつ、「New ガンダムブレイカー」ならでは新要素や、楽しみ方を紹介していこう。

「ガンダムブレイカー」シリーズが持つ魅力

まず「ガンダムブレイカー」シリーズとは、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」を題材としたアクションゲームだ。アニメの中に登場したモビルスーツではなく、あくまでプレイヤーが操作するのは「ガンプラ」であるという点が従来のガンダムゲームと大きく異なっているポイントとなる。

ガンプラは頭、胸、腕、脚、バックパックといったように部位ごとにパーツ分けがされており、プレイヤーは膨大なパーツの中からそれらを自由に組み合わせて、自分だけの機体を組み上げられる。実際のガンプラは、同じスケールでも構造がまったく異なる機体も珍しくないため、プラモ初心者が簡単にプラモ同士を組み替えるのは難しいのだが、「ガンダムブレイカー」では、ガンダムの胴体とジオングの足など、現実では難しいガンプラ同士の組み合わせも簡単に実現できる。それどころか、100分の1と144分の1といったように、異なるスケール同士を組み合わせるといったことすらも可能だ。

SDガンダム(2等身サイズにデフォルメされたガンダム)世代でもある筆者は、よく異なるガンプラ同士を混ぜて新しい機体を組み上げるといった遊びをしていただけに(SDガンダムは、胴体と腕や頭の接続が同じ規格で統一されていることが多く、子供でも簡単に組み換えができた)、ゲームの中で気軽に様々なガンプラを組み合わせられるというのは、1つの念願が叶った形でもあった。細かくカラーリングを変更することも可能なので、異なる機体同士でも、意外と違和感のないように仕上げられる。

また、「ガンプラ」であるため、光沢や汚しなど、実際のプラモ作りで使われる様々な技法を簡単に使用できるのも特徴。プレイヤーが大きさや位置を指定できる「ビルダーズパーツ」の存在などもあり、本作以上に外見の自由度が高いロボットゲームというのはほぼ存在しないだろうと思えるほど。

オリジナルのモビルスーツを妄想したり、まだゲーム内に登場していない機体を再現したりと、自分だけの「俺ガンプラ」作りの部分だけでも、ガンダム好きであればほぼ無限に遊べてしまう中毒性がある。

一方で、シリーズを重ねるごとに洗練されていく、ゲームのメインとなるアクションパートは爽快感抜群。前述した通り、「ガンダムブレイカー」では腕や脚、頭などのパーツが個別に管理されており、攻撃を加えることでそれらのパーツを弾き飛ばし、敵を弱体化させることができる。ボタンを連打していると、次々とモビルスーツのパーツが弾け飛んでいくのは小気味がいい(逆に攻撃を受けると、自分のパーツが弾き飛ばされてしまうこともあるが)。

ステージのボスとしては巨大なガンプラ達が出現することも。ガンダムシリーズのゲームでは、ボスとして巨大なモビルアーマーが登場することはさほど珍しくないが、「ガンダムブレイカー」シリーズでは、プレイヤーが操作可能な、144分の1、100分の1を遥かに超える大きさの、60分の1サイズのガンプラもボスとして登場する。サイコガンダムのような大きさになったRX-78ガンダムやユニコーンガンダムとぶっとんだ戦いなどは、ガンプラを題材とした本シリーズだからこそできる試みと言える。

また、オンライン要素を活用したシステムが充実していることもシリーズの特徴。自分の作ったガンプラの画像を公式のポータルサイトやTwitterに投稿したり、ガンプラを強化するためのパーツを集めるため、協力してミッションをクリアする、ハック&スラッシュ的な楽しみ方もできるようになっている。

前述したパーツブレイクや、巨大ガンプラ戦といったユニークな要素も相まって、他のプレイヤーと一緒にお祭りのような雰囲気でゲームを楽しめるのも、「ガンダムブレイカー」シリーズの大きな魅力となっている。

「俺ガンプラ」のカスタマイズでは、機能性と見た目、どちらを重視するかにもプレイヤーの個性が現れる。
新たなゲームとして生まれ変わった「New ガンダムブレイカー」

そんなさまざまな魅力をもつ「ガンダムブレイカー」シリーズだが、最新作である「New ガンダムブレイカー」は、従来のシリーズから大幅にシステムが一新されている。もっとも大きく変わったのが、基本的なルールがTVアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ」のような、3vs3のチームバトルとなったことだ。

ミッションでは、シングル・マルチプレイに関わらず、「第3勢力を20機撃破」「コンテナを10個破壊」などの、クエストが表示され、それを達成することでチームにポイントが加算される。クエストはどれも比較的短時間で達成できるものが複数同時に出現し、その1つを達成するごとに次のクエストが表示される。最終的には、制限時間終了までにポイントを多く獲得できたチームが勝利となる(一部のストーリーでは、モビルアーマーや戦艦などの巨大ボスの撃破がクリア条件になっている場合もある)。

それに合わせて、パーツのレベル制や、パーツごとの性能の格差は廃止。これまでのシリーズでは、例えばガンダムの腕とジムの腕なら、前者の方が総合的に優秀な性能に設定されていた事が多かったが、今作ではその差はほぼなくなった。

強いパーツを求めて、少しずつ自分のガンプラを強化していくという楽しみは減ってしまったのだが、従来のシリーズでは、知り合いと一緒にプレイしようとしても、進行度の違いからお互いのガンプラの強さの格差が開きすぎ、足を引っ張ってしまったり、逆に接待プレイが必要になったという経験をしたプレイヤーは少なくないはず。

これは「ガンダムブレイカー」に限らず、共闘プレイ系のゲームではどうしても割けられない問題だが、本作では、ゲームを開始したばかりのプレイヤーとやりこんだプレイヤーのガンプラの性能差が大幅に少なくなったことで、誰もが気兼ねせずマルチプレイを楽しめるようになった。

パラメーターがほとんど同じなら、外見以外にパーツをカスタマイズする意味がないかと思われるかもしれないが、ガンプラの強さに大きく影響するEXスキル(ZZガンダムの頭なら「ハイメガキャノン」、ガンダムAGE-1の胸なら「プラズマダイバーミサイル」を発射できるなど)は、パーツに紐付いて設定されているのに加えて、同じ武器種でもまったく異なるモーションをもっているものもある。

スペック差が目に見えて分かりにくくなったため、「このパーツは使えるか?」を判断するには、自分で実際に使って確かめる必要がある。パラメーター的に強いと思えるパーツにつけかえて強化していくのではなく、ある程度横並びとなった性能の中からパーツを選び、強そうなものを手探りで見つけ出していく作業には、従来のシリーズとはまた違った面白さがある。

「EXスキル」の扱いも大幅に変更。本作では、その対戦限りのみ効力を発揮する「インナーフレームレベル」
が設定され、敵機を撃破したり、マップに配置されているコンテナを開けることで上昇していく。
この機体レベルが一定に達さないと、EXスキルは発動できない。

一方で、パーツに変わる成長システムとして導入されたのが、「インナーフレーム」。これはガンプラの骨格にあたるパーツで「RG」シリーズなど、実際のガンプラでも類似した技術が使われている。インナーフレームは、クリア時に一定確率で固有のアビリティを覚える。このアビリティは、出撃を繰り返すことで成長し、効果が大きくなっていく。ただし、アビリティは最大で2個までしか装備できないため、自分のプレイスタイルに合ったものを絞り込む必要がある。

また従来のシリーズでは、脚を吹き飛ばされると身動きがとれなくなり、腕を飛ばされると手持ちの武器が使えなくなるなどのデメリットが大きかったが、本作ではパーツを飛ばされてもフレームが残るため、最低限の戦闘行動は行えるようになった(ただし、武器そのものが外れてしまった場合はその武器は使用できない)。その代わりに、従来のシリーズで出来ていた外されたパーツの引き寄せは、本作では不可能になっている。

それを補うためのもう1つの新要素となるのが「リアルタイムカスタマイズ」。「New ガンダムブレイカー」では、戦闘中に回収したパーツは最大5つまでストックされ、いつでも交換して装備可能になった。自分が外されたパーツを回収されてしまうこともあり、フレームのままではEXスキルが使えなくなるため、リアルタイムカスタマイズを活用しながらできるだけ何かしらのパーツを装備してい補っていく必要がある。

本作のマルチプレイの面白いところは、普段は相手チームのガンプラを破壊することに直接のメリットがほぼないことだ(クエストの条件になることはある)。近年のゲームのオンラインマルチ対戦では、相手に倒されてしまっても何度でも復活できたり、倒された際のデメリットを薄めて敷居を下げているものが多いが、その中でも本作では「初期出撃地点に戻される」「所持しているパーツを落とす」くらいしかデメリットがない。

むしろ撃破されると、ロックが解除されたEXスキルが全て使用可能な状態で復活するという大きなメリットがあるほどなので、自分が何度撃破されようとほぼチームの不利には繋がらなくなっているので、まったく気に病む必要がない。

ただ、これまでの「ガンダムブレイカー」シリーズにはいわゆる協力プレイ(CO-OP)しか存在していなかったため、対戦に苦手意識や抵抗があるというプレイヤーも多いかと思う。だが、本作では対戦といっても、NPCが操作する第3軍と戦っている時間がほとんどになっており、プレイヤー同士が直接攻撃し合う状況は限られる。チーム同士の対戦というよりも、従来の「ガンダムブレイカー」シリーズのミッションに、自分たち以外のチームがもう1つ存在し、どちらが高得点でミッションをクリアできるかを競う、競技なものをイメージすると分かりやすい。

もちろん、敵チームに勝つということは最終目標にはなるが、基本的には「仲間と協力して、NPCを相手にクエストの達成を目指す」ことがベースにあり、対戦の最中にもCO-OP的な要素はしっかり残っていると言えるだろう。

Ver.1.02アップデートによる改善の効果は?

「New ガンダムブレイカー」では、新たなモビルスーツが入手できるイベントミッションの配信が定期的に行われ、そのコンテンツを拡張させているが、7月10日に配信されたVer.1.02アップデートでは、システムやゲームバランスの改善が行われた。修正内容は以下の通りだ。

  • ボタン入力のレスポンスやバトル中の動作の安定性の向上
  • カメラ及びロックオンの挙動の調整
  • 第3勢力の挙動や、第3勢力から受けるダメージによるパーツ外れの調整
  • アトミックバズーカの調整
  • マルチプレイ終了時にチームで集めたパーツを得られるように変更
  • PS4本体の表示エリア設定に対応

この中でも筆者が目に見えて変化を感じられたのが、ボタン入力のレスポンスの向上。以前のバージョンでは、特に「長押し」の判定がシビアで、ブーストをしようとして通常ジャンプが出たり、照射ビームを撃とうとして通常の射撃が暴発してしまうことが少なくなかった。

Ver.1.02では、「長押し」と判定されるまでに必要な入力の時間が短くなり、正確な意図で入力がしやすくなった。リリース当初はスムーズにブーストが使えなかった筆者も、今回の修正でほぼ操作ミスをすることがなくなり、操作感は大幅に改善されたと感じた。

一方で、大きくゲーム性が変化したのが、第3勢力に関する調整。これまでのバージョンの第3勢力は耐久が高くなく、倒すこと自体はそれほど難しくないのだが、ことパーツ外しの性能に関してはプレイヤーとほぼ同等の性能をもっていた。その上一度に大量に出現するため、集中攻撃を受けるとあっという間に全身のパーツが外されてしまう事態が多発。

特に武器が外され、反撃すらままならない状態に頻繁に陥っていたほどだが、アップデートにより第3勢力の攻撃ではパーツが外れることがなくなり、大幅にストレスが軽減された(バズーカの集中砲撃でダウンを奪われ続けたり、調子に乗って突っ込むと返り討ち遭いかねない厄介さは健在だが)。

また、これまでは一度相手をダウンさせると長時間の無敵状態に入ってしまい、時間経過で起き上がるまで追撃を一切入れられず、耐久が低いはず第3勢力を撃破するのにも時間が掛かっていた。アップデート以降は、ダウンさせてもNPCがすぐに受け身をとって起き上がってくれるように挙動が変更され、連続してダメージを与えることができるようになったので、ゲームテンポが改善された。

もっとも、本作ではダウン属性の攻撃を当てない限りダウンしないようになっているため、近くに敵チームのプレイヤーがいない場合は、ダウン属性の攻撃を使わないようにコンボを組み立てるなどの工夫も有効だった。個人的には、そのあたりの戦略性を楽しんでいた部分もあったので少し残念だったが、やはりプレイの快適さを考えると、現在の形の方が好ましいのは間違いない。

加えて、オンラインマルチプレイにおいて、味方が入手したパーツが共有されるようになったのも大きい。本作では、戦闘中に拾ったパーツを正式に入手するには、一度マップ上に存在するコンテナに送る必要があるが、これはチームの勝敗に影響する行動ではなく(クエストに関わっている際は別だが)、マルチプレイではパーツを入手する機会が非常に少なかった。

現在では、キーパーツやクエスト達成のついでとしてだけでも、チーム内の誰かが入手したパーツをが戦闘終了後に共有されるようになったため、ある程度の数を安定して入手できるようになった。従来の仕様では、マイペースにパーツを集められるシングルに対して、マルチプレイをするメリットがかなり薄かったため、純粋にありがたい変更点と言える。

これまでのシリーズ作品から、様々な点で大きな変化を遂げた「New ガンダムブレイカー」。やはり路線がガラリと変更されただけに、プレイしていて戸惑いを覚えたシリーズファンも少なくないと思うのだが、オンライン対戦の導入により、従来になかった楽しみが生まれたことは間違いなく、アップデートでより良いゲームへとなりつつあることも強調しておきたい。とくに「初心者でも楽しめる」ことを重視して作られたであろうオンライン対戦は、対戦が苦手な人にこそ、食わず嫌いせず触れてみて欲しいシステムとなっている。

なお特集の後編では、オンライン対戦時に覚えておくと役立つポイントの紹介や、8月に実施予定のアップデート内容のプレイフィールなどをお送りしていくので、お楽しみに。

New ガンダムブレイカー

バンダイナムコエンターテインメント

PS4パッケージ

  • 発売日:2018年6月21日
  • 価格:7,600円(税抜)
  • 12歳以上対象
New ガンダムブレイカー

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PS4パッケージ

  • 発売日:2018年6月21日
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  • 価格:9,600円(税抜)
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  • ビルドGサウンドエディション
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  • 発売日:2018年9月25日
  • 価格:オープン価格
  • 12歳以上対象
  • Steam
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※画面は開発中のものです。

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