千葉・幕張メッセにて9月20日より開催中の東京ゲームショウ2018。カプコンブースで9月20日に行われた、「デビル メイ クライ 5」のステージをレポートする。
ステージに登壇したのは、カプコンの伊津野英昭氏、岡部眞輝氏、マシュー・ウォーカー氏。
まずはTGSで新たに公開になったPVがスクリーンに流れた。このPVでは、これまで謎だった3人目のプレイアブルキャラクター「V(ブイ)」の姿を見ることが出来る。しかもVの日本語ボイスも公開されたので、気になる人はぜひ最新のPVを見てみてほしい。
そして実際にゲーム内で動いているダンテについても今回初公開となった。ダンテの武器にはトリッキーなものが多いが、PVでダンテの動きを見たファンにもそれは伝わったのではないだろうか。筆者は先行でダンテ版をプレイさせてもらっているが、トリッキーだからこそ、今作のダンテは実に華麗に舞うことが出来るのだ。
では、新PVで新たになったキャラクターたちについて、ざっと触れておこう。
最強の悪魔狩人 ダンテ
便利屋“デビル メイ クライ”のオーナーで、伝説級の強さを誇るデビルハンター。魔族でありながら人間界を救った英雄スパーダと、人間の女性 エヴァの間に生まれた半魔の存在。過去に幾度もの苦闘を乗り越え、並み居る悪魔どもの侵攻を退けてきた。いかなる窮地でも余裕の笑みを絶やさないタフガイ。ある依頼主からの仕事を受け、倒魔の地に向かう。
トリッシュ
ダンテの母エヴァと酷似した容姿を持つ美麗な悪魔。かつてはダンテと敵対したこともあったが、命を救われたのちに改心し、 相棒のような関係となった。気まぐれな性格で、ダンテとも付かず離れずの微妙な関係を保っている。
余談だが、トリッシュには実際のモデルさんをベースにCGモデルを作成しているということで、脇のラインがポイントです、と伊津野氏は美麗なCGモデルに自信を覗かせた。
レディ
高威力の重火器を操るデビルハンター。過去のとある事件でダンテと知り合い、紆余曲折を経た現在はハンターの仕事で共闘する ことも。割に合わない仕事は他人に押し付けて仲介料を取り立てるなど、ビジネスには厳しい一面がある。
謎の男 V(ブイ)
新たなトレーラーに登場する、杖を持った痩躯の男。意味深な眼差しが見つめるものは何だろうか?現段階では素性やネロやダンテとの関連性も明らかではないが、今回の物語のキーを握る一人であることに疑いはない。
トリッシュにレディという、シリーズになじみ深いキャラクターの登場が明らかになり、より本作への期待が増す。
そしてステージでは、「DMC5」と「ロックマン11」とのコラボも発表された。ネロのデビルバスターに、ロックマンの腕がつくというなんともコミカルなデビルブレイカー。
シークレットゲストに河森正治氏が登場!
このステージでは特にネロの操るデビルブレイカーに焦点を当てていくということで、デビルブレイカーをデザインした河森正治氏がゲストに登場した。
河森氏といえば、「マクロス」シリーズ、「アクエリオン」シリーズなど、数多くのロボットアニメの監督、企画、脚本、メカデザインなどをこなすスペシャルな人物。
なお、このデビルブレイカーのデザインが河森氏であることは今日のステージで初めて明かされた事実で、伊津野氏は「河森氏のファンだったので、開発が始まってからの2年半、早く言いたくて、黙っているのが大変だったんですよ!」と喜びを露わにした。
河森氏といえば、最新作の「マクロスΔ」ではカプコンの実田千聖氏がキャラクターデザインを務め、意外とカプコンとは縁が深い。だが、こうしてしっかりとタッグを組んだ仕事をするのはもう十数年ぶりだと、感慨深げに述べた。
ステージでは、河森氏がデザインをしたデビルブレイカーの数々が、貴重なデザイン画と共に紹介。通常時と変形時のこだわり、最終決定のモデリングまで公開された。
まずは大きな敵すら掴んでぶん投げることが可能なバスターアーム。デザイン画から、ほぼ寸分違わずゲームに実装されているのがわかる。
次は、まるでスケートボードのように乗ることもできる、パンチライン。実際にノーマル時からどのように変形をすれば空中を舞うスケートボードのようにできるか、そのギミックまでしっかりと作り込むのはさすが河森氏ならではだ。実装されたデビルブレイカーも、きっちりそのデザイン画を再現している。
ローハイドは、手がバネのように伸びる武器。実際にはバネというよりは、何枚ものリングが変形時に蛇腹のように伸びて、まるで鞭のようになるというものだ。初期の設定画より、最終デザイン画のほうがイメージが伝わりやすいだろうが、実際にこのように伸ばせることが可能なのかどうか、河森氏はイメージするものをレゴブロックで作成し、伸ばせることを確認している。
河森氏のアニメを見たことがある人ならば知っているかもしれないが、河森氏は日ごろから「絵にかくだけでは本当に変形できるかわからないから、レゴで作成して実現可能な変形かどうかを自ら確認する」という手法を取っているのだ。
河森氏のファンであるという伊津野氏が、「これがあの!」と子供のように喜んでいた姿が印象的だった。決して物理的に不可能な変形はさせない、という、河森氏ならではのこだわりを強く感じることが出来る。なお、変形時には、爪のようになっていた通常時の部分は変形した時に鋭いナイフのような切っ先へと変わっているのも特徴だ。
コラボ情報や予約情報も
ここからは既に決定している「DMC5」関連のコラボ情報を紹介していこう。
ジェラルミン削り出し iPhoneX用ケース
「DMC5」×R4G アパレルアイテム
「ARTFX J」シリーズにて、ネロとダンテのフィギュア化決定!
東京ゲームショウ2018 先行販売グッズ
そして、9月20日から「DMC5」の予約が開始された。通常版でも、パッケージ版とダウンロード版で予約特典が違うので、自分がほしいものが入ってるかどうかなどをきちんと確認してほしい。予約者全員が必ずもらえる「EXカラーパック」は、ダンテ、ネロのプレイヤーキャラと、ニコ、トリッシュ、レディ、物語を彩るNPCキャラクターのEXカラーが楽しめるダウンロードコンテンツだ。ネロ達の異なる魅力を楽しんで欲しい。ダンテは、「DmC Devil May Cry」の時のカラーリングであることが明かされた。また、予約特典は機種などでも全く違うので参考にしてほしい。
そして、「DMC5」の「デラックス エディション」も同時発売。公開された「ロックバスター」や「ガーベラGP01」と言ったネロ用のデビルブレイカーを始めとした武器コンテンツの他、ゲームの楽しみを広げてくれる様々なコンテンツが本編とまとめて手に入れられるお得なパック。
なお、デラックス エディションに含まれる追加コンテンツは、 「デラックス エディション アップグレード」として、別途 2019年3月8日(金)よりXbox One/PS4は1,500 円+税、PCは1,515円+税で配信販売を予定している。
TGSのカプコンブースで「DMC5」の試遊をすると、オリジナルサコッシュがもらえるなどの特典も。ぜひ実際にTGS会場で「DMC5」をプレイして、スタイリッシュなコンボを決めよう!