バンダイナムコアミューズメントより2019年春に稼働予定のネット対戦アーケードゲーム「ポーカースタジアム」。11月10日からのロケーションテスト(以下、ロケテスト)の開催に先駆けて、メディア向けの体験会が行われた。

「ポーカースタジアム」というタイトルからも分かる通り、カードゲームとして多くの人に遊ばれているポーカーを題材とした本作。しかしながら、日本のユーザーが慣れ親しんでいる、5枚のカードを手に遊ぶポーカーではなく、カジノでは定番のポーカールール「テキサスホールデム・ポーカー」(以下、テキサスホールデム)を採用している点がまず目に入るところではないだろうか。

まずはこのテキサスホールデムについて簡単に紹介しよう。本ルールでは手持ちカード2枚、場の共有カード5枚で勝負が繰り広げられる。1回の勝負は4ラウンド制となっており、1ラウンド目は自身の手持ちカードのみ、2ラウンド目は場に3枚の共通カードが出され、以降は共通カードが1枚ずつ追加されていき、結果的に手持ちカードと共通カードのいずれか3枚の組み合わせで役を作っていく。

ラウンド中は時計回りに1人ずつ順番に行動を決めていくのだが、その際に行える行動は「勝負を降りる」「勝負を続ける」「賭け額を上げる」の3つ。リスクを負わずに最小限のマイナスで済ませるか、自身の手札を信じてギリギリまで勝負に挑むかを手役から判断していく。さらに賭け額を上げていき、全員を勝負から降ろすことでも勝利することが可能で、単純な状況判断だけでなく、心理的な駆け引きも繰り広げられる。

より詳しい説明は公式で公開されている遊び方の動画をチェックしてもらえればと思うが、その競技性から海外では高額賞金のかかった大会が開催されるなど、マインドスポーツとして注目されているという。

そんなテキサスホールデムだが、ネット対戦アーケードゲームに落とし込むにあたってどのような要素を盛り込んでいるのだろうか。まず第一に挙げられるのが、大画面2モニターの専用筐体によって表現される、キャラクターとの動作連動による駆け引きの可視化だ。

本作では上画面にテーブルを囲む対戦相手と共通カードが表示され、自分のテーブルを表現した下画面では、カードおよびチップの操作を直感的に行うことができる。カードをめくる際の効果音などで臨場感を醸し出しつつ、プレイヤーの動きそのものがキャラクターの動作として反映されるという仕組みとなっている。

例えば、自身のターンで共通カードと照らし合わせて役が出来ているかを確認するため、手持ちカードを何度かチラチラと見たとする。その際の行動は、画面上のキャラクターによってそのまま再現され、それをほかのプレイヤーは目にすることができるのだ。

また、キャラクターのリアクションが全体的に大仰なのは、駆け引きが必要とされるゲームでは一見すると不思議に思うところ。ただ、実際にゲーム中に目にしてみるとそのリアクションが味を出しており、ボイスやモーションも交えたテキストチャットとともに、画面上に彩りを添えている。

シュン(CV:松岡禎丞)、マリカ(CV:斎藤千和)、レイ(CV:島﨑信長)、ノエル(CV:高野麻里佳)、
ブライアン(CV:安元洋貴)、ミオ(CV:小倉唯)と、登場するキャラクターも癖のありそうな面々だ。

そのほか、筐体そのものもサイドボードにフルカラーLEDを採用するなど見栄えを意識しているとともに、アームレストやイヤホンジャック、USB充電ポートを搭載するなど、腰を据えて遊べるような配慮が随所になされている点も印象的だ。

そしてもう一つ、テキサスホールデムとしての駆け引きを楽しめるよう、プレイ料金についてはPP(プレイポイント)制を採用している点にも注目。こちらはゲームプレイのほか、チップの購入、持ち時間の延長などに用いることができる。持ち時間については、プレイ開始時に50秒用意されていて、自身の行動時に徐々に減少していく。その時間が0になった時にプレイポイントを用いると、続けてプレイできるようになる。

また、本作ではチップはそのまま持ち越すわけでなく、ゲーム開始時に用意されているチップの8,000を20,000以上まで増やすことが目標となる。クリアするとそのまま無料でのプレイが可能になるということで、ゲームをプレイする上でのモチベーションの一つにもなってきそうだ。

なお、どちらもバナパスポートカードが必要となるが、オリジナルキャラクターを元にした衣装や髪型などのキャラクターカスタマイズや、プレイの結果によってランクポイントが増減し、自身のランクに近いプレイヤーとマッチングするランクシステムも用意されている。

こうして開発中の「ポーカースタジアム」は、アーケードシーンで多く遊ばれている対戦ゲームの中でも異色のタイトルと言えるだろう。ゲームの着想や、11月10日より東京・ラウンドワン池袋店、大阪・namco 梅田店にて行われるロケテストに向けてのアピールポイントなどを、プロデューサーの伊藤正吾氏に聞いた。

――本作のターゲットユーザーですが、年齢層の高い人や麻雀ゲームなどを遊んでいる人などになるのでしょうか?

伊藤正吾氏(以下、伊藤氏):私たちの想定では、麻雀ゲームを遊ばれている方はすごく麻雀が好きな方なので、麻雀からこちらにシフトしてほしいというよりは、今現在アーケードで人と競い合うことが好きなお客様が、新しい対戦ゲームの題材として提案させてもらいたいなという風に思っています。

――そもそもポーカーという題材を扱うことは最初の時点で考えられていたのでしょうか?

伊藤氏:テキサスホールデムというものを知ってから、すごく面白いルールのゲームだと思っていたのですが、実際に遊べる場となると、アミューズメントカジノのような、お金をかけないでカジノゲームを遊べる場所になってきます。ただ、そういうお店に行って、知らない人とテーブルを囲んでチップの奪い合いをするのは心理的にもちょっとハードルが高いんですよね。

これが身近なゲームセンターで、1人で遊ぶものの全国の強い人と心理戦の駆け引きをするのがアーケードゲームとしてできればすごく面白いんじゃないかというのが企画のスタートでした。

――アーケードゲームとして展開するにあたって、元々のテキサスホールデムの遊びに、どういった要素を追加していったのでしょうか?

伊藤氏:テキサスホールデム自体があまり知られていない現状があるので、画面や映像などを通じて面白そうだなと思ってもらうことがすごく大事だと思っています。キャラクターのカットインやあえて驚くようなモーションなど、表現を大きくすることで、面白く駆け引きが行われているというのを注力して作りました。

また、実際に海外のカジノなどではよりお金を持っている人のほうが有利になってしまうので、そこをマインドスポーツの競技として、できるだけ公平に勝負がつくようなかたちにしたいと思っていました。そこで本作では、買った人がチップを貯めておけるのではなく、20,000点に達したらそこをゴールとして評価をし、また次のゲームに挑んでいただくというルールにしました。20,000までの幅の中で、できるだけ公平な状況の中でチップの奪い合いが成立するというのはアーケードにする際に手を加えた部分ですね。

様子を見ながら慎重に遊ぶこともできますが、良いカードが来て良い状況になったら“ここはもう行くしかない!”というところもあるなど、カードがめくられる展開によってプレイにメリハリが生まれてくるので、私としてはアーケードに向いているゲームなんじゃないかなと思っています。

――プレイポイント制を採用したのも、今回のゲーム性に合わせてになるのでしょうか?

伊藤氏:最初にシステムを検討していく時に、例えば100円で10ハンド(※ポーカーにおける10回分のプレイ)やっていいということになったら、恐らく多くの人は10回目で全部賭けてしまったりと雑なプレイになるのではないかなと。それは本質の面白さを損なってしまう変更になると思い、テキサスホールデムの持つ競技性とアーケードゲームとしてのプレイ料金のバランスを考えて、プレイポイント制にして持ち時間を設定するのが良いのかなと思いました。

――11月10日からはロケーションテスト(以下、ロケテスト)も行われるということですが、そこでの反応次第でプレイ料金について再度検討する可能性はあるのでしょうか?

伊藤氏:今回が初めて触っていただける機会になりますので、そこで問題があれば改善はしていく予定ですが、基本的には今のプレイ料金形式が本作には合っているんじゃないかと思っています。

――ロケテストは2店舗で実施されるということですが、それぞれ何台ずつ用意される予定なのでしょうか?

伊藤氏:4台ずつ置いて、計8人の方にプレイしていただける環境を用意したいと思っています。ゲームは6人テーブルなので、プレイヤー側の人数が中途半端になってしまうのですが、バックヤードでスタッフが4人加わる時間帯も用意して、最大12人での対戦を行えるような環境をロケテストでは用意していきたいと思います。

――先ほどの体験ではCPUが結構攻めてましたからね(笑)。

伊藤氏:果敢に攻めてはくるんですけど、人間よりはCPUのほうが読みやすいところもあるので、上手くいけばCPUから稼ぐといったこともできるとは思います。

――稼動後、ゲーム大会などを行っていく予定はありますか?

伊藤氏:やりたいと思っています。一日の中では誰が勝つかわからないのですが、長期間で見るとプレイスキルに応じた差は出てくるので、リアルで順位を決めるなどの大会は盛り上がるゲームになるのではないかと思います。実際、今回のロケテストでは9日間の期間をとっているのですが、2店舗の中でランキングを競い、上位の方に対しては特別なゲーム内アイテムをプレゼントする予定です。こうした短期のイベントもできると思いますし、長期的に時間をかけたイベントもできるのではと思います。

――友達同士での対戦機能はあるのでしょうか?

伊藤氏:ロケテスト時点でのバージョンではないのですが、店内対戦モードを用意しようと思っています。グループのお客様が同じ店舗に集まって6人で対戦するということもできますし、店舗内でのイベントなども可能になっています。友達同士でワイワイと楽しむようなツールにできるかなと思います。

また、全国対戦モードは腕前を競い合うというところがありますが、友達同士が横並びでプレイすることになると、お互いのカードを見せ合うことができるなど、情報が不公平になってしまいます。そういった点から、全国対戦で友達と一緒に入る機能はありません。

――これこそまさにeスポーツという印象です。

伊藤氏:「ポーカースタジアム」というタイトルにもある通り、タイトル画面や背景も含めてスタジアムをイメージしています。eスポーツの大会というと観客がたくさんいて、ステージ上ではビデオゲームを用いてチーム対抗で対戦している。本作はチーム戦ではないのですが、そのイメージから赤と青のカラーを使ってポーカーをeスポーツに見立てるような感じでデザインコンセプトをいじっているところがありますね。

――開発の進捗状況としてはどのくらいなのでしょうか?

伊藤氏:今は2019年春の稼動を目指して開発を進めておりまして、ポーカーや駆け引きの要素自体はかなり出来上がってきていると思うのですが、まだいくつか出来ていない部分もあり、クオリティを上げていきたいです。現状では80%の進捗度だと思います。

――最後に、ロケテストを遊ばれる方々にぜひアピールをお願いします。

伊藤氏:今から始めても、例えば2年後に新しくプレイしたとしても平等に遊ぶことができる点が、明確な腕前の差が出ない、今までのアーケードゲームにない部分だと思っています。新しい、面白い対戦ゲームとしてもぜひ遊んでいただきたいと思います。

――ありがとうございました。

関連ワード

(C)BANDAI NAMCO Amusement Inc.

※画面は開発中のものです。

この記事のゲーム情報

機種
AC
プラットフォーム
会社
バンダイナムコアミューズメント
ジャンル
ボードカード
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  • Figgy
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