2018年12月9日、NetEase Gamesは「荒野行動-Knives Out-」の公式オフラインイベント「荒野行動一周年感謝祭」を、 CROSSDOCK HARUMI にて開催した。
銃、ヤオタイ、コスプレと、会場中が「荒野行動」一色に
全世界2.5億ユーザーを突破した大人気バトルロイヤルゲーム「荒野行動」の1周年を記念する形で開催された本イベント。会場内には、ゲーム内に登場する銃や車両の展示に、様々なアイテムが当たる巨大リアルガチャ、メッセージボードなどのコーナーが用意されており、大きな賑わいを見せていた。
「東京決戦」で行われる、初の公式大会
一方のメインステージでは、quad4s feat.ジェニーによるライブが行われた後、日本・東京を舞台とした新マップである「東京決戦」を用いての、初の公式大会を実施。MCを百花繚乱さん、実況・解説に「さよドラ」のえいたさんとおちゃさん、おにやさんが務め、公認を受けて「荒野行動」で実況・配信を行っている20名のYouTuberが登壇し、「東京タワー」「渋谷」「新宿」「秋葉原」の4チームに分かれての真剣勝負を繰り広げた。
大会では、5人1組になって戦うクインテットのルールで行われ、登壇した20人のYouTuberはそれぞれのチームのリーダーを務め(リーダー以外は、今回会場に来ていない4人のプレイヤーとなる)、総勢100名のプレイヤーでの対戦となる。
例え同じエリアのチーム同士でも、対戦中は敵同士となり、対戦後には「1キル=15ポイント」「ランキング1位=500P」といった、設定された条件の中で個々のクインテットが獲得したスコアポイントを集計。最終的に、所属する5つのクインテットが獲得したスコアの合計がもっとも多かったエリアのチームが優勝となる。
優勝チームには賞金100万円分の商品券と、ゲーム内渋谷エリアの106ビルの電光掲示板に、チームリーダーのアイコンが3ヶ月間表示されるという特典も用意されており、どのチームも目の色を変えて真剣に勝負に挑んでいた。 |
対戦前と対戦の途中には、マップ中の指定された場所で特定の行動を取ると、60P(4キル分に相当)のボーナスが加算される「特別ミッション」の発表も行われ、第一試合のミッションとなったのは「渋谷106ビルの屋上で同じチームのメンバー3人とひよこダンスをする」。
ミッションを達成することができれば、大きくポイントを獲得できるが、ミッションの内容は全てのプレイヤーに通達されるため、ミッションを達成しにきたプレイヤーを倒してスコアを稼ぐといった戦術も有効で、一筋縄ではいかない。
多くのプレイヤーは、まずは装備を集めて足場を固めるという選択をする中、渋谷エリアの村上チハヤさんが率いるチームは、開幕するなり渋谷の106ビルの屋上へと直接降下。早速ひよこダンスを披露し、開幕して即ミッションを達成することに成功する。
「最初姿を隠し、仲間を救助し始めタイミングを見計らって攻撃」「移動タイミングを先読みして、建物の入口に手榴弾を投擲して倒す」などのナイスプレーも飛び出す中、残り人数が50人を切り、安置の縮小が始まったタイミングで一気に乱戦へと突入。目まぐるしく銃弾が飛び交う激戦で、立てこもった建物から脱出できず、毒ガスのダメージで倒れるプレイヤーが続出する中、最後の1対1での撃ち合いを制した東京タワーエリアのCoko3TAチームが、見事勝利をもぎ取る。
続く第2試合では、「新宿の大きな免税店の前で、弾丸をハート型に並べろ!」が特別ミッションに。ここでも、真っ先に動いたのは、第1試合でもミッションを達成した村上チハヤ選手率いるチーム。特に大きさが指定されていなかったにもかかわらず、無駄に大きなハートを作ってミッションの達成に成功し、会場を沸かせる。
一方、安置が狭まってからの終盤の戦いは、第1試合とは大きく異なる展開を見せ、4人が生き残っている有利な状態を作ったのーるチームのメンバー以外、安置の外で待機しているという状態に。
少しでも順位を上げるべく、安置外のプレイヤーは回復アイテムをひたすら使用し続けて延命し、安置内ののーるチームは、少しずつ人数が減っていくのをただ待っているだけという、ややシュールな光景が繰り広げられるも、4人が生き残ったことで渋谷エリアチームは大幅にポイントを獲得し、一気に他の3チームを追い上げる。
最後となる第3試合では、特別ミッションを巡り、またもや村上チハヤチームが会場を沸かせる。対戦前に発表された「東京タワーの回りを自転車で1周せよ」では、これまでのミッションと異なりマップ内で自転車を確保しなければならないという前提があるため、かなり達成は難しいかに思われたのだが、颯爽と自転車に乗って現れたチハヤ選手が、東京タワーを悠々と一周。周囲からの期待に見事答え、客席からは拍手喝采が沸き起こる。
さらに第2ミッションとして提示されたのが「東京駅の改札で2つ以上の異なるスプレーを使って落書きせよ」。実はこれまでの試合でも、2つ目の特別ミッションは発表されていたものの、そのタイミングでは既に戦いが本格化していることが多く、ミッションが達成されたことは一度もないままだった。
第3試合でも、ミッションが提示された段階で頼みの村上チハヤチームもほとんどのメンバーが脱落しており、第2ミッションの達成はやはり不可能化に思えた矢先、村上チハヤチーム唯一の生き残りであったヒロキング選手が、単身東京駅へと現れる。再び客席からの期待が集まるが、ヒロキング選手は肝心のスプレーをもっていなかったというオチが付き、爆笑を誘っていた。
その後、戦いが進んでいくに連れ注目を集めたのが、早い段階でチームメンバーが倒されてしまい、戦いをできだけ避けながら一人生き残っていた新宿エリアチームのMoff:)選手。
対して、金花チーム・新撰組チームは複数人のメンバーが終盤まで生き残っているという状況にも関わらず、Moff:)選手は地形を巧みに利用して交戦を避け、たった1人で粘り強い戦いを展開。最後はほんの僅かな安置が自らの位置に出現するという強運も味方につけ、見事な逆転勝利を飾った。
しかし、今回の対決の最終的な勝敗を決めるのは、試合の順位ではなくチームの総合スコア。全ての試合の集計の結果、2位に1000ポイント以上の大差をつけての首位となったのは、コレコレ選手率いる東京タワーエリアチーム。東京タワーエリアチームは、ランキング1位になった試合こそ初戦だけだったものの、どの試合でも終盤まで生き残りながらキル数を稼ぎ、常に安定した成績をキープしており、他のチームから抜きん出る形となった。
試合前には「東京タワー」のパフォーマンスも披露していた東京タワーチーム。これは初めて会うメンバー同士の緊張をほぐすために行ったもので、結果的にこのパフォーマンスによってチームが一つになれたと勝因を語っていた。 |
全ての試合が終了した後には、今回のステージに登壇した20人のYouTuberと、客席からの希望者80名を加えた100名での交流戦も実施され、客席の各所で悲鳴や歓声がしきりに上がるなど大盛り上がり。最終的には、第1回荒野HIGH杯のHIGHスター王者でもあるふぇいたん選手が、10キルを超える高レートを叩き出し、その実力を遺憾なく発揮して、見事な勝利を飾っていた。
「荒野行動」に関するイベント情報の発表も
その後の「1周年記念 情報司令部」のコーナーでは、「荒野行動」にまつわる新たなイベント情報などの発表が行われた。
まず2018年12月12日に、幕張メッセイベントホールにて開催される「YouTube FanFest」への「荒野行動」の参戦が決定。「YouTube FanFest」とゲームのコラボレーションは今回が初の試みで、「荒野行動」の大ファンでもあるSkypeaceが、テーマソングを歌い上げる。さらに会場に出展されるブースでは、限定グッズの販売も行われるという。
2018年12月20日から12月30日にかけては、1周年を記念したポップアップストア「荒野行動 渋谷基地」がオープン。人気実況者のOjisanさん・Mahitoさんのツインサイン入りTシャツの展示や、オリジナルグッズ販売、東京マップをテーマにした、高層ビルから飛び降りる瞬間を疑似体験できるトリックアートの他、ゲームのスキンを身につけられるARコーナーなども用意される。
さらに、「荒野行動 全日本大会」の開催も決定。2019年を「荒野行動」のeスポーツ元年とし、本格的なeスポーツへの取り組みを開始するという。
また1000万円相当の動画投稿契約を提携する、公式実況者の権利をかけて行われる、「荒野の光」第2弾の開催も決定。今回は開催時期などの詳細はまだ明かされなかったが、続報は公式HPなどで随時公開されていくとのことだ。