1月31日に発売された「Dragon Marked For Death」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。
「Dragon Marked For Death」は、サイドビュータイプのアクションRPG。インティ・クリエイツさんのタイトルゆえに、サイドビューでドット絵の描き込まれ具合から同社の「蒼き雷霆ガンヴォルト」をイメージしてしまいますが、遊んでみるとマルチプレイが楽しい、紛れもないアクションRPGでした。
まだプレイしていないのに、なぜ「アクションRPGでした」と断言してはいけませんね。いや、断言しても問題ないのです。なぜなら、TGS2018に出展されていたバージョンをプレイしてインプレッションを書いているから。しかし、あの時はソロプレイとマルチプレイでそれぞれ15分程度ずつのプレイに留まっていて、その上、ソロプレイではTGS用に調整されたバージョンとはいえ、ボスを倒せずタイムアップになってしまうくらいのヘタレプレイだった故に、今回は自分の部屋で落ち着いた状態でソロプレイに挑戦させていただきました。
赤を基調にしながらもどこかどす黒い感覚を覚えるタイトル画面。
パッケージのメインビジュアルもオフィシャルサイトでも、赤がかなり強烈に使われています。その赤は鮮やかというよりは黒みがかった赤のため、どことなく心に不安な感覚を覚えるのですが、きっとこれこそ「龍血の一族」になるための大事な儀式なのでしょう。
しっかりと画面を見据えたうえで、ゲームを始めてみると、キャラクター選択画面になるのですが、まずはオーソドックスなプレイを体験しなくてはいけないため、迷わず「龍血の一族の皇女」を選択します。8種類の色から好きな色を選び、4種類のボイスからキャラクターにぴったりだと思うボイスを選び、名前を入力したら自分だけのキャラクターが完成。
ドット絵で描かれたCGとテキストでプロローグが語られ、綺麗だなぁ、と感心しながらボタンをポチポチしていたらプロローグが終わってしまったのですが、要約すると、ひっそりと暮らしていた「龍血の一族」が聖王家の治める王国に襲われてしまい、滅亡の危機に陥り、巫女がさらわれてしまったため、復讐のためにプレイヤー自身が戦うことになります。
巫女については頭の片隅に置いておくとして、とりあえず今は目の前の戦いに備えるという感じでしょうか。
「龍血の郷 -Dragonblood Village-」では、操作を覚えながら進んでいく、いわゆるチュートリアルプレイを体験。キャラクターを動かしていくと、途中途中で操作方法が画面に表示されるため、操作をしながら無理なくゲームに慣れていくことができます。Lスティックか方向ボタンで「移動」、Lボタンで「ダッシュ」、Yボタンで「斬り」、Bボタンで「ジャンプ」。大体この辺りをマスターすればとりあえず問題なくプレイができそうです。
障害物を破壊して道を切り開き、宝箱を開けてアイテムを入手し、レバーを倒して仕掛けに影響を与え、スイッチを踏んで仕掛けを動かし、「トビラのカギ」で扉を開く。この辺りの操作をマスターすることで、謎解き的な要素を軽く体験することができ、今後のステージの展望が開けてくるわけですが、次の操作でちょっと苦戦してしまいました。まだチュートリアルですが、ちょっと苦戦をしてしまったんですね。ちょっとだけ、ですけど。
空中でLスティックを上に倒しながらLボタンを押すことで、龍腕をワイヤー状に変形させてぶら下がることができるようになります。いや、「ぶら下がる」というとその場に滞在し続けるようなイメージがありますが、インディ・ジョーンズが木の枝に鞭を括りつけたり、スパイダーマンがスパイダーネットを看板に発射したり、海腹川背さんが伸縮するロープの先に付いたルアーを天井に引っ掛けたりしてから向こう岸に渡るような感じのイメージを持っていただけるとわかりやすいかと思います。
一応、空中にいればいつでも龍腕を伸ばすことができるのですが、伸びる方向が一定で、フックできる場所が限られているため、距離感を掴むのに慣れが必要に感じました。そのためか、このチュートリアルステージではきちんと操作ができるまで先に進めないスパルタ教育で、しっかりと操作をマスターすることができるようになっています。なんせ、チュートリアルステージの制限時間は60分ですから、時間は十分にあります。
続いて、Aボタンで「ドラゴンショット」、Aボタン長押しで「ドラゴンキャノン」でそれぞれ遠距離攻撃をできるのですが、それぞれゲージを消費するので使いどころが重要になっています。
まぁ、ゲージ自体はすぐに回復するので、連射し続けるような事でもしなければそれほど制限を感じることもなさそうですが。
あとは、Rボタンを押すと「ドラゴンソード」による攻撃ができるのですが、これはだいぶ前から誤操作含めて結構使っていました。
一通り操作をマスターしたら、最後はボス戦。
これまでマスターした操作を駆使して戦うことになるのですが、ガチャプレイでも問題なく倒すことができました。目的を達成すると、マップに赤いエリアが発生し、このエリアに入るとクエストを終了することができます。
チュートリアルステージを終了すると、街にたどり着き、今後はこの街を拠点に活動することになります。
街には住人がいるため、話しかけることでいろいろなことを知ることができ、シチュエーションが整っていればクエストが発生することがあります。街の中は自由に走り回ることができるのですが、お店関連についてはメニューからショートカットをすることができます。「武器屋」では武器、「道具屋」では防具を調達でき、「宿屋」で装備を整えたら、「酒場」でクエストを受注して冒険に出ることを繰り返す日常が始まります。
さて、それでは「酒場」で早速クエストを受注することになるのですが、最初は「オーガの砦」しか挑戦することができません。
一応、難易度を選べるようになっているのですが、最初は「1」以外は「???」になっていてプレイすることはできません。
これは難易度「1」をクリアしないと次のレベルに挑戦できないということですね。チュートリアルがサクサクと進んだこともあり、浮かれ気分で「オーガの砦」に挑戦してみます。
クエストの制限時間は15分。チュートリアルよりはかなり短い時間になっているのですが、この時間が長いのか短いのかよくわからないため、とりあえずマップ全体を漏れなく見ていくような丁寧なプレイを続けてみると、ボス戦でどう考えても時間が足りず、焦って攻撃を繰り返しているうちに大ダメージを喰らってクエスト失敗。
さて、次こそはクリアしてやるぞ、と、再挑戦するも、やはり時間内にボスを倒すことができず、クエスト失敗。
ここでちょっと注目してもらいたいのが、画面下にあるゲージになります。このゲージは、操作しているキャラクターのHPが0になった時に、復活するための目安になるゲージ。つまりは上の画面の状態だと、もう1回倒れても復活できた状況になります。
ということは、下手ではあっても、もう少し無理ができるっぽいことが分かったのですが、それでもまだ攻撃力が足りず、ボス戦に長時間を要してしまってタイムアップになってしまう事が分析できます。まだしばらくは「オーガの砦」から先に行けなさそうです。
現状、挑戦できるクエストは1つしかないのですが、一応、クエストに失敗してもお金と経験値は入っているようです。さすがに、アイテムは没収されてしまうのですが、経験値が入るのであればレベルアップをするチャンスはあるし、お金が入れば強い武器を入手することもできるので、チュートリアルステージをクリアした時の浮かれ気分はすっかりなくなり、地道に「オーガの砦」に挑戦するという覚悟ができました。
同じクエストであれば、何度挑戦しても同じ攻略が成立するため、なるべく早く、そしてなるべく体力を削られないようにボスのところまでたどり着くことが、攻略の基本となります。
クエスト「オーガの砦」の過去2度の挑戦により、ボスまでの道中を順調に進めることができ、3度目の挑戦では6分52秒を残してボス戦に突入。あとはボスの行動を見極めて、なるべくHPを消費しないでボスを倒すことを目指します。
というか、イベント中も残り時間は減っていくため、のんびりとテキストを読んでいる場合ではありません。さっさと戦いに入ってしまいましょう。
クエスト「オーガの砦」のボスは「オーガプリンス」。巨大な上に、破壊力のある攻撃を繰り出してくるため、結構厄介なヤツです。しかし、アクションがいちいちオーバーなため、慣れてくると次の行動がわかるようになっていきます。いわゆる、攻略パターンが決まっている、伝統的な2Dアクションゲームの文法で攻略できるのです。
例えば、「オーガプリンス」がこのポーズを取ったら……
突っ込んでくるため、ジャンプで飛び越えるか、後ろに余裕があれば後ろに下がって事なきを得ます。
このポーズを取ったら……
ハンマーを振り下ろしたあと、岩が空を舞うため、ダッシュで近づきます。
このポーズを取ったら……
地面を炎が這っていくため、ジャンプで除けます。
「オーガプリンス」の攻撃をかわした後は、近づいて攻撃を決めていくことになるのですが、このポーズを取った時は……
炎をはくため、距離を取りましょう。
「オーガプリンス」が突っ込んできた際に後ろに避けてしまうと、炎をはく攻撃の際に、壁があって逃げられなくなることがあるので、注意が必要になります。
さて、「オーガプリンス」の行動が一通りわかれば、あとはスキをついて攻撃を決めていくだけ。まだまだ攻撃力がないため、ちょっと時間がかかってしまいましたけど、それでも一応「オーガプリンス」を倒すことができました。
街に戻って「酒場」に行くと、新規に「財宝を求めて」「氷山を越えて」「高き天を目指して」の3つのクエストが発生。「財宝を求めて」と「氷山を越えて」は難易度「5」が設定されています。難易度「1」の「オーガの砦」をクリアするのに、レベル5まで成長したキャラクターを使う必要があったため、このまま挑戦してもいいのか不安になります。
クエスト「オーガの砦」では、マップを先へ先へと進んで、終端にいる「オーガプリンス」を倒すと、捕まっていた住人を助けることができたので、何も考えずに進めることができたのですが、クエストはどれも挑戦するときに目的を理解した上で攻略することが必要になります
クエスト「財宝を求めて」は、宝物庫のカギを手に入れて、砦に隠された財宝を探し出すことが目的になっています。つまりは、単に敵を倒してゴールを目指すだけではなく、まずは「宝物庫のカギ」を入手する必要があります。
とはいえ、ファーストプレイではマップの構造を理解していないため、きめ細やかに探索を続けていくことになるのですが、マップ自体はどうやらクエスト「オーガの砦」の時と同じ。それでも足場の位置や敵の配置が換わっているため、どこがどう変わっているか気にしながら攻略を進めると、「マンドレイク」戦に突入。
「マンドレイク」は、花が開いたときに登場する雌蕊を攻撃するのが第1段階。
雌蕊のHPを0にすると地面から本体が顔を出すため、ひたすらダメージを与えていきます。
というパターンまでは確認できたのですが、細かい攻撃をかわす手段が思いつかなくてあえなく撃沈。
テクニカルな部分での攻略も必要なのですが、今作はアクションRPGなので、キャラクターを成長させることで突破口を見つけることができるかもしれない、という発想の転換により、クエスト「オーガの砦」を繰り返し挑戦してレベルアップを目指し、レベル10に到達したところでクエスト「氷山を越えて」に挑戦。
「氷山を越えて」は、氷山に巣食う魔物の討伐に参加するため、どうやらボスを倒せばクリアになるようなクエストだと想像ができます。
雪山の探索になり、氷に乗ると、移動した際に滑ることから、敵との距離感が大事になってきます。また、地中から何かが噴出しているところに、ふいに近づいてしまうと、敵に捕まってしまうのでジャンプで逃げるなどの回避手段を取る必要があります。
雪山を上る際には、定期的に雪崩があるため、穴に入って休憩をしながら登っていきます。
洞窟内では、水の中で行動をすることがあり、動きが鈍くなる問題はあるのですが、何よりもあの水はとんでもなく冷たいのではないかと、余計なことを考えてしまいます。
そして、マップの終端と思われるところで、ボス戦……の前に雑魚ラッシュみたいな状況。
最後は「オオヤドカリ」が登場するのですが、「マンドラゴラ」の時とは違ってパターンがわかりやすく、安全地帯もかなりあるため、1回で無事クリアすることができました。
まぁ、挑戦しているときのキャラクターのレベルがだいぶ違うのですが……。
クエスト「氷山を越えて」をクリアすると、新規にクエスト「氷壁のむこう」が発生するのですが、難易度が「10」なので現状ではまだ厳しそうです。というか、実際に挑戦してみるも、あっさりと撃沈。
しばらく無視していたクエスト「高き天を目指して」も難易度「10」のクエストなのですが、空飛ぶ乗り物の開発をする発明家の実験に協力するということで、空高く飛んでいく気球をフォローする活動を開始。
これは敵を倒さなくてもサクサクと進んでいけばいいのだろう、と甘い考えで進めて見ても、やはりそれなりにギミックを発動させる必要があり、そのためには敵との戦闘も避けられず、あえなく撃沈。
これは現状を打破するためにはレベルアップをするしかないという境地に陥り、すでにクリアしている「オーガの砦」と「氷山を越えて」を繰り返し挑戦した上で、再び「財宝を求めて」に挑戦すると、「マンドレイク」の撃破に成功。
すでにクリアしている2つのクエストの影響で、ボスを倒せばクリアの気分になっていたのですが、カギの掛かった扉があって先に進めません。
クエスト「財宝を求めて」ではやはり「宝物庫のカギ」が必要だということを思い出し、スタート地点にとんぼ返りして「トビラのカギ」をゲット。
再び、ある程度のダメージを覚悟しながらマップの終端を目指して突き進んでいくと、無事クリアすることができました。
今度はクエスト「魔龍の海域」が発生したため、早速挑戦。最初は次々と現れる「アカゴブリン」から船の帆を守っていき、「アカゴブリン」を倒し切ると「クトゥルフ」との対戦になるのですが、どうにも歯が立たず撃沈。
クエスト「魔龍の海域」を何度か挑戦していくうちに、「クトゥルフ」の動きを見切って……というにはやられ過ぎですが、とにかく「クトゥルフ」を撃退。
これでクリアかと勝手に思い込んでしまっていたのですが、クエスト「魔龍の海域」の目的は、商船を襲うバケモノを倒した上で、体内から「海風の女神像」を持ち帰ることなので、まだ序盤を切り抜けただけだったりします。とはいえ、HPも復活できる回数も限界のため、あえなく撃沈。
その後も各クエストを挑戦しまくるも、挑戦できるクエストの数は増やすことができず、6時間を経過してしまいました。
ゲームを開始した時に、キャラクターを選択したことを覚えているでしょうか? 4種類のキャラクターがいる中で、「龍血の一族の皇女」を選んでプレイを進めていたわけですが、他のキャラクターにも挑戦してみましょう。
ゲームを中断してタイトル画面に戻り、新しいキャラクターでプレイをするのですが、この時必ず「続きから始める」を選びましょう。
キャラクター選択画面で「龍血の一族の皇女」を選ぶと先ほどのプレイの続きになるのですが、この際に別のキャラクターを選ぶことで、そのキャラクターで新規にプレイをすることができます。
まずは「龍血の一族の戦士」でプレイをしてみると、チュートリアルステージの時点でかなり戸惑うことになります。「移動」、「ジャンプ」、「斬り」あたりの操作は同じなのですが、それ以外の操作が「龍血の一族の皇女」と全然違います。
Lスティックの下とLボタンを押すことで「タックル」をすることができます。「タックル」は敵に使ってもいいのですが、一番大事なことは、特定のモノを移動するときに役に立ちます。「龍血の一族の皇女」が「ぶら下がる」で移動していたような場所に行くときに、足場を作るために「タックル」を活用する機会が多そうです。
Yボタンを長押しして離すと強力な「チャージ斬り」。Aボタンで防御力を犠牲にする代わりに攻撃力をアップする「バーサク」を発動でき、「バーサク」状態でLスティック下+Yボタンで「ドラゴンスマッシュ」を発動。
Rボタンで発動する「ドラゴンガード」は、ガード以外に、内側に入った仲間の体力を回復させる効果があるため、マルチプレイの際にはかなり重宝しそうです。
続いて、「龍血の一族の忍び」でプレイしてみると、さらに操作が違い、もはや別のゲームをプレイしているような感覚になりました。
Aボタンを押せば「手裏剣」で遠距離攻撃ができるのですが、Rボタンで敵に体当たりをすると「ロックオン」状態になり、「ロックオン」状態で「手裏剣」を使うとかなりかっこいい攻撃が決まります。
壁に向かってBボタンを押せば、「壁登り」で特定の壁を登ることができます。
空中でLボタンを押し続けると「ドラゴンダッシュ」で空中移動の距離を伸ばすことができます。
ジャンプ中にYボタンを押せば「空中ジャンプ」をすることができるため、他のキャラクターと比べるとかなり移動範囲が広がります。「龍血の一族の忍び」はかなり制御が難しいけど、よりアクロバティックなプレイを楽しみたいのであれば、一番適したキャラクターだと思いました。
続いて、「龍血の一族の魔女」でプレイしてみると、またも別のゲームをプレイしている感覚に。Yボタンが「斬り」ではなく「光弾」というような、基本的な操作でも他のキャラクターとの違いはあるのですが、Rボタンを押すと「詠唱開始」となり、呪文を唱える状態になるところが圧倒的な違い。
ボタンの入力順によって詠唱する呪文が変わるため、しっかりとコマンドを覚えていれば様々な呪文を唱えることができます。攻撃系の呪文も重要ですが、「リカバリー」を詠唱すればHPを回復させることができるため、ぜひコマンドをしっかりと覚えておきたいモノです。ちなみに「リカバリー」は、Bボタン→Yボタン→Xボタン→Aボタン→Bボタン→Yボタンで発動するので、「Bから時計回り」と覚えておきましょう。
3種類のキャラクターでそれぞれ1時間プレイをしてみたところ、クエスト「オーガの砦」だけは無事クリアすることができたのですが、それぞれのキャラクターのクセをしっかりと把握しないとシングルプレイの攻略は困難だと改めて認識することができました。
なお、クエストの達成状態はキャラクターに依存するつくりなのですが、所持金についてはすべてのキャラクターで共通化されていました。但し、武器や装備に関しては、キャラクターのレベルにも依存するような作りになっているため、いきなり最強の武器を購入するようなことは無理なのですが……。
本体更新をした後、プレイを再開しようとしたら、いつの間にかバージョンが変わっていました。
ゲームを再開する際にキャラクター選択画面を見たら、表示される情報が増えていました。
「龍血の一族の皇女」でプレイを再開するとすぐに、拠点となる街を改めて探索してみると、「!」マークの出ているおばあさんを発見。
話しかけてみたら新しいクエストが追加され、「酒場」でクエスト「汚された水源」を受注できるようになったため、早速挑戦。
クエスト「汚された水源」では、汚染された池が3つあるため、それぞれの池に「浄化の実」を入れなくてはなりません。この「浄化の実」は必ずしも池の近くにあるわけではないので、攻撃をして動かしていきます。
クエスト「汚された水源」をクリアしたら、クエスト「不死の双龍」が発生したので、挑戦してみると、まずはおじいさんの周りの敵を撃退。
続いて、おじいさんを敵から守りながら、家まで誘導していきます。
さらに2匹の龍の体の一部をサンプルとして持ち帰ってほしいと依頼されるのですが……。
残念ながら「ツインドラゴン」には敵わず。
9つのクエストが発生している状態で、「オーガの砦」「財宝を求めて」「汚された水源」「宝山を越えて」の4つのクエストだけをクリアした状態で10時間のプレイが終了しました。
今回プレイした範囲では、ストーリー部分に関しては常に「龍血の一族」が奇異の目で見られる存在で、せっかく助けてもなかなか感謝されない残念な状態が続いていました。
クエスト自体はクリアすると新たなクエストが発生するようになっていて、ストーリー進行によっては拠点となる街の人と話しかける事でもクエストが発生するため、きっとクエストをたくさんクリアすることで、「龍血の一族」に復讐以外の感覚が芽生えてくれる出会いや事件があってくれるんだろうな、と期待してしまいます。
敵との位置関係や、どの程度的に囲まれているかが、線で表現されていて、わかりやすいと同時にかっこよく感じました。
そして、キャラクターを育てるためには、同じクエストを繰り返しプレイする必要があるのですが、クリアすれば拾ったアイテムを鑑定してゲットすることができるため、より良い装備を整えるチャンスも出てきます。
同じクエストを挑戦する際には、同じボスと戦うことになるのですが、昔ながらの2Dアクションゲームばりの攻略方法が用意されているため、いかに効率よく戦って、最短時間クリアやノーダメージクリアも目指すことができます。
ダッシュ移動は快適なのですが、ボタンを押しっぱなしにしているとすぐにダッシュ効果が切れてしまうため、「トーン、トーン、トーン」と心の中でタイミングを取りながらLボタンを押していると無理なくダッシュを続けることができます。
あとは、激しくアクションをしているときにRスティックを触ってしまうと、表示画面が拡縮してしまうため、クエストが始まったらすぐに快適にプレイができる表示を作ったうえですぐにロックしてしまうことをおすすめします。
アクションRPGというと、下手でもレベルアップすればどうにかなるようなイメージが強いのですが、今作に関してはアクション部分がかなり重視されている印象を強く持ちました。それでも、ボスにはしっかりとパターンがあり、攻略すれば何とかなるだろうという感覚も味わうことができ、プレイヤーとゲーム内のキャラクターが一緒に成長しながらゲームを進めていけるゲームだと実感することができました。
あとは、マルチプレイに足を踏み入れる勇気があるかというと……あっ、いつの間にか新規クエストが発生していたので、もうしばらくソロプレイに没頭することにしますか。


プロフィール酒缶(さけかん)/ゲームコレクター15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
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