セガ・インタラクティブは本日3月1日、東京・大崎にある同社オフィス内にてスマートフォン向け新作タイトル「リーグ・オブ・ワンダーランド」(公式略称:リグワン)の発表会を開催した。
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本作は、1試合2分で決着がつく速度感と、操作の楽しさと爽快感が特徴となる対戦型リアルタイムストラテジー(RTS)。すでに2019年配信予定であること、事前登録と先行テストプレイが行われることなどをお伝えしているが、本日行われた発表会ではゲームのコンセプトや詳細が公開されたので、その内容をお届けしていこう。
発表会ではまず、セガ・インタラクティブ コンテンツ研究開発本部 本部長の大原徹氏が登壇し、自社の説明を行った。セガ・インタラクティブはアーケードゲームを中心に活動しており、「ハングオン」や「アウトラン」といった体感筐体、プライズマシンなどを手掛けてきた実績がある。そのなかでも「バーチャファイター」や「アヴァロンの鍵」「ボーダーブレイク」といった対戦ゲームの制作数が多く、アーケードならではの“短い時間で気持ちのいい対戦ゲーム”を作ることにノウハウを持っているとした。
また、“対戦ゲーム”というとリアルタイムの対戦ゲームが増えてきている現在の風潮もあり、これまでのノウハウを活かしたスマホ向けの対戦型RTSタイトルを作る、それが本作を立ち上げたきっかけになったと話す。それにあたり、海外のRTSを長い時間かけて研究したところ、「すごくよくできている」というのが第一の感想としてあったとのこと。
ライバルタイトルから参考にした部分もあるが、それらがよくできているからこそ、単にリスペクトしてリリースしただけでは「クラロワ系のゲーム」と言われることも簡単に想像できる。そのため差別化を図るポイントとして、“短時間で楽しめること”と“爽快なアクションを楽しめること”を重視したという。研究したタイトルでは相手の出方を待つことで試合時間が長引くことも珍しくなく、RTSとしてはおかしな仕様ではないものの、もっとアーケードらしい魅力の短時間で爽快感を味わえる体験を盛り込みたかったようだ。
キャッチコピーも「ケリつけようぜ。2分で。」と、短時間で決着がつくことを押しだしたものになっている。この「2分」という数字にこだわった理由として、1つ目にスマホアプリで漫画1話分を読むのが2分ほどという統計があることを挙げた。また、都市部で電車に乗る場合、駅の間隔も2分ほどのところが多い印象があり、短い時間の中でスマホを使って楽しむ、そうした現代の流れに合うものを作り、楽しい時間を提供するのが目的としている。
ゲームの内容については、ディレクターの田勢誠氏から説明が行われた。基本的なルールは1対1の対戦型で、MPを消費してユニットを召喚し、敵のタワーをすべて破壊するのが目的。タワーから一定時間ごとにミニオンと呼ばれる存在が出現するほか、デッキに組み込んだカードをマップにスライドさせることでユニットの召喚が行える。
ミニオンは戦闘力の高いユニットではないが、タワーにたどり着くと大ダメージを与えられるため、攻城ユニットとして活躍できる面がある。ユニットは自動で進軍・戦闘を行うため、お互いに何もしなければ、タワーから出るミニオンが中央でなぐり合って互いに消滅するだけ。そこでほかのユニットを使い、ミニオンを生存させたままタワーまでたどり着かせ、タワーの破壊を狙っていくのが基本的な戦術だ。
ポイントとなるのは、マップの縦(敵タワーまでの距離)が短く、タワー(レーン)が3つ存在すること。すぐに敵陣まで攻め込むことができ、かつ複数カ所で戦闘が発生するため、守りに徹して勝利するのが難しいゲームデザインになっている。単純に試合時間を短くするのではなく、互いに積極的に攻めていくことを推奨するゲームデザインにすることで、戦略性を損なわずに短時間決着のゲームを実現しているというわけだ。
また、爽快なアクションという部分にもつながるが、ユニットを召喚してある程度眺めているだけの状況にならないよう、リアルタイムに戦況に介入できる「ドローショット」という要素も用意されている。これはユニットが使えるスキル、あるいは必殺技のようなイメージだ。攻撃先を指先で描いたりすることで発動できるため、誰でも簡単に使え、そのうえでド派手で気持ちのいい爽快感が味わえる仕組みになっている。
ドローショット(ドロー)はユニットを召喚したあと、一定時間が経過すると発動できるのもポイント。相手の出方を待つのではなく、先に動いて相手より早くドローを使えるようにすることが有利に働くというわけだ。しかも、ドローショットを持つ相手のユニットにドローを当てると“ブレイク”が発生し、一定時間ドローが使えなくなったり、キャンセルできる効果もある。ドロー単体でも大きな効果を持つというが、ブレイクを狙うことで相手の戦略を崩すことができる。
なお、ドローには突進して攻撃するものをはじめ、貫通弾や妨害エリアの発生、味方の強化など、ユニットごとにさまざまな効果がある。発動の際の触り心地も、それぞれ異なるという。ゲームのPVにはドローを使った様子も収録されているので、イメージをつかむには映像を見てもらうのが一番だろう。
公式として“ガン攻め推奨のRTS”としているが、殴り合いだけの大ざっぱなゲームというわけでもない。デッキ構築(ユニット選択)やユニットの配置場所など、RTSのベースとなる駆け引きも残っているし、タワーが壊れるとユニットの出撃可能な位置が広がるといった要素もある。
肝心のユニットについては、リリース時に55種が登場する予定だ。そのうち19種がドローショットを使える「ドローユニット」となる。ユニットは育成も可能で、ユニットを一定数重ねてゲーム内のリソースを使うとレベルアップする仕組みになっている。
ユニットの入手方法はRTSタイトルとして一般的な方法を取っているとし、ゲーム開始時にいくつかデッキを組めるだけの枚数が手に入るほか、宝箱から出たり、バトルを重ねてリソースを手に入れたり、課金で手に入れることもできるという。課金でユニットの強さを上げる手段もあるが、プレイヤー間の資産差が少なくなるような対戦方式を考えているとのこと。
リリース時の55種というユニット数でゲームの本質がしっかりと楽しめるようになっているが、当然、ユニットの定期的な追加も予定されている。特にドローユニットの追加は戦術やデッキ編成に大きく影響を与える要素になるようで、毎回の追加を楽しみにしてもらえると思うとアピールしていた。
マップにも、地上ユニットができない池が片側だけにしか存在しなかったり、ブッシュと呼ばれる索敵できないエリアがあるなど、戦略性を生むためのさまざまなギミックが用意されている。マップも定期的に配信される予定となっているため、マップギミックに合わせてユニットを選ぶ、というのも戦略の重要なポイントとなるだろう。
そのほか、独自要素としてSPタワーと呼ばれるものも存在する。これはデッキに入れることで、自軍のタワーどれか1つが特殊能力を持ったものに変化するというもの。能力の種類にはHPが高く耐久性がある「HPタワー」、ミニオンが多く排出される「ミニオンタワー」、MPが定期的に生み出される「MPタワー」などがある。自分がどういった戦術をとるかはもちろん、敵の陣地のどこにどのタワーがあるかを踏まえ、攻め方を考えるのもポイントとなりそうだ。
対戦による熱量を盛り上げたいとの思いから、リアルタイムの観戦が行えるようになっている。どちらが勝利するか応援して「エール」を送れるだけでなく、応援していたほうが勝利すると観戦者も報酬がもらえるシステムになっている。田勢ディレクターによると、ただ観戦するよりも勝敗を考えながら見ることで盛り上がりが大きくなり、戦略を見抜く力を養うことにもつながるのでは、との狙いもあるという。
観戦の際には3D、ARのカメラが使用できるのも特徴。3D上のカメラを自分で操作して好きな視点で見られるため、派手な演出が楽しめるというわけだ。動画映えすることで、人に紹介する際にインパクトを感じてもらえたり、興味を持ってもらいやすかったりする、というメリットもあるだろう。
観戦モードがあるとeSportsを意識しているようにも感じるが、大原氏は「ゲームをプレイしてもらい、まずはたくさんのコミュニティが生まれることが何よりも大事だと思っています。その先にeSportsに向けた展開や大会があるのか、というのはこれから検討していきます」と述べており、“eSportsありき”な考え方ではないとしていた。
発表会で出たゲームの内容については以上となる。あとは関連情報として、本日より事前登録の受付と、先行テストプレイへの参加応募が開始となったことなども発表された。これらの情報はすでにお伝えしているが、本稿でも最後に改めて紹介しておこう。
「リグワン」のアツい対戦を一足早く体験できる先行テストプレイを3/20より実施!3/1より参加者の募集をスタート!!
特設サイトの応募フォームへご利用可能なメールアドレスをご登録ください。ご当選者様にのみ、ご登録いただいたメールアドレスへご連絡差し上げます。
※Android端末はGmailメールアドレスのみとなります。
参加者募集期間:2019年3月1日(金)~2019年3月18日(月)23:59まで
開催期間:2019年3月20日(水)14:00~2019年3月27日(水)10:59
動作推奨環境:iOS11以降、Android 6.0以降搭載機種
※iPhone6s以上、iPad Pro 各種、iPad(第5世代)
※iPad Air、iPad Air 2、iPad mini、iPodは対象外
先行テストプレイ応募サイト
https://leagueofwonderland.sega.jp/cbt/
事前登録でもれなく「1,000ゴールド&100クリスタル」プレゼント!さらに30,000件突破で「斉天大聖 美猴」も!!事前登録キャンペーン開催中
今後、事前登録数に応じて追加のゲーム内で役立つアイテムなどをプレゼント予定です。
テーマソングは「SEKAI NO OWARI」の楽曲、タイアップ決定!
SEKAI NO OWARIが2019年2月27日に発売した新アルバム「Eye」の収録曲“Monsoon Night”が、「リーグ・オブ・ワンダーランド」のタイアップソングに決定いたしました!
“Monsoon Night”が持つ疾走感や奮起といったイメージが、“爆速決着!熱い対戦バトル”という、本作の特徴にマッチ。熱く燃え上がる“対戦型アクティブ戦略バトルゲーム”を、さらに盛り上げます!