角川ゲームスより2019年3月14日に発売されるPS4用ソフト「LoveR」を心待ちにしていたライターによるプレイインプレッションをお届けします。

目次
  1. カメラから始まる6人のヒロインとの交流
  2. PS4のグラフィック・機能をふんだんに取り込んだフォトセッション
  3. 南夏が可愛いので最後に紹介します

「LoveR」は、「フォトカノ」「トゥルーラブストーリー」などの恋愛シミュレーションゲームを作り上げてきた杉山イチロウ氏と、キャラクターデザイン・イラスト・コミックなどで多数の作品を手がける箕星太朗氏が初めてタッグを組んだ、完全新作恋愛シミュレーションゲームです。昨今ですと恋愛シミュレーションというジャンルの新作タイトル自体が珍しいこともあり、筆者もプレイを心待ちにしていた一人です。

杉山氏が関わってきた直近のタイトルですと、「フォトカノ」や「レコラヴ」のように写真や動画をテーマにしたものが印象的ですが、今作でも写真撮影がゲームにおける大きな要素となっています。その上で、PS4ならではのスペックや機能を活かしたシステムの数々が用意されています。

そして何と言っても、箕星氏が手がけたキャラクターイラストを見事に3Dモデルとして昇華させた、女の子たちの可愛さたるや…! 「LoveR」をまだ知らない人にもこの感動をぜひお伝えしたい、ということでゲーム序盤をプレイしてみて感じた点を紹介していきます!

カメラから始まる6人のヒロインとの交流

まずは、ゲームを開始してすぐにプレイすることになる本編「サマーデイズ」の冒頭に触れていきましょう。ゲームは、主人公(プレイヤー)が、父親から譲り受けたデジタル一眼レフカメラを手に、在籍する篁リエル学園の理事長の孫娘で新体操部のヒロインである篁 莉里愛(CV:近藤 玲奈)を撮影するところからスタートします。いきなり撮影し始める主人公や、そもそも夏休みのない学園というところなど、シチュエーションに心の中でツッコミを入れるのは(筆者的には)もはやおなじみです。

その後も、主人公の妹でともかく兄のことが大好きな優美菜(CV:花守 ゆみり)、ずっと主人公と同じクラスで幼なじみの日向寺 南夏(CV:伊藤 かな恵)、いつもカメラを持ち歩く物静かなハーフの少女・生野 C 香澄(CV:石見 舞菜香)、転校してきたばかりの勝ち気な学園アイドル・仲座 ろみ(CV:高田 憂希)、初等部ながらどこか大人びた雰囲気のある体操部所属の姫乃樹 凜世(CV:石川 由依)とのやり取りの過程で、同級生の堂島 隆生(CV:杉田 智和)の誘いを受けて写真部へと入部することになります。

あっ、はい…。

そんなサマーデイズにおける目標は、2ヶ月後に開催される「リエル祭」において意中の女の子に告白し、恋人同士になることです。そのためには日々の過ごし方が大事になってくるのですが、ここでは1日の流れを大きく2つに分けて紹介していきます。

日中の行動選択

主人公の生活の中心となるのは、もちろん学園での時間です。ここでは、朝の登校から始まり、「休み1」「昼休み」「休み2」「放課後」の4つの時間帯で、それぞれ移動したい場所を選択していきます。ゲームの進行によってはストーリーイベントやフリーイベントが発生していきますが、まずは会いたい女の子とのエンカウントを目指していくことになります。

朝の登校時にはヒロインの誰かと出会うことも。こういうちょっとしたやり取りが良いんですよね。

当然ながら、女の子たちはそれぞれの時間割やスケジュールで行動しているため、各学年ごとの施設利用状況などを確認しつつ、移動先を選ぶ必要があります。ただし、今作では発生するイベントを女の子ごとに確認できるようになっていて、意中の女の子にアタックしやすくなっているのは嬉しいところ。場所ごとのエンカウント率も表示されるので、無難に高い確率のところに向かうのが良さそうです。

ただ先ほども触れた通り、女の子はある程度決まったスケジュールで活動しているため、後ほど紹介するフォトセッションでは似たようなシチュエーションに陥りがち。そんな時は、魔法少女でVチューバーのマジカルユミナの出番です!

場所の選択画面でR1ボタンを押すとマジカルユミナを呼び出し、マジカルパワーの使用数に応じて女の子とのエンカウント率を上げたり、ルーレットでスペシャルボーナスを得ることができます。違う場所、違うコスチュームで撮影したいという人は積極的に活用してみてください。

女の子とエンカウントしたらそこで終わりではありません。そこからは女の子との「スタックアップ会話」で仲を深めていき、フォトセッションへと誘いましょう。今回の話題は、主人公の勉強(マジメな話題)・運動(カッパツな話題)・趣味(ナカヨシな話題)のステータスに応じた話題ジュエル(以下、ジュエル)として用意されています。

プレイ開始時に選んだ主人公の性格によって初期ステータスと所持するジュエルは決まっていますが、ゲーム中でも部室で特訓して各ステータスをアップし、所持するジュエルの数を増やすことができます。また、スタックアップ会話ごとにジュエルは消費されていくのですが、特訓するとジュエルが全回復するので、不足したときにも活用したいところです。

前置きが長くなりましたが、スタックアップ会話の特徴についても触れておきましょう。一度のスタックアップ会話で選べる話題は5回までで、それまでに画面左上のテンションゲージをほぼ一杯になるまで上げて、最後にアタックを選ぶとフォトセッションが始まります。それまでに女の子がドキドキしすぎてしまうと、恥ずかしがって会話が終了になってしまうので、選ぶ話題にも注意が必要です。

今回のシステムで面白いのが、同じ色のジュエル同士が横に並ぶと、合体してスタック数が増えることです(1~3つ)。スタック数が多いジュエルを使うとテンションゲージが多く上がりやすくなるほか、使用するジュエルのスタック数と、テンションゲージの3つのエリアの数字が一致すると、より大きくゲージがアップします。補充されるジュエルはランダムなので、上手く会話を続けるためには話題のチョイスが大切になるわけです。

また、ジュエルを4つスタックすると、そのジャンルが「ラッキー」になります。こちらは女の子のドキドキが上がりやすくなりますが、いろんな反応を楽しめるのでチャンスがあればぜひ試してみてほしいです。ちなみに、恋愛レベルごとに楽しめるフリーイベントは、スタックアップ会話で選んだ4つの色のジュエルの数に応じて発生するため、まんべんなく会話することも重要です。

基本的には上記の流れで進めていくのですが、放課後のみ通常の行動選択のほかに、女の子を下校デートに誘う「寄り道」とコンビニでアルバイトをして、下校デート時にも必要なサマーコインを貯める「バイト」を選ぶことができます。アルバイト先には女の子がやってきてイベントが発生することもあるため、どちらにせよ女の子とのまた違った交流を楽しむことができるわけです。

自室・週末の行動選択

日中でできることは数多くありましたが、逆に自室に戻ってからは翌日に向けた状況の確認が主になります。ここでは、一日の流れを経て変化した、女の子の恋愛レベルと好感度を更新することができます。日中も情報は確認できますが、更新は自室の夜でしかできないので、こまめにチェックしておくようにしましょう。

また、学園の生徒たちはみな宿舎に暮らしているので、ラウンジに行くと女の子とのイベントが発生することも。こちらでは部屋着姿の女の子たちの姿を楽しめるなど、シチュエーションのバリエーションはさすがです。

そのほか、ゲーム進行を助けるためのミッションも用意。こちらは女の子ごとに指定された項目を達成することで、サマーコインなどの報酬をゲットできます。こちらも一日の終わりに確認しておくと良いでしょう。

週末に関しては、バイトをするか、勉強・運動・趣味のいずれかのステータスを上げることができます。不足している部分があれば、こちらを活用するのも良さそうです。

PS4のグラフィック・機能をふんだんに取り込んだフォトセッション

「LoveR」について紹介する上で、やはりフォトセッションを外してはおけないでしょう。これまでのタイトルも携帯ゲーム機ということを考えれば十分すぎるほどのグラフィックでしたが、「LoveR」を触ってみると、その進化に驚きの連続でした。

まず最初に言えることはとにかく女の子が可愛いことです。これは冗談でもなんでもなく、表情をアップにしても全く違和感のない、密度の高いキャラクターモデルになっていることが大きいと思います。また、箕星氏のデザインの特徴をしっかりと掴みつつ、動きもしっかりと作り込んでいることがいろんな場面で見て取れます。

また、女の子たちの輪郭や肌の質感がしっかりと浮かび上がってくるように、周囲に光を取り込んでいることや、精細さを増した背景の仕上がり具合も素晴らしいです。影の入り方も違和感がなく、正直ここまでできるのかと仰天しました。これはやはり、実際にゲームで触ってみないとわかりませんね。

フォトセッション自体は、これまでと同様に、最初はムーブモードで女の子を撮りたい位置に移動して、その後はカメラを構えて撮影という流れです。PS4になって画面とコントローラが分かれたことでカメラ感覚はやや薄らいだものの、逆に被写界深度を実装してボカすことができるようになり、写真としての表現の幅は広がりました。ちなみに、常に女の子にピントをあわせるオートフォーカス(R3ボタンで背景のボケ具合を変更可能)と、R3ボタンで画面中央にピントを合わせるマニュアルフォーカスを選択できるので、シンプルに女の子を撮りたい人はオートフォーカスでも大丈夫です。

DUALSHOCK 4での操作に関しては、「フォトカノ Kiss」以降のジャイロモードだけでなく、アナログスティックのみのファインダーモードも用意されているので、どちらか好きな方を選んでプレイするのがいいでしょう。ちなみに、ジャイロモードは元々クセの強い操作ではありますが、今作では三脚も用意されているので、一度構図を決めたらカメラを固定することも可能です。

そして今作では、□ボタンを押しながらDUALSHOCK 4に搭載のマイクで話しかけることで、女の子に呼びかけることができるように。これまでもいろいろな指示を出すコマンドは用意されていましたが、実際に声を出して呼びかけるというシチュエーションはまさにPS4ならではです。また、CUTEとEROSに分類される呼びかけは、恋愛レベルに応じた反応が返ってくるので、飽きずに楽しめると思います。

ただ、今回の筆者のように編集部内という人目のあるところでプレイしていると、声を出すのが恥ずかしいという人もいると思います。そのハードルを越えられるかどうかは別として、もちろんコマンド選択もできますので、こちらもお好きな方でプレイすると良いでしょう。

ちなみに、モチベーションゲージがHラインを越えた状態で「セクシーに!」と声をかけると、女の子がちょっと大胆なセクシーポーズになってくれる場面も。これはぜひとも撮影しておきたいところですが、繰り返していると女の子がドキドキしすぎて恥ずかしくなってしまい、フォトセッションが終了してしまうので、ドキドキさせずにモチベーションを上げる、カメラマンとしての腕の見せどころです!

なお、いち早くフォトセッションを楽しみたいという人は、マジカルユミナを自由に撮影できる「マジカルフォトセッション」と呼ばれるモードがゲーム開始時からプレイ可能です。まずはそちらでフォトセッションの魅力に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

アクションに合わせての撮影や、コスチュームやアクセサリーを着けての撮影もいち早く体験できます!

南夏が可愛いので最後に紹介します

恋愛シミュレーションゲームで筆者が個人的に大事にしているのは、女の子との仲を深めていく過程です。「LoveR」も女の子との交流をしっかりと映し出した作品になっていますが、そのことを伝えるべく、最後に筆者イチオシの南夏の魅力を(勝手に)語っておきたいと思います。

“いつだって全力投球の水泳大好き同級生”がキャッチフレーズの南夏は、水泳部に所属している、底抜けに明るいところが魅力の女の子。喋り方はやや大雑把で雑な感じではありますが、ペンギンが好きで、スマホケースもペンギンをデザインしたものを使っている可愛らしい一面もあります。

ゲーム中の会話やイベントを通じても、主人公とのざっくばらんな会話が印象的なんですが、一時期の切りすぎた前髪を気にしているところとか、随所で見せる女の子らしさに惹かれます。

そして何より表情が良い! ほかの子と比べると口の大きい、いわゆるアヒル口だと思うんですが、それだけに笑顔のインパクトたるや…!! 最初に画面写真を見た時からその魅力を感じていましたが、実際にフォトセッションでじっくりと見るとなおのこと可愛さ爆発でした。

と言いつつ、ほかの子もゲームを遊んでいくと魅力的に映るんですよ、これが。ゲームをプレイする際は浮気せずに意中の女の子との時間を大事にしたいですね(自戒を込めて)。

ストーリーについては今回は触れていませんが、告白するまでの関係性の変化はもちろん、クリア後に恋人同士の日々を過ごす「ラヴァーズデイズ」では、フリーフォトセッションで動画も含めたさらに自由な撮影が可能になっています。筆者自身もまずはそこを目指してプレイしたいと思いつつ、みなさんもぜひ写真撮影を通じた女の子との甘い時間を味わってみてください。

LoveR

角川ゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2019年3月14日
  • 17歳以上対象
LoveR

LoveR

ドラガミゲームス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2019年3月14日
  • 17歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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